【アメフト】関東大学秋季リーグ戦 第7節 対早大 全勝優勝とはならなかったが、関東代表として準決勝へ!
2023年度関東大学秋季リーグ戦 対早大
2023年11月23日(木)
横浜スタジアム
試合結果
トータル試合結果
6 |
0 |
1Q |
7 |
26 |
6 |
2Q |
16 |
0 |
3Q |
0 |
法政大学 |
0 |
4Q |
3 |
早稲田大学 |
試合得点
Q |
選手 |
得点方法 |
TFP |
2 |
新井優太(営4) |
TD |
× |
秋季リーグ戦 試合結果
節 |
試合日 |
試合結果 |
対戦校 |
1 |
9月2日(土) |
ー |
日本大学PHOENIX |
2 |
9月16日(土) |
○21-14 |
慶應大学UNICORNS |
3 |
10月1日(日) |
○6-3 |
立教大学RUSHERS |
4 |
10月15日(日) |
○20-0 |
東京大学WARRIORS |
5 |
10月28日(土) |
○14-6 |
明治大学GRIFFINS |
6 |
11月12日(日) |
○44-7 |
中央大学RACCOONS |
7 |
11月23日(木) |
●6-26 |
早稲田大学BIG BEARS |
戦評
11月とは思えぬ陽気の中で行われた最終戦。法大はリーグ優勝をすでに決めていたが、全勝優勝すべく、昨年敗戦を喫した早大との一戦に臨んだ。
1Q。早大のレシーブから試合が開始されたが、早大の反則により大きく罰退。しかしここからパスの成功が続き、1stダウンを四度更新されてしまう。粘りのプレーを見せるも、パスが成功するなど勢いを止められず、今季初の先制TDを許した。続く法大の攻撃では、QB大橋功典(社4)からWR東谷純希(営4)へのロングパスが成功するなど、二度1stダウンを更新。しかし早大のディフェンス陣に捕まり、陣地が進まないまま1Qが終了。攻撃権が一度しか変わらないまま、2Qに突入した。
2Qでは法大の攻撃で再開。WR白井圭(営4)へのロングパスが成功し、1stダウンを更新すると、新井のランプレーにより8ヤードゲイン。4thダウン2でギャンブルを選択し、RB鈴木悠真(営3)のランプレーにより成功。再び1stダウンを更新すると、チャンスを生かし見事新井がTDラン。しかしその後のキックでスナップミスがあり、得点は6-7に。その後早大に攻撃権が移ると、早大に1Qと同じ反則があり12ヤード地点まで罰退。しかし安心したのも束の間、直後に75ヤードのTDランを決められてしまい、6-13と得点を広げられる。キックも成功かと思われたが、DL山田晋義(営3)のブロックにより追加点は許さず、法大に攻撃権が移った。大橋から東谷へのパスが二連続で成功し、1stダウンを更新すると、4thダウン1でパントを選択。しかしこれを早大にブロックされると、そのままリターンでTD。キックも成功し、6-20とさらに得点を献上した。続く法大攻撃時には、ランプレーやスクランブルを試みるも、すぐに早大ディフェンスに捕まり陣地を稼げず、早大の攻撃に。それでもロングパスの場面でDB宮嶋和希(法3)が追いつきインターセプト。法大はランプレーを試みるも、ディフェンス陣に阻まれなかなか進めず、すぐに攻撃権が早大に移る。パスがたびたび成功し、陣地を進まれると残り時間は2秒に。早大、法大ともにここでタイムアウトを取ったが、FGを選択するとこちらも成功。前半終了間際に3点を追加され、6-23でこのQを終えた。
ハーフタイムを挟み、3Qが開始。法大は反撃したいところだったが、早大に阻まれ進めず、攻撃権が移る。ここで早大はランプレー、パスプレーを使い分け、再び四度の1stダウン更新を許してしまう。8分弱という長い攻撃の末、34ヤード地点からFGを選択。しかしこれが失敗に終わると、そのまま両校得点は動かず。6-23で最終4Qへ。
4Qは早大の攻撃から再開。4thダウンで36ヤード地点からのFGを成功させ、6-26とさらに差を広げられる。法大はここでQBとして齊藤空大(法2)を起用すると、パワフルにスクランブルを選択。体格を生かしたプレーで1stダウンを更新した。4thダウン5で法大はギャンブルを選択するも、パスは失敗し早大に攻撃権が移る。ランプレーにより大きく進まれるが、ここで法大ディフェンス陣が奮起。DL秋山友樹(文4)のタックルなどで3rdダウン19まで下げると、DL矢満田衛良(文2)もパワフルにタックル。4thダウン21でパントを選択させ、攻撃権は法大に。RB鈴木翔太(法2)のランプレーで3rdダウン5まで進むも、パスの失敗もあり、4thダウンではパントを選択。再び攻撃権は早大に移る。ギャンブルの成功などで陣地を稼ぐと、最後はニーダウン。残り時間を消化し、6-26で試合を終えた。
優勝が決まっている中での今試合、終了後には選手たちも「難しい試合だった」と語った。全勝優勝とはならなかったが、試合後には表彰式が行われ、選手たちは笑顔を見せた。また、東京運動記者クラブ・アメリカンフットボール分科会により、DB長島佑作(文4)が今シーズンのリーグ戦最優秀選手に選出された。次戦は12/3(日)12:00より、仙台で東北大との準決勝が行われる。勝利で甲子園の舞台に駒を進められるか。次戦も目が離せない試合になりそうだ。
選手インタビュー
長島佑作
ー優勝おめでとうございます リーグ戦全体を振り返って
オフェンスが苦しい時にディフェンスが力を発揮できたり、ディフェンスが苦しい時にオフェンスが助けたりと、バランスがうまくいっていたので優勝できたのかなと思います。
ー最優秀選手賞に選ばれました
一選手として最優秀選手は目指していました。ですが、インターセプトの数など結果だけにこだわるのではなく、1試合1試合、そして1プレー1プレーと目の前のことに全力で取り組んでいました。その結果だったのかなと思うので、次の試合も目の前のプレーに全力で取り組んでいこうと思います。
ーインターセプトだけでなく、パスディフェンスでも存在感を見せました
DBというポジションは、パス防御を主とするポジションです。なので、相手QBの投げ方や投げるタイミングを研究していました。それが上手くはまって、このような結果を頂けたのかなと思います。
ー昨年はインターセプト3回でした 現在昨年の結果に並んでいます
1学年上に上がったので、去年のままの数ではいけないなと思っています。次の東北大戦、甲子園でもインターセプトを重ねて、去年の自分の記録を越せるように頑張ろうと思います。
ー以前の取材で「どんな相手が来ても勝ち切れるように」とおっしゃっていました 秋季リーグを振り返ってその辺りはいかがですか
次の試合の相手が決まってからすぐに相手の研究などを始めていました。相手を研究し尽くしたことが、勝ちに1番つながっているかなと思うので、この姿勢は変えずに今後もやっていこうと思います。
ー今日の試合を振り返って
早稲田は去年負けた相手ということもあり、もちろん自分たちも気持ちを入れて戦っていました。劣勢になり集中力が切れてしまった時に持ち直せるかがオフェンス、ディフェンスともに課題だと思います。次の試合もそうですし、甲子園はもちろん厳しい戦いになると思うので、厳しい状況下でも集中力を切らさずにやっていくことが今後の目標かなと思います。
ー最も印象に残っているご自身のプレーは
立教戦の力が拮抗している状況で、相手がタッチダウンを取ろうと狙ったパスをインターセプトできたことです。自分的にも良かったですし、厳しい状況でチームを助けるようなプレーになったのかなと思うので、立教戦のインターセプトが1番印象に残っています。
ーリーグを通して、チームの良かった点は
去年からチームメンバーがガラッと変わったので、1人のスター選手に頼るというよりは、一人一人が勝つために何をするべきかを考えながらやってこられました。主体的にみんなが動けたことが、今年のチームで良かった部分なのかなと思います。
ー次戦まで10日ほどです 準備していきたい点は
東北大戦も甲子園のために気を抜けないと思います。僕たちが目指しているのは日本一なので、今までと同じようにしっかりと相手を研究して、勝ち切って、甲子園までつなげたいと思います。
ーファンの方へのメッセージを
ここまで優勝できたのはファンの方々、保護者の方々の応援あってのものだと思います。次の東北大戦、甲子園も応援よろしくお願いします。
(インタビュー・芦川有)
宮嶋和希
ー今日の試合を振り返って
今日は下級生が多く出た一戦でした。その中で勝利にこだわろうとしたのですが、この結果でしたので、甲子園に向けて切り替えてやります。
ー秋季リーグを振り返って
自分は1.5本目という序列で、毎試合長い時間プレイできたわけではなかったですが、経験を積ませていただいていいプレーも出せたのでよかったと思っています。
ーインターセプトがありました ご自身のプレーを振り返って
キャッチのように練習で上手くできていることはしっかり発揮できました。しかし、練習で出来ていないことは試合でも出来ていないので、課題が分かったので一つ一つ潰していきます。
ー前半は早大に走られるシーンが多くありました 実際に戦ってみていかがでしたか
負けてしまいましたが、「やれないことはないな」と感じました。「ここで流れを変えたい」という時に、インターセプトができたので深く落ち込まないように次に向けてすぐ切り替えます。
ー4Qではタックルが多くありました
負けている展開だったので、チームで攻めようと話していました。みんなの気迫で狙った形を出せてよかったです。
ー最も印象に残っている試合は
開幕戦の慶大戦です。チームとしてスタートのメンバー以外も積極的に起用していくということもあった中で、長い時間出られなかった悔しさがありました。
ー残りの試合に向けての意気込み、ファンの方へ
東北大戦と甲子園があるので、ディフェンス全体としてもう一段階、練習からレベルを上げて日本一を目指していく姿を見てほしいです。
(インタビュー・大草拓馬)
東谷純希
ー今日の試合を振り返って
正直難しい試合でした。優勝が前節で決まったということもあって、モチベーションのところで関西の相手に照準を合わせるのか、早大に照準を合わせるのかというところで、気持ちや戦術の部分で難しさがありました。
ー最も印象に残っている試合は
立大戦です。開幕あたりでけがを負ってしまい、慶大戦に間に合わなかったのですが、次の試合でしっかり復帰できたというところが良かったです。
ー今試合、秋季リーグを通して良かった点や課題点は
良かったところはキャッチの部分です。球際の部分では誰にも負けたくない、自分の売りなのでしっかり発揮できて良かったです。
課題はコンディション面です。自分はけがしてしまう部分もあるので、心身ともにタフにならないといけないな、強くならないといけないな、と感じています。
ー難しい体勢からのキャッチもありました
早大相手に想定通りの準備していたプレーをしっかり出せました。ボールは少し乱れましたが、本番でしっかり発揮できたというのは良かったと思います。
ー残りの試合に向けての意気込み、ファンの方へ
全力でやり切るので、応援よろしくお願いします。
(インタビュー・大草拓馬)
伊藤右徳 副主将
ー優勝おめでとうございます リーグ戦全体を振り返って
本当は、早稲田に勝ち切って真の関東王者として行きたかったというのがあります。まだまだなんとなくで勝ててきてしまった部分もあるので、そういったところは修正していきたいです。特にディフェンスだったらタックルが課題なので、もっともっと、今以上に突き詰めてやっていけたらと思います。
ーチームとして、個人としてどのような気持ちで最終戦に臨みましたか
今まで勝ってきて、消化試合という扱いにできたというのはあって。そこでメンツを落としたりして、色々なメンバーが出ることはあったものの、それでも勝つためにやってきていました。また、チームとして掲げている数値とかもあったので、それを誰が出ても達成できるようにしたいと考えていました。自分自身もチャンスをもらえたので、そこで結果を残したいという気持ちで臨みました。
ー「色々なメンバーが出た」というお言葉がありました 特に良かったと思う選手はどなたかいらっしゃいますか
QBの齊藤空大とは、ロッカーが近くてずっと関わりがあって。ウエイトも含めて努力を近くで見てきたので、本人は「課題が残る」と言っていましたが、スクランブルとかでゴリゴリとゲインをしていたところは見ていて気持ちよかったです。自分自身も嬉しいなと感じました。
ー1Qから1stダウンを更新、早大に先制されました
ディフェンスとして、始めに出されたことは問題ではないかなと思っていて。ディフェンス自体も落ち着いてプレーできていたかなと思っています。ただ、出された後に修正し切れていなくて、結果試合を通して止め切れなかったことは課題かなと思います。
ー早大はランプレーが多くありました 試合に向けて対策していた部分は
タックルですかね。特に戦術でどうこうというよりは、しっかりと一人一人がタックして離さないこと、強いタックルをすること、1人で倒れなかったらみんなで集まることなどは、練習から意識していました。タックルのメニューは決まっていましたし、全体練習の時にも集まりやボールに対してのパンチは意識してできていたかなと思います。
ー実際に戦ってみて早大の気迫はいかがでしたか
僕自身はそんなに気迫は感じなくて。自分たちがどうするか、という感じだったので、そこに対して「すごいな」というのはあまりなかったですね。
ーご自身も今季ロスタックルが2回ありました 振り返って
正直、ロスタックルもディフェンスコーディネートの千同(浩貴)がチャンスをくれて、それが上手くはまってできたロスタックルでした。「自分自身でやったぜ」という感じではないというか(笑)。でも、そのチャンスを生かして結果として残すことができたのは良かったかなと思います。
ー今季の試合中、チームメイトへの声掛けやチームを鼓舞するような姿も多々見られました 意識されていた部分は
いつもなるべく声をかけるようにしています。特に今日は、誰が出てもおかしくない試合だったので、なるべく話して、少しでも話の中で緊張が解けたり集中できたりしたらいいなと思って、声をかけるように意識していました。
ー次の東北大、そして甲子園に向けて
まず、ディフェンスとしてタックルが課題だったので強化していきたいです。また、チームを見た時に、まだまだ誰が出ても活躍できるチームではなかったかなと思っています。甲子園では15分の4Q制で(試合時間が)長いので、今以上に、スタメンも含め全員がレベルアップしていかなければいけないと思います。しっかり次の東北大戦で勝って、甲子園で日本一になれるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(インタビュー・芦川有)
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