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【バレー】2016年度秋季関東大学男子2部リーグ戦 対慶大 フルセットの試合を制するも、入れ替え戦進出に黄信号

バレーボール

【バレー】2016年度秋季関東大学男子2部リーグ戦 対慶大 フルセットの試合を制するも、入れ替え戦進出に黄信号

2016年度秋季関東大学男子2部リーグ戦
第10戦 対慶大
2016年10月9日(日)
駒澤大学玉川キャンパス体育館

 2016年度秋季関東大学男子2部リーグ戦、法大は第10戦で慶大と対戦し、フルセットの末に辛くも勝利を手にした。だが、入れ替え戦圏内の青学大、駒大も勝利したため、法大が入れ替え戦に進出するには、次戦でセットカウント3-1以上での勝利が必要条件となり、より一層1部昇格への道のりは険しくなった。

027
1枚ブロックを決める渡邊

試合結果

トータル試合結果

3
法政大学
27 1セット 25 2
慶應大学
23 2セット 25
23 3セット 25
25 4セット 22
15 5セット 11

法政大学スターティングメンバー

背番号 選手名(学部/学年) ポジション
24 竹田健太郎(文1) WS
1 進藤涼(文4) MB
26 伊元幸正(営1) WS
28 藏田大輝(法1) WS
9 榎本京祐(法3) MB
29 西田寛基(営1) S
14 小林慎平(営3) L
 ※WS…ウイングスパイカー、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

途中出場選手

背番号 選手名(学部/学年)
4 緒方賢史(法4)
6 伊藤正義(法4)
21 渡邊和馬(文2)

戦評

  前日の国武大戦で敗北を喫し、7勝2敗となった法大。入れ替え戦進出のために、この試合は絶対に負けられないところである。

 第1セットは慶大のアタックポイントで始まり、序盤は点の取り合いとなるも、徐々に相手のスパイクが決まり始め、14-19と相手に引き離される。しかし、ここで1年生の伊元幸正(営1)が強烈なスパイクを決めると、同じく1年生の藏田大輝(法1)もスパイクを決める。ここで流れをつかみ、7連続得点で21-19とする。その後同点となるものの、27-25で第1セットを奪った。

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相手ブロックをかわす藏田

 セットを連取したい第2セットは、竹田健太郎(文1)が相手の3枚ブロックを破り、スパイクを決める。相手のミスもあり、4連続得点と良いスタートとなる。その後はシーソーゲームとなり、最後は相手のブロックに伊元のスパイクがつかまり、23-25とセットを落とした。

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1年生ながら得点ランキングで上位に入る竹田

 第3セットは初め、自らのミスで相手に点を与えてしまうものの、直後に4連続得点で流れに乗るかと思われた。しかし、流れに乗りきれず、13-18と慶大にリードされる中、1年生の西田寛基(営1)から、渡邊和馬(文2)にセッターが交代。これが功を奏したのか、同点まで追いつく。このまま、このセットをものにするかと思われたが、最後は再び、相手のブロックにつかまり、23-25と連続してセットを奪われる結果となった。

 フルセットに持ち込むためにも、絶対に勝ち取りたい第4セット。序盤、サイドアウトの取り合いとなるが、徐々に流れをつかみ始め、11-5と相手を引き離す。しかし、相手も負けじと得点を重ね、2点差までつめられる。ここでピンチサーバーの伊藤正義(法4)の強烈なサーブが決まり、再び流れを手繰り寄せた。終盤、ミスで相手に得点を与える場面もあったものの、25-22と第4セットをものにした。

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サービスエースでチームに勢いをもたらした仕事人・伊藤

 最終第5セットは、竹田の相手の隙をつくフェイントの得点でスタート。ここから流れに乗り、6連続得点などで9-2とする。その後、2点差まで相手に追い上げられるも、渡邊の1枚ブロックが決まると、最後は竹田が相手のスパイクをシャットアウトし、15-11で制した。

 3-2と大接戦の中、勝利をつかみ取った。8勝2敗となった今、残り1試合は何としてでも勝ち取らなければならない。1部昇格のチャンスを手にするためにも、最終戦に全てがかかっている。(高橋歓菜)

011
次戦で入れ替え戦進出を決め、笑顔で終われるか

選手コメント

竹田健太郎

―今日の試合を振り返って
もう後のない試合で、本当に負けられないという気持ちがあって、前日の調子も全然よくなかったというのもあって、それを取り返すという意味でも本当に何とかですけれども、勝てたのは良かったと思います。

―昨日の敗戦からの切りかえはどのように
やっぱり、先輩方から「とりあえず思いっきりやる」というのをずっと言われていたので、自分の中でも、昨日の悪かった点もしっかり受け止めるところは受け止めて、切りかえてもう一度、1年生らしく思いきったプレーをやっていこうっていうので切りかえられたかなと思います。

―最後、ブロックを決めた時はどのように思いましたか
やっと終わったなぁという感じですね。

―試合中苦しい場面もあったと思いますが、その後の試合の中での持ち直しはどのように
まず、そのような展開に持っていったという責任もあるので、その失点の分を自分が取り返さないといけないなというのはずっとありました。監督もそのように言っていたので、持ち直せたというか、助けられた部分もやっぱり多かったです。そうですね。今後の課題ですね。

―最後の試合に向けて一言
もう入れ替え戦が関わっているので、本当にストレートで勝ちたいというのはあります。この一週間で本当に全力を注いで、しっかりといい形で終われたらいいなと思います。

 

伊元幸正

―今日の試合を振り返って
フルセットで勝ったんですけど、内容的にはそんなに良くなくて。普通にやっていればストレートで勝てるような試合でした。

―悪かった部分はどのようなところでしょうか
ずっとそうなんですけど、出だしの悪さと。あとリードしていても、中盤気の緩みで追いつかれて、終盤に競り負けてしまうというのがやっぱり一番の課題ですね。

―フルセットまでもつれましたが、印象に残っているセットは
特にないんですけど、5セット目の出だしが良い感じに入れましたね。

―途中セッターが交代して、どのような変化がありましたか
なべさん(渡邊選手)は結構チームの雰囲気を上げてくれる存在でもあるので、そういう意味では結構チーム内の雰囲気が良くなったと思います。

―昨日は敗戦となりましたが、どのように切り替えを行いましたか
自分自身はそんなに悪くはなかったんですけど、負けてしまって。負けても入れ替え戦に行けないと決まったわけじゃなかったので、まだいけるって望みを持ちながら試合をしました。

―空き週の主な練習は
ブロック練習を多めにやりましたね。

―今季からレシーブを始めて、ここまでどうですか
やり始めの頃に比べるとキャッチも大分安定してきて、キャッチしてからスパイクに入るって動作も上手くできているので。あとはもう少し、競った面でのキャッチの精度を上げていけばいいのかなと思います。

―最終戦に向けて
負けたことから切り替えて、今日勝ったイメージをしっかり持って来週はストレートで勝ちたいと思います。

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鋭いサーブで相手を乱す伊元

 

小林慎平

―今日の試合を振り返って
今日は取りあえず勝てたので良かったです。

―4セット目で流れを変えられた要因は
…全然…必死だったので覚えてないですね。

―今日は比較的出だしが良かったと思いますが
本当はそれをやらなきゃいけないんですけど、良いことに関しては何も思わないですね。それが必然になってきてほしいなと思いますね。

―セッターを途中で交代した理由は
まあ西田で流れが悪くなったんで、渡邊に変えてちょっと流れを変えようかなってのが、たぶん監督の意図ではないかなと。

―ひとまず入れ替え戦行きの可能性はつなげましたが
周りを気にせずに自分たちで勝つだけで、やらなきゃいけないので、もうやるしかないんで、あと1週間しっかり調整していきたいです。

―次の試合に向けて
次の試合、ストレートで勝てるように一生懸命声出して、元気よく走り回って頑張ります。

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法大の守備の要である小林

 

伊藤正義

―今日の試合を振り返って
3-0で勝てる試合だったけど、ちょっとセットを落としすぎたなという感じですね。

―フルセットで競り勝ったことについては
勝ったことはいいことなんですけど、勝った中でも内容が全くない試合なので、サーブミスだったりだとか、レシーブミス、取れるボールを取らないっていう。そういうボールを落とすようなことをしていると、次とか入替戦とか、上に行ったときに勝てないんで、下級生にはそこの粘りだとかっていうのを忘れないでやってほしいですね。

―伊藤選手個人としてはサービスエースで役割を果たしましたが
自分は基本的に目立つ選手ではないので、出たときに仕事ができればなと思います。昨日がすごい不甲斐なかったので、まあ進藤とか4年生と話して、出れない4年生とかケガしている4年生がいるので。その出れない人の分も全力でやるっていうのが、僕としてのスタンスなので、それができて良かったかなと思います。

―今季は途中出場から好守も見られました
基本的に自分はサーブを売りでやっているとみなさんは思っていると思うんですけど、本当は自分はレシーブを1番売りにしているので、来たら上げますという感じで。

―来週の駒大戦に向けて
来週しっかり上級生として指導しながら、自分が出たときはしっかり仕事して、来週は3-0で勝ちたいと思います。入替戦に行きます。

 

渡邊和馬

―今日の試合を振り返って
序盤やっぱり弱い部分がいっぱい出てしまったので、自分は途中から出たんですけど立て直すのに必死でしたね。

―立て直せた要因は
とりあえずアタッカーが打ちやすいトスを上げるっていうのが第一に考えていたことで、トス回しも考えてやってましたね。

―序盤の入りの悪さは以前から多くの選手が口にしていましたが
アップからもう全力でいって、そのまま試合に持っていかせるっていうのが法政のスタンスだと思っていたんですけど、なかなか…体は動いているんですけど、入りは良くなくて。いつもそこが悩みどころなんですよね。

―渡邊選手自身、リーグの序盤からアタッカー陣と合わないことを課題としていました
もう平日に練習するたびにアタッカーへのトスをひたすら練習し続けて、その成果が試合に出たと思います。

―練習ではアタッカーの選手たちとどのようなことを話していますか
アタッカーが一番打ちやすいトスを上げるために、アタッカーには細かな点や要求を言ってくれと伝えています。

―セッターとしての活躍の他にもサーブやブロックなどで好プレーが光りました
まぐれです本当に(笑)自分がブロックするのは本当にまぐれで。そのブロックも線ギリギリでしたね(笑)でも練習も真剣にやっていたので、そこが出たのかなと。トスに集中していたので他の部分はとりあえず真剣にやっておこうという感じでしたね。

―2.3セットを落としてから4.5セットを立ち直せたチーム全体としての要因は
とりあえずバカになろうと。キャプテンがとりあえず騒ごうと言っていたのでそれについていくだけでしたね。みんなで雰囲気を盛り上げようとしていました。

―来週の駒大戦に向けて
この土日は勝てない部分や取れるセットが取れなかったりして、内容の悪い土日にしてしまったので来週のあと1戦、駒沢戦には万全の体制で臨みたいと思います。

 

 

フォトギャラリー

  • 0271枚ブロックを決める渡邊
  • 007相手ブロックをかわす藏田
  • 0041年生ながら得点ランキングで上位に入る竹田
  • 019サービスエースでチームに勢いをもたらした仕事人・伊藤
  • 013主将の進藤と代わりピンチサーバーとして出場した緒方
  • 002鋭いサーブで相手を乱した伊元
  • 018法大の守備の要である小林
  • 011次戦で入れ替え戦進出を決め、笑顔で終われるか
 

 

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