【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 3日目 男子シングルス、ダブルス2回戦レポート
関東学生新進テニス選手権大会 3日目 男子シングルス、ダブルス2回戦
2014年3月6日(木)
青山学院大学緑が丘グラウンド内テニスコート、慶應義塾大学日吉キャンパス蝮谷テニスコート
またもや雨で1日あいて迎えた3日目。強い北風が吹き荒れるなか、今日はシングルス・ダブルス2回戦が行われた。1回戦を勝ち上がった法大勢は、それぞれが上位進出へポイントとなる試合を迎える。果たして、勝ち上がることはできたのか。
試合結果
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 塚越雄人(経1) | 3-6,1-6 | 諱五貴(明大) |
● | 小林理久(スポ2) | 2-6,0-6 | 長船雅喜(亜大) |
男子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 杉本椋亮(社2)・ヘルナンデス匠(青学大) | 5-7,6-7(2) | 丹野翔太・及川生来(日大) |
戦評
同じ1年生同士の対決となった塚越。「負けたくない」と意気込んでいたが、諱の強烈なボールと強風に思うようなテニスができずに、序盤で1-4とリードを許してしまう。それでも第6ゲームをなんとかキープすると、第7ゲームではデュースにもちこみ、見事にブレイク。一気に塚越のペースになったかと思われた。しかし続く第8ゲームを長いデュースの末ブレイクされてしまうと、万事休す。第1セットは3-6と奪われる。
第2セットもいきなりブレイクを許すと、「相手が気持ちよくテニスしていたところをうまく対応出来なかった」と、ノリノリの相手を止められず1-6と完敗だった。(青山学院大学会場:渡邉大地)
1回戦をストレート勝ちと発進の小林。2回戦は亜細亜のレギュラー格・長船との対戦となった。強風が吹き荒れる中、試合は開始した。しかし小林の調子が上がらない。1ゲーム目をキープした後は連続で相手にポイントを許し、第1セットを落としてしまう。切り替えたいところであるが、第2セットも同様、相手のペースに呑まれてしまう。ポーチに入ったりして流れを変えようと試みたが、上手くはいかない。第2セットは1ゲームも奪うことができないまま、そのまま押し切られ敗戦となった。
杉本は高校の先輩である青学大のヘルナンデス匠とダブルスを組んでおり、1回戦を快調に突破した。この日の2回戦は日大ペアと対戦。杉本・ヘルナンデスペアはリーグ戦のレギュラー相手にも序盤から優勢に試合を進めていき、第7ゲーム終了時で5-2とまで追いつめていく。しかし、ここから流れが変わっていく。連続ブレイクで追いつかれるとそのまま逆転を許し、セットを取られてしまう。第2セットはお互いがキープを繰り返す一進一退の攻防。第10ゲームあたりからは1ポイント1ポイントに歓声が沸く。選手もポイントごとに感情を露わにし、激戦の様子が呈してくる。結局互いに譲らず、タイブレークへと試合は進行していった。
しかし、タイブレーク、ここでペアの経験の差が生まれたか、日大ペアが一気に圧倒。5連続ポイントを許し、ここで杉本・ヘルナンデスのペアは力尽きた。ここで法大勢、全選手の敗戦が決定した。(慶應大学会場:芳野史征)
総括
毎年のように法大勢が上位に食い込んできた新進であるが、今年は2回戦までに全選手が姿を消すという波乱の展開で法大としての新進は幕を閉じた。今大会は先月の大雪の影響を受け、多摩キャンパスの練習グラウンドが使用不可になるという不運に見舞われ、選手たちは調整不足に陥ってしまったのが今大会の敗因であろう。ダブルスに至っては第1、3シードを擁しながらも両者とも初戦敗退とその影響を強く受けてしまった。次なる大会にはインカレに繋がる春関(関東学生トーナメント大会)が待っている。最大の学生大会・インカレへのステップを踏むために負けられない戦いとなるだろう。昨年のリーグ戦レギュラーメンバーがいよいよベールを脱ぎ、レベルの高い大会となる。春関までに選手達は万全な調整をし、大会に挑んでほしい。(芳野史征)
選手コメント
塚越雄人(1年生対決で惜しくも敗れる)
ー今日の試合を振り返って
相手が気持ちよくテニスしていたところを自分がうまく対応できずにやられてしまったという感じです。
ー相手の諱選手は同じ1年生ですが、意識したことは
負けられないなとは思っていたんですが、今の段階では相手のほうが上かなって思いました。
ー試合前に戦い方は考えていましたか
1回やったことがある相手だったので、左で前に詰めてくるのはわかっていたんですけど、パッシングとか自分のショットが入っていなかったので、それを引きずってしまいました。
ー風の影響は
どんな状況で試合があるかわからないので、風があるなかでも対応していかないといけないですし、次はこんな風のなかでもしっかり戦えるようにアイデアをもってやりたいです。
ーこの大会で見つかった課題は
雪で練習できていなかったんですけど、これからはできるので、たくさん練習して、たくさん試合に出て春関では去年の成績を超えられるように頑張っていきたいです。
ー春関に向けてやりたいことは
安田トレーナーのトレーニングをしっかりやって、あとは試合に出て試合感を養って、春関では初戦から全力でいけるように力をつけたいです。
小林理久(自分のテニスをさせてもらえず2回戦敗退)
―今日の試合を振り返って
自分のプレーが上手くできていなくて、流れが終始相手にいっていて、なので波に乗るためにいろいろ試してみたんですけど、それが続かずに、結局そのままいってしまいました。
―相手に合っていない印象を受けましたがその原因はありましたか
(自分の)ミスが先走って、相手が何もしていないのに、自分でミスをして、それで相手を乗らしてしまった感じですね。
―順延等コンディションが難しい新進でしたがS、Dの総括をしていただけませんか
両方シードがついていながら、早い段階で負けてしまって凄い悔いが残ります。春関までに反省を生かした練習して、しっかりとレベルアップしていこうと思います。
―これからの目標をお願いします
来年は就活とかもあるので、今年しっかり集大成として、1年間いい成績を残れるように学生大会は頑張っていきたいなと思います。
杉本椋亮(高校コンビで出場も競り合いを落とす)
―今日の試合を振り返って
ファーストは5-2だったんですけど、しっかり最後1ゲームを締めれる強さを持たないとこの先上にはいけないな、と薄々思っています。セカンドはキープ、キープでいっていて、ここまで来たら力の差は全然ないのですけど・・・気持ちの差ですね。
―今回ぺアを組んだヘルナンデス選手とはどういった関係、経緯でペアを組むことになったのですか
高校時の先輩後輩です。クラブなどで小さいころから一緒に練習していて、今回組むことになったのは、僕は山田晃大(社2)と組み予定だったんでですけど、彼(山田)がインカレ・インドアで勝ちあがって今回制限になってしまったので(新進選手権大会は学生ランキング20位以内には出場資格が与えられない)、それで僕が余って、ペアを探していたんです。ヘルさんも以前上武大の人ともペアを組んでいたので、もしかしたらと思って聞いてみて、それでやろう、ってことになりました。
―実際組んでみて今大会挑みましたが、振り返ってどうですか
よかったと思います。けど、競ってくると経験というものありますし、そこの差だったのか、ペアとして、長く組むと分かることもあると思うんですけど、ほぼぶっつけ本番みたいなもんでしたからね。
―新進で見えたダブルスの課題はありますか
サービスゲームのキープ力をあげることですね。
―先月行われた合宿では何を強化していましたか
一番は体力面ですね。安田さんのトレーニングで体力の土台をしっかり作って、テニスは技術どうこうよりまず一番に体つくりだと思うので、テニスはしっかり調子を保ちながら、ってことを考えました。
―これからの目標をお願いします
今年は勝負の年です。来年からは就活も始まって満足に練習もできないと思っているので、今年1年が自分にとって最後の年だ、っていう気持ちで取り組んでいきたいと思います。
フォトギャラリー
- 最後まで戦い抜いた杉本(右)ヘルナンデスペア
- 随所でボールタッチが光った
- 苦しい試合展開となった塚越
- 十八番であるドロップショットを放つ塚越
- サーブを放つ小林