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【アメフト】全日本大学アメリカンフットボール選手権 準決勝 対東北大 6TDと圧倒し見事勝利!関学大との決勝へ!

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【アメフト】全日本大学アメリカンフットボール選手権 準決勝 対東北大 6TDと圧倒し見事勝利!関学大との決勝へ!

2023年度甲子園ボウルトーナメント 準決勝「AOBA BOWL」 対東北大
2023年12月3日(日)
ユアテックスタジアム仙台

試合結果

トータル試合結果

42 14 1Q 0 7
21 2Q 0
7 3Q 0
法政大学 0 4Q 7 東北大学

試合得点

Q 選手 得点方法 TFP
1 白井圭(営4) TD
1 宮﨑航也(文3) TD
2 鵜澤祐貴(法4) TD
2 阿部賢利(営1) TD
2 小松桜河(文2) TD
3 岩田翔太郎(営4) TD

戦評

寒い中での試合が予想された中、キックオフ直前に日が差し込んだユアテックスタジアム仙台。天候にも恵まれ、準決勝が開始された。

鵜澤祐貴(法4)のキックで1Qが開始。東北大のビッグリターンにより大きく進まれるも、ディフェンス陣が冷静に対応した。続く法大の攻撃では、QB谷口雄仁(営3)のパスが冴え渡った。TE矢作一颯(法1)へのパスが成功し1stダウンを更新すると、谷口からWR白井圭(営4)へのロングパスが成功しTD。大橋功典(社4)のキックも成功し、7-0と先制した。東北大の攻撃では、DL山田晋義(営3)のロスタックルにより1ヤード下げると、その後も進ませず。DB南雲昇太(営3)のタックルもあり4thダウンでパントを選択させる。続く法大の攻撃時は、RB新井優太(営4)のパワフルなランプレーにより陣地を稼ぐと、WR高津佐隼世(キャ2)へのパスが成功し1stダウンを更新。さらに谷口からWR宮﨑航也(文3)へのパスによりTD。14-0とリードを広げた。しかしその後東北大の攻撃では、パスやランプレーにより1stダウンを三度更新されてしまう。三度目の1stダウンを更新したところで、1Qが終了した。

2Q。東北大の攻撃から再開したが、3rdダウンで東北大がファンブル。これをすかさず鵜澤がリターンすると、そのままTD。嫌な流れを断ち切る見事なプレーにより、法大に流れが傾いた。続く東北大の攻撃では、ディフェンス陣がすぐに集まり進ませない。さらにDL髙橋和音(法3)の素早いQBサックにより4thダウン20に。東北大はパントを選択し、再び法大に攻撃権が回る。OL岡野崇志(法4)の見事なブロックによりRB鈴木悠真(営3)がランプレー。1stダウンを更新した。2ndダウンでWR阿部賢利(営1)へのパスが成功し1stダウンを更新すると、3rdダウンで白井へのパスが成功。再び1stダウンを更新し、ゴール前2ヤードに。チャンスで阿部へのパスが成功し、TD。28-0とさらにリードを広げた。東北大の攻撃では、川出奨悟(営3)のロスタックルにより下げると、さらにDL近藤大祐(営3)のQBサックもあり、3rd22に。すると東北大はここでパントを選択し、攻撃権が法大に回る。高津佐へのパスが成功し1stダウンを更新すると、1QでTDを取った宮﨑へのパスが続けて成功。二度1stダウンを更新すると、RB小松桜河(文2)の俊敏なランプレーによりTD。今試合5本目のTDを決め、35-0と大幅なリードで前半を終えた。

ハーフタイムを挟んだ3Q。ここからQBを大橋に替えて試合が行われた。東北大はオンサイドキックを選択し成功。東北大の攻撃から開始された。DB宮嶋和希(法3)のタックルによりロスをさせると、続く2ndダウンでは宮嶋がインターセプト。全試合に続き好調ぶりをアピールした。法大の攻撃では、RB鈴木悠真(営3)のランプレー、東谷純希(営4)や宮﨑へのパスプレーが成功。立て続けに1stダウンを更新すると、RB岩田翔太郎(営4)のランプレーによりTD。キックも成功し、42-0とさらに差を広げた。続く東北大の攻撃では反則もありなかなか進めず、3rdダウンでパントを選択し、再び法大の攻撃に。小松のランプレーにより1stダウンを更新するも、3rdダウン1でファンブルがあり、東北大に攻撃権を渡してしまう。しかしその後は両校攻められず、42-0で最終4Qへ。

4Qは法大の2ndダウンから再開。ゴール前へのロングパスを試みるも、ここで東北大にインターセプトされてしまう。それでも東北大の攻撃をしっかりと止め、すぐに法大に攻撃権を戻した。QBが菊地慶(法1)に替わると、WR藤田豪(社1)への短いパスが成功。しかし大きくは進めず、4thダウンでパントを選択した。続く東北大の攻撃では1stダウンを更新するも、反則により5ヤードの罰退を命じられる。2ndダウンではLB内山綾太(営2)のQBサックがあり、東北大が大きくロス。パントを選択した。しかしその後法大の攻撃では攻め込むことができず、すぐに攻撃権は東北大へ。2ndダウンで大きく走られ、TDを取られたかと思われたが、東北大の反則によりTDは取り消し。それでもスクランブルや短いパスにより1stダウンを二度更新すると、3rdダウンでパスが成功し、今試合初のTDを取られてしまう。ここで残り時間は28秒。法大はニーダウンをせず、プレーを選択するも得点とはならず。42-7で試合を終えた。

この結果、法大が2年ぶりに甲子園で行われる決勝への進出を決めた。決勝の相手は王者・関学大。現在5連覇しており、6連覇となれば史上初だ。連覇を阻止し、悲願の『日本一』達成となるか。有終の美を飾るべく、選手たちは12月17日に向けて準備を進める。

選手インタビュー

小松桜河

-決勝進出を決めました。率直なお気持ちは
これまでたくさんけがをしてきたのですが、しっかりと甲子園に行けることが決まってとても嬉しいです。

-どういった準備をしてこの試合に臨みましたか
夏の関大戦で怪我をしてしまって、手術を経ての今シーズンで、一度立教戦で出場したのですがその時は良いパフォーマンスができませんでした。そこからリハビリをしっかり積み重ねて、今日の試合に臨みました。

-けがをした部分への不安は無かったですか
正直怖かったんですけど、最初ランした時に「意外といけるぞ!」となって、そこから気分も上げてプレーすることができたと思います。

-今日の試合TDを決められた要因はご自身でどういった点にあると思いますか
試合前にウォークでプレーの確認をすることや、練習後にも先輩方と一緒に練習を重ねてきた結果が今回のTDに繋がったのだと思います。

-ご自身のプレーの強みは
自分の強みはスピードとカットバックなので、キレのあるカットで相手を抜くことが自分のプレイヤーとしての強みだと思います。

-甲子園ボウルに向けてどのような準備をしていきたいですか
対戦相手の関学は集まりが早く、タックルも強いので、自分のスピードをしっかりと活かせるような準備をしていきたいです。あと、もう少し体重も増やせればと思っています。

-2週間後の決勝に向けて意気込みを
4年生にとっては最後の試合になるので、自分のランでチームに勢いをつけて、得点をして日本一になります!

-最後に応援してくださる方に向けてメッセージを
怪我をしていて試合に出れない中でも応援してくださった方がいるので、その人たちの思いも背負って甲子園で活躍します!

(インタビュー・野田堅真)

宮﨑航也

-決勝進出を決めました。率直なお気持ちは
しっかり勝ち切れて良かったです。次は甲子園なので、そこに向けて頑張るだけですね。

-どのような意識を持って試合に入っていきましたか
今日負けたら終わりということは強く意識して、勝ち切れるように自分自身のできることをしっかりやろうという気持ちで試合に臨みました。

-オフェンス陣としてはこの試合どのような意識で臨みましたか
試合の最初のプレーから全力で自分たちのやるべきことをやり、相手を上回り圧倒しようという意識でした。

-チーム2本目のTDを決めましたが、あのプレーの前はどのような準備をしていましたか
この試合に向けてあのパスを絶対に決めるというのは最初から決めていたので、しっかりと練習してきたことを試合で出すことができたのは良かったです。

-宮﨑選手のアピールポイントは
僕はパントリターンのリターンをやっているので、そこで最初の一本を持っていけるよう頑張るのでそこを見ていただきたいです。

-甲子園ボウルに向けてさらに強化、修正していきたい部分は
今日の試合、前半はとても良かったんですけど後半になって勢いを失ってしまったので、次の試合では前後半ともに相手に試合の流れを渡さないようしっかりと準備していきたいと思います。

-決勝戦に向けての意気込みを
甲子園ボウルでも自分のできることをしっかりとやって、最大限のプレーでチームに貢献できるように頑張ります!

(インタビュー・野田堅真)

岩田翔太郎

ー今日の試合を振り返って
今日は自分自身出るクォーターが限られていたので、その中でどれだけアピールできるか、どれだけ楽しめるかというのを意識して試合に臨みました。

ーその中で今日の試合を楽しむことはできましたか
そうですね。反省もありましたが、1番は楽しむことができたかなと思います。

ー今日はオフェンスとして6TD、42点でした 振り返って
正直、もっと取れるなと思っていて。後半は自分たちの自滅、といった形になってしまったので、そのあたりはしっかりミーティングをして、2週間後の甲子園に向けて取り組んでいきたいと思います。

ー遠征など普段と違う動きがあったと思います 試合に向けて心がけた点は
いつも通りのプレーをすることを心がけていました。ビッグゲームになろうと、どんな試合であろうと、いつも通りやってきたことをやるだけと心がけていました。

ー久しぶりのTD、今季2本目でした
僕自身、試合に出るのも久しぶりだったので、「絶対にTDを取ってやろう」と思っていました。良いようににブロックしてもらってTDを取ることができたので、良かったなと思っています。

ー今季は出られない時期もあったと思います そのあたりを振り返って
今季はけがを負ってしまって出られないことが多くて、悔しい気持ちというか「早く出たい」という気持ちがありました。でも、トレーナーさんとか治してくれる人を信じて、自分がやれることをやって、いち早くチームに戻れるように意識していました。

ー悔しい時期がありながらもここまで戻ってこられました モチベーションはどのようなところにありましたか
1番は、チームが甲子園に行けることになったので、そこには絶対に出たいと思っていました。試合に出て活躍をするためにはけがを治さないといけないと思うので、それは自分の中でモチベーションだったかなと思います。

ーTD後は観客席から大きな歓声がありました 歓声は聞こえましたか
正直それはあまり聞こえていなかったんですけど(笑)、そうやって歓声をあげてくれることはすごく嬉しいですね。

ー決勝に向けて残り2週間で岩田選手が強化したい点は
(インタビュー時はまだ分からなかったため)まだ決まっていないと思いますが、多分関学さんが来ると思います。そうなると、相手はディフェンスが相当強いので、それに対して当たり負けないようにしたいです。2週間という限られた中でもしっかりとフィジカルアップをして、ランを出して、相手ディフェンスから点を取れるようにしていきたいです。

ー意気込み、ファンの方に向けて
いつも応援ありがとうございます。僕自身も(甲子園が)ラスト1試合になるので、出し尽くす勢いでやっていきます。甲子園も応援よろしくお願いします。

(インタビュー・芦川有)

南雲昇太

ー今日の試合全体を振り返って
まず勝てたということは良かったと思います。あとは、いろいろな選手が出られたので、そこも含めてすごく良い試合だったかなと思います。

ーご自身が出場されていた前半を振り返って
個人に関してはミスが目立ってしまったので、そこは甲子園に向けて改善していきたいなと思っています。あと、チームとしてはテンポ良く点も取れて、ディフェンスもしっかり止められていたので、そのあたりは良かったかなと思います。

ー後半はどのようにご覧になっていましたか
後半はメンバーの管理とか、もったいないミスが目立っていました。新しい人が出ている分、改善していかないといけないなと思います。

ー秋季はパスディフェンス、インターセプトそれぞれ1回ずつでした ここまでのご自身のプレーを振り返って
リーグ戦を通して、タックルミスが自分の中の課題としてありました。そこをどうしても今日も改善できなかったので、次の甲子園までには改善して取り組みたいなと思っています。あと、インターとかパスディフェンスに関しては、少しずつ良くなってきている部分はあると思います。なので、これからも継続して練習していきたいです。

ー春季のインタビューで主将から「タフな選手だ」と言われていました ご自身でその辺りはいかがですか
フィジカルは自分の強みにしている部分でもあるので、そこを評価してもらえたことはすごく嬉しいです。

ー強みであるフィジカルを強化する上で意識されていることは
まずは筋トレを継続して行うことは意識しています。あとは、食事と睡眠をしっかりとるようにしています。

ー朝早くから移動で大変だったかと思います 食事や睡眠など心がけた点は
あまりないですね…(笑)。でも、次の日朝が早いからといって焦って寝ようとすると、結構寝られなくなることがあって。なので、寝る時間も含めて、いつもの生活リズムから変えずにいることを意識していました。

ー試合開始あたりから日が出ていました 試合中の気温はいかがでしたか
寒いかなと予想していたのですが、日があると思っていたより暖かくて。すごく過ごしやすかったかなと思います。

ー決勝まで残り2週間です 修正したい点は
まずは自分のタックルを強化していきたいなと思っています。あとは試合になると浮ついてしまう部分があるので、練習の一つ一つのプレーで常に試合を意識してやっていきたいです。

ー意気込み、ファンの方へ
いつも応援ありがとうございます。甲子園ボウルでは1番活躍するので、応援よろしくお願いします!

(インタビュー・芦川有)

試合ハイライトはこちらから↓
【全日本選手権ハイライト】法政大学 vs. 東北大学

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