東京六大学野球2022秋季リーグ戦 対慶大
2022年10月8日(土)、9日(日)
神宮球場
はやくも優勝の可能性が消滅し、迎える4カード目の慶大戦。ここまで勝ち点なしとまさかの現実が待ち受けていた。しかし落ち込む暇はない。なんとか勝ち点を獲得し、東京六大学野球最多タイの優勝回数を誇る名門の意地とプライドを見せたいところだ。
秋季リーグ戦途中経過
順位 | 明 | 慶 | 早 | 立 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 明大 | ―― | ○○ | ○○ | △○○ | 7 | 6 | 0 | 1 | 3 | 1.000 | ||
2位 | 慶大 | ―― | △○○ | ●○○ | 6 | 4 | 1 | 1 | 2 | .800 | |||
3位 | 早大 | ●● | ―― | ○○ | ○○ | 6 | 4 | 2 | 0 | 2 | .667 | ||
4位 | 立大 | △●● | ―― | ●○○ | 6 | 2 | 3 | 1 | 1 | .400 | |||
5位 | 法大 | ●● | ●● | ○●● | ―― | 7 | 1 | 6 | 0 | 0 | .143 | ||
5位 | 東大 | △●● | ◯● | ●● | ―― | 8 | 1 | 6 | 1 | 0 | .143 |
慶大戦展望
今週火曜日に行われた対立大3回戦にも敗れ、3カード続けて勝ち点を落とした状況で迎える慶大戦。春季リーグ戦では3試合連続サヨナラ試合という激闘を繰り広げた相手に対し、今季初の勝ち点をもぎ取れるか注目だ。
優勝が無くなった状況で迎える今季の4カード目。難敵慶大相手から是が非でも2期連続の勝ち点を奪いにいきたい。
今月行われるプロ野球ドラフト会議に向け、東京六大学の中では最多の6名がプロ志望届を提出した慶大。今季のここまでの打率10傑の中には5名もの選手が名を連ねており、強力打線を武器にここまで2カード連続で勝ち点を奪っている。その中でもプロ注目で慶大打線の4番を担う萩尾匡也は、打率ランキングトップを走る.481の数字を残しており、法大としては最大限の警戒が必要となるだろう。
強力慶大打線の主砲に要注意だ
迎え撃つ法大としては、まずはその強力慶大打線をいかに抑えるかが勝利への必要条件となる。先週の対明大戦では2試合合計10与四死球、さらに3週にわたって行われた対立大戦では3試合合計21与四死球と、チームとして制球力に大きな課題が残る。篠木健太郎(営2=木更津総合)、尾崎完太(キャ3=滋賀学園)の左右のエースの調子がなかなか上がってこない中で、このカードは今季売り出し中の2年生左腕、吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)に期待したい。この秋は、対早大2回戦でリーグ戦初先発を果たし、ここまで4試合に登板。打者32人に対し、与えた四死球は3つで防御率2.45とまずまずの成績である。力強い直球を軸としたテンポの良い投球で、守備からチームに流れを呼び込んでいけるか。積極的に打者の内角を突く強気な姿勢にも注目だ。
壊れた流れを必ず立て直す
打線は、2試合連続完封負けを喫した開幕カードから復調の兆しはみえている。下位打線の選手に当たりが出つつあるため、ここは宮﨑秀太(営4=天理)、主将・齊藤大輝(人4=横浜)の4年生を中心とする上位打線の奮起が待たれる。
優勝の可能性はついえたが、今のチームで戦える東京六大学リーグ戦も残すところあと2カード。チーム全員が目の前の勝利に向け、ひたむきに、『一心』に闘う姿勢をみせてほしい。
(野田堅真)