【硬式野球】2季連続でベストナインを受賞した”法大のプリンス”・熊谷陸 攻守に華を添える存在感で松下主将のラストを支える(秋季リーグ戦直前インタビュー⑫)
熊谷 陸 選手
ーー現在のコンディションは
春のリーグ戦が終わってから少しケガがあって、出遅れた部分はあったんですけど、そこからしっかり状態は上がってきてます。
ーーこの夏に意識して取り組んでいたことは
ケガがあって、ウエイトで重量をあまり上げることができないことが多かったので、動きのキレであったりを意識してこの夏は取り組んできました。
ーー昨季から変えたところはあるか
春のリーグ戦の中で、球速の速いピッチャーへの対応力が課題だったので、バッティングのところで動きをできるだけ小さくして、速いボールに対応できるようにというのは心がけてやってました。
ーーオープン戦を振り返って
ケガもあったり、なかなかケガの後に自分の思うようなプレーができないことが多くて、最初の方は試合に出る機会が少なかったんですけど、徐々に試合に出場する機会が多くなってきたので、頂いたチャンスをものにしようと必死にやってます。
ーーオールスターに出場した感想は
六大学のトッププレーヤーの選手たちが来て、いつもはライバルとしてやってる選手が多いんですけど、選手たちと一緒にプレーすることができて、見て学ぶことが多かったです。そこを自分に吸収しようと思ってできたことがすごくよかったかなと思います。
ーー笑顔が印象的だったが、理由は
普段は厳しい状況の中でやってて、オールスターは自分と選手の交流する場でもあると思うので、楽しんで野球やろうという気持ちでオールスターに臨んだことや、自分の中でも思うような結果を出すことができたことが笑顔につながったのかなと思います。
ーーよく話した選手はいたか
2年生が6人ぐらいいて、同じチームの慶應大学の林(純司、慶大2年=報徳学園)選手だったりは一緒にオールスターの時も二遊間組んだり、いろいろ会話をしたりしました。自分もライバルな関係なので、野球の話だったり普段の話だったり、いろいろお話をして仲良くなれたのでよかったと思います。
ーー秋の注目選手は
松下(歩叶、営4=桐蔭学園)さんは、これまでキャプテンとしてチームを引っ張ってくれたりして、すごくいろいろな思いが強いと思うので、最後の秋にキャプテンである松下さんを優勝させたいっていう気持ちが強いです。
ーー改めて昨季の4位という順位を振り返ってみてどう感じているか
春のリーグ戦戦ってみて、初戦である立教戦で流れを掴むことができず、リーグ戦に2連敗してしまって、そこからどんどん引きずってリーグ戦で戦ってしまった部分があったので、やっぱり開幕戦にしっかり勝てるような最善の準備することが大事かなと思いました。
ーー慶大と初戦のカードだが、リーグ戦にベストな状態で入っていくための工夫は
やっぱり慶應大学さんは勢いのあるチームなので、勢いに負けずにいきたいです。自分たちはいつも練習の中でも勢いに対する気持ちであったり、一つのミスも許さないという気持ちでやっているので、そういう部分が慶應大学の初戦に活きていけばいいのかなというふうには思っています。
ーー宿敵の早稲田、明治にどう立ち向かうか
早稲田、明治となるとピッチャーが本当にすごくて、スピードも速くて変化球の精度もすごいピッチャーたちがいっぱいいるので、やっぱり少しのチャンスをものにするというところで、隙のない走塁だったり隙のない攻撃というのがやっぱり大事になってくるのかなと思っています。
ーーリーグ戦を通して対戦したい選手は
高校の先輩でもある明治大学の菱川一輝(明大4年=花巻東)さんとは対戦したいです。春のリーグ戦で対決したんですけど、結果的にはストレートのフォアボールだったので。秋、菱川さんも4年生になるので、この秋にしっかり自分が打って菱川さんに勝ちたいなと思っています。
ーー四年生は今季を持って引退となるが、4年生への思いは
4年生は最後のリーグ戦で、4年生がまだ4年間でリーグ戦優勝できていないことからもなんとか先輩方を絶対勝たせる気持ちで、これまでの感謝の気持ちを伝えながらプレーしていきたいなと思っています。
ーー個人の目標は
1年生の秋と2年生の春とベストナインを取ることができて、連続で取りたいという気持ちは強いんですけど、気持ちが先に行ってしまうと自分の思うような結果も出ないと思うので、目の前の試合に自分の全力のパフォーマンスができるように準備するというところは今シーズン意識していることです。
ーーチームの目標は
一番上の目標は必ず優勝するというところがチームとしての一番の目標だと思うので、優勝するために自分が何ができるのかというのを考えながら、自分もしっかり準備していきたいなと思っています。
ーーファンの方々へ
ここ数年、法政大学は優勝することができていないので、なんとか今年の秋、松下さんとこれまでやってきた練習の成果というのを出して、必ず絶対に優勝したいなと思っています。
(取材:加納正義)
熊谷陸(くまがい・りく)
人間環境学部2年・2005年7月15日生まれ
岩手県出身・花巻東
175cm68kg・右投左打
昨季成績:14試合 56打数 19安打 0本塁打 打率.339 10打点 0盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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