第96回日本学生選手権
2020年10月1~4日
東京辰巳国際水泳場
新型コロナウイルス感染拡大で、一時開催が危ぶまれた日本学生選手権(インカレ)。今年は無観客での開催となった。インカレの舞台で再び輝くべく「下剋上」のスローガンに掲げた法大水泳部。昨年はシード権を逃し、今年は“シード奪還”を目標に大会に挑んだ。赤羽根康太(人4)が100㍍バタフライで予選、決勝と自己ベストを2度更新し2位に輝くと、来季新主将に就任する宮本一平(人3)も200㍍、400㍍個人メドレーでどちらも2位と安定感のある泳ぎをみせた。決勝進出とはならなかったものの、石橋怜悟(経2)と小野吏久人(経2)は自己ベストを更新し、初めてのインカレとなった山尾隼人(経1)も決勝で100㍍、200㍍平泳ぎともに自己ベストを更新し5位入賞を果たすなど下級生も来年以降につながる結果を残した。8位までのチームに与えられるシード権。昨年は9位と惜しくもシード権を逃したが、今年は順位を一つ上げ8位となり見事シード権奪還を果たした。赤羽根は「最高のチームメイトとともにシード奪還できたことが本当にうれしい。」と笑顔を見せた。
試合結果
予選結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50m自由形 | 36位 | 後藤和真(経4) | 23秒71 | |
100m自由形 | 29位 | 岡本拓巨(経4) | 50秒72 | |
39位 | 後藤和真 | 52秒48 | ||
30位 | 佐々木駿(経1) | 51秒41 | ||
200m自由形 | 4位 | 岡本拓巨 | 1分50秒00 | 決勝進出 |
400m自由形 | 11位 | 小野吏久人(経2) | 3分54秒58 | |
1500m自由形 | 14位 | 小野吏久人 | 15分44秒57 | タイム決勝 |
100mバタフライ | 1位 | 赤羽根康太 | 51秒90 | 決勝進出 |
22位 | 石原諒太郎(経2) | 2分01秒23 | ||
200mバタフライ | 29位 | 石橋怜悟 | 2分02秒27 | |
22位 | 石原諒太郎(経2) | 2分01秒23 | ||
37位 | 山本雄太(経2) | 2分06秒44 | ||
100m背泳ぎ | 26位 | 木下大輔(社4) | 56秒98 | |
34位 | 由良柾貴(社1) | 57秒74 | ||
200m背泳ぎ | 20位 | 竹鼻幹太(社3) | 2分03秒19 | |
30位 | 石田凪海(社2) | 2分05秒01 | ||
28位 | 八田勝優(経1) | 2分04秒88 | ||
100m平泳ぎ | 5位 | 山尾隼人(経1) | 1分01秒08 | |
200m平泳ぎ | 4位 | 山尾隼人 | 2分11秒91 | |
200m個人メドレー | 1位 | 宮本一平(人3) | 2分00秒03 | 決勝進出 |
400m個人メドレー | 2位 | 宮本一平 | 4分17秒90 | 決勝進出 |
4×100mフリーリレー | 7位 | 佐々木‐赤羽根‐入内嶋‐岡本 | 3分21秒94 | 決勝進出 |
4×200mフリーリレー | 9位 | 西田‐小野‐赤羽根‐岡本 | 7分26秒78 | |
メドレーリレー | 3位 | 木下‐山尾‐赤羽根‐岡本 | 3分39秒46 | 決勝進出 |
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200m個人メドレー | 2位 | 宮本一平 | 1分59秒42 | 銀メダル獲得 |
400m個人メドレー | 2位 | 宮本一平 | 4分13秒96 | 銀メダル獲得 |
200m自由形 | 8位 | 岡本拓巨 | 1分50秒68 | |
1500m自由形 | 14位 | 小野吏久人 | 15分44秒57 | |
100mバタフライ | 2位 | 赤羽根康太 | 51秒83 | 銀メダル獲得 |
100m平泳ぎ | 5位 | 山尾隼人 | 1分00秒79 | |
200m平泳ぎ | 5位 | 山尾隼人 | 2分11秒24 | |
4×100mフリーリレー | 8位 | 佐々木-赤羽根-入内嶋-岡本 | 3分23秒20 | |
4×100mメドレーリレー | 7位 | 木下-山尾-赤羽根-岡本 | 3分30秒79 |
男子総合順位
順位 | 大学名 | 得点 |
---|---|---|
1位 | 明治大 | 424.0点 |
2位 | 日本大 | 345.5点 |
3位 | 早稲田大 | 335.0点 |
4位 | 近畿大 | 303.0点 |
5位 | 中央大 | 247.0点 |
6位 | 中京大 | 222.0点 |
7位 | 東洋大 | 201.0点 |
8位 | 法政大 | 161.0点 |
9位 | 日本体育大 | 153.0点 |
10位 | 慶應義塾大 | 123.0点 |
選手コメント
宮本一平
ーインカレを振り返って
コロナの影響で一時は開催しないとされていたけれど、例年とは違う形(無観客、ハイタッチなし)での開催をしてくださった関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、通常通りのインカレの雰囲気とは違う中でシードを奪還することができました。男子は2年間シード落ちをしていましたが、奪還できたのは、チームが一丸となり、皆が最高のパフォーマンスをすることができたからだと思います。
ー個人種目のほうでは、優勝にあと一歩足りなかった結果でした
昨年は3位と2位で今年は優勝することを目標に取り組んでいましたが、まだまだ実力が足りていないと自覚することができた良い試合でした。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
4月の日本選手権が無くなったことで気持ちが入らなかった時期もあったけど、気持ちを入れ替えてよく取り組めたと思う。しかし、このままでは東京オリンピックの代表に入ることができないので、インカレをきっかけに気持ちを引き締めて練習に取り組みたいと思いました。
ー4年生との思い出
3年間と長い間、可愛がってくれた先輩方でした。大学生の生活や社会人に向けての一つ一つを丁寧に教えてくださいました。たくさんご飯に誘って下さったり、コミュニケーションをとってくれていたので、今の4年生がいたことで、僕たちが成長できたと感じています。
ー来年への意気込み
東京オリンピックの代表にはいり、オリンピックで金メダルを獲る。インカレでは二冠をする。主将として、チームを引っ張ってシードを死守します。法政大学水泳部のこれからにも貢献していきます。
竹鼻幹太
ーインカレを振り返って
最低でも16番に入って点数を取ることを目標にしていましたが、取れませんでした。しかし、インカレという舞台でベストタイムが更新できてよかったです。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
コロナの影響で自分自身をより知った一年でした。水泳が好きなことも確認できましたし、ラストイヤーでどうなりたいのかも明確になりました。
ー4年生との思い出
1番長く過ごした学年なので、思い入れは強いです。たくさん怒られましたけど、全部いい思い出で、全て自分たちのためだったんだなと、いま思います。
ー来年への意気込み
学校練主将として、全員を引っ張って行き、チームとしてはシード死守。個人としてはメダル獲得。とにかく結果にこだわって、全ての関係者の方々に恩返ししたいと思っています。
入内嶋海
ーインカレを振り返って
フリーリレーを泳がせて頂きましたが、只々周りの速さに圧倒されるばかりでした。もっと練習を積まないといけないと思いました。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
大きくも小さくも自己ベストを更新し続けられた一年でした。
ー4年生との思い出
よく練習で上手くいかなかった時など四年生の方々からお声かけを頂きました。寮生活でもたくさんご指導してくださいました。
ー来年への意気込み
偉大な四年生方のおかげで今年は良い経験をさせて頂きました。また来年同じ舞台に立てるように頑張ります。
石田凪海
―インカレを振り返って
去年はレギュラーに入ることができず、選手としては初めてのインカレでした。コロナという大変な状況の中で、様々な規制はあったものの、無事に開催されて本当に良かったと思います。また、レギュラーとしてレースにでるのが出場数が限られている中での今回のインカレだったということは、見方次第では逆に自信に繋がるものだと思うのでこの経験を今後に活かしていきたいです。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
先程も言った通り、今年はコロナウイルスの流行により、いつもとは違った環境での生活となりました。練習も思うようにはできないし、その他にもたくさんのことができずにすぎてしまった状況です。しかし、そんな中でもできることを見つけ、限られている中でどう活動するかが重要だと思ったし、普段の環境が当たり前ではないことを実感しました。今後、どのような環境が待っているか分かりませんが、その中での自分の最善を尽くして結果をだせるよう努力していきたいです。
―4年生との思い出は
約1年半の間お世話になった4年生ですが、本当に優しく、いつも笑顔で接していただきました。色々なことを学ばせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。社会人としての生活は大変だと思いますが、先輩方がご活躍されるのを祈っています。本当にありがとうございました。
ー来年への意気込み
主務兼選手として、今までにない形ではありますが、どちらも疎かにすることなくしっかりと両立してどちらも結果をだせるよう努力していきたいです。主務としては、チーム全員が結果を残せるようサポートし、周りへの気遣いを忘れずに支え合っていきたいと思います。選手としては、インカレでチームに貢献できるよう、最低限B決勝残って1点でも多く取りたいと思います。
石原諒太郎
ーインカレを振り返って
チーム全体として、コロナの影響で泳げない期間も多くありましたが、男女シード権を奪還できたことは嬉しかったです。また、開催していただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。個人的には、22位で自己ベストも出すことができず、応援やサポートしてくれた人達に恩返しすることが出来ずに悔しい結果で終わってしまいました。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
泳げることの喜びを改めて実感した年でした。調子を取り戻した年でもありますね。
ー4年生との思い出は
水泳の事はもちろん、他にもたくさんの事を教えてもらいました。
ー来年への意気込み
200mバタフライ1.58台を出してA決勝へ進出し、チームに必ず貢献します。
石橋怜悟
ーインカレを振り返って
100mバタフライで自己ベストを更新することができたことはよかったと思ういます。ですが、16位以内に入れずに法政のために得点を稼ぐことができなかったので悔しい気持ちも残りました。
ー今年はどんな一年だったか
練習ができない期間もありましたが、その分、練習が再開してからは今まで以上に一回の練習の質を高めることができました。その結果、自己ベスト更新に繋がったと思います。
ー4年生との思い出は
学校練ではなく、クラブでの練習のために、試合会場などでしか接する機会がありませんでしたが、その中でも、唯一同じクラブチームである岡本拓巨さんには、ご飯に何度も連れて行って頂き、たくさん勇気づけられたことが思い出です。
ー来年の目標
100mバタフライにおいて個人種目とメドレーリレーの予選決勝を合わせた4回を全て52秒台で泳ぐことです。
小野吏久人
ーインカレを振り返って
目標としていた2桁得点には惜しくも届かなかったのですが、2年ぶりにベストが出たので、結果が形として出て良かったです。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
怪我や病気が多く、上手く練習を積めなかった1年でした。
ー4年生との思い出
寮生活や練習においても、とても良くして頂いたので少し寂しいです。
ー来年への意気込み
A決勝に残ってチームに貢献できるように頑張りたいです。
山本雄太
ーインカレを振り返って
目標を達成できず悔しい結果となりました。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
試合が少なく思うようにいかない事が多かったシーズンでしたが、インカレが開催されたことが励みになりました。
ー4年生との思い出
一緒に練習した時に少しでもついていこうと頑張ったり、ご飯に何回か連れていただきました。
ー来年への意気込み
また新しい目標を決めてそれに向けて頑張っていきたいです。
佐々木駿
ーインカレを振り返って
初めてのインカレは、自分にとっては悔しい結果となりました。しかし、400mフリーリレーで決勝に残り、尊敬する先輩方と泳ぐことが出来たことは大変ありがたい経験でした。今は、来年は活躍したいという気持ちが強くなり、モチベーションが向上しています。
ー今年は自身にとってどんな一年だったか
今年は新型コロナウイルスの影響で泳げない期間があったことで、改めて指導してくださる指導者、サポーターや泳げる環境がある事への感謝の気持ちが強くなりました。
ー4年生との思い出は
新型コロナウイルスの影響で4年生とは関わりが少なくなり、今回のインカレで初めてお会いする方が多かったのですが、インカレを通して、私にとって4年生は皆優しくて偉大であり「なりたい存在」である事だと強く感じました。4年生の中でも特に、岡本拓巨さん、赤羽根康太さんには400mフリーリレーで決勝に連れてっていただき、私にとっては大切な思い出で、ずっと憧れの存在です。
ー来年への意気込み
先述の岡本さん、赤羽根さんに「期待している」「来年は駿が連れていく番だよ」と言われました。私にとっては大変光栄な言葉で、今はご期待に応えたいという気持ちでいっぱいです。私の目標は、来年法政大学自由形のエースになる事です。来年必ず「法政大学の佐々木駿」という名を轟かせます。
西田大晟
ーインカレを振り返って
リレーだけの出場でしたが特別な雰囲気の中で泳ぐ事ができいい経験ができたと思います。
ー今年はどんな一年か
全てが初めてづくしの1年でした。
ー4年生との思い出
インカレでリレーを組ませていただいたことです。
ー来年の意気込み
インカレでは個人種目で点数獲得です。
八田勝優
ーインカレを振り返って
初めてのインカレだったこともあり、とても緊張してしまい自分が思うような泳ぎ、タイムが出来ず悔しい結果となってしまいました。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
前までは、クラブのコーチの指示がありそれに従って練習をしていましたが、大学に入ると自分で考えて練習することが増えてきて、どのように泳げばいいかなど考えることが増えた1年だと思います。
ー4年生との思い出
普段の練習や試合などで色々とアドバイスをいただきました。
ー来年への意気込み
今年はいい結果で終わることが出来なかったので、来年こそ法政大学に少しでも貢献し満足できるような結果を残します。
山尾隼人
ーインカレを振り返って
まず、多くの方のご協力があってこの試合を開催していただいたことを感謝致します。ありがとうございます。初めてのインカレということで緊張しました。結果としては100.200平泳ぎがどちらも5位と狙っていた表彰台には届きませんでした。今まで経験してきた全中、インターハイ、国体とはまた違う雰囲気でそのどの試合よりも緊張感、高揚感があり、自分もここで活躍したい、そう思えた試合でした。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
新型コロナウイルスの影響で思うように練習ができない時期もありましたが、インカレでベストタイムを出すことができ、泳げない時期に取り組んでいたことが実を結んだので良かったです。
ー4年生との思い出
クラブ練が主体の私ですが部活練に参加した際には声をかけてくださり、チームに溶け込むことができました。インカレでは一緒にリレーを組ませていただいたのですが、頼もしい先輩方のおかげでリラックスでき、自分の泳ぎをすることができました。
ー来年への意気込み
まずは4月に行われる日本選手権兼オリンピック選考会において上位に食い込めるように、そしてインカレでは優勝争いができるように実力をつけていきます。
由良柾貴
ーインカレを振り返って
結果は良くありませんでしたが、楽しめたので良かったです。
ー今年は自身にとってどんな1年だったか
大学に入ったばかりで知識の浅い僕に、コーチや先輩から水泳に関する知識を教えて頂けた次に繋がる良い一年だったと思います。
ー4年生との思い出
筋トレや練習など、水泳に関する知識を教えて頂いたことですね。
ー来年への意気込み
来年は楽しむだけじゃなく、結果を出せるように頑張ります。
甲斐青空(学生トレーナー)
ーインカレを振り返って
今年はほとんど配信での観戦だったので盛り上がりや喜びがかなり少なかったなと感じました。
ー今年は自身にとってどんな1年でしたか
コロナがあったため学生トレーナーとして選手との関わり方、サポートの仕方を考えさせられる1年でした。
ー4年生との思い出
一緒に馬鹿な話したり、真面目な話したりと日々の部活が全部思い出です。
ー来年への意気込み
最高学年として、トレーナーとして水泳部全体を支えられるよう努力していきます。