東京六大学野球2024春季リーグ戦 対東大
2024年5月11日(土)、5月12日(日)
神宮球場
前節の慶大戦は代打サヨナラ本塁打を浴び勝ち点を落とし現在4位の法大。迎える後半戦は、東大、早大、明大と3週連続の過酷な戦いが待ち受ける。今回は第5週・東大戦の展望をお届けする。
今季リーグ戦結果(第4週 5/8現在)
東大戦展望
前節の慶大戦では、3回戦までもつれ込む死闘を繰り広げるも、慶大のルーキー・渡辺憩に代打サヨナラ本塁打を喫し勝ち点を落とした。迎える東大戦では2連勝を決めて勢いに乗っていきたい。
昨年は酒井捷(現4年生)や大井温登(令6年卒)といった打率3割越えのアベレージヒッターや、別府洸太朗(令6年卒)などの安定した守備を誇る選手が多く揃っていた。しかし今季酒井はけがで離脱。経験豊富な選手を欠いた東大だったが明大2回戦に特大3ランを放った大原海輝を中心に、今季打率3割越えのパワーヒッター府川涼太郎、チーム3位の打率を誇る中山太陽などが打線を引っ張り、近年の東大では最強に近い打線を形成している。
投手陣は、23年春より投手陣の中核として稼働してきた平田康二郎がエース。キレのいいカーブと直球の緩急が持ち味の軟投派だ。続いて2番手は鈴木太陽。こちらは最速138キロを誇る剛腕だ。それに加え、アンダースローで打者を幻惑する渡辺向輝など数多くの投手を擁する。これらの投手をしっかりと攻略して、確実に得点を積み上げたい。
今季の東大はここまで6戦6敗だが、対明大2回戦では8得点をあげるなど、攻撃力の高い打線が持ち味となっている。このように今季の東大戦は乱打戦になることが予想される。法大は打ち勝てるかが勝利の鍵になりそうだ。
法大の注目選手は、山口凱矢(営2=桐蔭学園)。慶大2回戦でリーグ戦初登板を果たし、ここまで2戦投げて防御率は0.00。最速150キロのストレートと変化球で三振が取れるところが強みと語る右腕はリリーフでの登板が予想される。
昨秋は2回戦で東大に黒星を喫しており、今季東大戦に黒星となると15年秋、16年春以来8年ぶりの2季連続勝ち星献上となる。さらにここから3週間は東大、早大、明大と連戦になるだけにここは2連勝で勝ち切って勢いに乗っていけるかがこれからのリーグ戦を左右していきそうだ。
(中山達喜)