【硬式野球】今季より外野陣の要となる藤森康淳は俊足を生かしたダイナミックな守備と意外性の光る打撃に注目 (春季リーグ戦直前インタビュー⑯)
藤森 康淳 選手
ーー現在のコンディションは
年明け調子がよかったんですけど、1回調子が下がって、バッティングフォームなどを見直しました。最近はまたリーグ戦に向けて徐々に上がってきている段階なので、まだ完璧ではないですけど、いい状態になりつつあります。
ーーキャンプ、オープン戦を振り返って
外野手ということもあって、バッティング中心に取り組むことができたので、いい成長する期間になったなと思います。冬の期間に社会人の練習に行くことが多々あったんですけど、そこで教えてもらったことなどをキャンプやオープン戦で実践して、やっと自分の形に固まりつつあるかなと思ってるので、リーグ戦に標準を合わせられたらなと思います。
ーーこの冬意識して取り組んだことは
単打もそうですけど、長打、間を抜く二塁打を打つための力、パワーをつけたいなと思ったので、食事の面でも今までよりは意識して食べる量や回数を増やしたり、ウエイトも自分の中で増やしたりして、1、2年生の時より体づくり中心にやってきて、打撃中心に取り組んできました。(体重が増えたのか)そうですね。でも自分は運動量が多いタイプなので、あまり増えないタイプなので難しいんですけど、去年の秋よりは4、5キロくらい増えました。
ーー大島監督はバッティングで掴みかけてるものがあるのかなと言っていたが
社会人の練習に行かしてもらってから社会人の4番バッターくらいのレベルの人に教えてもらいました。自分の中でそこで少し掴んで、法政に持ち帰って練習を繰り返して、1回落ちた時期はあったんですけど、練習を続けていたら最近またはまってきたものがあって。自分の中に落とし込んだら、掴みかけてるものはあるんですけど、まだまだ自分の中では足りないなと思う部分があるので、妥協せずに自分に向き合っていきたいなと思ってます。
ーー大島監督が打線のキーマンとしてあげていたが
最近は1番を打たしてもらっているのでリーグ戦も1番でいけたらなと思っています。高校の時から1番というは馴染みがあって、打線でいったら最初なので花形かなと思うので、名前を挙げていただいてるならその期待に応えられるような、法政の代表という感じで1番なので、恥じないようにしっかりリーグ戦まで誰よりも努力を積み重ねたいと思います。
ーーポジションは
出るならセンターですね。
ーー外野手同士のコミュニケーションは
外野手はいい意味で仲良くて、学年の垣根を越えてコミュニケーションを取れてるというか、話し合いもできているので、いい雰囲気で練習できていると思います。
ーー冬は走力を活かせるように練習したいといっていたが手応えは
走力を上げるメニューが多かったので、自分的にも足も速くなったかなと感じるし、トレーナーからも「走りに力強さが出たね」と言われたので、まだまだ向上しているなと感じました。走塁もスタートとか自分の中で掴んだものがあるので、今までよりは魅力をもっと出せるかなと思います。
ーー侍ジャパン代表候補合宿で得たことは
全国からレベルの高い方々が集まって、野球の部分だけでなく、私生活の中でも野球につながるような取り組みをしているなと感じました。また自主練習という時間が設けられることが結構あったんですけど、トップレベルの選手でもコーチに聞いたり、聞ける選手に質問したり、野球に素直に向き合ってるなという印象がありました。
ーー私生活を見たいといっていたが参考になったことは
次の日にどれだけ最高のコンディションにするかということで、前の日に次の日を見越して体のケアすることあったり、次の日のピッチャーの分析をすることであったり、そういう部分は参考になりました。
ーー尾瀬雄大(早大4年=帝京)選手に打撃について聞きたいといっていたが
尾瀬選手は自分の中では六大学の中でもトップレベルにすごいバッターだと思っていて、自分もどちらかといったらたくさんホームランを打つというよりもヒットを稼ぐタイプで、同じタイプかなと思うので、尾瀬選手に聞きたいなと思っていました。聞いた内容としては、バッティング練習では常に逆方向を意識してやっているということです。自分も去年の春、成績が振るわなくて逆方向の打球を打てることを中心に練習していたんですけど、尾瀬選手も同じでした。あと「質も大事だけど、とにかく俺は量を重ねている」とおっしゃっていたので、練習量も首位打者争いに毎回入っている尾瀬選手は相当な量もしているのだなと思ったので、自分もこの冬は質も大事ですけど量を意識して取り組んできました。
ーー新しいチームの雰囲気は
自分的にはすごくいいと思っていて。初めての雰囲気というか、松下さん、幹部中心に、監督、スタッフの方々、学生コーチ、選手もなんですけど、みんな考えた野球ができているというか、自分たちの高校の時は監督は選手に任して選手でやれという感じだったので、どちらかというと高校の時と似ているなと思います。みんなが同じ目標に向かって取り組めているので、今はすごくいい雰囲気でできていると思います。
ーーリーグ戦出場した選手が少ない中でどのようなことを意識しているか
去年リーグ戦で出てたメンバーが少なくて、松下歩叶(営4=桐蔭学園)さんとか自分とかキャッチャーの中西祐樹(法3=木更津総合)とかが主に出ていたんですけど、そういう中で引っ張っていかないといけないと思います。また1年生も入ってきて、自分たちが言ったことを全力でやってくれるので、そういう部分は助かりますし、引っ張っていきやすいなと思います。今回は上級生より1、2年生の方が試合に出てる人数が多いので、自分たちが下の子を引っ張っていかないとなというのがあるので、もっと自覚持ってやっていきたいです。
ーー新入生はどうか
ここ最近では1番いいんじゃないですかね。いい選手が多いですね。法政はどちらかといったら打撃で点が取れないという部分があるので、今出てる大阪桐蔭から来た境(亮陽、営1)くんとかですとか、井上(和輝、営1=駿台甲府)くん、キャッチャーの只石(貫太、営1=広陵)くんが主力で出てきてくれて、そういう子が出てきてくれてフレッシュさも若々しさもあって刺激される部分もあるので、こっちも負けてられないなと思います。(1年生でリーグ戦に出る人が多いのか)今年は結構出ると思います。甲子園とかジャパンにも選ばれたりしてる子もいて経験もあるので、経験が糧になってると思います。経験って大事だと思いますし、大舞台に強い、チャンスに強い選手というのは法政に求められている選手像だと思うので、いい選手が入ってきてくれてこっちも光栄です。
ーー活躍を期待する同期は
みんな活躍してほしいんですけど、今は3年生があまり試合にも出れていないし、ベンチに入れるかわからないので。頑張ってほしいという気持ちを込めて、キャッチャーの中西祐樹と外野手の片山悠真(文3=八王子学園八王子)です。よく練習もするし野球に対してもストイックなので、活躍をしてほしい、一緒に活躍したいという気持ちがあります。
ーー春リーグの個人の目標は
5シーズン目で、3年生で、たくさん試合に出させてもらってる身として、そろそろ成績を残さないといけないなというプレッシャーもあるので打率の方では3割以上残して、その先で首位打者、ベストナインが取れればいいなという気持ちがあります。
ーー春リーグの意気込み
ここ最近優勝できていないので、勝ち点5を取って完全優勝できるようにというのと、最終節には明治と法政の『血の法明戦』があって、そこでは負けられないというプライドもあるのでチームもいい方向に来てるので死ぬ気で勝ちに行きたいと思います。
(取材:宮下柚華)
藤森康淳(ふじもり・こうじゅん)
経営学部3年・2004年8月10日生まれ
大阪府出身・天理
170cm68kg・右投左打
『高校時代は日本代表にも選ばれた野球エリート。昨季は自信最高の打率.294、さらに本塁打を放つなど、打撃面の成績が飛躍的に向上した。俊足を生かした守備は言わずもがな一流。今季は経験の少ない外野陣をリードする活躍が期待される法大の韋駄天だ。』
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