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【ラグビー】独占!法大ラグビー部OBインタビュー⑥・金侑悟選手/ 海外挑戦で得た自信―司令塔・金侑悟が語るSOとしての現在地

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まもなく開幕する関東大学ラグビー秋季リーグ戦を前に、法大ラグビー部OBで、現在もトップレベルで活躍する4名にインタビューを行った。大学時代の思い出や、卒業後の歩み、現在のラグビーへの思いを聞き、現役部員へエールを送ってもらった。全6回にわたって、4選手それぞれの言葉をお届けする。

最終回の今回は、法政大学では主将としてチームを率い、現在は浦安D-Rocksでプレーしている金侑悟選手。

(以下、画像提供:浦安D-Rocks)

昨年は、JAPAN XVへの追加招集やオーストラリア留学も経験するなど、挑戦を続けてきた金選手。そんな金選手が振り返る大学4年間は、主将としてチームを率いる中で、「人との関わり方」を学んだ4年間だった。

法政大学への進学を決めたきっかけは、10歳上の大阪朝鮮高校の先輩への憧れだった。

「その先輩が法政に行っていて、憧れもあって、自分も法政でラグビーをしたいと思いました。」

入学すると、1年生から試合に出場。当時の心境について、「率直に嬉しかった」と振り返る一方、4年間の中で特に大きな転機となったのが、主将を務めた経験だった。

チームをまとめる立場として意識したのは、自分自身のラグビーに対して取り組む姿勢で周囲を引っ張ることだという。

「自分は喋るのがあまり得意なわけじゃないので、行動で示す、やる気や熱量を見せる、そのことを強く意識していました。」

4年生の春シーズンは、チームとして思うような結果が出ない時期が続いた。前年に大学選手権へ出場したことで、春季大会では明治、早稲田、帝京といった強豪校との対戦が続き、大差で敗れる試合も重なった。チームの雰囲気もなかなか上向かない中、どうすればいいのか悩むこともあったという。主将として苦しい時期には、小林雅治副将に助けられながら、チームと向き合い続けた。

そんな中で迎えた大学4年時の東海大戦(2024年11月10日)は、金選手が大学時代のベストゲームに挙げる一戦だ。久しぶりの勝利を手にし、選手権出場に向けても重要な試合となった。

「あの勝利はチームにとっても大きかった。」

さらに、1年間を通して積み重ねてきたものを、試合の中で「集大成として体現できた」と振り返る。苦しい時期を乗り越えながら、取り組んできたことが結果として表れた一戦となった。

一方で、4年間を通して最も成長を実感しているのは「コミュニケーション」の部分だという。

「ラグビーが全てじゃない人もいる中で、どうやってコミュニケーションを取るかを常に模索していました。」

主将としてさまざまな選手と関わった経験は、現在のラグビーにもつながっている。

また、大学時代の生活で習慣づけられたというのが、毎朝5時に起きる生活だ。朝5時に起きて、自分でおにぎりを作り、掃除をするという毎日のルーティンが定着していたという。

「この生活の記憶が結構強く印象に残っていて。おかげで今も、苦手な早起きが続けられているかなと思います。」

毎日のルーティンを欠かさず積み重ねた日々は、今でも金選手の原点となっている。

社会人となってからは、大学時代とは異なる環境で新たな壁にも直面した。そんな中でも、金選手はさまざまな挑戦を重ねていく。

その一つが、JAPAN XVへの追加招集だった。チームを通して届いた突然の知らせに、金選手自身も驚いたという。合宿で代表レベルの選手たちとプレーする中で、自分にはまだ足りない部分があることを痛感する一方で、「スキルの面では戦える」と手応えも感じた。

そして、その後に挑戦したのがオーストラリア留学だった。海外でラグビーをすること自体が初めてで、現地では英語だけの生活となった。

「環境はもちろん、練習の質や指導のレベルに違いを感じました。」

とオーストラリアでの生活を振り返った。特に印象的だったのが、練習前にコーチ陣と1対1で話し合う時間が設けられていたこと。そこでその日の個々の到達目標を確認し、チームとして同じ方向を向いて練習に取り組んでいたという。

慣れない環境にホームシックになりかけたこともあった。気持ちとしては「帰りたい」と「帰りたくない」が半々だったというが、「この先あるか分からないせっかくの貴重な機会だから、帰るのはもったいない。」と、現地での挑戦を続けた。

食事の面でも、日本との違いを感じる場面があった。現地では肉を食べる機会が多く、「肉ばかりなのは天国」と感じていた一方で、次第に恋しくなったのは日本の米と味噌汁。そんな生活を終え、金選手が帰国後、真っ先に向かったのは――丸亀うどんだった。

異国の地でラグビーと向き合った経験は、その後の金選手に大きな変化をもたらした。

「オーストラリアに行ってからは、明らかに自信がつきました。」

SOというポジションについては、「頭を使うポジション」と表現する。戦術だけでなく、天候やその時点での得点、相手の状況など、さまざまな情報を瞬時に整理しながらプレーする必要がある。

「その時の状況を見ながら、いろんなことを考えてプレーしています。」

その上で、金選手が大切にしているのが、ボールを動かすことだ。

「キックでもパスでも、スペースを見つけて動かすことを心がけています。」

試合前には緊張するというが、傍から見て緊張している様子は感じられない。そのことについて尋ねると、

「緊張は正直すごくするけど、それを見せないように冷静に見せています(笑)。」

と笑みを見せた。

試合前はイヤホンをつけず、スマートフォンも見ない。周囲の情報を常に取り入れ、俯瞰して試合に入れるよう準備しているという。

そして今後の目標は、さらなる出場機会をつかむことだ。そのために必要なスキルや経験を日々着々と積み、さらなる自信をつけている。

最後に、これから法政大学でラグビーをしたい高校生に向けて、法政の魅力を語ってもらった。

「法政はバックスが自由に展開するラグビーが自慢。楽しいラグビーがしたければ、ぜひ法政へ!」

そして後輩たちには、

「今年の4年生は団結力が素晴らしい学年だと、一緒に過ごしていた頃から感じていました。強い法政を期待しています!」

とエールを送った。

法政で培ったコミュニケーション力、主将としてチームを背負った経験、そして海外で得た自信。そのすべてを力に変え、金選手の挑戦はこれからも続いていく。

 

金 侑悟(きむ・ゆお)
生年月日:2002年8月19日生まれ
身長/体重:175㎝/83㎏
学部:経済学部経済学科(2024年度卒)
経歴:大阪朝鮮高校→法政大学→浦安DーRocks

(取材:堀川風和里)

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