2022年3月19日（日）
オンライン
慶大戦、立大戦で続けざまに勝ち点を獲得し、勢いに乗る法大。勢いに乗る法大は空き週を挟んで明大との『血の法明戦』を迎える。昨年、春秋ともに勝ち点を奪われ、リーグ優勝を遂げた宿敵との1戦、『克』のスローガンに込められた『下克上』には申し分のない相手である。弊会はその対戦相手の明大にインタビューを敢行した。第2回となる今回は投手陣の柱となる蒔田稔投手、明大が誇る東京六大学のスーパースター・宗山塁内野手、現役最多盗塁記録を持つ異次元のスピードスター・飯森太慈外野手に話を伺った。
選手インタビュー
蒔田稔 投手
―昨年1年間を振り返って
春はいい成績は残ってたと思うんですけど、やっぱり秋はつまずいてしまったので、1年を通して、しっかりした成績を残せなかったなっていうのがありますね。
―昨年は春秋リーグ戦優勝と圧倒的な強さを誇る明大の強みは
攻守にバランスが取れてるっていうか、一昨年ぐらいまでは、投手陣が課題だったんですけど、強化されてで、野手もしっかりレベルアップし、勝負どころで終盤だったりとか、序盤の先制点だったりとかを取れるチームなのでそういう結果が去年は出たなのかなと思います。
―オフシーズンは何を重点的に取り組んだか
走ったりとか、そういうメニューは自分あんまり得意じゃないので、ランニングメニューとかは耐えて人より頑張ったりとかは別にしてないんですけど、ピッチングが再開されてからは、投げる体力をつけるために、チームの誰よりも、球数を多く投げたっていうのはありますね。
―昨年はベストナインにも選ばれました
正直春はベストナインを取れるとは思ってなくて、去年の春はがむしゃらにというか、チームを勝たせるためにやったことで結果がついてきました。でも、秋はタイトルを意識したところもあるので、そこを意識したら結果を出なかったので、チームを勝たせることを第1の目標にしながらタイトルがついてきたらいいなと思います。
―調子は
ストレートに関しては、球速とかっていうよりもやっぱり自分の場合は低めに伸びる力強い球が投げれれば、変化球とかも生きてくるので、そこが自分の生命線かなとは思うんですけど、いい感じに投げれているので手応えは感じてます。
―今シーズンの意気込み、ご自身の目標は
今シーズンはがむしゃらにというか、去年の春初めて先発していい結果が出たので、 チームを勝たせるのを目標にして、個人として今までより1番いい成績がついてくればいいなと思います。
―チームとしての目標は
4冠です！
―主将の上田希由翔選手はどんな方ですか
口数は多くないんですけど打ってくれるので、そういうプレイで見せるキャプテンかなとは思います。
―明大のキーマンは
自分です！がむしゃらに投げてチームを勝たせます！
―法大の印象は
個人個人の能力は六大学の中でも、1番だと思うので、まとまりが出てくれば怖いチームだなっていうのはあります。
―法大で特に警戒している選手、ライバル視している選手は
浦(和博、キャ4=鳴門)選手はいいバッターだなと思っていて、広角に打てるのと、長打力もパンチ力もあるので、浦選手の前に、ランナーを出さないことが勝つためのキーポイントになってくるんじゃないかなと思います。
―法大戦前に取り組みたいことは
自分の中で結構手応えというか、仕上がってきてる部分はあるので、それをどれだけ自分の体に染み込ませていけるかなので、日頃のブルペンでの投球練習が軸になっていると思います。エース争いも勝てるようにやっていきたいです。
―応援席復活について
相手の応援を「無理だ」と、「もう勝てない」と思わせる沈黙させれるような投球をして頑張ります。
―ファンの方々へ一言
コロナ一段落というか、マスクもしなしなくてよくなり、声を出して応援されると思うので、見ている人を感動させれるプレーをお見せしたいと思います。
（取材：高橋芽唯）
蒔田 稔（まきた・みのる）
商学部4年 2001年4月17日生まれ
熊本県出身・九州学院
178㎝83kg・右投右打
昨季成績：6試合 27回1/3 14奪三振 与四球10 自責点14 防御率4.61 2勝2敗
『闘志あふれる投球スタイルで現役通算最多奪三振記録を持つ本格派。火を噴く直球を投げ込む肥後の剛腕がマウンド上に仁王立ち。』
宗山塁 内野手
―昨年1年間を振り返って
1年生の頃から試合に出さしていただいて、その中で結果的には成長をすることができた1年間だったのかなと思ってます。
―昨年は春秋リーグ戦優勝と圧倒的な強さでしたが、明大の強みは
日頃から寮生活を選手全員でやってきて、厳しく生活してきているので、やっぱそういうところから粘り強さというか、終盤まで諦めないチーム力っていうのが明大の強みかなと思います。
―オフシーズンは何を重点的に取り組んだか
バランスよくここがダメとか、どこかがかけているっていう選手よりも、バランスのいいなんでもできる選手を目指してやっていました。
―昨年は国際大会も出場されましたが収穫は
いろんな環境でやってる野球をやってる選手ちを見て、日本の環境はすごい恵まれてるなっていう風に感じましたし、その日本のチームの中でもレベルの高い選手がたくさんいて、そういった選手を実際に見たり、一緒にプレーすることで自分の中で引き出しも増えて、すごいいい経験になりました。
―調子は
まだまだこれからのリーグ戦に向けても、もっともっと上げていけるなっていう感じです。
―歴代最多安打数の更新も視野に入ります
最終的にそういう結果に、選手になれたらいいなと思ってるんですけど、今は目の前の1打席1球に集中することが1番大切だと思っていて、自分はそっちの方に目を向けていやりたいと思います。
―今シーズンの意気込みは
昨年の自分を上回ることで、また新たに成長したもの、ところを見せることができると思うので、去年の自分よりも、今年の自分がどんどん上回っていけるようにチームの中で責任も大きくなってくると思うので、やっぱり自分の今の立ち位置っていうのも、全体をまとめるぐらい強い意気込み、責任感を持ってやっていきたいと思ってます。
―チームの目標は
勝つためにチーム力というのが必ず必要になってくるので、全員で同じ方向に向くこと、それが1番重要になってくるとは思います。誰1人欠けることなく、ここから全員の力で戦うことが勝つことの大きな1つの方法だと思うので、チームで団結していきたいです。
―明大のキーマンは
上田希由翔選手です。キャプテンっていうのは、チームを左右する立場なので、希由翔さんがどれだけ成績が良かろうが良くなかろうが、チームを引っ張っていく立場で1番辛い立場だと思います。希由翔さんを自分たちも支えていかないといけないんですけど、希由翔さんが強い思いを持って1年間しっかりやることができたら、みんなそれについていくだけなので、支えながら一緒に戦っていきたいなって思っています。
―法大の印象は
個々の能力というか、本当にレベルの高い選手が毎年集まっていて、このチームに勝つためには、どう攻略していこうっていうのは毎年悩まされます。戦っていて、怖いチームというか、火をつけたら怖いチームだなと思ってます。
―法大で特に警戒している選手、ライバル視している選手は
もう全員なんですけど、個人的には篠木(健太郎、営2=木更津総合)とずっと国際大会でも一緒にいましたし、同じ学年として、勝負するってなったら負けたくないなっていう気持ちはあります。
―法大戦に向けて取り組みたいことは
個人の実力、技術的な部分はもちろんなんですけど、それ以外の連携な部分であったり、チームとしてどのように戦っていくかっていう、そういう形をしっかり作っていく大事な期間だと思うんで、どう勝つかっていうのをはっきりしていく必要がありますし、その中で自分たちの勝つビジョンっていうのをはっきり出して、勝てるチームができると思うので、意識してやっていきたいです。
―ファンの方々へ一言
成長した姿をまた見せられるようにして、チームとして昨年よりさらに上回っていけるような、勢いのある試合をして、皆さんから応援してもらえるような元気のあるチームで、やっていきたいと思うので、見ていただけたらなと思います。
（取材：高橋芽唯）
宗山 塁（むねやま・るい）
商学部3年 2003年2月27日生まれ
広島県出身・広陵
175㎝79kg・右投左打
昨季成績：12試合 54打席 48打数 17安打 4本塁打 15打点 2四死球 4三振 打率.354
『東京六大学に燦然と輝くスーパースター。長打と確実性を両立する打撃だけでなく、華麗な守備を披露。攻守にわたって今日も神宮を魅了する。』
飯森太慈 外野手
―昨年を振り返って
初めてシーズンを通して試合に出させてもらったんですけど、自分の中で納得していないところの方が多かったので、すごく悔しいシーズンでした。
―具体的には
やっぱり村松(開人、現中日)さんと宗山っていういいバッターの間を打たせてもらって、自分がすごく大事になるというのはわかっていたんですけど、そういう意味でその役割を思ったとおりに担えなかったというか、もっとうまくできたんじゃないかかなと思うことが多かったので、そこの部分が不甲斐なかったなと思います。
―オフに重視された点は
元からパワー不足だと思っていたので、そこが改善できるように野球だけでなくてトレーニングだったりとか食事の面だったりとかそういったところに力を入れてやったのと、シンプルに技術不足のところもあるので、振り込みとかバットを振って沢山打ち込んで、打率とかを上げられるように練習しました。
―(シーズン開幕前の時点で)現役通算最多の10盗塁を記録されています
まだ打撃の面で納得がいっていなくてその成績が残せたので、そこが改善されていけばもっと盗塁の数は増えていくんじゃないかと思っているんで、10個盗塁できたことはいいことなんですけど、もっと上を目指していきたいというか、納得しているという訳ではないです。
―昨季は後半になるにつれてシフトを引かれるなどの警戒もされました
自分でもそう感じているので、逆に利用してというか、内野が前に来ればそれだけヒットゾーンも広がるので、そこを利用できるように冬振り込んできたつもりなので、その成果を出せるように頑張りたいです。
―法大の印象は
個々のレベルが高くて、いい選手ばっかりなので、特に自分と同い年のピッチャー2人(篠木、吉鶴)がすごくいいので、戦う時は明治の中では打ち崩すのに苦労したというか、対策を練っていた印象があります。
―昨季の法明1回戦では決勝のドラックバントを決められました。あの場面を今一度振り返って
宗山に「打て」って言われていたんですけど、なんか打てる気がしなかったんで(バントを)しました。
―対戦したい選手は
吉鶴(翔瑛、営3＝木更津総合)選手とフレッシュで対戦して、手も足も出ずに三球三振だったので、めちゃくちゃいいピッチャーだと思うので、打ちたいですね。
―シーズンに向けての意気込み
明治は3連覇がかかっているので、自分のことよりもまずチームが3連覇できるように、自分は足で貢献したいと思っているんで、去年以上の成績を残して春優勝に貢献したいと思います。
（取材：皆川真輝）
飯森 太慈 （いいもり・たいじ）
政治経済学部3年 2002年7月26日生まれ
東京都出身・佼成学園
163㎝62kg・右投左打
昨季成績：12試合 54打席 40打数 9安打 0本塁打 7打点 6四死球 5三振 打率.225
『春に代走として神宮デビューを果たすと、秋にはレギュラーに定着した異次元のスピードスター。オフに打力アップに成功し、飛び道具から猪突猛進の核弾頭へ成長を遂げる。打席に入る前の垂直飛びのルーティンにも注目。』
