東京六大学野球2022秋季リーグ戦 対東大
2022年10月22日(土)、23日(日)
神宮球場
9月10日から開幕した今季もついに最終カードを迎える。昨季つかんだ確かな手応えを力に変え、5季ぶりの優勝を狙ったが、現実は厳しくここまで勝ち点0で最下位の危機に追い込まれた。しかし東大から勝ち点を奪い、法大野球部の、そして4年生の意地を見せたいところだ。
秋季リーグ戦途中経過
順位 | 慶 | 明 | 早 | 立 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 慶大 | ―― | ○●○ | △○○ | ○●○ | ●○○ | 12 | 8 | 3 | 1 | 4 | .727 | |
2位 | 明大 | ●○● | ―― | ○○ | ○○ | ○○ | △○○ | 10 | 7 | 2 | 1 | 3 | .778 |
3位 | 早大 | ●● | ―― | ○○ | ○○ | ○○ | 8 | 6 | 2 | 0 | 3 | .750 | |
4位 | 立大 | △●● | ●● | ―― | ●○○ | ○○ | 10 | 4 | 5 | 1 | 2 | .444 | |
5位 | 法大 | ●○● | ●● | ●● | ○●● | ―― | 10 | 2 | 8 | 0 | 0 | .200 | |
5位 | 東大 | ○●● | △●● | ●● | ●● | ―― | 10 | 1 | 8 | 1 | 0 | .143 |
東大戦展望
慶大戦で勝ち点を落とし、勝ち点0で迎える最終カード。その最終カードの相手は同じく勝ち点がない東大だ。
東大のキーマンは投手陣は井澤駿介、野手陣は阿久津怜生だ。井澤は慶大1回戦で2季ぶりの勝利投手となり、前回登板の立大3回戦でもサヨナラ負けを喫したが、最後までマウンドに立ちエースとしての貫禄を示した。阿久津はここまで自己最多の2本塁打を放ち、本来の持ち味であるスピードに加え、パワーも兼ね備えている。東大攻略にはこの二人に対する攻め方が重要だ。
井澤は要警戒だ
法大のカギとなるのは野手陣では主将の齊藤大輝(人4=横浜)だ。主将としてチームを引っ張ってきた男のラストゲームだ。昨季のみならず今季も打率2割台前半と苦しんでいる。しかし最後は主将として、後輩たちに勇姿を見せ有終の美を飾りたいとこだ。投手陣では、今季主に第一先発を任せられている尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)だが7試合に登板し0勝5敗、防御率6.47と本来の尾﨑とはかけ離れた成績となっている。しかし尾﨑は東大相手には入学以来、16イニング連続無失点と点は取られていない。そんな相性の良さを今回も見せたい。
主将が後輩に最後の勇姿を見せる
9月10日に始まったリーグ戦は今カードで幕を下ろす。それと同時にこのチームで戦うのもカウントダウンに入っている。4年生はプロに行くもの、社会人でプロを目指すもの、野球を辞め就職するもの、卒業後はそれぞれ別の道を辿る。だからこそ、最後は全員で『勝利』という同じ目的を目指して前を向いて終わろう。『一心』最終章だ。
(大井涼平)