【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対明大1回戦 延長13回までもつれる死闘を制し先勝!「完全優勝」は目前に!
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対明治大 1回戦
2014年10月18日(日)
法大多摩グラウンド
秋季リーグ戦優勝を決めて約2週間。法大が次に目指すのは勝ち点5、すなわち「完全優勝」だ。
最後のカードの相手は、春季こそ2位だが今季は5位に沈む明大。
試合は9回に追いつかれ延長13回までもつれる。
それでも六大王者の意地を見せ、6-4で勝利。「完全優勝」まであと1勝とした。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 大 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 14 | 1 |
明 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 2 |
(法大)末次、高橋、○秋山(1勝)-佐藤
(明大)篠原、古村、●薄田-金子
三塁打:小野(7回)
二塁打:橘(4回)、末次(4回)、永田(13回)
盗塁:藤口(7回、9回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 萩原幹斗(社2) |
6 | 1 | 0 | 0 | .396 |
2 | (4) | 藤口帝(社2) | 6 | 3 | 0 | 1 | .319 |
3 | (6) | 橘廉(社4) | 7 | 1 | 0 | 0 | .282 |
4 | (9)7 | 小野慶典(経3) | 4 | 2 | 1 | 1 | .295 |
7 | 窪田剛士(経2) | 2 | 0 | 0 | 0 | .143 | |
5 | (7) | 中村聖弥(経3) | 2 | 0 | 0 | 0 | .139 |
PH9 | 内川慶一(経3) | 3 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
6 | (2) | 佐藤裕太(経4) | 5 | 0 | 0 | 1 | .333 |
7 | (3) | 永田直(経3) | 5 | 2 | 1 | 1 | .326 |
8 | (1) | 末次慶一郎(社3) | 3 | 1 | 2 | 0 | .231 |
PH | 前川祐樹(社3) | 1 | 1 | 0 | 0 | .375 | |
PR | 三品勇人(社1) | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | |
1 | 高橋竜大(経1) | 0 | 0 | 0 | 0 | .667 | |
1 | 秋山駿介(経2) | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
9 | (8) | 甲本裕次郎(社2) | 5 | 3 | 1 | 1 | .364 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
末次 | 7 | 4 | 2 | 1 | 0 | 2.63 |
高橋 | 1 0/3 | 4 | 0 | 2 | 4 | 2.37 |
秋山 | 5 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0.00 |
リーグ戦結果(10/18現在)
法大 | 慶大 | 立大 | 早大 | 明大 | 東大 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法 | ―― | ●○△○ | ○○ | ○○ | ○ | ○○ | 11 | 9 | 1 | 1 | 4 | .900 |
慶 | ○●△● | ―― | △●● | ○○ | ○○ | ○○ | 13 | 7 | 4 | 2 | 3 | .636 |
立 | ●● | △○○ | ―― | ●● | ○○ | ○○ | 11 | 6 | 4 | 1 | 3 | .600 |
早 | ●● | ●● | ○○ | ―― | ○○ | ○○ | 10 | 6 | 4 | 0 | 3 | .600 |
明 | ● | ●● | ●● | ●● |
―― | ○○ | 9 | 2 | 7 | 0 | 1 | .222 |
東 | ●● | ●● | ●● | ●● | ●● | ―― | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
戦評
秋季リーグ戦制覇から早二週間。今季最後のカードは好敵手明大。試合前、本間隆洋監督も「このカードは落とさないようにします」と語るように、完全優勝への意気込みも一入だ。先発を任されたのは末次慶一郎(社3)。後半戦、復調の兆しを見せるエースは今日も快刀乱麻の活躍を見せた。
初回、末次と篠原の投げ合いから試合はスタートする。両投手、単打こそ許すものの要所で光る彼らの投球がスコアボードに「0」を刻み続ける。にらみ合いが続く中で先に動いたのは3回の法大攻撃。この回先頭の橘廉(社4)が篠原自慢の直球を左中間に運び、無死での得点圏に走者を溜める。後続が続くことができず2死一、三塁と追い込まれてしまうが、ここで迎えるは好機に定評がある7番永田直(経3)。2ストライクと追い込まれてから高めに浮いた変化球をアジャスト。鋭い打球は左前への先制打となった。喜びに沸く法大ベンチも束の間。続く8番投手の末次が放った打球は左中間を切り裂く追撃の2点適時打となり点差を一気に3点と広げた。
零封に抑えるだけでなく2点適時二塁打を放つなど攻守に活躍した末次
末次の好投は後半戦に入っても健在。相手打線を寄せ付けない投球で7回を無失点に抑えマウンドを降りる。7回表にも4番小野慶典(経3)の適時三塁打で1点を加えた法大。8回のマウンドには高橋竜大(経1)を送る。ところがこの継投が裏目に。調子の上がらない高橋は三連打を浴び2点を返されると、続く9回にも1点を返され本間監督も堪らずマウンドへ。高橋の後を引き継いだのは秋山駿介(経2)。1死一、三塁で点差は1点。なんとしても相手走者の生還を死守したいところだったが、3番萩谷に直球を巧みに弾かれ4点差がまさかの同点に。秋山はここで踏ん張り、同点のまま試合は延長戦へと突入する。両者拙攻も目立つようになり引き分けも見えてきた13回。7番永田の二塁打と相手の失策で無死一、三塁の絶好機を演出。打席には猛打賞まで後一本と迫った甲本裕次郎(社2)。粘り強くカットを続けた6球目。勢い良く振り抜いた打球は右翼手の前方へ。値千金の適時打でついに勝ち越しに成功した。バッテリー間のミスも重なり2点を手に入れた法大。最後も秋山が下位打線を3人で抑え、激戦に終止符を打った。
春秋の王者として地力の差を見せたこの試合。しかし、王者に求められるのはまだまだこんなものではない。圧倒的力で勝利をもぎ取り2季連続の完全優勝を飾ってほしい。(原口大輝)
選手コメント
秋山駿介(緊迫した延長戦でも好投を続け、今季初勝利)
ー今日の試合を振り返って
とにかく勝てたので良かったです。
ー9回無死一、二塁のピンチでの登板でした
出来れば9回で終わらせたいという気持ちはあったのですが、同点で凌ぐことはできたので、勝ちに繋がるピッチングができるように頑張りました。
ー10回以降は快投を続けていましたね
点を取られたことは切り替えて、守備からリズムが作れるように投げようと思った結果です。
ーランナーなしの場面から投げられたのも大きかったですか
それはすごく大きかったですね。
ー久しぶりの登板でしたが、不安な点はありましたか
練習では投げていたので、不安な点はありませんでした。
ー今日の調子はいかがでしたか
9回以降は立ち直れたのかなとは思います。
ーリリーフでの登板が多いですが、リリーフの難しい所は
試合の流れを変えないことだと思います。
ー今日の試合で出た課題は
ランナーがいるときに、セットポジションで要求されたコースにちゃんと投げられるようにというのが、これからの課題ですね。甘いところに投げると打たれるので、そういうところはきっちりやりたいと思います。
ー「完全優勝」まであと一歩ですが、明日の試合にむけて一言お願いします
4年生に有終の美を飾ってもらうために、投げる機会があれば頑張りたいと思います。
甲本裕次郎(延長13回、右前への痛烈な適時打で決勝点を挙げる)
ー今日の試合を振り返って
長い試合でしたが、自分が決めることができて良かったです。
ー決勝点となるタイムリーを放ちましたが
(このような場面で)そんなに打ったことがないので自分でもびっくりしましたが、打てる自信はありました。自分で決めるという強い気持ちでいました。
ーそのタイムリーは無死一、三塁と絶好の場面で生まれましたが、打席に入るときの気持ちは
良い意味でベンチを裏切れるようにということを考えました。あの場面で僕なのでみんな「あぁ」と思っていたと思うので(笑)。打てて良かったです。
ーそのタイムリーの前に2安打放っていて、タイムリーが3安打目となりましたね
同じピッチャーからヒットも打てていて、だいたいインコースを攻められていたのでそれを狙って思い切り引っ張りました。
ー内角は引っ張るという意識だったのですか
いつもはインコースでも引きつけて逆方向を狙っていますが、今日は特にバットもついてきていたので、思い切り引っ張りました。
タイトルを取りたいので今日は良かったです。
ー明日勝てば完全優勝を達成しますが、そこに向けての意気込みをお願いします
とりあえず守備からですね。今日1個、ダイビングで取れていたボールがあったので。自分ならあれは取らなければいけないと思います。まずは守備からピッチャーを助けて、今日のようにしっかり打っていきたいです。明日は室木が先発だと思いますが、あいつを勝たせてやりたいです。
藤口帝(3安打4出塁でチャンスを演出)
ー今日の試合を振り返って
4-0のまま勝たなくてはいけない試合だったのですが、最後は勝ててよかったです。
ー試合は延長13回までもつれましたが
正直9回で終わらせたかったのですが、追いつかれてもしっかり勝ち切れたのがこのチームの強さだと思います。
ー今日は3安打と打撃好調でした
1週間空いたので、そこでしっかり調整して試合に臨むことができましたね。
ー1週空いた時にはどういった調整をされてきましたか
バッティングでは引っ張りにかかっているところがあったので、センターから右へ強い当たりを打とうと意識して練習していました。
ー2週間前の試合で優勝を既に決めていました。この試合にどうモチベーションを持ってきましたか
難しかったのですが、全部勝ち点取って優勝というのが僕らの目標なので、そこだけを見失わないように心がけました。
ー明日の試合勝てば勝ち点5の完全優勝となります
やはりそこを目標に1年間やってきたので、しっかり明日勝って勝ち点5で完全優勝したいと思います。
ー明日の試合へ向けて
明日はしっかり9回で終わらせたいと思います。
フォトギャラリー
- 決勝点となるタイムリーを放った甲本
- 末次は打たせて取る投球で明大打線を完全に封じた
- またも勝負強さを見せつけた永田
- 小野は自慢の長打力で適時三塁打を放った
- 3試合連続で代打起用に応えた前川
- 藤口はイニングの先頭打者としてチャンスを何度も作った
- 緊迫ムードも持ち前の気迫で跳ね返し、初勝利を挙げた秋山
- 甲本は決勝打を放ち笑顔を見せる