【サッカー】総理大臣杯全日本大学トーナメント準々決勝 法政大6-1びわこ成蹊スポーツ大 2年ぶりの優勝へ ゴールラッシュで関西王者を寄せつけず大体大が待つ準決勝へ駒を進める!
総理大臣杯全日本大学トーナメント準々決勝 法政大ーびわこ成蹊スポーツ大
2019年9月3日(火)
ヤンマーフィールド長居
準々決勝の相手は関西地区第一代表のびわこ成蹊スポーツ大。試合序盤から主導権を握ると9分に松澤彰のゴールで先制するとそこからゴールラッシュが始まる。3-0で前半を折り返すと後半には途中出場の佐藤大樹と飯島陸のゴールなどでさらに相手を突き放し、6-1でタイムアップ。見事関西王者を倒し、昨年準優勝の大阪体育大学が待つ準決勝へ駒を進めることになった。
試合結果
トータル試合結果
6 法政大 |
3 | 前半 | 0 | 1 びわこ成蹊スポーツ大 |
---|---|---|---|---|
3 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
9分 | 得点 | 法政大学 | 松澤彰 | 1-0 |
22分 | 得点 | 法政大学 | 松澤 | 2‐0 |
31分 | 得点 | 法政大学 | 森岡陸 | 3-0 |
49分 | 交代 | 法政大学 | 服部→今泉 | |
63分 | 得点 | 法政大学 | 佐藤大樹 | 4-0 |
63分 | 交代 | 法政大学 | 森→田中 | |
63分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→飯島 | |
65分 | 交代 | 法政大学 | 高木→村上 | |
70分 | 得点 | びわこ成蹊スポーツ大 | 小畑翔太朗 | 4-1 |
77分 | 得点 | 法政大学 | 飯島陸 | 5-1 |
79分 | 得点 | 法政大学 | 飯島 | 6-1 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・前所属 | |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルディスY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
25 | MF | 田部井涼 | 経済2・前橋育英高 | |
15 | MF | 服部剛大 | 経済3・横浜FCY | |
14 | MF | 森俊貴 | 理工4・栃木SCY | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第ニ高 | |
32 | DF | 村上秀斗 | 社会4・西武台高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
33 | MF | 今泉富 | 現福3・浜松開誠館高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y |
マッチレポート
静産大に勝利して『初戦の悪夢』を払拭した法大は準々決勝でびわこ大と対戦。関西予選をトップで通過した強豪とベスト4の座を懸けた。
法大は2回戦からMFとFWのスタメンを全員変更し、自慢の選手層を存分に活かしてゲームに臨んだ。キックオフから間もない8分に試合が動く。松澤彰のボール奪取を起点にサイドへ展開すると関口正大のクロスボールが松澤に渡り、ワントラップから右足を一閃。これがゴール右隅に突き刺さって早くも先制に成功した。13分にも森俊貴がダイレクトボレーを試みるなど法大は『押せ押せムード』でびわこ大を攻め立てていく。そして22分、クロスを受けた森がシュートを放ち、1度は阻まれたもののこぼれ球を折り返したところを松澤が押し込んで追加点をゲット。31分には田部井涼のCKに森岡陸が合わせて3点目。関西王者との一戦はまさかのワンサイドゲームとなり、3-0でハーフタイムを迎える。
後半も法大の勢いは止まらない。50分にこれまでIリーグを主戦場としていた今泉富を投入。今泉は積極的な仕掛けから何度もチャンスを演出した。58分には今日2得点の松澤をベンチに下げて佐藤大樹を投入。すると63分に森のクロスから佐藤(大)が豪快なヘッドを叩き込んで4点目を奪った。
70分に浅い位置からのクロスに対応が遅れて1点を返されるが、77分、79分と立て続けに飯島陸がゴールを挙げた。試合はこのまま6-1で終了。絶好調の攻撃陣が爆発し、文句無しの大勝でベスト4進出を決めた。
準決勝の相手は大体大。ユニバーシアード代表の林大地ら前線にタレントを揃える大阪の雄だ。DF森岡は次戦に向けて「前は点を取ってくれると思うので、それを信じて耐えるだけです」と強力攻撃陣封じを誓った。大阪で行われている本大会だが、法大は『完全アウェイ』を制して決勝進出を果たすことができるのだろうか。(岩瀬斗真)
選手コメント
森俊貴
―試合を振り返って
相手が前の試合で延長まで戦ってたこともあって体力面では少し有利であると思っていましので立ち上がりの試合運びの部分をチームとしてしっかりやっていこうと考えていました。それが上手くいったことで前半3点取ることができ、試合を優位に進めることができたと思います。
―相手対策は
前からかなり来ることは分かっていたので前線の(松澤)彰にロングボールを集めたり相手の動きをしっかり見てショートパスや裏を突くパスを上手く使いました。
―コンディションのほうは
2週間前くらいに右ひざをけがしてしまいましたが今は全然問題なくプレーできています。
―2-0になった後にチームメイトに喝を入れていましたが
上手くいきすぎていてチームの雰囲気がフワッとしていたのでキャプテンとしてリーダーシップをとってまた森岡はいつものように声をだして気を引き締めるようにしました。
―先ほど話がでたように今日はキャプテンマークを巻きましたが
考えることもやることも自分中心に引っ張ることを意識することはとても難しいことを痛感しました。3年生を含め上級生の立場であるメンバーが上手く支えてくれたことでのびのびとプレーすることが出来ました。応援含めチームメイトには本当に感謝しています。
―今日の6得点に関して
1点目は彰のゴールですがクロスに対してしっかりやり切ることができてそれがゴールにつながり良かったと思います。2点目は自分のアシストですが最初のクロスで自分がファーサイドに入る形は練習してきたことなのでそれがきっかけでゴールに結びついたのは良かったと思います。3点目はセットプレーで4点目は(佐藤)大樹の動きが良かったです。5,6点目は飯島のゴールですが彼以外にも途中出場でピッチにはいった公式戦デビューの(今泉)富といった途中で入った選手たちがこうして効果的なプレーをして結果を残すことはチームにとっても非常に良いと思います。
―次の試合に向けて一言
ユニバーシアードに出た選手が複数いることもあり簡単な相手ではないことは間違いないですが自分たちのサッカーができれば絶対に勝つことが出来ると思うのでしっかり準備していきたいと思います。
松澤彰
ー試合を振り返って
一人ひとりがやるべき事をやって、結果的に6-1で勝てたので大きい試合になったと思います。
ーゴールシーンを振り返って
どれも後ろの人が守備したボールをサイドの選手が運んでくれて僕は最後決めるだけだったので、皆が頑張ったものが点として表れたのかなと思います。
ーその中でも1点目は自身のプレスバックもカウンターに関わりました
前線からの守備が法政の特徴でもあるので、自分達の形からできているのかなと思います。
ー久々の先発でした
先発で出る事は法政を背負って出る事なので、出られない選手やサブの選手に恥じないようにプレーしようと思っていました。それで2点取ることができたので、少しはチームのためになれたと思います。
ー多くのFWが点を取っていて激しいポジション争いが繰り広げられています。上田(綺世)選手がプロで結果を残していたり他のFWの得点だったりとチーム内外で刺激を受ける要素が多いと思います
綺世がいなくなってマイナスになっている部分はないと思っていて、「自分がエースだ」という気持ちがFW一人ひとりに芽生えていますし、みんな好調なので良い競争の中でこの大会に臨めていると思います。本当にみんな良いんで、良い環境でサッカーさせてもらってます(笑)
ー準決勝に向けて
やる事は変わらないと思うので、今まで準備してきた事を120パーセントの力でみんなが出し切って、目標の頂点を目指して一歩一歩やっていきたいです。
森岡陸
ー今日の試合を振り返って
静産大戦ではあまり守備がうまくいかなかったので、まずは守備をしっかりしようとなって。前半は相手のシュートを3本に抑えてうまくいってたんですけど、大量得点した後でもしっかりゼロに抑えられるようになればもっと良いチームになれると思うので、そういう所を抜かずにやっていきないなと思いました。
ー守備陣を固定して中盤と前線のメンバーを入れ替える事が多いですが、前の選手との意思疎通はどうですか
僕達は2チーム分作って良いサッカーができるのでそこは大丈夫だったんですけど、初めて出た今泉(富)や村上(秀斗)とは合わせきれない所もあったので、そこを良くしていく事が課題になりました。
ー総理大臣杯のために他地域の大学と練習試合をして準備してきた事は活きていますか
関西のチームは攻撃が好きで、そこで後ろが抑えたら絶対に点を取ってくれると思っていました。1点取られちゃったんですけど、前が6点取ってくれてその通りにいって良かったです。
ーゴールシーンを振り返って
ガンバ戦でも決めましたし今日もいけるんじゃないかと思ってて、(田部井)涼が良いボールを上げてくれたので後は飛び込むだけって感じでした。
ー今大会では蓑田選手とCBコンビを組んでいます
静産大戦ではあんまり良くなくて、今日はどうかなと思っていたんですけど、段々合わせられるようになって良くなってきていると思います。
ー準決勝に向けて
大体大は林大地選手とか前に良い選手がいるので自分達がいかに抑えられるかが鍵になってくると思います。前は点を取ってくれると思うのでそれを信じて耐えるだけです。
フォトギャラリー
- この日キャプテンマークを巻いた森
- スタメン起用に応えた田部井
- 長谷川はトップ下で攻撃を活性化させた
- 服部は右サイドで相手DFに脅威を与えた
- 途中出場で2ゴールを決めた飯島
- 迫力のあるオーバーラップを見せた村上
- 公式戦デビューの今泉