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【サッカー】第96回関東大学サッカーリーグ戦 最終節 法大 3-2 東洋大 土壇場からの大逆転!東洋大との直接対決を制しインカレ出場権を獲得!

2022年11月12日(土)
JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー東洋大
日体大横浜・建志台グラウンド

前節数的有利の状況を活かせず、引き分けに終わった法大。最終節となる今節はインカレ出場枠を争う東洋大との直接対決となった。守備のミスもあり一時は2点のリードを奪われるも中川敦、若林のゴールで同点に。さらに後半アディショナルタイム、中川敦がこの日2点目となる決勝ゴールを挙げ逆転。劇的な形で今季を締めくくった法大は来月行われるインカレへの挑戦権を手にした。


同点ゴールを奪った若林

試合結果

トータル試合結果

3
法政大学
0 前半 1 2
東洋大学
3 後半 1

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
24分 得点 東洋大 室井彗佑 0-1
52分 得点 東洋大 室井彗佑 0-2
56分 交代 法大 細谷航平→渡邉綾平
56分 交代 法大 石井稜真→髙橋馨希
71分 交代 法大 吉尾虹樹→揖斐俊斗
73分 得点 法大 中川敦瑛 1-2
81分 得点 法大 若林龍 2-2
86分 交代 法大 高嶋修也→白井陽貴
89分 交代 法大 中村翼→相澤デイビッド
90+5分 得点 法大 中川敦瑛 3-2

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
1 GK 中川真 スポ3・徳島市立
2 DF 堀江貴大 社会4・昌平
4 DF 高嶋修也 経済4・明秀日立
14 DF 萩野滉大 現福4・名古屋グランパスU18
6 MF 細谷航平 社会3・サンフレッチェ広島ユース
7 MF 若林龍 現福4・桐蔭学園
17 MF モヨマルコム強志 現福3・東福岡
25 MF 吉尾虹樹 現福3・横浜F・マリノスユース
26 MF 中川敦瑛 経済2・横浜FCユース
31 MF 中村翼 経済2・横浜F・マリノスユース
19 FW 石井稜真 経済2・アビスパ福岡ユース
サブメンバー
41 GK 伊藤琉偉 現福2・モンテディオ山形ユース
20 DF 白井陽貴 スポ4・矢板中央
8 MF 渡邉綾平 経済3・前橋育英
11 MF 髙橋馨希 社会3・常葉大付属橘
13 MF 日高華杜 経済1・大津
15 MF 揖斐俊斗 経済2・柏レイソルU18
29 MF 青木俊輔 社会2・東福岡
34 MF 渡邉光陽 経済2・尚志
39 FW 相澤デイビッド スポ1・日本文理

 

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 明治大 48 22 15-3-4 44/23 21
2位 東京国際大 40 22 11-7-4 41/21 20
3位 筑波大 37 22 11-4-7 29/23 6
4位 桐蔭横浜大 36 22 11-3-8 35/24 11
5位 法政大 36 22 10-6-6 33/32 1
6位 国士館大 33 22 9-6-7 40/25 15
7位 東洋大 31 22 9-4-9 32/26 6
8位 拓殖大 31 22 9-4-9 32/26 6
9位 流通経済大 23 22 6-5-11 29/54 -25
10位 駒澤大 21 22 5-6-11 26/40 -14
11位 順天堂大 17 22 4-5-13 22/40 -18
12位 早稲田大 14 22 3-5-14 17/40 -23

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 5月22日 東洋大 〇2-1 非公開
2 5月18日 国士館大 ●0-2 非公開
3 7月1日 筑波大 △0-0 非公開
4 6月1日 順天堂大 〇3-1 非公開
5 7月30日 桐蔭横浜大 〇1-0 非公開
6 5月14日 拓殖大 ●0-4 保土ヶ谷公園サッカー場
7 5月29日 東京国際大 〇1-0 非公開
8  6月5日 流通経済大 △1-1 流通経済大学龍ヶ崎フィールド
9  6月11日 明治大 〇1-0 味の素フィールド西が丘
10  6月15日 駒澤大 ●0-1 非公開
11  6月18日 早稲田大 〇2-0 非公開

後期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
12 9月10日 国士館大 △0-0 非公開
13 8月9日 桐蔭横浜大 ●1-2 非公開
14 10月25日 順天堂大 △0-0 非公開
15 10月2日 拓殖大 〇2-1 レモンガススタジアム平塚
16 10月9日 駒澤大 〇4-3 非公開
17 10月12日 流通経済大 △4-4 非公開
18 10月16日 筑波大 ●2-5 非公開
19 10月22日 早稲田大 〇2-0 非公開
20 10月30日 明治大 ●0-1 AGFフィールド
21 11月5日 東京国際大 △2-2 三ツ沢公園陸上競技場
22 11月12日 東洋大 〇3-2 日体大横浜・健志台サッカー場

マッチレポート

約1か月半遅れでスタートした今シーズンもついに最終節を迎えた。引き分け以上でインカレ出場権を獲得できる今節は、同じく最後の一枠を争う6位東洋大との直接対決。スタメンにはGKに中川真(スポ3=徳島市立)、ワントップには石井稜真(経2=アビスパ福岡U18)が起用された。

ファーストシュートは法大。1分、ボールを受けた若林龍(現4=桐蔭学園・SC相模原内定)がスペースに走りこんだ石井にスルーパス。石井がシュートに持ち込むも相手DFのマークもありミートせず。5分、左サイドから若林がドリブルでボックス内に侵入。狙いすましたシュートは惜しくもゴール右に外れる。さらに12分、再び若林が角度のない位置からシュートを放つもポストに阻まれ、再三の好機を生かせない。すると24分、一瞬の隙を突かれ抜け出されると、技ありのループシュートを決められ先制を許す。同点に追いつきたい法大はその2分後、若林のグランダーのクロスに吉尾虹樹(現3=横浜F・マリノスユース)がダイレクトで合わせるも相手DFがブロック。その後はなかなかチャンスを作れず1点ビハインドで前半を折り返す。

何としても1点が欲しい法大であったが52分、相手の最終ラインから前線に送られたボールを中川真が飛び出して処理。しかし、プレスをかけてきた相手FWにボールを奪われると無人のゴールに押し込まれ痛恨の失点。2点ビハインドと窮地に追い込まれた法大は渡邉綾平(経3=前橋育英)や髙橋馨希(社3=常葉大付属橘)らを投入し攻撃の活性化を図る。60分、堀江貴大(社4=昌平)からのロングボールを受けた中村翼(経2=横浜F・マリノスユース)が相手を交わしシュートを放つもゴール左に外れる。徐々に攻撃の形が生まれ始めた73分、途中出場の渡邉綾のセンタリングに中川敦瑛(経2=横浜FCユース)が頭で合わせ1点を返す。この1点を契機に流れは法大に傾く。75分、相手GKのクリアミスを見逃さず髙橋がロングシュートを放つもわずかに枠を外れる。81分、高嶋修也(経4=明秀日立)からのロングフィードに若林が抜け出す。角度のない位置から放たれたボールはポストに当たりゴールに吸い込まれる。インカレ出場権を手繰り寄せる若林のスーパーゴールで同点に追いつく。引き分けでは終われない東洋大は勝ち越しを狙い、より攻撃に圧力をかける。守備陣は何度もピンチを迎えるも集中を切らさず勝ち越しを許さない。試合も終了に近づいた後半アディショナル、CKのピンチを迎えると相手GKも参加し、東洋大は勝ち越しを狙う。体を張ったディフェンスでボールを跳ね返すと、こぼれ球を中川敦が拾いドリブル。センターマーク付近で無人のゴールへと落ち着いて流し込み遂に逆転に成功。3-2で東洋大との死闘を制した法大は、シーズンを5位で終えインカレ出場権を獲得した。

                                       (取材・二瓶堅太/板倉大吾)


2ゴールを挙げる活躍を見せた中川敦

選手コメント

井上平監督

―試合を振り返って
背後の所はケアしようと話していて、立ち上がりの守備でも狙い通り蹴らせて奪ったシーンもあったし、攻撃のところも結構チャンスはあって、決まらないから嫌だなという感じもあったけど、背後一発を気を付ければと思っていました。(失点シーンは)相手の抜け出しと蹴った場所もよかったと思うんですけど、今日は何があっても信じるとみんなに言っていて、ある程度想定はしていたので、こういうこともあるなと。2日前に4年生がまた陽性になって、濃厚接触者で今日壱成とかが出られなくて、お前らは結局コロナで始まりコロナで終わるのかと。こういうこともあったからなんかあるなとは思っていたんだけど、それでも冷静に2失点目は無しでって言ってたんだけど、最初の失点もそうだし2点目も(中川)真は気持ちが出ちゃうと前に出ちゃうんだよね。結局背後のシーンも出ないで、普通に対応できていれば、スパーシュートじゃなければ止めれていたかもしれないし、そこは彼の自分のメンタリティをもっとコントロールしながらやらなきゃいけないよね。でも、最後逆転したのはみんなの力だし、信じてよかった!

―ゴールシーンを振り返って
ボールがなかなか動かなくて、航平は狭い空間で前を向いたりというのが苦手で、ちゃんとボールを動かさないとなとは言っていて、そこから少しボールが動くようになってきて。(若林)龍のは良く入ったよね。気持ちが出たよね。

―同点で終わらなかったというのも次につながりますね
ノブ(中川敦瑛)は90分走った後にちゃんとあそこで合わせて、ボールを蹴れる体力と技術はすごいなと思って。だけど、もっともっと違いをもっと見せられる選手だと思うから、そこはもう一つ上を目指してもらいたいなと思います。

―インカレ出場権を争う東洋大との直接対決となりましたが意識するところは
絶対あったよね。入りの所はうちの方がチャンス多かったけど、失点してからはやっぱり硬くなってさ、上手くいかないシーンはいっぱいあって。特に左サイドの所なんてタカ(堀江貴大)が前にスペースあるんだけど、タカと龍とノブの所でいい関係性が作れなくて、リズムが出なかったよね。やっぱりちょっと修正を加えながら、こういう緊張感とピッチコンディションの中で自信を持ってプレーできないとだめだよね。そこはまだまだ課題だね。

―インカレに向けて修正する点などは
うちらの弱さは守備の所なので、2失点してるとなかなか勝てないと思うし、守備の部分はもっと粘り強くできる状況をもう一回作る。だけど点を取らなきゃいけないという所で攻撃の面ではどう人数をかけていくのかというのをチャレンジし始めて、後期の国士戦の後から5試合連続複数得点取れたり、今日も3点取れて、そこの修正は出来たから、攻守ともに合えば行けるんじゃないかなと思います!

萩野滉大

―今日の試合を振り返って
いろんな状況があって、コロナとか怪我人とかも多くて、スタメンが違ったと思うんですけど、その中でもやろうっていう中で最初自分達のミスで失点してしまって、後半も失点して、チームの雰囲気はあまり良くなかったかもしれないですけど、全員が勝つことを信じていて、そこだけはあったと思うので、それが最後勝利につながった要因かなと思います。

―一時2点リードされた状況でしたが、守備はどう感じていたのか
正直チャンスらしいチャンスはそれほど作らせていなくて、自分達のミスだけだとは話していたので「しっかり締めよう」、「もう1回ちゃんとやろう」というのを後ろで話して、前なら取ってくれることは信じていたので、前の人に助けられた結果ですけど、本当に勝てて良かったです。

―ハーフタイムに修正したポイントは
狙いを合わせるというところで、前半だったら守備が取ったボールをすぐ裏に蹴ってしまって相手ボールにしてしまったりとかがあったので、まず自分達がどうしたいのかとかクロスの狙いがあった中で取ったボールをしっかり繋ぐとか、サイドから侵入していくことを考えたというところですね。あとは後半の途中から(渡邉)綾平が入ってくれたので、しっかり落ち着いてボールを回すことも出来たし、綾平のサイドチェンジのボールからチャンスを作れていたので、それは相手には嫌だったポイントかなと思います。

―引き分け以上でインカレ出場が決まる中で勝ち越せたというのは
2-2に追いついてからも自分達は落ちることなく、引き分けで良いとは思っていなかったのでそれが結果的に勝利に繋がったし、この1年間積み上げてきたものが最後何かしらの形で表れたのかなと思ったので、1年間やってきたことが無駄じゃなかったということは証明できたと思うので、インカレに向かっていきたいと思います。

―インカレに向けて
開幕前に「五冠」という目標を掲げたんですけど、結局まだ一冠も取れていなくて、大臣杯も一回戦で負けてしまいましたし、本当悔しい結果でしかないので、最後僕中心に4年生が結果見してインカレを取れるように、ここから1ヶ月の準備期間をより充実したものにできるように頑張っていきたいと思います。

若林龍

―試合を振り返って
勝たないとインカレに行けないと思っていたので、0-2になった時は多分全員信じれなかった部分はあったと思うんですけど、「90分通して勝つ」という平さんが仰っていたことを全員が行動につなげられたかなと思います。

―前半から何度かチャンスを作れていたが
いつも自分のサイドからチャンスを作るというのを心掛けていますけど、今シーズンの結果で見たら2ゴール1アシストという不甲斐ない結果で、最後の質というところにこだわって毎日トレーニングをしてきたので、前半得点はできなかったんですけど、後半に得点というかたちで平さんに恩返し出来たのでよかったなと思います。

―インカレを懸けた直接対決でしたが、意識した部分は
今年自分達の初勝利した相手も東洋大学だったので、すごく良いイメージで試合に臨めましたし、チームとしても1週間質の高い積み重ねができたと思うので、そこが0-2になった状態でもブレずにできたと思うので、良かったかなと思います。

―自身のゴールシーンを振り返って
(高嶋)修也から裏で受けて中川(敦瑛)が中にいたので、そこにインサイドにクロスを上げようとしたんですけど、トラップをミスってしまって、ひらめきでアウトサイドで出そうとしたらそのままシューターみたいな形になって入ったという感じなので、正直狙ってはないですけど、毎日の積み重ねがたまたまに結び付いたのかなと思います。

―インカレに向けて
チームの「五冠」という目標に対して、五冠は取れなかったですけど、最後日本一という最高の形で後輩たちにプレゼントするという意味では、必ず日本一を取らないといけない組織だと思いますし、そのために毎日を積み重ねてきている自負があるので、初戦から気を抜かずにやっていきたいと思います。


死闘を制し、いざインカレへ!

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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