【サッカー】第96回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法大 4-4 流経大　好調攻撃陣が2試合連続4得点も　最大3点リードを守り切れず悔しいドロー

マッチレポート

前節の駒大との試合を制し、首位に座る明大を追って1つずつ勝利を積み重ねたい法大。内定先のV・ファーレン長崎（J2)に帯同していた白井陽貴（スポ4=矢板中央）が、チームに復帰後初のスタメンとして出場。また急激に力をつけてきている石井稜真（経済2=アビスパ福岡U18）、青木俊輔（社会2=東福岡）、中川敦瑛（経済2=横浜FCユース）の2年生が最前線を担った。

試合開始6分。CKに走り込んでいた萩野滉大（現福4＝名古屋グランパスU18・FC岐阜内定）が合わせ、先制点を獲得。しかしその直後の7分にペナルティエリア外からダイレクトにゴールを狙われ、すぐさま同点とされる。一進一退で両者がゴールに迫りながらも、徐々に法大ペースへ。14分に渡邉綾平（経済3=前橋育英）が右サイドから中に入れたボールを若林龍（現福4=桐蔭学園）がつま先でコースを修正。そのままゴール左下に決まり、勝ち越しに成功。さらに19分、CKのチャンスから一度はGKに止められこぼれた球を白井が押し込み、3点目を奪う。22分には、フリーでパスを受けた渡邉がポスト際を狙って放ったシュートがゴールに突き刺さり4点目。34分に失点を許すも4点を奪う序盤の猛攻で、2点のリードと有利な展開で試合を折り返す。

後半に入った66分。細谷航平（社会3=サンフレッチェ広島ユース）が2度目の警告で退場となり、数的不利な状況に。相手攻撃陣に段々と押され始めると、71分にミドルシュートを決められ1点差に迫られる。さらに終了間近の90+2分にCKからの失点で、最大3点あったリードからまさかの同点に。最後まで相手の果敢な攻めに押されるも一丸となった守備で何とか逆転を免れ、試合終了のホイッスル。

主導権を握った展開からの引き分け。前期での対戦において、法大が2点ビハインドから同点に持ち込む劇的な試合を繰り広げた流経大からの執念が感じられる一戦となった。勝利が見えていた法大にとっては、悔しさが残るドローという結果。しかし前節に引き続き4得点を挙げ、課題であった得点力の向上はリーグ戦終盤に向けてチームにとって大きなプラス要素だ。今年のチームの良さである堅い守りを今一度立て直し、次節での勝利を狙いたい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（記事・山中麻祐子）

チーム合流後初スタメンを飾った白井（写真提供：法政大学体育会サッカー部）