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【硬式野球】慶大に2連勝で勝ち点3!3季ぶりAクラス確定 延長10回藤森康淳”号泣”サヨナラ打&山城航太郎5回0封の好救援でリーグ戦初勝利

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 慶大2回戦
2024年10月20日(日)
神宮球場

昨日は2本の本塁打が飛び出し慶大に先勝した法大。初回に松下歩叶(営3=桐蔭学園)の2ラン本塁打で先制するも、先発の吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が2本の本塁打を許し逆転を許す。7回に中津大和(営4=小松大谷)の適時打で同点に追いついた後、お互いに無得点が続くも、延長10回裏、満塁のチャンスを作ると藤森康淳(営2=天理)が2日連続の決勝打となるサヨナラ適時打をセンター前に放ち決着。法大は慶大に15年春以来となる2連勝を決め、勝ち点3。3季ぶりとなるAクラス(3位以上)が確定した。なおこの日の早明戦は3-3の引き分けとなったため、優勝の可能性を残した。優勝の行方は明日の早明戦にかかっている。

決勝適時打を放ち号泣する藤森康淳

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H E
慶 大 0 0 0 1 3 0 0 0 0 0 4 9 0
法 大 2 0 1 0 0 0 1 0 0 5 13 0

(慶大)広池、小川、荒井、●木暮―渡辺憩
(法大)吉鶴、〇山城ー中西祐
慶大:吉野 3号ソロ (4回 吉鶴)、水鳥 1号3ラン(5回 吉鶴)
法大:松下 4号2ラン(1回 広池)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 10回
1 (6) 石黒 5 2 0 0 .229 左安 右飛 遊併打 三安 三ゴロ
2 (4) 熊谷 3 2 0 0 .516 捕犠打 中2 空三振 一犠打 左2
3 (8) 中津 3 2 1 2 .326 中飛 四球 遊安 右安① 故意四
4 (5) 松下 4 3 3 0 .347 左本② 右安① 中安 三ゴロ 一犠打
5 (9) 姫木 3 2 0 2 .353 二安 中安 四球 左飛 故意四
6 (3) 藤森康 5 2 1 0 .295 捕ゴロ 右安 三併打 投ゴロ 中安①
7 (7) 内海 4 0 0 0 .160 三ゴロ 空三振 二ゴロ 見三振
8 (2) 中西祐 4 0 0 0 .167 二直 二ゴロ 遊ゴロ 左飛
9 (1) 吉鶴 1 0 0 1 .000 空三振 四球
山城 2 0 0 0 .000 右飛 右飛

投手成績

球数 打者 防御率
吉鶴 5 75 21 5 2 4 6.08
山城 5 62 18 4 5 0 0 1.38

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 37 浅倉大聖(法2=日大三) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 26 藤森康淳(営2=天理) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 29 中村騎士(営1=東邦) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
11 藤森粋七丞(キャ3=青森山田) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
17 野崎慎裕(営3=県岐阜商) 25 山下陽輔(営3=智辯学園) 35 浜岡陸(法3=花咲徳栄)
34 倉重聡(営1=広陵) 8 中津大和(営4=小松大谷) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

今季未だ勝利がない、”鬼門”の日曜日。先発の吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)は立大2回戦以来、今季2度目の登板。ドラフト前最後の絶好のアピールチャンスとなった。また打線も不動の4番・内海壮太(法4=御殿場西)が7番に降格。代わりに松下歩叶(営3=桐蔭学園)が4番に入った。

吉鶴の立ち上がりは先頭の水鳥に左前安打を浴び、けん制球で挟むも進塁を許し1死三塁のピンチを招いたが3、4番を打ち取り無失点。

一方、打線は相手先発右腕・広池に対し、先頭の石黒和弥(法3=高岡商)が初球を振り抜き三遊間を破ると、熊谷陸(人1=花巻東)が犠打、2死となるも松下がレフトスタンドへ、リーグトップの吉納翼(早大4年=東邦)に並ぶ4号2ランを放ち先制に成功。

3回には1死から熊谷陸(人1=花巻東)が左中間を破るも、三塁憤死で出塁できず。それでも中津大和(営4=小松大谷)が四球と盗塁で得点圏に進むと、松下が右前適時打を放ち3-0とリードを広げる。

吉鶴は3回まで無失点に抑えるも、4回1死から3番・吉野に3号ソロを浴び3-1。さらに5回には安打と死球でピンチを招くと、1番・水鳥に、レフトスタンドへの逆転3ランを浴び3-4。

直後の5回裏、3番手左腕・荒井に対し、中津、松下の連打、姫木陸斗(人4=日大藤沢)が四球で1死満塁の大チャンス。ここで前日の2回戦で決勝本塁打の藤森康淳(営2=天理)に打席が回るも、痛恨の三ゴロ併殺打に倒れ天を仰ぐ。

吉鶴は5回4失点でマウンドを降りると、6回からは山城航太郎(キャ4=福岡大大濠)が登板。得点圏に走者を背負うも、追加点は与えない好投で流れを呼び込む。

すると7回、先頭の石黒がサード強襲の内野安打、熊谷がこの日2つめの犠打を決めると、中津が右前適時打を放ち4-4の同点に。

山城は8回も続投すると、3番・吉野を左飛、4番・清原、5番・中塚を連続三振に打ち取り3回以来の三者凡退に退ける。さらに9回は2死から安打を許すも、捕手・中西祐樹(法2=木更津総合)がストライク送球で盗塁を刺し勝ち越し点は与えず。

しかし打線は7回途中から登板の4番手・木暮の前に沈黙。8、9回と三者凡退に終わり延長戦へ。

10回表、山城がこの試合5イニング目のマウンドへ。1死から1番・水鳥の三遊間への打球を松下が飛び込むも内野安打となり出塁を許す。それでも続く投手の木暮にバントをさせずに見逃し三振、3番・吉野を石黒の好守で遊ゴロに抑え、10回裏へ。

10回裏は打率5割超、首位打者の熊谷が左翼線への二塁打で出塁、中津は申告敬遠、松下が犠打を決め1死二、三塁。さらに姫木陸斗(人4=日大藤沢)も申告敬遠で1死満塁。ここで打席には、5回に同じく1死満塁で併殺打に終わった藤森康淳(営2=天理)。1ボール1ストライクからの3球目の外角低めの球を打つと、打球は高く弾み前進守備の二遊間を抜け、今季2度目のサヨナラ勝利。今季初の2連勝で慶大から勝ち点獲得で、23年春以来のAクラス(3位以上)が確定した。

(記事:矢吹大輔、写真:中山達喜、矢吹大輔、宮下柚華)

選手インタビュー

藤森 康淳 内野手

ーー今日の試合を振り返って
苦しい展開でしたが勝てて嬉しいです。

ーー最後の打席はどのような気持ちでどんな球を狙ったか
勝ち点取らないと優勝はなかったので、自分が決めるという気持ちで入りました。全部の球狙ってました!

ーー5回に併殺打となった時の心境
ほんとに悔しかったです。

ーーサヨナラ打の後涙が見られたが
応援してくださる方々の声援が聞こえていたので、そうゆう方々を思うと涙が出てきてしまいました。

ーーこれまでにサヨナラ打の経験は
初めてです!

ーー2試合連続で決勝打の大活躍でしたが、この2試合を通してチームの雰囲気は
チームの雰囲気は最高の状態です。このまま明治戦に入っていきたいです。

ーー次の明治戦に向けて一言
死んでも勝ち点もぎとります。

山城 航太郎 投手

ーー今日の試合を振り返って
負けられない試合だったので何とか勝てて良かったです。

ーーリーグ戦初勝利の感想を
試合前は初勝利をあげられると思っていなかったので凄く嬉しいです。

ーー負けたら優勝を逃す1戦でどのようなピッチングを心がけたか
弱気なところを見せたら負けだと思っていたので常に強気で投げました。

ーー投球の良かった点は
無四球というのが流れを相手に渡さなかった要因と思います。

ーー5イニングのロングリリーフでしたが、志願したのか
行けるかと聞かれた時は行けますと答えました。

ーー今週にはドラフト会議も控えているが今の心境は
あとは待つのみなので指名されることを願いたいです。

ーーこれからの意気込みを
残すは明治戦、まだ明治から勝ち点を取ったことがないので大学野球生活最後のカードで勝ち点とって終われるように頑張りたいと思います。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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