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【硬式野球】今年は全員参加の鴨川キャンプ !選手たちは10日間にわたる熾烈な競争に耐え成長を実感!

2023年2月17日(金)
鴨川市営球場

2月24日から3月5日の10日間にわたり、部員全員参加のキャンプが千葉県鴨川市で行われた。今キャンプでは途中で紅白戦を実施。そこでアピールに成功した選手だけがその後のキャンプに参加できるという勝ち抜き戦の形で行われた。故に成長を実感する選手が多く、充実したキャンプであったことが伺われる。

練習レポート

3月4日 鴨川キャンプDAY9

キャンプ9日目となる3月4日。この日は小雨がぱらつく中での練習に。投手陣野手陣の2グループに別れ、昼食後にはまず投手陣のロングティーが行われた。声を出しながら打つ選手、他の選手に発破をかける選手など様々で、とても良い雰囲気のロングティーとなった。

ロングティーを行う投手陣

昼食後、野手陣はグラウンドでの特守組と室内練習場での打撃組の2組に分かれ、汗を流した。特守組は捕手と内野、外野手に別れそれぞれノックを受けた。最後は雨が強くなったのもあり、特守組は急いで整備を行い練習を終了した。

キャッチャー練習、通称キャ練の様子

室内組はトスバッティングとフリー打撃にわかれてとにかくバットを振り込んでいた。

室内での打ち込みの様子。

3月5日 鴨川キャンプDAY10

キャンプ最終日となる3月5日は朝からあいにくの雨。室内練習場に集合し、この日の日直・藤森康淳(営3=天理)が”深イイ話”に出演していた島田紳助さんの話を引用し、人生の選択肢を増やすためには勉強をしましょうという深イイミーティングを行い練習スタート。

途中笑いが起こるなど和やかな雰囲気のミーティング。

この日も投手陣野手陣2グループになり、投手陣はトレーニング、野手陣は打撃練習をメインに行った。特に投手陣のトレーニングでは、お互い声を掛け合いハードなトレーニングをともに乗り越えようとする団結力が感じられた。

投手陣のトレーニングの様子

最後に投手陣野手陣一緒にバント練習が行われ練習終了。最後まで選手間の士気が高く、非常にのびのびと練習に打ち込んでいる姿が印象に残った。

キャンプラストとなるバント練習。最後まで気を抜くことなく練習に打ち込んだ。

監督・選手インタビュー

大島 公一 監督

――キャンプ10日目を迎えましたが選手たちの動きは
そうですね。ちょっと風邪ひきもいたんですけど、順調かなと思います。

――去年の5日を上回る10日間の練習を行ってきたが、去年と異なる点はあるか
今回はテーマとしては全員で同じ時間を共有したかったので、まず全員でキャンプに来て、後半は2つに分かれて練習の機会をみんなに多く取ってもらいたくて、そういうコンセプトで今年はやりました。

ー―朝のミーティングでも明治早稲田と口にしていましたがチームとして意識しているのか
もうライバルである5大学のうちの2校なのでね。5大学をしっかり対策した中で、その中で特に力を入れて対策をしましょうっていう話ですね。

――武蔵小杉とは違う土のグラウンドで守備練習を行っている様子が見られたが、意識させたことは
人工芝より土のグラウンドの方が警戒心が必要になるので、そういう意味では少し状態を低く、腰を落としてってということをテーマにして守らせました。

――新入生も参加されていますが、印象は
非常に優秀な選手が多いなっていう印象ですね。

――紅白戦でも新入生が出場する機会がありましたが、今後のオープン戦でも起用していくお考えは
そうですね。ある程度、2月の前半から中盤にかけてはしっかり練習できたんですけど、3月の頭前後に卒業式等で1回休んでるところがあるので、状態を見ながら起用は考えていきたいなと思ってます。

――松下歩叶(営4=桐蔭学園)選手の主将としての働きについてはどう評価されますか
いやもう、非常に優秀です。もう松下のチームと言って過言ではないし、松下がほんとに十二分にチームを引っ張ってくれてるなと思ってます。

ーーキャンプを通していいと思った選手は
今は藤森康淳(営3=天理)がいいのかなと思います。(どういうところがいいのか)体の動きもいいですし、バッティングが1つこう自分の中で掴みかけてるものがあるのかなってのは感じています。

ーーキャンプを通してスタメンを暫定で考えると
スタメンか。非常に経験値が少ない選手が多いんですよ。今までリーグ戦に出場した機会が少ない人ばっかりなんで、まだ決めかねますかね。

ーーその中で今日の中心になるであろう選手は誰か
どのポジションにもやっぱりみんなライバルがいるので、今の時点でほぼほぼスタメンに決まってるのはほんとに松下と藤森ぐらいなんですよね。

ーー打線のキーマンと投手陣のキーマンを1人ずつ
打線はね松下なんですけど、やっぱり松下に頼らないチームを作らないと、得点は上がらないかなと思ってるので、今言った藤森の活躍が非常に大事かなと思うのと、投手は野崎(慎裕、営4=県岐阜商)に頑張ってもらいたいなと思ってます。(第一先発でかんがえているのですか)そうですね。第一先発で頑張ってもらうつもりでいます。

ーーその中で第二先発のプランは
これも競争ですね。やっぱり。5、6人ぐらいの候補者の中から、それこそ野手も一緒ですけど、オープン戦を通じて少しずつ固まっていくっていう状況かな。

ーー今後オープン戦、リーグ戦と入っていきますが、今後の意気込みを
大きくチームを変革をしたい時でもありますし。チーム1人1人が持ち場、立場で責任を持ってやってもらいたいと思いますので。展望か、ちょっとあんまりいい言葉が思いつかないな(笑)やっぱりチームでいい競争してもらいたいですし、なるんじゃないかなと思っています。

松下 歩叶 主将

ーーキャンプを振り返って
キャンプは10日間あったんですけど。チームとしては、チーム作りというところをテーマにやってきたんです。それを常に選手たちに伝えて、チームを完成させるということをやってきた。最初の方はなかなかうまくいかなかったんですけど、後半につれて僕たちが言っているように言っていることを受け取って。そうですね……チーム作りが完成したという面ではいいキャンプになったかなと思ってます。

ーーキャンプ1日目には全体に声かけを行ったが、そこでもチーム作りについて話したのか
そうですね、2月に入ってから向こうの武蔵小杉でもキャンプをしてたんですけど、最後の10日間をこの鴨川でキャンプするという形だった。武蔵小杉の練習でも、チーム作りということをやっているので、引き続き環境が変わってもチーム作りというところを。チームを完成させられるようにやっていきましょうということは、1日目のミーティングで、それぞれ目標とテーマというのを持って取り組んでくださいということを言いました。

ーーチーム作りということは具体的にどのようなことか
もちろん個々のレベルアップも必要なところがあったんですけど、去年のリーグ戦を戦ってみて早稲田明治。優勝争いをしているチームはまとまりをすごく感じて、そこが法政にたりていないのかなというふうに思っていたので。一人一人の意識や考え方というのを、自分の成長にあてるのではなくて、チームとして、チームがどう動いたらチームとして良くなるのかというのを考えてほしくて……まず第一にチーム優先、チームファーストというところを大事にして、チーム作りというのを考えてほしいですね。

ーーキャンプ5日目には、長狭高校、鴨川令徳高校と合同で練習したが、何か刺激はもらったのか
いつも中学生、小学生を対象に野球教室があったんですけど、高校生を対象というのはなかったので、初めての経験でした。僕たちも得たものはあったんですけど、特に高校生の野球に対する姿勢とか、野球を上手くなりたいという姿勢がすごく伝わってきたので、僕たち大学生も必要なことかなと。野球を上手になりたいという気持ちを全面に出してということをすごく学びました。

ーー宿舎内ではどのように過ごしていたか
宿舎では、基本的に自由時間というのはそこまでなくて。練習をやって、6時くらいに宿に帰って、7時から食事があるので。食事は1時間くらい。それで、選手幹部、キャプテン、副キャプテン、マネージャーで毎日ミーティングをしているので、それが、1時間半、長くて2時間くらいあったんですけど。なので、常に野球のことを考えているような、宿でも野球のことを考えているようなキャンプをしています。

ーー気温が急激に変化しているが、体調面はどうか
数人というか、1人、2人。体調不良者は出たんですけど。でも、練習、大人数での体調不良者は出なくて、いい感じにすすめられているという感じです。

ーー紅白戦はどうだったか
ケガの影響があって、実戦が去年の明治戦以来ということで、結果というよりかは投手のボールを見て、試合の雰囲気を感じられたのは一つ良かったところだと思います。結果として成績としては出なかったですけど、ここからあと1ヶ月で詰めていきたいなと思います。

ーーキャンプを通して、MVPを決めるなら誰か
そうですね、1人。キャンプMVP。そうですね…今泉(秀悟キャ2=石見智翠館)です。(どういったところがMVPか?)そうですね…練習量。練習量と、ひたむきさ、がむしゃらさがダントツ1位です。大きめに書いておいてください(笑)

野崎 慎裕 投手

ーーキャンプを振り返って
この鴨川キャンプでオープン戦に入る仕上げをしようと思って入ったんですけど、キャンプ前にインフルエンザにかかっちゃって。2日目くらいから合流したんで、ちょっと調整が遅れたんですけど、なんとか急ぎで最後仕上げられたかなと思います。

ーーキャンプで一番きつかった練習は
ピッチングですかね。やっぱりインフルエンザに感染していた間のブランクというか、しばらくピッチングできなくて、感覚取り戻すのがすごく大変だった。体力的にきついというか、メンタル的に急がないとなってしまったので、大変でした。(長狭高校、鴨川令徳高校との合同練習には行ったか)自分は行かなくて、2日間メンバーから外されていました。

ーー温度が激しく変わる時期があったが、体調はどうか
はい、問題なかったです。基本的に序盤は温かかったんで、そこで体よく動かしてたんで寒くなっても問題なかったです。

ーー新入生も一緒に練習に励んでいたが、新入生の印象は
ピッチャーは3人新入生が入ってますけど、体が大きい子たちが多いので、特に焦る必要はないと思います。真面目にやってくれてるので今後伸びていくだろうなっていう感じはあるので、その中で無理させないようにしっかり上級生として面倒見ていきたいなと思います。

ーーキャンプを通して、何かコメントしたい人はいるか
石黒和弥(法4=高岡商)です。石黒君、全然球が見えてないので、もうちょっと練習時間を増やしてほしいです。謙虚に練習してください(笑)

浜岡 陸 選手

ーーキャンプの振り返ってどうだったか
今年のキャンプはすごく充実してました。 1日1日が濃くて成長を感じる毎日だったので楽しかったですね。

ーー自分の課題なども結構克服できたのか
そうですね。とにかく量をやり込む感じで、何回も量をやり込んで自分の形を見つけていくことを意識していました。

ーー何か見つかったのか
おとといの紅白戦ですごい自分のものになって、バッティングの面ですごい成長できたなと思いました。

ーーどういったところが成長したのか
体が細いので、スイングスピードの強化とか体重増加とかそういった点で打球が変わったなと感じました.

ーーキャンプ5日目には、長狭高校、鴨川令徳高校と合同で練習したが、何か刺激はもらったか
そうですね……やっぱりみんなとにかく元気で。無邪気にただ白球を追いかけてるだけのその純粋な心と、ただ野球が好きで楽しんでやってるってことが自分たちにすごい刺さりました。

ーー宿舎内ではどのように過ごしていたか
いやもうすぐ寝ます。夜7時から夕食があるんですけど8時に食べ終わってもう8時半とか9時くらいには寝るぐらいで。充実してましたね。あっという間でした。

ーーキャンプを通して、何かコメントしたい人はいるのか
やっぱり法政を応援してくれるファンの方々へリーグ戦を楽しみにしていてほしいと言いたいですね。優勝したいので。

(取材:中山達喜、加納正義)

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