• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】指揮官からの言葉で決意!『タディ』こと田所宗大のファースト転向の背景/春季リーグ特集⑧

【硬式野球】指揮官からの言葉で決意!『タディ』こと田所宗大のファースト転向の背景/春季リーグ特集⑧


2024年3月13日(水)

4月13日に開幕した東京六大学野球春季リーグ戦。下級生から神宮で活躍してきた4年生を中心に、リーグ単独最多47度目の優勝に期待が高まる。春季リーグ特集8回目の今回は田所宗大 内野手(キャ4=いなべ総合)のインタビューをお届けする。

田所宗大 内野手

選手インタビュー

田所宗大 内野手

ーーオフシーズンに取り組んできたことは
去年の秋リーグ終わって新チームも始まった時ちょうどファーストをやり始めました、ファーストの守備はほぼやったことない状態でやったので、そこの守備はキャンプも含めてずっと練習してきました。

ーーその中で掴んだものは
ファーストはまず基本が大事って大島さんにも教えてもらいました。 それこそ中津(大和、営4=小松大谷)とか松下(歩叶、営3=桐蔭学園)、石黒(和弥、法3=高岡商)とか内野手の子に教えてもらいながら色々やってたって感じですね。去年までファーストは内海さん(貴斗、令和6年卒=東京ガス)さんとか浦さん(和博、令和6年卒=パナソニック)とかがやられてたんで、あんまファーストに残ってるっていう人がいなかったんで、 その動きとか自体はいろんなピッチャーやキャッチャーといろんな人に連携取りながらっていう感じで、基本的なゴロととかは周りの人に教えてもらいながらって感じです。

ーー鹿児島キャンプを振り返って一言
キャンプ振り返ってみて、結構充実したいいキャンプになったかなって思います。今までやってきたキャンプの中で1番よかったんじゃないかなっていう風に、自分は個人的にもチーム的に見ても思いますね。

ーーキャンプにおける勝負強い打撃やホームランについて一言
年明けて実践が始まったんですけど、キャンプ行くまででほんと調子悪くて、 シートバッティングとか全く打てない状態で不安が残るままキャンプに入ったんですけど、キャンプ入る前からバットの数はずっと振ってきたんで、振り込むっていうのも冬の課題としてやってたんで、バットはしっかり振れてたんで、そういうのがちょっと結果として出てきたんで良かったかなって思います。

ーーキャンプの裏話、ハプニングは
豊田トレーナーって新しいトレーナーがいたんですけど、 その人が持ってきてくれたバランスボールを自分が割ってしまうっていう事件がありました。

ーーファースト転向の経緯
新チーム始まってすぐぐらいですかね、大島監督とお話させてもらう機会があって、その時に「お前のバッティングでチームに貢献してほしい」っていう言葉をいただいて。
キャッチャーにすごいこだわりがあってやってきた部分はあったんで、正直迷うとこもあったんですけど、大島さんからも「お前の可能性を広げたい」っていう風に言われて、「チームのために」っていう言葉をいただいた時に、やっぱ自分もチームのために何かしたいなっていうことで。
そう言っていただけるのであれば、自分も試合に出たいっていう気持ちもありましたし、 不安はあったんですけど、新しいポジションでやっていくっていう。キャッチャーもやりながら、ファーストもやってってくれっていう風に大島さんに背中を押されたんで、そこはしっかり、もう初めてのとこなんですけど、気持ち新たに新チームでやっていこうっていう風に決意しました。

ーーキャッチャーよりファーストの方が打撃に集中しやすいか
そこはやっぱ大きいですね。キャッチャーだと配球のことも考えないといけないし、ピッチャーのことも考えないといけないし、チームのことをっていうバッティングより考えないといけないことが多いと思うんで。そこの部分では、ファーストだから考えないわけじゃないんですけど、流れとかそういうのは見えるんすけど、ピッチャーの球を実際取ってないんで、配球を考えるとか、継投を考えるとか、そういう部分はなくなるんで。そういった部分ではちょっとバッティングの方にも重きを置けるという、重点して練習したりとか、そういうのもできるのかなっていう風に思うんで。

ーーアピールポイントは
自分はバッティングでチームに貢献したいって思ってるんで。特にバッティングの中でも逆方向にロングが出るっていうことで。右バッターなんで、ライト方向、右方向に長打が出たりとか、右方向にヒットが打てるっていうのは、 自分の中でもそこは武器だなと思ってたんで、そこをいかに伸ばしていけるかを大事にこれからもやっていきたいなと思ってます。

ーーここまでの3年間において1番大きな壁は
ここ3年間、毎日っていうか、日々壁にぶつかってる状態で、自分の思い通りにならなくて、毎日結果もついてこないですし、結果がちょっといいなってなってもすぐダメになって試合に出れなかったりとか。ここ3年間は多分ほんとに思うようにいかないことばっかりだったんで。特にこれがっていう出来事はないんですけど、 入学してからずっと、フレッシュリーグとかは出させてもらったんですけど、リーグ戦に出る機会は少なかったんで。そういう意味では毎日が結構試練だったというか。あと1年はしっかり出られるように。

ーー吉安キャプテンはどのような存在か
ずっとライバルっていうか、そこは意識してやってくるとこあったんで。同じ同期で入って、 ずっとキャッチャーで、しかもあいつはもうずっと出てたんで。でもあいつもほんとにキャッチャーとしてもバッターとしてもいい選手で、特に今年キャプテンなんで、 多分自分のこと以上にチームのこと考えないといけない立場になったんで、やっぱ負担は増えると思うんで。キャプテンっていう立場じゃないんですけど、キャッチャーとしても同じ学年で同じピッチャーをずっと受けてきてたんで、分かる部分はあると思いますし、試合の中でも大島さんにもキャッチャーが2人いると思ってやればいいっていう風に自分に言っていただいたんで、試合の中でも、その試合以外でも助けて、自分が少しでも力になれたらいいなっていう風には思ってます。

ーー法政大学野球部の強みと弱み
今の強みは、オープン戦やってく中で見えてきたのは、 ピッチャーはいいなっていう風に自分も感じてます。ピッチャーとか守備っていうのは失点が少ないなっていう風には感じてたんで、 これをリーグ戦でいかにこのままいけるかだと思いますね。点を少なくっていうのは大事だと思うんで、強みは失点は少なくいけることかなって思ってます。
でも弱みは、 1点目取れた後の2点目とか追加点とか、別にビハインドに弱いとかそういうわけじゃないんですけど。勢いがないというか、がっと行く、とる時に取るっていう、点を取れるべき時に取るっていうのがちょっと甘いかなって思うんで。オープン戦では接戦をものにできてる部分はあるんで、悪くはないと思うんですけど、その中でもしっかり自分たちの中で取るとこは取るっていうのをしとかないと。リーグ戦はそんなチャンスいっぱいないと思うんで、課題はそこですね。

ーー田所選手から見るネクストブレイク候補は
いっぱいいるんですけど、ほんとに松下はみんな知ってると思うんですけど、松下はプロ行くぐらいだと思ってるんで。 内野手やったら石黒、品川(侑生、文3=三重)は間違いなく。あと土肥(憲将、キャ2=鳴門)は絶対来ます。絶対いいと思います。自分は推してます。キャッチャーとしてもバッターとしても。ピッチャーだったら宇山(翼、人3=日大三)、針谷(隼和、営2=桐光学園)、野崎(慎裕、営3=県岐阜商)あたりは来るんじゃないかと。

ーー六大学リーグでライバルは
チームはやっぱ明治じゃないすか。明治はやっぱずっと言われてるんで。去年は慶應優勝したんですけど、慶應、明治に勝って優勝しないと。そろそろね今季こそ優勝しないとやばいと思うんで。 あえて個人はちょっと難しいですね。

ーー目標とする野球選手や理想像は
うーん、難しいですね。キャッチャーだったら城島健司とかが好きですね。プレースタイルも似ている点ありますし。

ーーリーグ戦の目標
リーグ戦の目標はもうとりあえず絶対優勝すること、日本一って目標掲げてるんですけど、まずはリーグ優勝しないと日本一に繋がらないと思います。とりあえずリーグ戦は全部勝って優勝する完全優勝目指してやってるんで、そこは全員で多分意識してるんだと思います。個人としては少しでもチームに貢献したいと思うんで、 打点とかそういう部分が大事になってくると思うんで、どこを打つかはまだわかんないですけど、打順よりは打点っていうところを意識してやっていきたいなっていう風に思ってます。

ーー応援してくださる方へメッセージを
今年こそは優勝するんで。ちょっとダメなリーグ戦が続いてるんで、優勝から遠ざかってるんで、 いつも応援してくれてる皆さんにちょっと申し訳ないんで、そろそろ本気で優勝しに行くんで、応援お願いします!

(取材・中山達喜)


田所 宗大(たどころ・そうだい)
キャリアデザイン学部4年・2002年4月29日生まれ
三重県出身・いなべ総合
178cm86kg・右投右打
昨季成績:3試合 2打席 2打数 0安打 0本塁打 0打点 0四死球 打率.000
『愛称は”タディ”。ラストイヤーは捕手からファーストに転向を決意。勝負強いバッティングと、チームを盛り上げる声に注目!』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

 

関連記事一覧