【テニス】関東大学テニスリーグ 対明大 単複ともに『勝ち切る』テニスで法明戦を辛勝!!王座進出へ向けて最終戦へと希望をつなぐ
関東大学テニスリーグ
第4戦 対明大
2018年9月12日(水)
中央大学多摩テニスコート
関東大学テニスリーグ第4戦。今季リーグ1勝2敗ともう負けられない戦いを強いられている法大。今カードは、何としても勝利をつかみたい明大。先だって行われたダブルスでは2勝1敗と早慶戦で完敗した悔しさを力に変えた。そして勝負はシングルスへ。ビックサーバー柚木武(スポ2)に勝敗の行方が委ねられた。総合成績5‐4と辛勝し、15日に行われる最終戦へ挑む。
今カード勝敗の行方は柚木のシングルスに託された
試合結果
トータル試合結果
5
法政大学
|
2
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ダブルス |
1
|
4
明治大学
|
3
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シングルス |
3
|
ダブルス
|
勝敗 |
選手名 |
スコア |
対戦相手 |
D1 |
● |
小見山僚(スポ4)・楠原悠介(経3) |
6-2,2-6,5-7 |
合戸廉太郎・安増篤史 |
D2 |
○ |
前崎直哉(経4)・柚木武(スポ2) |
6-3,7‐6(4) |
本城和貴・池添克哉 |
D3 |
○ |
藪巧光(経3)・岡垣光祐(経2) |
5‐7,6-3,7‐6(2) |
高森大地・北岡志之 |
シングルス
|
勝敗 |
選手名 |
スコア |
対戦相手 |
S1 |
○ |
柚木武(スポ2) |
7-5,6-4 |
本城和貴 |
S2 |
○ |
岡垣光祐(経2) |
6-2,6-1 |
中村彰宏 |
S3 |
● |
藪巧光(経3) |
2-6,4-6 |
市川雄大 |
S4 |
○ |
前崎直哉(経4) |
7-6(2),6-4 |
蓮見亮登 |
S5 |
● |
小見山僚(スポ4) |
2-6,4-6 |
斎藤聖真 |
S6 |
● |
藤井俊吾(社3)
|
3-6,1-6 |
池添克哉 |
戦評
ダブルス
小見山僚(スポ4)・楠原悠介(経3)ペアが対戦したのは、連敗中の合戸廉太朗・安増篤史ペア。サービスエースで先制し始まった第1セットは、積極的な攻めのプレーで次々と得点し6-2で先取。第2セット、最初のサービスゲームでブレイクを許すと、途中息を吹き返し2-3と迫るも、再び流れは相手に。そのまま2-6で落とし試合はファイナルセットへ。小見山のコース、威力ともに抜群のストロークと、楠原の絶妙なボレーで4-1まで持っていく。しかし6ゲーム目、相手の得意なボレーが次々に決まり、さらに自分たちのミスショットもありブレイクされ、そこから4-4まで追い上げられる。先行したい9ゲーム目、楠原がサービスエースを連発。5-4と勝利まであと1ゲーム。ここで集中力が切れたのかミスが続き5-6に。デュースまでもつれた12ゲーム目は最後にリターンミスが重なり、悔しい敗戦となった。このペアで戦えるのも残り1試合。2人の笑顔が輝く勝ち試合に期待だ。
D2で登場した前崎(経4)・柚木(スポ2)ペアは本城・池添ペアと対戦。第1セットは第2ゲームでいきなりブレークを果すとそのまま相手に隙をみせることなく6-3で先取する。第2セットは先にブレークに成功するも前崎・柚木ペアの攻撃パターンに対応し始めた本城・池添ペアがネット際でのプレーを増やし始めポイントを重ねていく。4-3で迎えた第8ゲームについにブレークを許してしまう。そのまま試合は進みタイブレークに突入するといきなり法大ペアがミニブレークに成功。その後も柚木のボレーが決まるなど次々にポイントを重ね、7-4でタイブレークを制し、見事ストレートで勝利を飾った。
藪巧光(経3)・岡垣光祐(経2)ペアが対戦したのは高森大地・北岡志之ペア。第1セットは序盤から、法大のミスが目立つと相手の流れで試合が運ばれた。そして果敢に攻めたプレーを見せるも、相手に拾われ決めきれない。第1セットは5-7で終える。第2セットは、徐々に調子を戻してきた法大。スマッシュや相手の隙を狙ったプレーで相手のミスを誘うと得点を重ね、6-3で見事第2セットを獲得した。第3セットでは両者譲らない白熱した試合が繰り広げられるとタイブレイクまで持ち込み7-6(2)で接戦を制し、みごと勝利を収めた。
シングルス
S1に登場した柚木武(スポ2)は本城和貴との対戦。第1セット目から柚木の得意とする力強いサーブで相手を圧倒し得点を重ねていく。しかし、力強いあまり第8ゲームあたりからアウトを連発すると逆転を許される展開。しかしデュースの末7-5で逃げ切ると第1セットを獲得した。第2セットでは相手の隙を狙うショットやスマッシュを連発するも相手に流れをつかまれると、相手に連続得点を許す。しかし、応援を背に徐々に持ち直すとサーブやボレーで得点を重ねデュースに持ち込む。両者譲らない白熱した試合になるも、見事6-4で第2セットも獲得しストレート勝ちとなった。
夏関王者が圧倒的強さを見せつけた。岡垣光祐(経2)は中村彰宏と対戦。サービスゲームでは、鋭く的確なサーブで次々にサービスエースを決めていく。また、ラリーになると粘りを見せ、流れを自分の方に持っていき一気にナイスショットを打ち込む。そのようなプレーで相手につけいる隙を与えず、自分のペースで試合を展開。文句なしのストレート勝ちを収めた。
S3で登場した薮巧光(経3)は市川雄大との対戦に挑んだ。第1セット、ダブルスの試合の疲れからなのか薮の調子がなかなか上がらない。次々に甘いボールを相手に狙われてポイントを奪われ、試合は完全に相手のペースになる。このセットは4ゲームを連取されてからも流れが変わらずに2-6で落とす。第2セット、少しずつ調子を取り戻した薮が強烈なフォアハンドを武器に試合の流れを少しずつ傾けはじめ、4-4までもっていく。しかし第9ゲームで勝負にでた相手にブレークを許すと次のゲームをキープされ結局このセットを4-6で落とし敗北を喫した。
S4に登場したのは前崎直哉(経4)。相手のサービスゲームから開始した試合は白熱したものとなった。ファーストセットでは第1ゲームは獲得したものの、第2ゲーム以降前崎のミスが目立ち、相手に得点を許す展開。しかし、なんとか持ち直すと相手の隙を狙うショットで得点を重ねる。タイブレイクまで待ちこむと、相手を圧倒したプレーでファーストセットを7-6(2)で獲得した。セカンドセットでは第1ゲームから果敢に攻めたプレーを繰り広げ連続得点を獲得し、前崎の流れで試合が運ばれていった。しかし、第4ゲームから前崎のアウトやネットといったミスが目立つと相手に連続得点を許し、差が詰められてしまう。しかしなんとか粘り強いプレーで逃げ切るとセカンドセットを6-4で獲得し、ストレート勝ちで白星を挙げた。
小見山僚(スポ4)が対戦したのは、昨年の全日本ジュニア単ベスト4の実績を持つルーキー田中瑛士。第1セット、序盤相手のミスが目立ち先行するもすぐさま追いつかれ、ここで相手が本領発揮する。小見山自身のミスもあったが、相手の粘り強く常に攻めのプレーに苦しみ2-6でセットを落とす。第2セットも初めは第1セットと同じような展開に。2-2に追いつかれた5ゲーム目、ラリーが続く中で相手のミスを誘いブレイクする。しかし、ここから相手のプレーに磨きがかかり、さらにラリーの主導権も握られる。小見山は粘りのあるプレーを見せるも、相手に一歩及ばずストレート負け。試合中に思わず「強い」と何度も言ってしまうほどの相手だったようだ。
S6で登場したのは藤井俊吾(社3)。池添克哉との一戦に挑んだ。第1セットは第5ゲームまでは互いに譲らずにサービスゲームをキープする展開に。その中で迎えた第6ゲーム、長いラリー戦の中で藤井がミスを連発してしまい、1ポイントも奪えずにブレークを許す。そのまま試合は進み3-6でこのセットを落とす。第2セットは終始池添ペースで試合が進む。コート左右に放たれるショットになかなか上手く対応できずミスを連発。「相手のプレーが非常に安定していて対策手段が思い当たらなかった」と試合後に語った藤井。結局このセットを通じて相手の思い通りにプレーを許してしまい第2セットを1-6で落とし、ストレートでの敗戦となった。
選手コメント
小見山僚(スポ4)・楠原悠介(経3)
―今日の試合を振り返って
小見山:最初は相手がミスしてくれていたので、ポンポンとこっちのペースでファースト取って。前に対抗戦やった時もファーストを6-0くらいで取れて、そのあと集中力切れて負けて。今日セカンドで相手が乗ってきて取られてファイナル4-1まで良かったのですが、そこから集中力が切れて、相手も上がってきて持っていかれたので。今考えて結果的に(チームとしては)5-4で勝てたので良かったのですが、これで負けていたら自分たちが負けてしまったからになってしまうのですごいもったいない試合だったと思います。
楠原:ファーストセット6-2で簡単に取れて、D2も6-2で簡単に、D3は少しもたついてた感じはあったのですが、出だしは良い感じで良かったと思います。ただ、セカンドセットの初めに僕のサービスゲームをブレイクされてから相手に流れがいってしまって。対抗戦やった時もセカンドセットで僕のサービスゲームをブレイクされてそこから取られて、ファイナルで勝負になった時にファイナルも5-7で今回と一緒の結果で。変わらず同じような展開で、ちょっと油断したところもあったので、ファースト取れた時はそのまま集中してセカンドで終われるような試合を次でできるように調整していきたいなと思います。
―最近の試合では、ファイナルセットまでもつれ勝ちきれない試合が多いがその原因は
小見山:俺たちの悪い癖なんですが、セットは取れてもその後に集中力が途切れることが多くて。個人戦とかだとファイナルはスーパータイブレイクで10ポイントの短い間なので、そこだけ集中すればなんとかなるのですが、リーグ戦だと3セットしっかりやるので、そこでファイナルセットで集中力が切れたりして。上手く2人で話し合ったりしながらカバーすることができてないので、勝ててないのかなと。中大戦は初戦でしたし、僕たちが終わる前に2-0なってくれたので勢いに乗っていけたのですが、それ以外はファイナルになるとなだれのようにダダダダと落ちていってしまって。全部集中力と楠原のリターンですかね(笑)。
―インカレからリーグ戦まで取り組んできたこと
小見山:インカレからリーグまでほとんど勝ってきていないので(笑)。春関は良かったのですが、インカレも夏関も勝てないで終わって、あまり良い流れではない感じでリーグに挑むことになって。自信をつけようにも試合もないのでどうしようもなくて、もうやるしかないって感じで。中大は良かったのですが、そこから1回も勝ってないです(笑)。
―対戦相手の印象は
小見山:やりにくいよな。
楠原:やりにくいですね。2人とも前に来てボレーで戦ってくるタイプなので。
小見山:結構ボレーが良いので。ただ相手も僕たちのこと得意だと(笑)。僕あのペアに3連敗しているので(笑)。
楠原:俺も2連敗。
小見山:結構苦手ですね。
―戦略で今までと変えてきたことや新しく取り入れたこと
楠原:小見山さんのサーブの…。
小見山:あー。前までサーブのコースしかサインしていなくて。でもインカレ前くらい?
楠原:インカレ前ですね。
小見山:え、もしかしてあれのせいで負けてる(笑)?
楠原:(笑) 。
小見山:ずっとやってなかったのですが、自分がその次動く方向もサインでやるようになって。今考えたら全然上手くいってないな(笑)。
―試合後監督やコーチから言われたことは
小見山:次頑張れ。俺4年生ですし、あと1戦頑張れって(笑)。
楠原:応援頑張ってくれだけです(笑)。
―次の亜大戦に向けて
楠原:次は勝ちます。
小見山:6連敗しているので、そろそろ勝って。中大のコートが合わなかったって言えるようにしっかり2勝してきます。
初めてのシングルスで絶対に勝ってやろうと思っていましたが緊張してどういう形でプレーすればいいかわかりませんでした。結局1ゲームもブレークすることができずに敗れてしまったので悔しかったです。
ーラリー戦が続いた中でのプレーで意識したことは
ポジションが後ろ気味だったのでそれを前にしようと試みたんですけど思っていたように上手くはいきませんでした。
ー第1セットで唯一許したブレイクの要因は
単純に相手のプレーが良くて正直自分のプレーは覚えていません。
ー第2セットの相手のプレーに対する印象は
非常にプレーが安定してたと思います。その中でどうにかして崩そうと思っていましたが対策方法がありませんでした。
ー初出場となったリーグ戦のシングルスの出場経緯と監督からかけられた言葉は
直近の夏関のシングルスでベスト8に入ったことで自分を使っていいんじゃないかということで今日は出場することになりました。監督からはとにかく頑張れと言われました。
ー今シーズン最後のリーグ戦に向けて一言お願いします