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【ボクシング】第78回関東大学ボクシング1部リーグ戦 対東農大戦 前半躍進を見せるも後半失速。1部リーグ3位で幕を閉じた!

ボクシング

第78回関東大学ボクシング1部リーグ戦

2025年7月12日(土)
後楽園ホール

勝利を飾り順位を上げたい法大だが、2位の東農大相手に敗戦。昨年の5位から順位を2つ上げ、3位でリーグ戦の幕を閉じた。

僅差で勝利をした河本蓮音(文4=東福岡)

試合結果

トータル試合結果

3

法政大学

6

東京農業大学

 

試合結果

 階級 勝敗 選手名 スコア 対戦相手
Min 金澤大和(キャ4) 2R 1’28” 岩井大地
F 吉田太雅(文1) 5-0 上村和己
B 河本蓮音(文4) 3-2 佐々木桐馬
Fe 小川悠希(文3) 0-5 藤木勇利
L 阿部廉真(法4) 01R 2’01” 堀江耀斗
LW 松久優作(文4) 不戦勝
W 小池立騎(文2) 0-5 高橋昴
LM 木場海星(キャ1) 0-5 川村萌斗
M シルバイエシュア(キャ1) 0-5 八木大河

 

対戦相手 勝敗 スコア
中央大学 6-3
拓殖大学 6-3
駒澤大学 × 3-6
日本大学 × 4-5

リーグ戦最終順位

順位 大学 勝ち点 試合勝数
1 駒澤大 5 33
2 東京農業大 4 27
3 法政大 2 22
4 拓殖大 2 20
5 日本大 1 13

戦評

今年は創部100周年という節目の年。前半戦を2連勝で飾るも、ここ2試合負けが続き、試合開始前で2勝2敗の3位につけていた法大。今年の最終週、相手は2位を争う東農大、何としても勝利を奪いたい。

第一試合に登場したのはミニマム級の金澤大和(キャ4=札幌創成)だ。今年のリーグ戦ではいまだ勝ち星を上げられておらず、4年生として何とか勝ちたいこの一戦。試合は、1Rから相手にパンチを当てるものの、相手の力強い攻撃に押され、2Rもその勢いを止めることはできず、2R1分48秒でRSC負けとなり、白星を上げることはできなかった。

第二試合はフライ級の吉田太雅(文1=崇徳)が登場。1年生ながらここまで全試合に出場し、3勝1敗と勝ち越している。1Rから小刻みなステップで相手を翻弄し、フック、ワンツーを相手にヒットさせていく。終始その手数の多さを緩めることはなく、5-0で勝利。今後にさらに期待が持てる一戦となった。

第三試合はバンタム級の一戦。リングに上がったのは河本蓮音(文4=東福岡)。1Rはストレートを顔面にヒットさせるなど優勢に進めるも、2Rからは相手の反撃に押されたものの、うまくカウンターを当てるなど粘りのボクシングを見せ、3-2のスプリット勝ちで法大に2勝目をもたらした。

続く第四試合はフェザー級の小川悠希(文3=作新学院)が出場。試合は序盤から相手の勢いある攻撃に押されながらも、うまくカウンターを合わせるなど粘りのボクシングを見せたが、0-5で敗れた。

第五試合はライト級の一戦。阿部廉真(法4=福島北)がリングに上がった。序盤からお互いに壮絶な殴り合いとなった試合は相手の強烈なストレートがヒットし、ダウン。そのまま1R2分01秒のRSC負けとなった。

第七試合はこのリーグ戦、ウェルターで3勝、ライトウェルターで1勝とここまで負けなしの小池立騎(文2=駿台学園)が登場。サウスポー同士の一戦となったこの試合は相手のストレートをもらいながらも、両者譲らず試合を進める。試合は3R、相手のパンチで小池が右の眉付近をカットすると、試合はそのまま終了。判定は0-5で敗戦となった。

ここまで3勝4敗と1敗も許されない中リングに上がったのはライトミドル級の木場海星(キャ1=名古屋工学院)。ミドル級ではランキング1位に位置する実力者だ。終始相手に優勢に進められ、最後は打ち合いで粘りを見せるも、結果はフルマークで敗戦となった。

最終戦となる第九試合はミドル級の一戦。こちらもジュニアのミドル級で1位のシルバイエシュア(キャ1=作新学院)がリングに上がった。粘りのボクシングを見せるも相手の4年生の落ち着いたボクシングに阻まれ、0-5の判定負け。

結果は3勝6敗で東農大には敗戦。リーグ戦は勝ち点2、試合勝利数22、RSC等6、不戦敗1の3位だった。これで松久世代のリーグ戦は幕を閉じたが、楽しみな若手も数多く登場したリーグ戦となった。また、ここからは個人戦の全国大会も始まり、法大ボクシング部の活躍から目が離せない。

(篠崎勇希)

 

選手コメント

吉田大雅(文1=崇徳)

ーー試合を振り返って
楽しかったです。個人戦も頑張らないといけないなと思いました。

ーー日大戦での敗戦からどのような意識で練習に取り組んだか
日大戦は焦ってしまったので、とにかく自分のボクシングをするために足を使うことを意識して練習し、今回の試合に臨みました。

ーー大学に入学し、高校との違いはあったか
ヘッドギアがないので、パンチが強くなっているところが1番違うかなと思います。

ーー自分のストロングポイントは
フットワークと、前手の差し合いだと思います。

ーー今後の目標は
個人戦の全日本の優勝に向けて修正して頑張ります。

(インタビュー・飯沼美音)

 

松久優作(文4=東福岡)

――チームとして今日の試合を総括して
主力のメンバーでけが人が結構いる中で、サブの子が出てくれていたので。そういう子が頑張って、もう(勝利まで)あと一歩位のところまで頑張ってくれたので。それと、主力だったメンバーはしっかりと自分の力を出して勝てるところはしっかりと勝ってくれたので、チーム全体としては今年の法政の強さっていうところは出せたのかなと思います。

――リーグ戦全体を振り返って
やっぱり1、2戦目は勢いで頑張るというか、そういったとこがあるのですけど、3、4、5戦と後半になるにつれてどうしても、僕もそうですけど雑になってきてしまう場面があるんですけど。そこはちょっと出てしまったんですけど、うまく修正して最終戦につなげられたかなと思います。

――ご自身のリーグ戦を通して良かった点と課題は
4勝1敗で終わったんですけど、負けた試合はやっぱり自分の悪い癖が出てしまっていて。逆に勝った試合というのは今まで、去年位から意識して取り組んできたことが出せて、結果につながったなという感じです。(意識してきたこととは具体的に)今まで気持ちが前面に出るボクシングで、実際に負けた試合も気持ちが出すぎた試合だったのですけど、しっかりとこの4年間で培った技術っていうのを使って、落ち着いて4年生らしく戦えたのかなと思います。

――これからのチームと個人の展望は
チームとしてはこの4年生がいるチームというのは最後になるのですけど、また来年に向けて、すぐにリーグ戦は始まるので。あと今年は個人戦が残っているので、そこで頑張っていくというのと、自分は7月の30日から8月の12日までU22のアジア大会があるので、すぐそっちに切り替えて。またそれが終わった後も、国体、全日本とあるのでこのまま勢いに乗って、全部優勝したいと思います。

(インタビュー・篠崎勇希)

 

(取材:山鳥優里、篠崎勇希、飯沼美音)

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