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【サッカー】2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント 準決勝 法大2-2(Pen:3-4)富士大 笑顔無き3位。それでも成長は確かに見せた。

2023年9月8日(金)
2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント
準決勝 法大ー富士大
石巻フットボール場

笑顔無き3位。エース小湊が厳しいマークに遭うも、中盤の選手が躍動する。前半はバー直撃シュートなど、あと一歩のところまで押し込むも、スコアレスで前半を折り返す。勝負の後半、途中出場の渡邉光陽が待望の先制点を奪うと、その直後には揖斐にもゴール。2点のリードを得て勝利を確信するも、ラストプレーで追いつかれてしまう。その後延長戦でも勝負は決まらず、運命のPK戦へ。2人目の日高が外してしまうも、5本目を中川真がファインストップ。しかしその直後の青木のキックは無情にも枠の外に飛び試合終了。


PKストップの中川真。一時は望みをつないだ。

試合結果

トータル試合結果

 2
法政大学
0 前半 0 2
富士大学
2 後半 2

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 1 中川真 スポ4・徳島市立
DF 2 木村恵風 社会3・横浜F・マリノスユース
DF 6 松岡迅 経済4・前橋育英
DF 17 モヨマルコム強志 現福4・東福岡
DF 18 日高華杜 経済2・大津
MF 8 渡邉綾平 経済4・前橋育英
MF 11 中川敦瑛 経済3・横浜FCユース
MF 15 揖斐俊斗 経済3・柏レイソルU-18
MF 24 小池直矢 現福1・前橋育英
MF 28 中村翼 経済3・横浜F・マリノスユース
FW 27 小湊絆 スポ1・青森山田
サブメンバー
GK 21 川﨑淳 経済2・浦和レッズユース
DF 5 渡邉光陽 社会3・横浜F・マリノスユース
DF 16 島田春人 社会1・横浜F・マリノスユース
MF 4 細谷航平 社会4・サンフレッチェ広島ユース
MF 14 吉尾虹樹 現福4・横浜F・マリノスユース
MF 23 松村晃助 経済1・横浜F・マリノスユース
MF 29 青木俊輔 社会3・東福岡
MF 9 久保征一郎 経済4・FC東京U-18
FW 20 相澤デイビッド スポ2・日本文理

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
後半開始 得点 法大 松岡迅→渡邉光陽
58分 交代 法大 中村翼→松村晃助
交代 法大 小池直矢→青木俊輔
交代 法大 小湊絆→久保征一郎
70分 交代 法大 渡邉光陽 1-0
74分 交代 法大 揖斐俊斗 2-0
77分 交代 法大 揖斐俊斗→細谷航平
80分 交代 法大 芝西大希 2-1
90+4分 交代 法大 松田空良 2-2

マッチレポート

前年王者で関東第1代表の国士舘大学を撃破し、中1日で挑む準決勝。相手は東北第2代表、快進撃を続ける富士大学。法大サッカー部は、小池直矢を初めてスタメンで起用しこの試合に挑んだ。

前半は互いに一進一退の攻防が続く。11分、ペナルティエリア目前で渡邉綾平(経4=前橋育英・サガン鳥栖内定)が倒されFKを獲得。これを渡邉綾が直接狙うもクロスバーに直撃、得点を奪うことは出来ない。28分には、ロングボールからの折り返しに走り込んだ中村翼(経3=横浜F・マリノスユース)が合わせるも、再びクロスバーに阻まれてしまう。ここまで3試合7ゴールの小湊も果敢にゴールを狙うが、厳しいマークもあり中々決め切ることが出来ない。その後は富士大のチャンスも、中川真(スポ4=徳島市立)、木村恵風(社3=横浜F・マリノスユース)を中心とする集中した守りでゴールを割らせず、スコアレスで前半を終える。

何としてもゴールが欲しい後半。負傷の松岡迅(経4=前橋育英)に代わり、後半頭から投入された渡邉光陽(経3=尚志)が攻守において獅子奮迅の活躍を見せる。25分、渡邉綾のFKから、久保征一郎(経4=FC東京U-18・水戸ホーリーホック内定)がシュート。こぼれ球を渡邉光が押し込み、先制に成功する。続く28分には、モヨマルコム強志(現4=東福岡・V・ファーレン長崎内定)のロングスローから、渡邉光がシュート。これがポストに当たると跳ね返りを拾った揖斐俊斗(経3=柏レイソルU-18)が上手くコースに流し込み、貴重な追加点を得る。35分にはCKから1点返されるも、その後は上手く時間を稼ぎながら攻撃を凌ぎ、勝利も目前に思えた45+4分のラストプレー。クロスからこぼれ球をゴール隅に押し込まれ、まさかの同点。試合は延長戦に突入。延長戦では互いに総力をあげて戦うも決着は付かず、勝負の行方はPK戦へ。2ゴールに関与した揖斐

PK戦、後攻の法大2人目のキッカー日高華杜(経2=大津)が蹴ったボールは枠を捉えることが出来ず。嫌な空気が流れる中、その後は両校外すことなく迎えた富士大の5人目。決められると終わりというところで、中川真がスーパーセーブを見せ望みを繋ぐ。しかし続く法大5人目、青木俊輔(社3=東福岡)の蹴ったボールは無情にも枠外へ。これにより総理大臣杯は、準決勝敗退で幕を閉じた。

2年ぶりの優勝、今季初のタイトルへ向け絶対に負けられない準決勝で、まさかの敗退となってしまった法大サッカー部。リーグ戦からの課題であった、後半そして得点後の失点という部分が露呈した。しかし、下を向いている暇はない。大臣杯で経験した、チームとして久しぶりの勝利と悔しさを糧に、更に強くたくましく。関東リーグ1部残留・インカレ出場へ、これからの法大サッカー部も目が離せない。

(記事、取材:中田沙羅 撮影:大隈慶吾)

選手たちの目には涙を浮かべた。

試合後インタビュー

井上平監督

ー試合を振り返って
今大会では先制点を奪えばいい流れで持っていけることが多かったのでその点について取りたいと選手とは話していたが、想定を上回る勢いで富士大学が一生懸命やってきた。そういった中でも(中川)真が止めてくれたりと粘り強く0で前半を終えて先制することができたがその後押されて失点してしまった。選手は非常に頑張ってくれててそこは交代枠の使い方諸々含めて俺の責任かなと。選手にも申し訳ない気持ちです。

ー小湊選手のマークが厳しかったがどう捉えたか
彼には警戒された中で活躍できるような選手になってもらいたいし、もちろん今日もチャンスはあった。これからどの大学と戦うにもこれだけ点を取ってメディアであげられてる選手がマークされるのは当然なのでどう進化するのかは楽しみです。

ー2年連続で東北勢に負けてしまったことについて
東北勢だからとかはなくて結局は自分たちの出来なので自分たちに勝てなかった結果だと思います。

ー2点リードから追いつかれた終盤について
時間の使い方でしょうね。マイボールの時間がもう少しあれば守り切れてたのかもしれない。3点目を取りにいって取れてればもう少し優位にはなったと思うが結局追いつかれてしまったので私自身も映像で振り返って勉強して次に繋げます。

ー今野選手がスタンドに居ましたが
怪我のコンディション面での判断です。

ーリーグ戦、インカレといった冬のシーズンが続いてくるがどう戦うか
総理大臣杯までのリーグ戦が振るわず、何とか今大会で成績を出してリーグ戦を再開したいと思い合宿をして準備をして臨みました。チームの一体感や自分たちがどのくらいやらなければ試合に勝てないかなどみんなが理解できたすごくいい大会ではあったと思います。しかしリーグ再開まで1ヶ月となったところでこの結果となってしまったことを分析して、インカレに向けてリーグ戦を残りほとんど勝たなければならない厳しい状況ではあるが努力していきたいと思います。

ー延長戦、PK戦が始まる前にどのような言葉を選手へかけましたか
気持ち的にも劣勢な部分はあったが今までやってきたことを信じて10分2セット頑張ってこいと、PKについても自信を持って蹴るしかないので蹴りたい人がどんどん蹴っていこうと言って、そしてみんなが手をあげてくれて蹴ってくれた。外してしまった選手もいたがあの状況で自ら蹴ると言うことはなかなかできないことなのでこの勇気を称えて次に繋げて欲しいなと思います。選手の勇気を称えるとともに、この悔しさを次に繋げる。

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