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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第2週 対立大1回戦 ミスから流れつかめず 主砲の一撃も空砲に

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第2週 対立大1回戦 ミスから流れつかめず 主砲の一撃も空砲に

東京六大学野球秋季リーグ戦 対立大1回戦
2016年9月17日(土)
神宮球場

同点で迎えた3回裏、ミスを皮切りに3点を失うものの、直後の4回に主砲・柴田の本塁打で1点差まで追い上げる。しかしその後も投手陣が立大の猛攻を止められず、開幕戦の早大戦から3連敗を喫した。

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追撃の本塁打含む3打点の柴田

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 2 0 1 0 0 0 3 7 1
立 大 0 0 3 1 0 0 4 1 0 9 9 0

(法大)●菅野(1勝2敗)、三浦、内沢ー森川
(立大)○田村、澤田ー上野敦
[本塁打]
    (法) 柴田1号2ラン (4回=田村)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 大西千 4 2 0 .200 中飛     中前安   遊ゴロ   遊内安  
2 (9) 宇草 3 0 0 .000 遊ゴロ     投犠打   一ゴロ   二直  
3 (4) 小林 3 1 0 .429 二ゴロ     一ゴロ   左前安   四球  
4 (3) 柴田 4 2 3 .333   右飛   左越え本②   左前安①    左飛  
5 (7) 中山 4 0 0 .467   見三振   捕邪飛   左飛     中飛
6 (2) 森川 4 0 0 .200   中飛     二ゴロ   中飛   中飛
7 (6) 大崎 3 1 0 .500     遊飛   中二   遊飛    
  H 原田 0 0 0                 死球
8  (5)  川口 4 1 0 .071     捕邪飛   一ゴロ   左前安   左飛
9 (1) 菅野 3 0 0 .200     右飛   右飛   右飛    
  1 三浦 0 0 0                  
  1 内沢 0 0 0                  
    32 7 3 .262                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
菅野 6 1/3 112 31 7 5 3 7 7.36
三浦 2/3 21 4 1 1 1 0 0.00
内沢 1 23 6 1 1 3 1 4.50
9 156 41 9 7 7 8 6.88

 

ベンチ入りメンバー

10   森川(営4=桐蔭学園)   32 伊藤士(文1=中京大中京) 29 向山(営2=法政二)
12 河野(文2=法政二) 2 川口(人2=横浜) 31 宇草(営1=常総学院)
13 菅野(キャ2=小高工) 3 森(キャ3=日大三) 1 大西千(営2=阪南大)
14 谷川(文4=高松商) 4 柴田(文4=東邦) 7 米田(営4=智辯学園)
15 三浦(法4=三重) 6 大崎(法3=智辯学園) 28 中川(経4=法政二)
17 熊谷(キャ3=平塚学園) 23 原田(法2=春日部共栄) 37 中山(人2=履正社)
18 内沢(キャ1=八戸工大一) 24 小林(法2=中京大中京) 38 舩曳(キャ1=天理)
19 長谷川(経3=聖望学園) 25 俵積田(人3=阪南大)    
22 木村(キャ4=如水館) 26 相馬優(営1=健大高崎)    

 

リーグ戦結果(09/17現在)

  明大 早大 立大 慶大 法大 東大 試合 勝点 勝率
――         ○○ 2 2 0 1 1.000
  ――     ●○○    3 2 1 1 .667
    ――     1 1 0 0 1.000
      ――   1 1 0 0 1.000
  ○●●   ――   4 1 3 0 .250
●●       ―― 3 0 3 0 .000
 

戦評

 開幕カードで勝ち点を逃した法大。相手は投打にバランスの取れた立大。春季リーグ同様勝ち点を獲るため、初戦は是が非でも勝ちたいところだ。

 法大の先発は菅野秀哉(キャ2)。初回、続く2回と最速149キロの直球を中心に攻めの投球を見せ無失点に抑える。一方打撃陣は立大の先発田村に対し、積極的に打ちにいくも捉えきれず3回まで走者を出せない。するとその裏、立大は先頭の上野敦大に中前打で出塁を許すと、一死後1番佐藤拓也の打球を一塁手柴田圭輝(文4)が二塁へ悪送球(記録は失策)。そして2番熊谷敬宥に四球を与え満塁としてしまう。ここで3番飯迫恵士が右翼に2点適時打、さらに一死1、3塁で4番佐藤竜彦の高く弾んだ打球を捕った菅野は本塁へ送球。しかしこれがセーフとなり法大はミスから一気に3点を先制される。

 反撃したい法大は4回、先頭の大西千洋(営2)が中前安打で出塁。その後犠打、進塁打で走者を進め、2死三塁で迎えるは4番柴田。2ストライクと追い込まれた3球目。田村の高めの143キロの直球をフルスイング。「風に乗ってくれた」(柴田)という滞空時間の長い打球はレフトスタンドへ着弾。2点本塁打で法大は1点差に迫る。しかし法大に流れが傾きかけたその裏、立大は上野敦が再び中前打を放つなど2死二塁とし、佐藤拓の打球はセンター後方へ。アウトかと思われた打球を中堅手の大西千がまさかの落球。これが適時三塁打となり、さらに1点を追加される。法大はまたもやミスが失点に直結してしまった。

 追いつきたい法大は6回二死から3番小林満平(法2)が安打で出塁。二盗を決めると、柴田が左前適時打を放ち再び1点差に迫る。しかし後続が倒れ追いつくことができない。

 すると7回、先発菅野は2本の安打と四球で一死満塁の大ピンチを迎える。ここで迎えたのは4番佐藤竜。その3球目を完ぺきに捉えられると、浅めに守っていた外野手の頭上を越える適時三塁打となり、さらに追加点を許す。ここで菅野は無念の降板となった。2番手三浦浩太郎(法4)も6番田中和基に適時打を浴び、法大はこの回一気に4点を失った。意地を見せたい法大だったが、相手の好守にはばまれるなど試合の流れをつかめないまま敗れた。

 開幕戦勝利から一転、リーグ3連敗となった法大。これ以上負けられない厳しい状況が続くが、このままでは終われない。今日の悔しさを糧に粘り強さを見せ、まずは連敗を止めてみせる。(藤原陸人)

クローズアップ

柴田圭輝(最上級生の意地を見せる)

「風に乗ってくれました」。一時は1点差まで詰め寄る本塁打を、主砲は謙虚に振り返る。

 悔しかった。前節の早大3回戦では、2点を追う7回2死一、二塁で左飛。逆転のチャンスを生かせず、バットをグラウンドに叩きつけた。今日の試合では、3回裏に併殺を狙った2塁送球が逸れてオールセーフ。3失点のきっかけをつくってしまった。

 その直後の4回表。2死三塁で打席が回って来ると、立大の先発・田村の143キロの直球を左翼スタンドへ運んだ。しかし、そこにいつもの笑顔はない。淡々とした表情で、ガッツポーズもなく還ってきた。次の打席でも適時打を放ったが、表情は晴れないまま。試合後も「たまたま結果が出たので良かった」と、絞り出すような声で今日の結果を振り返った。

 現在、スタメンに名を連ねる4年生は柴田、森川大樹(営4)の2人のみで、大半は下級生だ。「下級生に押されている部分はある。上級生が先輩らしいところを見せないと」と柴田。頼もしさ半分、悔しさ半分といったところか。それでも「勝たなければ意味がない」と戒めた。最上級生として、打線の中心に座る主砲として、勝利への思いは強い。

 最上級生としての意地、ラストシーズンへの願いを乗せた打球が、遠く遠く、飛んだ。この本塁打が、起死回生への号砲となるか。(伊藤華子)

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監督・選手コメント

 青木久典 監督

—3回の失策が試合の流れを分けました  
それにつきますね。若いピッチャーが投げているんだからあそこでしっかり抑えなきゃいけないんだけど、今日の試合はミスにつきます。

—相手の田村投手に対して積極的に打ちにいっている印象でした  
いいピッチャーなので、カウントを取りに来るボールを振っていきなさいという話を伝えていました。打順が一回りするまではボールに勢いがあるためにどうしてもフライの凡打が多かったので、4回の二回り目に入る前にボールを上からつぶすということを心掛けなさいという指示をして、柴田のホームランが出たりしたんですけどね。点を取ったすぐ後に点を取られたり、勢いに乗れませんでしたね。

—早大戦からのチームの雰囲気は
連戦が続くので、雰囲気作りというのが学生野球だと大事になってくると思います。勝ち点を落としたことに対して言っても仕方ないと思ったので、彼らがやりやすい形に持っていこうとした一週間でした。

—菅野投手はそれほど悪くないように見えました  
ボールの勢いやスピードという部分では良かったですけど、要所でのコントロールミスであったり、四死球も7と多かったです。ヒットも9本だとこういう点差になってしまいます。いいボールはあるんだけど、要所のコントロールがまだ勝てる投手になってないのかなと思います。

—瀬戸際まで追い込まれながら盛り返した春季リーグと同じような状況です
諦めない、粘り強い野球をしてここから巻き返すしかないです。先ほどのミーティングでも言いましたけど、負ける試合には原因があるので、そこは反省して明日に雰囲気良く試合に臨めるようにコンディションを整えてほしいですね。応援されている方もたくさんいるので、そういう方々に応援してよかったなと思われるように、粘り強くやっていきたいと思います。

森川大樹 主将

—今日の試合を振り返って
悔しいです。

—早大戦での敗戦から話し合ったこと
バッテリーでしっかり話し合ったり、チームでも積極的にどんどん振っていこうという話をしました。

—今日はフライが多かった印象でした
相手の真っ直ぐにキレがあったので、差し込まれて上がってしまったと思います。

—菅野投手は最初好調のように見えました。味方のミスがやはり大きかったのでしょうか
そうですね。それもあると思いますし、流れに乗りたいところで乗り切れなかったというのはあると思います。

—現在の法大投手陣について
たくさん打たれてしまっているので、ピッチャーとキャッチャーでもう一度よく話し合って、明日はしっかりとした野球をしたいです。

—明日への意気込み
絶対勝ちます。

 柴田圭輝 内野手

—見事な2ランでした。カウントはノーボールツーストライクでしたが、見逃すという選択肢はありませんでしたか
ありませんでした。とにかく食らいついていこうということだけを考えていました。

—打った時の感触は
先っぽだったのでレフトフライかなと思っていました。風に乗ってくれました。

—べースを回っているときは
自分のミスで点が入ったので、喜ぶことはなかったですね。

—ミスは併殺狙いの悪送球でした
普通にゲッツーを取れると思ったので…。送球が逸れてしまいました。

—本塁打の直後の打席でも適時打を放ちました。打った球は変化球でしたが
(小林)満平がツーアウトで出て盗塁したので、まっすぐでくるかなと思ったので待っていたんですけど、来なかったので変化球狙いにしました。

—下級生の活躍が取りざたされていますが
下級生に押されている部分はあるので、上級生が先輩らしいところを見せないと、と思います。

—今日の2ランは、その足掛かりになったのでは
勝たなければ意味がないので、自分のことよりもチームのことが大事です。

—改めて、今日の試合の流れは
自分たちのやりたい野球ができずにやられてしまったかなという感じです。流れに乗れずに、そのまま(最後まで)来てしまいました。

—次の試合に向けて
勝つだけです。

 菅野秀哉 投手

—今日の試合を振り返って
ゲームを作れなかったので、申し訳ないという気持ちです。

—出だしは好調でしたが、味方のミスもあり苦しい投球でした
自分がしっかり粘って投げることができれば失点することはなかったので、もう少し粘れればよかったと思います。

—7回裏、三者連続で出塁を許してしまった後にマウンド上で監督からかけられた言葉は
自分で抑えろということを言われました。

—秋季リーグで先発は3回目ですが、試合の中で見つかった課題は
最近失点することが多いので、その失点を少なくしてしっかりゲームを作れていけたらいいと思います。

—開幕戦の登板から修正した点は
開幕戦は初回に点数を取られていたので、初回はしっかり大事にいって良い流れでいけるようにと考えていました。

—明日に向けて
ピッチャー陣が打たれているので、明日はピッチャーで勝てるようにしっかり頑張りたいと思います。

 小林満平 内野手

 —今日の試合を振り返って
こっちのミスが目立ちましたし、先に相手に先制されて追いつきかけてもまた引き離されて苦しい試合でした。

—相手先発田村投手の印象は
田村さんは代表でも投げていていい投手なので、先に崩して菅野を楽にしてあげたかったです。春は速球というイメージでしたけど、今日はボールを動かして難しいボールが多かったです。1巡目は安打が出なかったので、それが相手に流れがいってしまった原因かなと思います。

—ご自身は開幕からの連続安打が続いていますが
そこはあまり気にしてないんです。1打席目に安打を打つためにずっと試合前から準備していたので、今日はそこで凡退してしまって悔しかったです。

—試合後のチームの雰囲気は
本来の力を発揮できれば立大に負けることはないので「切り替えて明日に向けて準備しよう、前を向いていこう」という話をしました。

—明日に向けて修正する点は
浮き足だっていて地に足つけてプレーできていない選手が多かったので、明日はそういうことがないように試合の入りからみんなで声をかけ合っていきたいです。

—明日への意気込み
絶対勝ちます。

 宇草孔基 内野手

—試合を振り返って
勝ちたかったですね。初スタメンで緊張しました。試合に入ったらそうでもなかったですけど、打てなくて悔しいです。

—リーグ戦初スタメンでしたが
前日から出るかなという雰囲気でしたけど、こっちに着いてから知らされて嬉しかったし、頑張ろうと思いました。

—田村投手について
ツーシームの微妙な変化で打ち損じをしてしまったり、キレのある真っ直ぐに押されてしまったと思います。

—慣れない外野での出場でした
キャンプからライトでやってきてまだ2ヶ月経ったぐらいですけど、高校でもたまに外野をやってたのでそんなに違和感はないですね。

—試合後、監督からは
立教に一方的にやられていたので情けないと。キャンプからしてきたことを出さなきゃだめと言われました。明日からいい状態で臨めるように準備していきたいと思います。

—明日への意気込みを
今日は今日なので、もう一回明日勝てるように準備していきたいと思います。
 

フォトギャラリー

  • shibata追撃の本塁打含む3打点の柴田
  • kanno菅野は7回途中まで投げて自責点7と悔しい投球
  • safe3回、クロスプレーになるも判定はセーフ
  • ohnishi大西は低めの球を技ありの安打
  • shibata2本塁打の柴田は2塁走者、大西千とハイタッチ
  • ohsaki5回に2塁打を放った大崎
  • miura2番手でマウンドを託された三浦
  • uchisawa3番手で登板した内沢
 

 

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