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【バスケ】秋リーグ最終戦を勝利で飾る!2部リーグ4位(16勝6敗)で今シーズン終了/ 第101回関東大学バスケットボールリーグ戦 対関東学院大学(2巡目)

第101回関東大学バスケットボールリーグ戦(2巡目)
2025年11月2日(日)
対関東学院大学 @東洋大学総合スポーツセンター
▼試合結果

⚪️法政大学 8480 関東学院大学⚫️

14<1Q>19

28<2Q>14

22<3Q>31

20<4Q>16

▼スターティングメンバー

#0 杉信 イフェアニ(文4=洛南)PG

#7 本山 遼樹(法4=福大大濠)PG

#10 坂本 温人(現4=法政第二)PF

#25 鍋田 憲伸(法3=福大大濠)PG

#75 柳田 大斗(営4=國學院久我山)C

▼ベンチ入りメンバー

#2 首藤 怜(文3=仙台大明成)PF

#8 野田 凌吾(国文1=藤枝明誠)PG

#12 伊藤 舷人(法1=法政第二)PG

#13 宇津木 雅樹(法4=國學院久我山)SG

#14 佐藤 正樹(社4=法政第二)SF

#18 八重沢 連(法3=八王子学園八王子)PF

#26 伊藤 遙志(経1=福大大濠)PF

#32 菅野 汰樹(人環3=法政第二)PG

#77 住吉 大和(営3=中部第一)SF

#91 オディギェ プレシャス 恵(法1=湘南工科大附)SF

【戦評】

関東学院ボールで幕を開けたリーグ最終戦。序盤からアグレッシブなゲーム展開を繰り広げる。最初に魅せたのはスピードとパワーに優れる#0 杉信 イフェアニ(文4=洛南)。#25 鍋田 憲伸(法3=福大大濠)のスクリーンからインサイドへ侵入成功し、ゴール下で相手ディフェンスの隙間からセンターの#75 柳田 大斗(営4=國學院久我山)にパスを通す。パスを受けた# 75 柳田は積極的なプレーからファウルを貰いフリースローを得るなど、法大は質の高い攻撃を披露する。その後も相手の留学生を、インサイドで徹底的に捕まえ、何度も速攻を仕掛ける。しかし、一筋縄ではいかないこの試合。法大は何度も決定機を創出するも、リングに嫌われる苦しい時間が続く。試合は一時、関東学院に主導権を握られ、立て続けに失点する。そんな中でさえ、粘り続けた法大は#12 伊藤 舷人(法1=法政第二)の3Pで逆転に成功する。さらに、#0 杉信の力強いドリブル突破からのシュートで連続得点を記録するなど、試合は一点を争うデッドヒートを繰り広げた。しかし、関東学院が先行し法大 1419 関東学院で第1Qを終える。

早々に逆転したい法大だが、第2Q序盤は相手の激しいプレッシャーに苦しみ、なかなか得点を伸ばせない。それでも、#0 杉信がファウルを誘ってフリースローを決め、粘り強く戦う。残り6分半、18-25と7点差をつけられた場面で法大はタイムアウトを取り、流れの立て直しをはかる。タイムアウト後、#0 杉信が得意のドライブから連続得点を挙げ、重い展開を打破。さらには#7 本山 遼樹(法4=福大大濠)が3Pやフリースローで得点を重ね、守備でも存在感を発揮。#75 柳田も留学生相手に果敢に攻め込み、相手のファウルを誘いながら着実にリードを広げていく。38-30と8点差をつけたところで、関東学院大がタイムアウトを要求するも、法大の勢いは止まらない。#91 オディギェ プレシャス 恵(法1=湘南工科大附属)らがインサイドで連続得点を挙げ、速い展開のオフェンスで流れを掌握。法大 4233 関東学院とリードを奪って前半を折り返した。

常人離れした肉体から繰り出される力強いプレーが強みの#0 杉信

法大の9点リードでスタートした第3Q。法大は#0 杉信のレイアップで先制し、さらに#0 杉信のスティールから#25 鍋田が速攻で得点を重ねる。しかし関東学院大の3Pが決まると、立て続けにファウルを犯し、流れをつかめない時間帯が続いた。#7 本山のシュートで反撃を試みるも、相手の3Pが止まらず点差は縮まっていく。#32 菅野 汰樹(人環3=法政第二)と#18 八重沢 連(法3=八王子学園八王子)を投入すると停滞していた攻撃が動き出し、#25 鍋田を中心に点の取り合いとなる。しかし、相手留学生の3Pやバスケットカウントでじりじりと点差を詰められ、第3Qの最後には相手のブザービーターが決まり、試合は振り出しに。法大 6464 関東学院の同点で第4Qへ。

同点で迎えた第4Q。序盤から流れを掴んだのは法大だった。#0 杉信の得点に始まると、 #7 本山が魅せる。#25 鍋田からの合わせで得点すると、直後には3Pを射抜きスコアを一気に押し上げる。その後も力強いディフェンスから相手の隙をつくスティールで、そのまま自ら得点。「怪盗本山」は最終戦でも健在だ。ここで#25 鍋田に代わりコートへ入ったのは、4年生の#13 宇津木 雅樹(法4=國學院久我山)。これでコート内は4年生一色になった。パスを受けた#10 坂本 温人(現4=法政第二)が美しい弧を描く3P を決めると、#13 宇津木 も3P を果敢に狙う。惜しくも得点には結び付かなかったが、コートでプレーする彼の表情は笑顔で溢れていた。そして試合終盤、会場がざわつく。コートに入る準備をしていたのは、先週の試合で右膝を負傷した#14 佐藤 正樹(社4=法政第二)だった。「(試合に)出たいです」と自ら監督に告げ、足を引きずりながらも一歩一歩、#13 宇津木の肩を借りてコートへ向かう。万全な状態ではなかったが、#14 佐藤は外角から2Pを見事に決め、ここで試合終了。法大 8480 関東学院で最終戦を勝利で飾り、会場は割れんばかりの歓声に包み込まれた。1部入れ替え戦出場とはならなかったが、2部リーグ4位(16勝6敗)で今シーズンに幕を下ろした。

【スポホウ記者の目】

3年間男子バスケ部を担当してきたが、最後の取材となった今試合にしてやっと気が付いた。大学バスケの醍醐味は、プロにはない学生ならではのバスケに対する熱量を感じ取れるということを。卒業後、競技を継続する選手も、新たな道を歩む選手もいる。だが、学生という有限の時間の中で、仲間とともに切磋琢磨し、一所懸命にバスケに向き合う。そんな青くて熱い選手の姿に心がたぎるのだと思った。大学バスケの、ひいては学生スポーツの魅力に気づかせてくれた、法大ORANGEに出会えたことに感謝したい。選手が今後もそれぞれの道で輝きますように、そう願って。

(戦評:小棚木孝寛、寺地愛歩、紺野真帆、髙瀬真帆)(写真:田中心之祐、山田竣矢)

(スポホウ記者の目:髙瀬真帆)

試合後、健闘を讃え合い抱擁を交わす#7 本山(左)と#14 佐藤(右)

試合後インタビュー

佐藤俊二監督

ーー最終節を振り返って

1部昇格という目標達成ができなかったというところで、本当に悔しいシーズンになってしまいました。特に4年生の思いが本当に強いチームだったので、なんとか入れ替え戦に行って、1部に上がって、インカレに出るってことをやりたかったんですけど、それは僕自身のサポート力も含めて足りませんでした。残念でしたけれども、今日の試合は最後4年生でコートに立てて、相手チームもそうですけど、やっぱり大学バスケのいいところというか。みんな小学生からバスケットボールを一生懸命やってきた中で、最後、大学でバスケットボールを終える選手がほとんどなので。それで最後あのような形で、みんなのバスケットボールに対する思いが、試合に表れていたなと思っています。そういう意味では、今日はいい試合だったと思います。

ーー 第4Q終盤には#13 宇津木選手と#14 佐藤選手がコートに入り、4年生での試合が展開された。どんな声をかけて送り出したのか

#13 宇津木に関しては、早いうちに出したいと思っていたんですけど、#14 佐藤に関しては動ける状態じゃなかったので(笑)。「本当に出て大丈夫?」と声はかけたんですけど、本人が出たいと言ったので送り出しました。相手の関東学院も3部との入れ替え戦がかかっていて、途中まで勝ちに来ていましたし、どうなるかなとは思いましたけど、残り3分ぐらいで、多少のセーフティリードみたいな形にはなったので、本当に最後は思いっきりやってほしいなと思っていて。なので笑顔ではないですけど、最後やってこいって感じで送りました。

ーー4年間ずっと指導されてきた今の4年生。改めてどんな学年だったか。

1人ひとりの個性が本当に豊かで。みんなが自分なりのバスケットボールに対する考え方をしっかり持っていて、プレイヤーとしての能力もすごく高い子が集まっていました。色々な衝突は選手間でも起こるし、僕らに対しても色々要求することがあって、本当に話し合いながらやってきた4年間だったし、特に今年の1年はそうでした。やっぱり、バスケットに対する思いが本当に強い学年だと肌で感じていたので、何とかしてあげたいなっていう思いはありました。結果は残念でしたけど、本当に良い4年生だったと思います。

ーー#25 鍋田選手は得点王に輝いたが、こちらについては

鍋田はもともとできる選手だし、「今年はゲームを支配する選手になろう」っていうことを本人にも伝えていて。1年生はけが明けだったのでけがなくやりながら 、2年生ではリーグの強度に耐えられるように、プレイタイムの制限なしにやり続けて、3年目となった今年は、ゲームを支配するようになろうっていうところでやってきました。彼の実力から言えば、得点王になるというのは、あのレベルであれば当たり前のことだと思っていましたし、むしろもっともっとゲームを支配して、勝ちに導く選手になってほしいと思っているので、彼にはもっと要求していきたいと思います。

ーー3年生以下の選手に期待することは

やっぱり今の 4年生が作ってくれたチームがあるし、本当にバスケットに向き合ってやりきっていた4年生でした。下級生はその姿勢を見習って、戦力的に言えば4年生が抜ける分、#75 柳田も抜けてしまうし、サイズダウンすることもあるけれども、またチーム全体で戦えるように、下級生は本当に頑張らないと行けないと思うんで、気合いを入れて頑張ってほしいです。

ーー最後にファンの皆様へメッセージを

1年間応援していただきましてありがとうございます。目標は達成できなくて、本当に残念でしたけれども、本当にやり切って、戦い切って、良いチームになったと思います。来年以降も応援よろしくお願いします。

(インタビュー・髙瀬真帆)

#7 本山 遼樹(法4=福大大濠)

ーーリーグ最終戦を終えて、率直に
最後の試合にするつもりはなかったのですが、今日が最後になってしまいました。でも最後に、4年生や出場している下級生と一緒に今年の集大成を見せようという気持ちで臨みました。

ーー第4Qで4年生がコートに立った場面について
ずっとチームを引っ張ってくれてたキャプテンの#14 佐藤と、なかなか試合に絡む機会は多くなかったけれど副キャプテンとして頑張ってくれた#13 宇津木に、シュートを決めさせようと思って2人に対して声をかけました。

ーー4年間の大学バスケ生活を振り返って
1年生の頃から監督やコーチにプレイタイムをいただき、良い経験をすることができました。この4年間で自分が大きく成長できたと思っています。

ーー4年間で特に心に残っている言葉は
大学バスケの難しさを、上級生の先輩方には沢山教えていただきました。4年間、本当に大変なことも多かったのですが、その中で同期が自分を信じて話を聞いてくれたり、支えてくれたりしました。同期からもらった1つひとつの言葉が心に残っています。

ーー同期の存在は
最初は大変な同期だなと思っていました(笑)。でも、下級生の頃から全員が試合に出たいという強い気持ちを持っている同期でした。まずは個人で努力して、それをいかにチームのために出すかというのを全員が理解して、最後の最後までやり抜くことができたと思っています。

ーー#25 鍋田選手とは、福大大濠高時代から同じチームでプレーされてきたが、鍋田選手については
まずは、一緒に法政大学に来てくれてありがとうと伝えたいです。彼が来てくれて、僕も良い影響を受けた3年間だったと思います。一緒にプレーできたことに感謝したいです。

ーー今後、バスケットボールは続けていくのか
どのような関わり方になるかはわかりませんが、続けていきたいと思っています。(取材当時)

(インタビュー・寺地愛歩)

来年2月末から3月末まで、ヨーロッパ・セルビアにコーチングを学びにいく本山。自らの手で育成世代の指導に携わるべく、本山は新たな道を歩んでいく。

#14 佐藤 正樹(社4=法政第二)

ーーリーグ最終戦を振り返って

長かったですね。最後に僕、コートに立たせてもらったんですけど、先週の試合でけがをしてしまって。最後まで自分が活躍できなかったのはチームのみんなに申し訳ないと思っています。ただそれよりも、その悔しい気持ちよりも、「このチームで良かった」って仲間に感謝する気持ちでいっぱいで。これからはこの僕の思いも、 1部昇格という目標を達成できなかった悔しい思いも、後輩たちが頑張ってくれると思うので、後輩たちを応援していきたいです。

ーー右膝のけがもありながらだったが、第4Q終盤にコートに入った時の心境は

今までのリーグ戦の中で一番緊張しましたね(笑)。一番何もできないし、秒数も少なかったんですけど、一番緊張しました。多分色んな思いとか、込み上げてくるものがあって。このコートに立てることも当たり前じゃないんだなっていう風に思いながら、最後はプレーしました。

ーーラストミーティングではどのようなお話をされたのか

やっぱりまず今シーズンが始まってから、1部昇格という結果をひたすら求めてみんなで頑張ってきた1年だったので、最後1部入れ替え戦にも行けず、こういう結果で終わってしまったのは、 4年生含めキャプテンである自分も含め、申し訳ないと伝えました。あと膝のことも、最後までコートに立てず申し訳ないってことを言ったんですけど、さっきも言ったように、そういう悔しい気持ちよりも、やっぱりみんなへの感謝の気持ち。この1週間、僕練習できなくて。コートの端っこでみんなの練習してる姿とかを見ていて、今日の試合も見て、こんなにも頑張ってるいいチームメイトのキャプテンをやらせてもらったことが、どれだけ貴重で幸せなことなのかというのに、改めてありがとうという風にみんなには伝えて。今、主に試合に出ているのが4年生で、それが抜けて空く穴っていうのはちょっとは大きいと思うんですが。沢山それで困難や壁にもぶち当たると思うんですけど、そういう時にこそ手を取り合って協力して、「敵じゃないから」って。仲間同士、協力してやるのが部活のいいところだし、そうやってまた強くなってほしいと伝えました。

ーー同期の皆さんとは4年間共に歩んできた。改めてどんな存在だったか

本当に頼り甲斐があるというか、みんな一人ひとり個性は強いんですけど、しっかり芯や考えがあって。思ってることとかを、遠慮してぶつけられなくてなあなあにしちゃうとかではなく、思ったことをぶつけてぶつかり合って、時には喧嘩もしましたけど、そういう喧嘩とかがあって成長してきたと思うので、この同期には感謝してます。

ーーラストシーズンではキャプテンを務めた。この1年間を振り返って

この1年間は、後輩にも鍋田(憲伸)とかプロを目指してる選手がいますし。同期にも 2人ぐらいプロを目指してる選手がいるんですけど、僕は目指していなくて。本気でバスケに人生賭けて飯を食っていくっていう選手がいる組織の中で、(キャプテンをやるのは)プレッシャーがありました。でも、本山も助けてくれましたし、やっぱり部活っていうのは、バスケが上手い下手だけじゃないと思うんです。そういうプロを目指している人がいる中でも、部活のあり方を考えて、多様な人がいますけど、みんなで同じ目線で手を取り合って、頑張ってこれたなっていう後悔のない1年になりました。

ーー最後に法大のファンの皆様へメッセージを

ファンの皆様、 1年間とは言わず、今までずっと法政ORANGEのバスケットボール部の応援ありがとうございました。今日を持って4年生は引退しますが、後輩たちは僕ら4年生の思いを背負って、また明日から法政ORANGEの看板を背負って頑張ってくれると思います。また一緒に後輩たちのことを応援しましょう。ありがとうございました!

(インタビュー・髙瀬真帆)

どこまでも仲間思いで、周りへの感謝の気持ちを忘れない#14 佐藤

【GAME PHOTO】

アップから集中力を高める#10 坂本

今季のチームスローガン「GROOVE」のTシャツに袖を通し、念入りにアップをする#26 伊藤遙志

談笑する#18 八重沢(左)と#25 鍋田(右)

当たり負けしないフィジカルと、ハードなディフェンスを武器にコートで躍動した#0 杉信

強度の高いディフェンスと、巧みな技術でスティールを量産した「怪盗本山」

法大に欠かせない頼れる2mビックマン#75 柳田

東京六大学リーグから存在感を示してきた#91 オディギエ。ルーキーらしいフレッシュさで最終節でも得点に絡んだ。

高いバスケットIQから多彩なプレーを創り出した#10 坂本

司令塔ながら、オールラウンドなプレイでチームを支えた#32 菅野

入り出したら止まらないシュート力が持ち味の#18 八重沢

腕の長さを活かした強じんなリバウンドでチームに貢献した#2 首藤

第4Q終盤。右膝のけがで戦列を離れていた#14 佐藤が、同期である#13 宇津木の肩を借りコートへ。

会場の大きな「雅樹コール」の中、3Pシュートを放つ#13 宇津木

どんな状況下でも、声でチームを1番に盛り上げたキャプテン#14 佐藤

#0 杉信に駆け寄るチームメイトたち

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