【陸上競技】第17回世田谷246ハーフマラソン 中園が学内トップの7位入賞!箱根駅伝に向け収穫のあるレースに!
第17回世田谷246ハーフマラソン
2022年11月13日(日)
駒沢オリンピック公園陸上競技場及びその周辺
前日の日体大長距離競技会で内田隼太らが好記録を出し勢いのある中、迎えた世田谷ハーフ。法大からは8名が出場し、序盤から積極的な走りを見せた中園慎太朗が64分12秒で7位入賞。学内2位には宗像直輝、3位には初ハーフの1年生・清水郁杜が入った。アップダウンがありタイムの出づらいコースだが、多くの選手が64分台でまとめ収穫のあるレースとなった。
試合結果
個人結果
順位 |
選手名 |
記録 |
7位 |
中園慎太朗 |
1時間04分12秒 |
15位 |
宗像直輝 |
1時間04分27秒 |
21位 |
清水郁杜 |
1時間04分42秒 |
26位 |
高須賀大勢 |
1時間04分53秒 |
28位 |
山本恭澄 |
1時間04分58秒 |
32位 |
安澤駿空 |
1時間05分11秒 |
33位 |
高橋彰太 |
1時間05分14秒 |
113位 |
緒方春斗 |
1時間10分33秒 |
戦評
「暑さと風の強さをモロに食らった」。選手がそう振り返ったように、11月らしからぬ暖かい気候に強風が伴う特殊な条件下だったこの日の世田谷区。そんな中行われた今大会は出場する選手たちにとって、来たる箱根駅伝のメンバー入りに向けた貴重なアピールチャンスだ。
この日のレースはピーター・カマウ(国士舘大)、前回大会優勝の田中悠登(青学大)らが序盤から前に出る展開。チームの副将を務める中園慎太朗(4)も先頭付近に位置取るなど、積極的に勝負を仕掛ける姿勢が目立つものだった。レースの結果、学内トップでゴールしたのは中園だ。「思い切ったレースができて良かった」と満足げに語った中園のタイムは64分12秒。見事7位入賞を果たし好調ぶりをアピールした。また学内2位の宗像直輝(3)、1年生ながら学内3位に入った清水郁杜(1)を始め、計5人の選手が64分台の好タイムでレースをまとめて見せた。
今月は20日の上尾ハーフ、25日のMARCH対抗戦と、まだまだレースが残されており箱根駅伝のメンバー争いはこれからさらに激化していく。今回良い走りを見せた選手たちも気を休める暇が無さそうだ。「憧れの舞台で走りたい」。この思いはもちろんみな同じ。学生駅伝最高峰の舞台、箱根行きの切符をかけた選手たちの熾烈な学内争いから今後も目が離せない。(取材:大井涼平、齋藤彩名、芦川有、嘉藤大太)
選手インタビュー
中園慎太朗
ーレースを振り返って
スタートから飛び出すというのは自分の中で決めていました。その中で今までは後込むレースが多かったのですが、今日は思い切ったレースが出来たので良かったと思います。
ー自身の順位、タイムについて
タイムに関してはこだわっていなくて、とにかく勝負することを考えながら上の順位を狙って走りました。
ー本日のコンディションは
比較的いい調整ができていたので、自分の中ではある程度勝負はできるのかなと思っていて、走っている中でもキツかったんですけど練習通りの力が出せたのかなと思います。
ー今大会の位置付けは
箱根駅伝前の最後のハーフマラソンということもあって、そういった距離を実践で走れる機会があまりないので「箱根駅伝を意識して走っていこう」というのと共に、今まではペース走としてハーフマラソンを走ることが多かった中で「今回は勝負をしに行く」という位置付けだと自分の中では考えていました。
ー夏の練習の成果は
夏の初めは怪我のため走れていなかったので、距離に対する不安は残っていたんですけど、今日の大会である程度走れるということが自分の中ではわかりました。夏の後半、自分なりにちゃんとやってきて良かったなと感じました。
ー今後の課題は
今回は気象のコンディションに関して、暑さと風の強さをモロにくらったレースでした。箱根でも急に日差しが強くなったり、風が吹いたりといったことも想定されるので、そういう気象状況にも対応できるようにという課題が見つかりました。
ー今後の大会への意気込みを
学生でのレースも残り僅かとなりました。これまで4年間色んな大会に出させてもらって、最後4年間の集大成として箱根駅伝が待っているので最後みんなで笑って終われるように、1日1日を大切にしていって最後自分の良い走りというのをできればと思っています。
高須賀大勢
ー今日のレースを振り返って
けが明けから1ヶ月くらいの段階だったので、その状況にしてはかなり良い出来だったと思っています。
ーけがというのは
腰椎分離症でした。
ーどのくらいの期間故障していたのですか
夏合宿中にけがをしてから、だいたい1ヶ月くらいです。
ー目標タイムは決めていましたか
タイムとしては特に決めていませんでした。流れに合わせて走っていこうと思っていました。
ー今日のコンディションは
結構良かったです。
ー今けがの状況は
今もたまに痛んだりはするのですが、走る上で特に支障はないかなという状態です。
ーレース展開はどのように組み立てていましたか
「前半=下り、中盤=平坦、後半=上り」のコースだということはある程度頭に入れていました。そのため、前半と中盤は流れに任せ、後半で抜いていこうかなと思っていましたが、あまりうまくいきませんでした。
ー箱根に向けて手応えは
1ヶ月しかまともに練習できていない中で今回の出来だったので、残り1ヶ月半くらいで上げていけば良いのではないかと感じています。
ー同期の選手たちは今、勢いがあります。刺激は受けますか
僕自身は去年の箱根予選会から、記録会も含めて一度もレースに出ていませんでした。しかし、同じ学年の人が頑張っている姿を見て「自分も頑張らないと」と思えるので、刺激を受けています。
ー箱根に向けて強化していきたいところは
今日のレースでは最後に差し込みが来てしまい、あまりうまく走れませんでした。しかし箱根はもっと長い距離になると思うので、その辺りは今後改善していかなければいけないと思っています。
宗像直輝
ーレースを振り返って
ロードでのハーフマラソンが箱根予選を除いて、3年目にして初でした。その中で目標タイム以上の走りは出来たと思います。
―設定タイムは
上り下りが多いコースだったので、64分半を狙って行くという気持ちでした。その中で(64分)30秒を切ることができました。箱根予選では(64分)17秒だったのですが、今回は起伏のあるコースでほぼ同タイムで走ることができたので、自信になりました。
―コンディションは
調子はすごく悪かったです。ここ1週間で花粉の影響で鼻詰まりがあって、薬を飲んでお腹を壊してしまったりしてここ2日間で合わせてきたので、自信はなかったです。
―その中でタイムを出せた要因は
単独走にならないように気をつけたということと、周りが上げるタイミングで引かなかったということです。後ろから上げてくる選手がいる中で、離されるのではなく利用していくということを意識していました。
―それは事前にプランにありましたか
人を使って走るというのは、僕の中で大事なことだと思っています。もちろん単独走ができなければ、箱根駅伝では戦えないですが、他に人が来たときにどう利用するかというのは考えていました。
清水郁杜