【サッカー】総理大臣杯関東予選(アミノバイタル杯) 5・6位決定戦 法政大2-1順天堂大 苦しみながらもつかんだ勝利 課題と収穫を得て8月の4連戦に挑む
【サッカー】総理大臣杯関東予選(アミノバイタル杯) 5位・6位決定戦 法政大ー順天堂大
2019年7月20日(土)
AGFフィールド
天皇杯から中9日で迎えた今日の試合。開始5分に大西遼太郎のミドルシュートがゴールに吸い込まれ先制するもそれ以降は相手に押し込まれる展開が続き前半を終えると後半に入って早々、相手に同点ゴールを決められ試合は振りだしに。そのまま相手に流れが傾くと思われたが55分に個人技で相手を振り切った途中出場の佐藤大樹のクロスから森俊貴が右足で冷静ゴールを決め、勝ち越しに成功。試合終盤にかけて法大は交代枠を上手く使いながら試合を進め強敵順大相手に見事勝利を収めた
試合結果
トータル試合結果
2 法政大 |
1 | 前半 | 0 | 1 順天堂大 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
5分 | 得点 | 法政大学 | 大西遼太郎 | 1-0 |
49分 | 得点 | 順天堂大学 | 山崎大地 | 1-1 |
51分 | 交代 | 法政大学 | 松澤→佐藤(大) | |
55分 | 得点 | 法政大学 | 森俊貴 | 2-1 |
55分 | 交代 | 法政大学 | 平山→長谷川 | |
78分 | 交代 | 法政大学 | 高木→宮部 | |
78分 | 交代 | 法政大学 | 森→竹本 | |
90+1分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→服部 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルティスY |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y |
5 | DF | 加藤威吹樹(cap) | 経済4・サンフレッチェ広島Y |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y |
14 | MF | 森俊貴 | 情科4・栃木SCY |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY |
サブメンバー | |||
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21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY |
22 | DF | 鳥居俊 | 理工3・東京ヴェルディY |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 |
4 | DF | 蓑田航大 | 現福2・青森山田高 |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージY |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y |
マッチレポート
順位決定戦で拓大に勝利し、すでに総理大臣杯本大会出場を決めている法大。更に勢いをつけて大阪に乗り込むべく、関東第5代表の座を懸けて順大との一戦に臨んだ。
5分、開始早々に試合が動いた。大西遼太郎がエリア外から振り抜いたミドルシュートがDFに当たってゴールへ吸い込まれ、幸先よく先制に成功する。13分には浮田健誠に至近距離からフリーでシュートを許したが中野小次郎がビッグセーブでチームを救った。直後の15分にアーリークロスから松澤彰がネットを揺らしたが惜しくもオフサイドのフラッグが上がった。29分には平山駿のフリックを受けた森俊貴がドリブル突破からシュートを放ったがGKの正面。その後は順大に攻め込まれるシーンもあったもののフィニッシュの局面では相手FWに仕事をさせず、1-0で試合を折り返した。
後半の立ち上がりは1点を追う順大の圧力に押される形となった。47分、浮田のクロスをブロックしてCKに逃れると続く48分にそのセットプレーのこぼれ球を山崎大地に押し込まれて同点に追いつかれてしまう。流れを変えたい法大は51分、松澤に代えて佐藤大樹を投入。先日の天皇杯2回戦で途中出場から追加点をアシストしたアタッカーをスーパーサブとして送り出した。すると佐藤大が早速仕事をやってのける。54分、ディフェンスラインの裏に抜け出した佐藤大が切り返しから冷静にラストパスを送り、森がダイレクトシュートをゴール左隅に沈めて勝ち越しゴールを奪った。65分には中野の鋭いパントキックに反応した佐藤大が再びディフェンスラインをかいくぐって中央へ折り返したが全速力で帰陣した岡本北斗のクリアに阻まれた。81分には末木裕也のCKを加藤威吹樹が頭で合わせたが相手GKにセーブされた。試合最終盤は順大の波状攻撃を受け続けたが加藤と森岡陸のCBコンビが身体を張ったディフェンスで耐えしのぎ、リードを守りきった法大が2-1で勝利。アミノバイタル杯を5位で終え、関東第5代表として総理大臣杯を戦うことになった。
ユニバーシアードから帰国した上田綺世と紺野和也がスタンドから見つめる一戦だったが「その時ごとに試合に出ている人がベストメンバー」と試合後に末木裕也が語ったとおり、今の法大は誰が出てもそれぞれの強みを発揮するゲームを繰り広げられている。もちろん、強烈な個を発揮できるタレント2人が帰ってきた事も大きなプラスになるはずだ。末木いわく「全員が良い準備をできている」というチーム状況を保ち、リーグ3連戦と天皇杯3回戦が立て続けに控えている8月も「総力戦」で乗り越えていく。 (岩瀬斗真)
選手コメント
加藤威吹樹
ー今日の試合を振り返って
内容自体はあまりよくなかったですがチームとして今日勝って、5位で終わることを目標にしていたのでそれを達成できたのでよかったです。
ー順大の印象は
個々の能力が高くチームとしてのポゼッションの完成度が高いチームだと思います。相手の攻撃対策が上手くできれば自然に法大ペースで戦えるのかなと思って試合に挑みました。
ー天皇杯から今日までの調整は
疲れとかはあまりなく普段通りに調整をしてきましたが8月から連戦に入る中で誰が出ても勝てるようにチーム全体の底上げをしていきたいと思います。
ー早い時間帯で先制しましたがその後の試合運びは
守備の時間帯が長くなってしまって追加点が取れず、難しい前半となりましたが0で抑えることができたのでその点では良かったと思います。
ー相手のアーリークロスに少し苦戦したと思います
相手の攻撃に対して守備全体のスライドが遅かったのが要因だと思います。
ー後半の早い時間帯に失点を喫しましたが後半の入りは
入りに関してはチームとしての課題でその時間帯に失点してしまうとチーム全体のメンタル的な部分で落ちてしまうのでDFラインを中心に修正していければと思います。
ー苦しい展開の中で勝ち越しゴールがはいました
監督が交代枠を上手くきってくれて良い選手が入りました。選手のストロングポイントを生かす部分でチームとして意識疎通が出来たことでこの勝ち越しゴールにつながったと思います。
ー今後に向けて
8月に入って4連戦となりますがまずは目の前の試合に勝てるように日々のトレーニングがらしっかり取り組みたいと思います。
末木裕也
ー今日の試合を振り返って
お互いに大臣杯出場を決めている中で勝利を意識しづらくなって難しいゲームになると思っていたんですけど、アップの前に「絶対に関東5位で大臣杯に行こう」とチーム全体で意気込んで試合に入れたので勝てて良かったですし、この勢いのまま大臣杯にも臨めるので大きな勝利だったと思います。
ースタメン復帰してから2試合目になりましたがコンディションはどうですか
ばっちりです。
ー大事な4年生のシーズンに怪我で出遅れた事への焦りはありましたか
正直ありましたね。ここから取り返しに行くしかないと思うのでギアを上げていきたいです。
ー離脱中に佐野(皓平)選手が台頭したり新システムを取り入れたりと中盤の動きがありましたが外から見ていて感じた事は
その時ごとに試合に出ている人がベストメンバーだと思うので皓平が出て活躍してくれていたのは同じポジションとしても嬉しかったですし、自分も頑張らなきゃと思えたのでうまく切磋琢磨できているかなと思います。
ー順大も法大と同じ4-4-2でしたが相手の2ボランチと対面した時に意識した事は
相手の2ボランチが落ちてボールを回す形が多かったですが自分達は後ろをケアしながら落ちたボランチはこっちの2トップにケアさせてという形で回させてるという感覚を持って焦ることなく対応できました。
ー今日もチームは複数得点を挙げて勝利しました
遼太郎のシュートも俊貴のシュートも素晴らしかったと思います。
ー夏場にはリーグ3連戦、天皇杯、大臣杯といったように次々と試合が控えてます。意気込みをお願いします
今はチーム全員が良い準備をできていると思うので全員で戦い抜きたいと思います。
フォトギャラリー
- 先制点後のシーン
- 守備で奮闘する大西
- 加藤は主将としてチームを統率
- 右サイドで安定したプレーを見せる関口
- 攻撃の起点となった橋本
- 途中出場で存在感を示した佐藤(大)
- 左サイドでチャンスを演出した高木
- ドリブル突破を試みる竹本