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【陸上競技】MARCH対抗戦2023 総合5位も小泉の復帰、主将・宗像が堂々のレース運びで実りある大会に

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【陸上競技】MARCH対抗戦2023 総合5位も小泉の復帰、主将・宗像が堂々のレース運びで実りある大会に

2023年11月22日(水)
町田GIONスタジアム

陸上長距離の祭典・GMOインターネットグループプレゼンツMARCH対抗戦2023が今年も開催。法大勢は1~4年生の計19名が出走した。

待望の復帰レースとなった小泉

試合結果(10000m)

第1組

順位 選手名 記録
 3位 鈴木雄大 29分58秒77
 9位 蛭田哲平 30分33秒50
 10位 下山翼 30分35秒65
 15位 ⾧井尊将 31分07秒70
 17位 加藤優弥 31分26秒64
 21位 横井嵩洋 31分59秒84
 23位 石川凌羽 32分17秒07

第2組

順位 選手名 記録
 3位 宗像直輝 29分25秒73
 6位 安澤駿空 29分46秒50
 8位  小泉樹 29分53秒29
 14位  野﨑翔太郎 29分59秒47
 18位  行天陽虹 30分07秒54
 22位 湯田陽平兵 30分20秒34
 26位  田井中悠成 30分45秒17
 27位 澤中響生 30分45秒53
 28位 重山弘徳 30分59秒19

第3組

順位 選手名 記録
 5位 矢原倖瑛 28分54秒60
 11位 高須賀大勢 29分31秒39
 13位 清水郁杜 29分35秒74

第4組 出走者なし

戦評

箱根に向け勢いをつけたい今大会。法大勢は主将・宗像や復帰レースとなる小泉ら計19名が出走し、4組への出場者はおらずも1~3組でそれぞれ爪痕を残した。

第1組では法大から7名が出走。中でも顕著な活躍を見せたのは鈴木雄大(2)だ。最終盤まで先頭集団に着いていった。最後は明大・馬場のスパートに抜かされるも3位でフィニッシュ。「100点かと言われたらそうではない」と振り返るも、記録としては29分台を記録。初の10000m走出走にして同組の法大勢首位を勝ち取った。また組9位、10位の蛭田哲平(4)、下山翼(3)らも上学年らしい安定した走りを見せている。

自己ベストを29分台に乗せた鈴木

第2組では主将・宗像直輝(4)がインパクトを残す。「最初から前にいるというのは決めていた」との言葉通り、序盤から先頭に出てレースをけん引する積極的な走りを見せた。最後は順位を落とすも持ち味のスパートも生き組3位を獲得。自己ベスト更新とはならずも復活の兆しを垣間見るレースに。

一方、けが明け1本目のレースとなった小泉樹(3)は組8位で29分53秒29を記録。「手応えとしては悪くはなかった」とレースを振り返った。本調子とはならずも箱根出走へ望みをつなぐ結果に。けがで苦しい時期が続く2023年を過ごした小泉。自身2度目の箱根路へ巻き返しなるか。また、今季ブレークの安澤駿空(3)が組6位、一年生・野﨑翔太郎(1)が29分台(29分59秒47)で組14位獲得を果たした。

粘り強く走り切った主将・宗像

第3組では絶好調・矢原倖瑛(2)が魅せる。先日の世田谷246ハーフマラソンでは1時間03分58の自己ベストを更新。今レースでも安定した走りを見せ涼しげな表情を崩さぬまま28分54秒60と自己ベストを更新してみせた。11月の好記録ラッシュは自身初の箱根路出走へ大きな前進となったはずだ。

また同組には高須賀大勢(4)、清水郁杜(2)ら昨年箱根メンバー入りした2名(出走は高須賀のみ)が出走。それぞれ29分30秒台でレースをまとめてみせた。

今季の成長株・矢原はこの日も好走

第4組で法大の選手は出走がなく、総合順位は無念にも5チーム中5位で終戦。しかし小泉の復帰やチームを鼓舞する主将・宗像の積極的な走り、鈴木、矢原らの台頭など多くの希望を残した。「脱兎世代」は箱根路に向け、勝負の1か月へと突入する。

(取材:盛岡惟吹、矢吹大輔、艶島彩 記事:嘉藤大太)

選手インタビュー

宗像直輝

ーレースをふりかえって

あまり調子が上がりきらない中でしっかり順位を狙っていくというところでした。タイムはあまり良くなかったんですけど、勝負するというところは果たせたかなと思います。

ーレースプランは

ペースメーカーがいてくれたので最初から前にいるというのは決めていました。その通りのレース展開になったかなというところはあるんですけど、ペースメーカーが抜けた段階でちょっと離されたのが反省点かなと思います。

ー箱根の志望区間は

去年走った8区か10区です。8区は去年走っているので、しっかり順位を狙っていけるなというのがあります。
本当は去年の結果からしたら往路を走るべきなんでしょうけど、それができる状態にまだないので、自分のできる役割を果たしたいと思っています。
また10区に関しては自分の得意なスパートを生かせるということだったり「ゴールテープを切りたい」というのが自分の中にあります。

ー今後の練習について

ここからは体調に気をつけて無理をしないでいきたいです。その中でも周りにあまりついていけない部分があるので、そこはメンバー(争い)に絡めるようしっかりついていきたいと思います。

ー坪田監督監修「駅伝のすべて」について

初耳です(笑)。本を出すというのは知っていたんですけどタイトルまでは初耳でした。皆さんと同じく発売されてから読むことになると思います。

ー箱根駅伝に向け一言

チーム目標の『総合5位』に向けてしっかりやることをやってきたチームだと思っています。他大学ももちろん強いんですけど、自分たちも強いと思うので、そこは怯えずに頑張っていきたいです。

小泉樹

ーレースを振り返って

自分にとって復帰戦になりました。箱根駅伝に向けて選考となるレースだったので、現状の確認と駅伝に向けた調整という意味でレースに臨みました。

ー復帰レースとなりましたが手応えは

元々レース展開としては、前半落ち着いて入っていって、後半できればビルドアップというか、最低限ペースは維持して他の選手が落ちていても上げていくというのは決めていました。そこはプラン通りに走ることができました。結果はそんなに良くなかったんですけど、手応えとしては悪くはなかったかなと思います。

ーこれまでどのような練習、調整を

夏合宿はある程度消化できたんですけど、合宿の最後に故障してしまって、出雲駅伝にも出場できずということになってしまいました。ポイントに復帰したのもMARCH対抗戦の3週間前ぐらいだったので、あまり時間が無い中でした。最低でも29分30秒台くらいを目指していて、その最低限は果たせたのでほっとした気持ちがありました。

ー現在のコンディションのほどは

MARCH対抗戦が終わってから疲労を抜いていく段階で、少し状態を落としてしまっているかなという感じです。ただ箱根駅伝に向けてロードの練習も入ってきている段階なので、ここから調子を上げていきたいと思います。

ー箱根の志望区間は

元々は往路であったり主要区間を走りたいなという気持ちはありました。ただ、自分の状態を考えてもそこで勝負するのは厳しいかなというのは感じているので、復路を想定して練習を進めています。

ー法大ファンへメッセージ

自分は故障を繰り返していて、なかなか駅伝にも最近は出場できていない状況なんですけど、今回の箱根駅伝で復活した姿を見せられるよう頑張っていきたいと思いますので、ご声援のほどよろしくお願いします。

鈴木雄大

ーレースをふりかえって

初めての10000㍍だったんですけど、最低限まとめられたかなとは思います。ただ、100点かと言われたらそうではなくて。できればもう少しタイムは縮めたかったんですけど、1組目のエントリーということで、タイムはこれくらいかなというのは予想されていました。その中でトップ圏内を狙っていて、そこは達成できたので及第点かなという感じです。

ー組3位、29分台 記録に関して手応えは

(トップに)着いていってしまった分ラップを落としてしまって。レースを終わってから自分でも課題に感じた部分です。今後はペースメーカーが居なくなってもラップを落とさないように自分で引っ張るというか、そういったレースが求められてくるのかなと思います。
最後「30分切れるかな」という不安の中で走っていたんですけど、ラスト100mくらいのところでタイムを読み上げているのが聞こえてきて、そこからダッシュしてなんとか間に合ったという感じでした(笑)。中盤少し焦りがあった分、ほっとした部分はありました。

ー想定していたレースプランは

例年30分前後でゴールしているので、初めての10000mということもあって単独走になると自分は苦手かなと思ってトップに着いていこうという意識はありました。
実際、ずっと後ろで着いていくことができたんですけど9000mのところで、自分はスパートを得意としている中でちょっとラスト1000mに向け気を抜いてしまったというか。そこで遅れをとってしまい1位は取れなかったというところですかね。

ー今年は同期(2年生)の大島、矢原らが台頭

去年箱根駅伝が終わってから、学年として清水1人のエントリー入りという結果に終わってしまった部分で、監督からも厳しい言葉をかけられて。そこから僕たちは学年ミーティングを自分たちでやるようにして、学年の力をどう高めていくか話し合いをしていました。大島や矢原は元々かなり力のある選手で、彼らが順当に伸びているのはとても嬉しいです。僕なんかはまだまだなんですけど、来年もこの調子で僕らの代の力でチームを強くしていけたらなと思います。

ー同期へのライバル意識は

同期によっては闘争心を燃やしている人もいますが、僕にとって特に大島なんかは雲の上の存在で。同じ千葉県の出身なんですけど、中学の時は僕の方がちょっと速くて。お互い県の決勝に行くかどうかというレベルでした。でも、大島は高校で覚醒して僕は高校時代全然伸びなくて。「雲の上の存在だ」という気持ちで法政に入ってきたので、なかなかライバルという気持ちは湧きにくいんですね。それでも、去年苦しんでる姿を見ていたので、タイムが出たり結果が出たりしたのは素直に嬉しかったです。
学年で高めあっていこうという共通認識の中で、そうやって結果が残ってくるというのは嬉しいなりにも自分も頑張ろうというか、僕自身も同期の頑張りに後押しされた部分はありました。

ー4年生の存在について

僕は寮外生なので、寮生に比べたら関わる時間は少なかったです。それでも練習の時に声をかけてくださったりとか、プライベートでも面白おかしく仲良くしてくださったりとか、練習以外の時にも支えになってくださいました。頼りになる4年生だと思っています。

ー今後に向けた目標

今年は夏の3次合宿のところで体調不良になってしまって。せっかく2次でAチームに上げてもらったんですけど3次に帯同することができなくて。調子も上がらずになんとかMARCH対抗戦でギリギリ戻ってくることができたかなという感じだったので、ハーフマラソンには参加できなくて、箱根路線から外れてしまいました。今年の末に法大記録会があるんですけど、僕の意識としては101回箱根駅伝(2025年)に向けて夏合宿も外すことなく、記録会とハーフマラソンでも結果を出し箱根駅伝への階段を登っていければなと思います。

MARCH5大学での記念撮影

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