【テニス】関東大学テニスリーグ 対慶大① 寒川、米田・楠原ペアが勝利!一進一退の攻防の結末は明日へ
関東大学テニスリーグ
第2戦 対慶応義塾大
2016年8月30日(火)
有明テニスの森
初戦の対明大戦に敗れた法大テニス部。雨天による中断があったため、明大戦からは1日しか経っていない。連戦による出場選手の疲労が心配される中、インカレ(全日本学生テニス選手権)ダブルス優勝者を擁する強豪慶大との戦いが繰り広げられた。ダブルスは明大戦とオーダーが変わり、インカレにも出場した米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)ペアが出場。唯一白星を挙げることに成功。シングルスは1試合のみ行われ、S6寒川雄太(スポ3)が意地のテニスを見せ、フルセットの末勝利を収めた。
これで2-2とどちらに軍配があがるのか分からない状況となった。シングルスの残り5試合は明日行なわれる。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
1 |
ダブルス |
2 |
2 慶應義塾大学 |
---|---|---|---|---|
1 |
シングルス |
0 |
ダブルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
D1 | ● | 塚越雄人(経4)・山田晃大(社4) | 3-6,4-6 | 上杉海人・韓成民 |
D2 | ● | 長田和典(スポ4)・前崎直哉(経2) | 3-6,3-6 | 逸﨑凱人・畠山成冴 |
D3 | ○ | 米田崇人(社2)・楠原悠介(経1) | 7-6(4),6-1 | 井上智文・平山浩大 |
シングルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 | |
---|---|---|---|---|
S1 | ― | 塚越雄人(経4) | ― | 上杉海人 |
S2 | ― | 長田和典(スポ4) | ― | 逸﨑凱人 |
S3 | ― | 太田悠介(経3) | ― | 甲斐直登 |
S4 | ― | 村上彰啓(経4) | ― | 韓成民 |
S5 | ― | 藪巧光(経1) | ― | 畠山成冴 |
S6 | ○ | 寒川雄太(スポ3) | 3-6,6-4,6-1 | 福田真大 |
戦評
慶大戦は台風の影響もあり試合開始時間が遅れて始まった。まずはダブルス3試合。D2の長田和典(スポ4)・前崎直哉(経2)ペアは、全日本学生テニス選手権大会(インカレ)王者逸崎凱人・畠山成冴ペアとの対戦となった。互いにキープで迎えた第4ゲームでブレイクされてしまう。そこからはなかなかブレイクすることができず3-6で第1セットを奪われる。第2セットでは、第1ゲームでいきなりブレイクされ、その後は互いにキープが続く。第6ゲームでブレイクし、勢いに乗ったかと思われたが続く第7ゲームで前崎のダブルフォルトなどがミスが続きブレイクバックされてしまう。第9ゲームでも最後ボレーを決められ3-6でゲームセット。実力者相手にブレイクした回数は一度だけという結果で試合を終えた。
D1の塚越雄人(経4)・山田晃大(社4)ペアは第1セット、第3ゲームで40-0のブレイクポイントの場面であったが、そこからは相手の猛烈な追い上げであっという間にデュースとされ、あと一歩届かず2-3とブレイクのチャンスをいかすことができなかった。両者ともにキープが続いていたが、第8ゲームでブレイクされる。この直後の第9ゲームでブレイクバックし追いつきたいところであったが反撃できず3-6でこのセットを終える。第2セットでは、第3ゲームで早々にブレイクするも、その直後にブレイクされてしまう。第7ゲームで再びブレイクを許すも、その後の第8ゲームの最後塚越の強烈なフォアハンドを決めブレイクバック。このままキープし流れに乗りたい第10ゲームだったが、アウトやボレーが入らずまたもブレイクされ5-4ともう後がない。途中雨で試合が中断、再開した第10ゲームはラヴゲームでキープされ4-6とストレート負けを喫した。
D3にはインカレで好調を見せた米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)・楠原ペアが登場。ラヴゲームでブレイクするなどこの日も序盤からショットが冴える。しかし、第5ゲームでアウトに苦しめられるなどブレイクを許すと、その後は1度もブレイクすることができず6-6となりタイブレイクに入る。お互い一歩も譲らず4-4で試合が進んでいたが次のショットからは楠原のサーブやボレーでポイントを重ね一気に3点連取し7-(4)6でこのセットをもぎ取った。第2セットも第1ゲームでブレイクに成功すると、その勢いが劣ることなく試合を進め6-1で勝利。リーグ初出場にしてストレート勝ちを決めたと同時に、本日法大初めての白星をあげた。
シングルスはコートの都合上S6寒川の試合のみが行われた。序盤から要所で攻めきることができず3-6で第1セットを終える。気持ちを切り替えて臨んだ第2セット。第1ゲームを相手のダブルフォルトから得点すると、相手に左右に揺さぶられながらも相手のミスを誘いブレイクに成功する。けれども、その直後にラリーで力負けしてしまいブレイクバックとサービスゲームをキープすることができない。1-1で迎えた第3ゲームでは、相手のミスを誘い再びブレイクに成功。その後も相手のボレーに苦しめられるもキープしていく。第7ゲームでまたもブレイクし、続けてブレイクバックされるも逃げ切り6-4で第2セットを取り勝負はファイナルセットへ。第1ゲームからブレイクに成功、ここから一気に流れに流れを呼び込み5-1となり、あと1ゲームで勝負が決まる第7ゲーム。相手のサービスゲームとなり、15-40と一気に引き離される。しかし、ここから寒川は相手のミスでデュースと追いつく。何度もデュースが続くも最後は相手のアウトで試合終了。ファイナルセットを6-1で奪い、勝利を手にした。
残りの5試合は、明日31日に行われる。今日の時点で2-2と勝負の行方は明日に持ち越された。今日は下級生の活躍が目立ったが、明日は上級生がチームを勢いづけ、ぜひとも法大今季初勝利を呼び込んでほしい。(羽根田萌)
選手コメント
寒川雄太
―試合を振り返って
今日はダブルスが劣勢でまわってきて、絶対に勝たないといけないと思っていてと思ってました。
―明大戦とは違ってシングルスのみの出場になりました
単複出て両足つってしまってしまったので、今日の慶応戦はシングルスだけに集中して頑張ろうと思いました。
やっぱりダブルスの後すぐにシングルスを行うとなると疲れが残っているので、シングルスに集中することにしました。
―現在の足の状態は
国体やインカレを通じて、足の疲れが残っていますけどその中でも力を発揮できるように頑張っていこうと思ってます。
―今日の対戦相手について
バックやフォアをしっかり打ってくる相手なんで、自分から攻めようと思ってました。
―試合の中盤から徐々に立て直していきました
ファーストセットは、自分のテニスばかり考えてボールが見えてなかったので、セカンドセットからは相手をみてテニスをしようと考えてうまくいきました。
―明日に向けて
明日も勝たなきゃいけない試合が続くと思うので、全員でいい試合ができるように応援していきたいと思います。
米田崇人・楠原悠介
―今日の試合を振り返って
米田:今日は僕たちが初めてリーグに出て、その中で緊張した部分もあったんですけど、ファーストセットをタイブレイクでとれたというのがその後思いきってやれる要因になったし、団体戦の流れの大切さを学べました。
楠原:僕も初めてのリーグ戦で緊張した部分があって、ファーストセットの3-0までは良かったんですけどそこから気持ちが抜けたというか、油断した部分があって、そこからタイブレイクになったんですけど、集中してとることができて、その後中断もあったんですけど、流れ良くいけてよかったです。
―前回もインタビューではお互いにタイブレイクが得意だということでしたが、今回もタイブレイクを制しての見事な勝利でした
米田:絶対的な自信があって。僕たちが試合するとどんな相手とでもタイブレイクにいきそうな試合になるんですけど、その中で経験を積んできた分、思いきることの大切さを学んだので、自信しかないです。
楠原:僕もジョップの大会でタイブレイクになることが多くて、それをものにしたことで、強い選手とでも強い気持ちで向かっていけることが分かって、大学生の大会でも同じ気持ちでできました。
―セカンドセットで流れをつかんだ要因は
米田:やっぱりファーストセットを競りながらとれたというのは相手のダメージが大きかったと思うのと、あと最初から攻めていけてて、そっから中断を挟んで、そこで一気に畳み掛けられたと思います。
楠原:ファーストセットをとることによって気持ちも楽になって、あと中断の後は米田さんがいいプレーをしてくれて、僕が後ろからやるべきことをやることができたので、それが良かったと思います。
―米田選手は雨での中断がかなりいい方向に傾いたということでしょうか
米田:そうですね。楠原がインカレで調子良くて、僕がだめだったんですけど、今日は二人で話し合って、確認に確認を重ねたことが中断以降のプレーにつながったと思うので、これからも継続していきたいと思います。
―今回の出場はいつ頃に決まったのでしょうか
米田:明大戦後にみんなでミーティングしました。
―やはり最近の好調を買われての選出ということになりますか
米田:インカレで予選勝てて、本選に上がれて、そういうところを監督に見ていただけてたのかなと思います。
―次戦以降の意気込みをお願いします
米田:今日初めてリーグに出させていただいて、勝つことができたので、ここから連勝していけるように、体に疲れはあると思いますが、次は早稲田戦で怖いものはないので、また出させていただくチャンスがあれば全力で向かって勝ちにいきたいと思います。
楠原:僕は1年生なんで、伸び伸びとやって、次も勝てるようにがんばります。
フォトギャラリー
- リーグ初出場にして勝利をつかんだ米田㊨・楠原ペア
- 長田㊧・前崎はインカレ王者の勢いに飲まれた
- 悔しくも敗れた山田㊨・塚越ペア
- 塚越㊧は明日シングルスで上杉と再戦する
- 第2セットは大差をつけて勝利した米田㊧・楠原ペア
- 今日はシングルスのみの出場となった寒川
- 後半、相手のボレーに苦しめられるもラリーでミスを誘い点を重ねていった