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【硬式野球】明大に2連敗…「吉安世代」ラストシーズンは3位で終戦 松下歩叶のリーグ単独トップ5号ソロで先制も、桐蔭学園の同級生・木本に決勝3ラン被弾

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 明大2回戦
2024年11月4日(月)
神宮球場

1回戦をエース・篠木健太郎(営4=木更津総合)で落とし迎えた2回戦。2回に松下歩叶(営3=桐蔭学園)のリーグ単独トップとなる5号ソロで先制、6回には藤森康淳(営2=天理)の適時二塁打で2-1とリードする。しかし6回裏に2番手・倉重聡(営1=広陵)が木本圭一(3年=桐蔭学園)に3ランを浴びるなど4失点で2-5と逆転を許す。直後の7回に2点を返すも追いつくことはできず、2連敗で勝ち点3の3位で秋リーグを終えた。

𠮷安世代最後の秋は3位で終わった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 0 0 0 1 2 0 0 4 7 0
明 大 0 0 0 1 0 4 0 1 × 6 8 1

(法大)野崎、●倉重、山城、吉鶴、安達―中西祐、𠮷安
(明大)藤江、○大川、山田、千葉、浅利ー小島河
法大:松下 5号ソロ(2回 藤江)
明大:木本 4号3ラン(6回 倉重)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (6) 石黒 5 1 0 0 .232 空三振 二飛 見三振 右安 空三振
2 (97) 鈴木照 3 0 0 0 .111 中飛 二ゴロ 中飛
H7 内海 1 0 1 0 .151 中犠飛① 遊ゴロ
3 (8) 中津 3 2 1 1 .321 三邪飛 中安 四球 右安①
4 (5) 松下 2 1 1 2 .352 左本① 右飛 四球 四球
5 (7) 西村 2 1 0 0 .333 二飛 右安
H9 姫木 2 0 0 0 .325 空三振 中飛
1 吉鶴 0 0 0 0 .000
1 安達 0 0 0 0 .000
6 (3) 藤森康 4 1 1 0 .294 左飛 空三振 左2① 空三振
7 (4) 中村騎 3 0 0 1 .000 空三振 空三振 四球 見三振
8 (2) 中西祐 2 1 0 0 .179 右安 遊失
H9 浜岡 2 0 0 0 .000 空三振 左飛
9 (1) 野崎 2 0 0 0 .000 バ三振 三併殺
1 倉重 0 0 0 0 .000
1 山城 0 0 0 0 .000
H2 吉安 1 0 0 1 .333 四球 空三振

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 5 66 18 3 3 0 1 4.30
倉重 0.2 21 6 2 1 2 4 3.72
山城 0.1 3 1 0 0 0 0 1.84
吉鶴 1.2 41 8 3 1 0 1 6.00
安達 0.1 9 2 0 0 1 0 0.63

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 川崎広翔(営2=日大三) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 26 藤森康淳(営2=天理) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 29 中村騎士(営1=東邦) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
11 藤森粋七丞(キャ3=青森山田) 23 品川侑生(文3=三重) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
17 野崎慎裕(営3=県岐阜商) 25 山下陽輔(営3=智辯学園) 35 浜岡陸(法3=花咲徳栄)
34 倉重聡(営1=広陵) 8 中津大和(営4=小松大谷) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

負ければ勝ち点を奪われ、4年生にとっては最後の試合となる明大2回戦。法大の先発は3年生左腕の野崎慎裕(営3=県岐阜商)。相手先発は左腕・藤江(4年=大阪桐蔭)ということもあり、打線は2番に今秋初スタメンの鈴木大照(文4=明徳義塾)、西村友哉(法4=中京大中京)がリーグ戦初の5番に座った。また打率.486で首位打者の熊谷陸(人1=花巻東)はこの試合で打席に立たずとも規定打席に到達しているということでベンチスタートとなり、セカンドには中村騎士(営1=東邦)が入った。

1回表、法大は明大先発の藤江に三者凡退に抑えられる。その裏、2死から先日のドラフト会議で5球団が競合した、3番・宗山(4年=広陵)に左前安打を浴びるも、後続を遊ゴロに抑える。

今季1番の投球をみせた野崎慎裕

2回表、先頭の4番・松下歩叶(営3=桐蔭学園)が甘めの変化球を捉えると、高く舞い上がった打球は左越えソロとなり1-0と先制に成功する。松下はこの本塁打が今秋5本目となり、早大・吉納(4年=東邦)を抜きリーグ単独トップに躍り出た。

リーグ単独トップの5号ソロを放った松下歩叶

松下を迎え入れる大島公一監督

3回表、8番・中西祐樹(法2=木更津総合)が右前安打で出塁するも、野崎の犠打失敗などが響き得点を奪えず。それでも投球では2回、3回を三者凡退に抑える。

4回表、先頭の3番・中津大和(営4=小松大谷)が中前安打で出塁すると、4番・松下は右飛に倒れるも、5番・西村が右前安打を放ち、1死一、二塁のチャンスを作る。しかし、藤森康淳(営2=天理)、中村騎が連続三振に打ち取られ、追加点を奪えず。

5番起用に応える右前安打を放ちガッツポーズの西村友哉

その裏、先頭の飯森(4年=佼成学園)に一塁線へのボテボテの内野安打で出塁を許すと、3番・宗山に右越え適時二塁打を浴び、1-1と同点に追いつかれる。なおも無死二塁のピンチだったが、中軸を打ち取り勝ち越しは許さず。

再三のピンチには大島公一監督がマウンドに駆け付けた

同点直後の5回の攻撃では、先頭打者がショート・宗山の失策で出塁するも、野崎は犠打を試みるも併殺打となり好機を潰す。それでも5回裏を三者凡退に封じ、5回1失点と今季一番の投球で大役を果たす。

6回表、代わった2番手・大川(3年=常総学院)から連続四球で1死一、二塁とすると、代打・姫木陸斗(人4=日大藤沢)は三振に倒れるも、6番・藤森康が左越え適時二塁打を放ち、二塁走者が生還。一塁走者の松下はホームタッチアウトに終わるも2-1と1点を勝ち越す。

一時勝ち越しの適時二塁打を放った藤森康淳

その裏、法大は先発の野崎に代えて、2番手の倉重聡(営1=広陵)が登板。倉重はセンター・中津の好守もあり2死を取るも、広陵高校の先輩である宗山に四球を与えると、4番・杉崎(4年=東海大菅生)に左越え適時二塁打を打たれ、同点に追いつかれる。その後、2死一、二塁から6番・木本(3年=桐蔭学園)に左中間へ3ランを浴び、2-5と勝ち越される。

4失点と悔しいマウンドとなった倉重聡

反撃したい法大は直後の7回表、2つの四球と安打で1死満塁のチャンスを作ると、代打・内海壮太(法4=御殿場西)の打球はあわやバックスクリーン弾となる大飛球。しかしフェンス手前で捕球され、これが犠飛となり1点を返す。さらに、2死一、三塁から3番・中津の右前適時打でもう1点が入り、4-5と1点差に詰め寄る。その裏、4番手の吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が登板。吉鶴はこの回先頭に出塁を許すも、後続を打ち取り無失点で切り抜ける。

スタメンを外れるも、代打で貴重な犠飛を放った内海壮太

1点差に迫り沸くベンチ

8回裏、吉鶴が1死から二塁打を浴びると、続く5番・小島(3年=東海大相模)に左中間へ適時二塁打を打たれ、4-6と1点を追加される。

失点はしたものの、直球のスピードは今季一番だった吉鶴翔瑛

大声援を力に追いつきたい法大だったが、8回は千葉(4年=千葉黎明)、9回は浅利(4年=興国)に三者凡退に抑えられゲームセット。

法大は明大から2019年秋以来の勝ち点をあげることが出来ず、6勝2分6敗の勝ち点3で𠮷安世代最後の秋は3位が確定した。試合後には最終戦ということで、両校選手がグラウンドでエール交換を見届けた。

エール交換を見届ける首脳陣、選手たち

(記事:松野要、写真:矢吹大輔、山口晴暉、古川千遥)

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