【硬式野球】他大学インタビュー 立教大学野球部②~中川颯選手、三井健右選手、川端健斗選手~
2019年3月28日(木)
立教大学野球部グラウンド
5月4日に立大戦を迎える法大野球部。着々と準備が進む中、弊会は対戦相手である立大の野球部にインタビューを敢行した。今回は、先発と中継ぎの両方の起用が考えられる中川颯選手、若き左腕の川端健斗選手、左の大砲、三井健右選手に話を伺った。
選手インタビュー
中川 颯 投手
—昨年を振り返って
去年の春は、前半良かったんですけど、後半優勝の焦りとかがあって、思うようなピッチングができなくて。秋はそれと逆で、優勝が消えてから自分のピッチングができてきて、最後は調子がすごい良くて、今年にもつながるかなと思いました。
—昨年見つかった課題は
1年の春に優勝を経験して、色々考えるようになって、細かいことを気にしすぎてもダメだし、思い切っていくとこはいくっていうように、繊細になるところと勢いでいくところでメリハリが大事だなという課題が見つかりました。
—1年の春から登板されていますが、気持ちの持ちようなどに変化は
下級生の時は、やっぱり先輩に頼っている部分というのもあったし、心強くて投げれているというのがあったんですけど、やっぱり2年になってからは、ピッチャーの中でも主力になってきて、期待される部分も多くて、結構プレッシャーを感じるようになりました。
—精神面で意識していることは
自分は基本、後ろで投げることが多いんですけど、そういう時に打たれたらどうしようとか、マイナスなことはあまり考えずに、プラスに考えるようにしています。
—先発で投げることに対しては
先発しようと思ったらまた違うので。後ろは0で抑えればいいんですけど、先発になると攻撃の方にも流れをつながなければいけないし、そういうリズムが悪くなってしまうとどうしてもバッター陣も乗ってこないので、テンポだったりだとか、そういう所は今まで以上に気にかけるようになりました。
—昨年から変えたことは
ランナー出ている時と出ていない時とで、ギアの入れ抜きっていうのは今まで以上に意識して今年はやっています。
—オフ期間に取り組んだこと
走り込みとかウエイトとかはもちろんなんですけど、寒い時期は投げ込みとかをしました。暖かくなってきて、キャンプ前後とかは、実戦で投げる機会とかを多めに投げ込むということを意識してきました。
—オープン戦を通して手応えとして感じているものは
去年に比べて全体的に球の威力が上がってきたということと、三振も結構多く取れたという感じですね。
—現在のご自身の調子は
なんとも言えないですけど、悪くはないです。
—昨季の防御率3.04という数字に対してどのようにお考えか
決して良い数字ではないので、ピッチャーをやるからには0を目指していきたいので、できるだけそこに近づけるように頑張りたいと思います。
—立大投手陣の現状はどのようにお考えか
エースの田中誠也さんと手塚(周)さん中心に、そこまでずば抜けている人もいないし、競い合って切磋琢磨してやっていると思うので、とてもいい環境というか、いい感じだと思います。
—東京六大学の中でライバル視している選手は
そういうのを思って投げるとあんまり集中できないんですけど、意識するのは東大の笠原(健吾)が中学のチームメイトで仲も良かったので、多少意識したいところはありますね。
—法大の印象は
勢いに乗ってきたら怖いチームだなというのは1年の時から思っていて、選手一人一人のポテンシャルも高いし、他のチームよりも投げてて打線の中で抜ける場所がないなというのは強く思っています。
—特に警戒している選手は
相馬(優人、営4)さん、舩曳(海、キャ4)さん、福田(光輝、人4)さんとか、下級生の頃から出ている左バッターは結構苦手なんで、そうですね。
—法大投手陣の印象は
自分と同い年の高田(孝一、法3)とか石川(達也、キャ3)は、同じ神奈川県で高校の時から戦ってきたメンバーなんで、やっぱり負けたくないですし、石川に関しては高校の時やられているんで、大学ではリベンジしたいなと思っています。
—最後に意気込みを一言お願いします
自分の結果もそうなんですけど、第一にチームの勝利に自分が関わることができるのかというのを考えて、貢献していきたいと思います。
(取材:吉田あゆみ)
中川 颯(なかがわ・はやて)
コミュニティ福祉学部3年 1998年10月10日生まれ
神奈川県出身 ・桐光学園
184㎝80㎏・右投左打
『溝口監督や田中誠也もキーマンに挙げる技巧派投手。先発と中継ぎの両方の起用が予想され、チームの危機を救う投球が期待される。』
三井 健右 外野手
—昨年を振り返って
個人としてもチームとしても悔しいシーズンで、優勝できなかったというのが1番なんですけど、自分自身も2戦目からスタメンを外されてしまったというところの悔しさは今でも残っています。やはりいろいろ考えさせられたシーズンだったかなと思います。
—春に比べ秋に本塁打が減った原因は
自分としても、もっと打とうとしてそれが空回りしたと思います。やっぱり、相手投手も春に(本塁打を)4本打っている相手にそれ以上の成績を取られたくないと思って投げてくるので、そこが自分としてもはまってしまったのかなと思います。
—昨年を通して見つかった課題は
やはり確実性と甘い球をどれだけ確実に捉えられるかというのがあって、秋も打てない中にも打てる球は来ていたので、そこを捉えれなかったというのは自分の中で反省しないといけないし、これ以上打つために大事なことだと思っています。
—オフに取り組んだこと
オフは数を振り込んでフォームを固めるというところに意識を置いていました。
—今季のアピールポイントは
今年の春は去年以上に長打が多く打てるんじゃないかと思っているので、そこを見ていただいたらと思います。
—今季の目標本塁打数は
5本です。
—オープン戦での調子は
キャンプでやりこんだ中で自分としても調子は上がらずだったんですけど、ここに来て自分の思い描いた打撃ができているのかなと感じています。
—柳田悠岐選手(福岡ソフトバンクホークス)に打撃フォームが似ているように感じますが
あまり意識はしていないんです。やはり打つ選手というのは、自分の体、バランス、タイミングにあった中でスイングを固めていき、自分の中でどうしたらいいかということを考えて、結果がそうなっているので、あまり意識はしていないです。
—法大の印象は
やはり個々の力が高くて、はまった時の強さは本当に六大学の中でも力のあるチームだと思っていて、僕の印象では1番いい試合をできるチームだと思っています。
—その理由は
見てる人が盛り上がれる試合だなと。客観的に見て法大戦はそういう見所があり、お互いにいいところを出せる試合が多いのかなと思うので、自分は結構楽しみな試合です。
—法大で意識している選手は
やはり主将の福田(光輝、人4)選手はやっぱり意識といいますか、結構成績は注目してみています。高校時代自分のチームの先輩でキャプテンだった人なので。
—大阪桐蔭の選手が多く活躍していますが
やっぱり自分の知っている選手が多くグラウンドに立ってやっているというのは自分ととてもうれしいですし、西谷(浩一)先生(現大阪桐蔭高等学校野球部監督)がそうさせているのか、うまくいっているのかなと思います(笑)。でもやっぱり能力のある選手が多いリーグが六大学なので、その中でもそうやって自分たちの高校の選手が1人でも多く出れているというのはうれしいことだと思います。
—今シーズンの目標は
今シーズンは勝利に直結する打点を1点でも多く挙げたいなと思っているのと、自分としても納得のいく数を打ちたいと思います。
(取材:髙橋尚輝)
三井 健右 (みつい・けんすけ)
コミュニティ福祉学部3年 1998年6月9日生まれ
大阪府出身・大阪桐蔭
187㎝89㎏・右投左打
『柳田悠岐を彷彿させるフルスイングで、昨春は3試合連続本塁打を放つなど東京六大学野球に衝撃を与えた。今季は5本以上の本塁打と勝利に直結する打点を多く上げることを目標とする。立大のホームランアーチストの今シーズン更なる活躍が楽しみだ。』
川端 健斗 投手
—昨年を振り返って
数少ない1年生の中で春秋と経験させてもらって、1年間を振り返るとあっという間に終わったという感じです。
—個人の成績は
自分自身あまり満足いかない結果だったので、そこは経験だけを積ませてもらったと思い、結果はこれから出せるように頑張っていきたいと思います。
—昨年見つかった課題は
やはり、課題はコントロールだと思います。
—その課題に向けてオフに取り組んだことは
無駄なフォアボールを出さないということは投手陣として一丸となってやってきたことなので、練習からそこは意識してやってきました。
—今年で2年目となりますが、成長したところは
1年のときは気持ちで投げておけばいいという感じでしたが、2年生になって立教大学野球部として自覚が出てきたので、そこは技術的な部分ではなく精神面で1つ成長できたかなと思います。
—2年目のアピールポイントは
ここぞというときの勝負強いピッチングが満ち味だと思います。
—オープン戦での調子は
冬に少し調子を崩して、そこから今は状態を上げているので大丈夫だと思います。
—開幕に向けての準備は万全でしょうか
はい、ぼちぼち。冬やってきたことが今出てきているかなと思います。
—法大の印象は
法政は打線が投げていて恐いなというのが去年の印象です。今年は4年生も抜けて分からないですが、僕の中では本当に打線が強いという印象です。
—法大で特に警戒している選手は
宇草(孔基、営4)さんなど、左バッターには特に警戒していきたいと思います。
—同学年の三浦銀二(キャ2)選手について
たぶん六大学の1年の中で1番活躍したのが銀二だと思います。去年も自分と銀二が投げ合う機会があり、その時は負けているので、見ていて負けたくないという気持ちは常にあります。
—三浦選手とはプライベートでも仲が良いのですか
ジャパンの時に仲良くなり、たまにご飯に行ったりはします。
—今年も三浦選手と対戦することになったら
前回負けているので、チームが勝てるように投げ勝ちたいと思います。
—三浦選手にメッセージをお願いします
プライベートでは仲良いですが、野球としてはライバルとしてお互い良い刺激しあって頑張っていきたいです。
—最後に今年の目標をお願いします
優勝に大きく貢献できるように頑張っていきたいと思います。
(取材:髙橋尚輝)
川端 健斗 (かわばた・けんと)
コミュニティ福祉学部 2000年1月26日生まれ
京都府出身・秀岳館
174㎝72㎏・左投左打
『昨年は1年生ながら13試合に登板する活躍。しかし、高校時代に秀岳館高を4季連続で甲子園に導いた経験を持つ川端にとっては納得のいく結果ではなかった。昨年を経験の1年と位置づけし、今季は2年目でさらなる活躍を目指す。』