【テニス】関東学生新進テニス選手権 3日目 男女シングルス、ダブルス2回戦 シングルスは楠原、蛸井が3回戦進出!ダブルスは男女共に粘りのプレーで準々決勝進出ペアが続出
関東学生新進テニス選手権
2019年2月17日(日)
青山学院大学緑ヶ丘テニスコート、明治大学西調布合宿所テニスコート、立教大学新座テニスコート、早稲田大学東伏見テニスコート
新進本戦大会3日目。男女シングルス、ダブルス2回戦が行われた。中でも気迫あるプレーを見せたのは蛸井涼華(スポ1)。前日の中断試合を経て、2回戦に進出。ファイナルセットまでもつれ込むも、勝利。3回戦進出を決めた。
試合結果
男子シングルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 楠原悠介(経3) | 7-5,6-3 | 工藤颯人(亜大) |
● | 賀川稜太(社2) | (2)6-7,0-6 | 市川雄大(明大) |
男子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 藤井俊吾(社3)・柚木武(スポ2) | 6-3,6-2 | 安増篤史・森大地(明大) |
○ | 佐野有佑(経1)・高清水研人(経1) | (3)6-7,7-5,10-6 | 小清水拓生・権田圭吾(慶大) |
女子シングルス1、2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○※ | 蛸井涼華(スポ1) | 6-4,4-6,6-2 | 吉田百花(明大) |
○ | 蛸井涼華 | 5-7,6-3,6-1 | 川口柚(立大) |
● | 横山祥子(社1) | 4-6,3-6 |
宮田みほ(明大) |
※は1回戦の中断試合の結果
女子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 竹内あやか(社2)・横山祥子 | 6-2,7-5 | 田中真子・岡田優(慶大) |
※ | 小松茉莉奈(経2)・蛸井涼華 | 0-6,1-5※ | 金山晴菜・吉田百花(明大) |
※は日没の為、中断試合となった
戦評
青学大緑ヶ丘テニスコート
青山学院大学緑ヶ丘テニスコートで行われた男子シングルス2回戦で、楠原悠介(経3)は工藤颯人(亜大)と対峙。楠原の『経験値』が勝った試合展開だった。第1セットは第1ゲームからブレイクを許し、苦しい展開に。しかし、第6ゲームでブレイクバックに成功すると好機となった第12ゲームで均衡を破り、セットを先取する。
第2セットも、立ち上がりが不安定な中、プレー間に何度も素振りをしてストロークを確認。6-3でこのセットを取り、3回戦進出を決めた。昨年度の新進選手権は3回戦で敗退。今年こそ、新春一番のタイトル奪取を狙う。
ダブルス2回戦は佐野有佑(経1)・高清水研人(経1)ペアが接戦を制し、ベスト8入りを決めた。
立ち上がりは劣勢だった。第1セット第3ゲームでブレイクを許し、その後ブレイクバックをするもタイブレークで失点が響き、先取はならなかった。しかし、第2セットでは高清水のボレーや、佐野のフォアハンドのストロークが試合の流れを変える。積極的に攻め、7-5でスーパータイブレークへと持ち込む。スーパータイブレークでは佐野のサービスが生き、相手のミスを誘った。10-6で勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
明大西調布テニスコート
第一試合に登場した横山祥子(社1)は、第1セット序盤、攻めの姿勢を見せるも、ミスが重なり2-5とリードされる。しかし、8ゲーム目から調子を上げていき、鋭いコースへのナイスショットを連発。4-5まで追い上げる好展開ではあったが、惜しくも第1セットを落とす。
続く第2セットでは、粘りのあるラリーを繰り広げるも、中盤から相手のペースとなりミスを誘発され、3-6で落とし敗戦。しかし、ナイスショットも多かったこの試合。勝ち進んでいるダブルスでの活躍に期待だ。
続く第2セットでは、粘りのあるラリーを繰り広げるも、中盤から相手のペースとなりミスを誘発され、3-6で落とし敗戦。しかし、ナイスショットも多かったこの試合。勝ち進んでいるダブルスでの活躍に期待だ。
第二試合に登場したのは藤井俊吾(社3)・柚木武(スポ2)ペア。明大ペアとの一戦に挑んだ。
第1セットは第7ゲームまでキープし合う展開も第8ゲームで法大ペアがブレーク。そのまま6-3でこのセットを奪う。第2セットは序盤から法大ペース。藤井と柚木の息の合ったプレーで相手を追い詰め、いきなりブレイクに成功。その後、相手ペアに意地を見せられ一度はブレイクを許すも最後は再びブレークに成功し、ストレートで勝利を収めた。
藤井・柚木ペアの隣のコートには賀川稜太(社2)が登場。第1セット、4ゲームを連取した賀川だったが「相手に上手く対応されてしまった」と試合後に語ったように、息を吹き返した相手に次々とポイントを奪われ、タイブレークまでもつれこむ。迎えたタイブレークでは終始相手にペースを握られ2-7で落とす。第2セットはワンサイドゲームに。第1ゲーム目からブレークされると流れは完全に相手に。持ち味のプレーを発揮することができず、終わってみれば0-6で落とし、ストレートで敗北した。
第四試合に登場した竹内あやか(社2)、横山祥子(社1)ペアは混戦となった試合で見事勝利し、ベスト8入りを決めた。第1セット、横山の際どいコースへのショットが多く見られ、またミスも少なく、法大の流れで試合を運んでいく。あっという間にこのセットを先取した。しかし、相手が調子を上げてきた第2セットは、両者一歩も譲らない取られては取り返す白熱した展開に。3-4で迎えた8ゲーム目、何度もデュースとなる長いゲームを制し勢いに乗った竹内、横山ペアは5-4とリード。惜しくも自分たちのミスで5-5とするも、最後はきっちり7-5でセットを取り、勝利を収めた。
立大新座テニスコート
大会1日目のダブルスで2回戦進出を決めた蛸井涼華(スポ1)がシングルスで登場。第1セット、2-2で迎えた5ゲーム目をブレイクすると、勢いそのまま5-2とリードし8ゲーム目へ。キープして第1セットを取りたかったところだが、ミスが重なりこのゲームを落としてしまう。しかし、強気な姿勢を崩さなかった蛸井は、10ゲーム目をしっかりキープし、6-4で先取した。
続く第2セットでは、第1セットのようなキレのある動きが見られず、なかなか思うようにいかない展開に苦戦。1-5と相手にリードを許す。ただ、ここで蛸井は魅せた。ナイスショットやボレーを次々に決め、調子も上がっていき、4-5まで詰め寄る。最後は4-6と第2セットを落とすも、素晴らしい戦いぶりを見せた。
中断により今日の開始となった最終セットでも蛸井の勢いは止まらない。ラインギリギリのボールの処理をうまくこなし、第2ゲームでブレークをすると、危なげない試合運びで相手を圧倒。6-2でこのセットを制し、2回戦進出を決めると、ガッツポーズとともに白い歯がこぼれた。
休憩を挟んで再び新座のコートに姿を現した蛸井。第1セットでは連戦の疲れがある中でお互いにキープが続く展開に。しかし第10ゲームでブレイクを許すとそこから3連続でゲームを落としてしまい、5-7で第1セットを終える。後がなくなった第2セット。第1ゲームを幸先よくブレイクするもその後またも連続でゲームを落としてしまう。悪い試合展開になりそうな中、第7ゲームに激しい打ち合いを制してブレイクを奪うと、相手選手を前後左右に揺さぶる巧みなプレーを駆使して、3連続でゲームを取り、このセットを制する。ファイナルセットになってもその勢いは劣らず、6-1で相手を下し、見事に3回戦進出を決めた。
その後行われた小松茉莉奈(経2)・蛸井ペアのダブルス2回戦は第1セットを終え、日没の為中断試合となりました。記事は明日以降に掲載致します。
(記事:草野慧、梅原早紀、吉田あゆみ、加瀬航大)
選手コメント
賀川稜太(社2)
ー今日の試合を振り返って
ファーストセットで4ゲーム連続で取れましたけど相手にうまく対応されてしまって最終的に負けてしまい悔しかったです。
ー試合前のコンディションは
シングルスのことだけを考えて練習することが出来たので良かったと思います。
シングルスのことだけを考えて練習することが出来たので良かったと思います。
ー相手に流れが傾いた中で変えようとしたことは
前に出るタイミングを遅くしたり深いポジションを取って速い球に対応しようとしましたが最後までやりきることができませんでした。
前に出るタイミングを遅くしたり深いポジションを取って速い球に対応しようとしましたが最後までやりきることができませんでした。
ー今後に向けて
身体はよく動くようになってきたのでストロークの安定感を上げることでプレー全体の安定感を上げていけばいいかなと思います。
身体はよく動くようになってきたのでストロークの安定感を上げることでプレー全体の安定感を上げていけばいいかなと思います。
フォトギャラリー
- 2回戦も勝利を収めた楠原
- 賀川は3回戦進出はならなかった
- 予選から勝ち上がった横山
- 中断試合を経て、3回戦進出を決めた蛸井
- 藤井・柚木(左)ペアは快勝で準々決勝へ
- 接戦をものにした佐野・高清水(左)ペア
- 竹内・横山(左)ペアも勝利し、8強入りへ
- およそ4時間にわたる熱戦を制した蛸井