【アイスホッケー】運命の東洋戦、先制点を取るもあと一押しで勝利ならず…

秩父宮杯第68回関東大学アイスホッケー選手権大会 対神奈川大学

2021年4月24日(土)
ダイドードリンコアイスアリーナ

昨年度関東大学リーグ戦の王者、東洋大と戦った法大。第1、第2ピリオドは東洋に攻められるもGK梯などの活躍により耐え忍ぶ。そして最終ピリオド、PP(パワープレイ)のチャンスをものにし先制点を獲得。しかしその後、東大に立て続けに得点を奪われ、試合終了とみられた残り2分キャプテン伊藤が1点を取り返すも、惜しくも勝利とはならなかった

惜しくも勝利とはならなかった

試合結果

トータル試合結果

2
(28)
0(9) 1P 0(19) 3
(51)
0(10) 2P 0(15)
法政大学 2(9) 3P 3(17) 東洋大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

法大 43:05 77 安藤永吉 14 荒井大空 PP
東大 49:43 19 前田 拓杜 45 橋本 寛太
東大 50:38 23 武部 太輝 17 大久保 雅斗
東大 53:48 45 橋本 寛太 9 木村 俊太 14 久米 誠斗
法大 58:03 86 伊藤俊之 91 山村旭飛 69渡辺友汰 PP

メンバー

SET DF DF FW FW FW
1 21 栗原皐成(4)  44 床 勇大可(1) 88 古川憂人(3) 14 荒井大空(2) 77 安藤永吉(3)
2 65 高橋颯人(4)  69 渡辺友汰(2) 40 山崎憲人(2) 86 伊藤俊之(4) 17 北川海斗(1)
3 29砂岡鷹(2)  92 斎藤 輝(1) 11 高木 然(1) 18 金子凌大(4) 91 山村旭飛(1)
4 12 山口琢也(3)  5 菊池 聖(3) 28 岡本鱒乃助(3) 80 金澤 颯(2) 15 冷水大雅(3)

※GKは#54梯航輔(1)が先発出場。控えに#1柏原瑞(3)

戦評

秩父宮杯第2戦。相手は昨年度関東大学リーグ戦王者、東洋大。勝てば決勝リーグへ、負ければ5位決定戦へと進むことになるこの試合。「3月からこの試合に向けて、日々練習をしてきた」の言葉通り、ジャイアントキリリングを起こせるのか運命の一戦が幕を開けた。

試合は苦難の連続だった。まず第1ピリオド、いきなりペナルティーをとられピンチに陥る。そこを無失点で乗り越えた後も、試合は常に東洋ペース。流れをなかなか掴めない中で、GK梯を中心にDF陣の活躍によりなんとか第1ピリオドを無失点で終える。

続く第2ピリオド。ここから流れを徐々に取り戻していくも、決定打を放てず試合は一進一退の展開に。試合が動いたのは、残り5分。相手のペナルティによりこのピリオド最大のチャンスを迎える。しかし、シュートは放つものの得点には結び付かず0-0で試合は最終ピリオドへ。

運命の最終ピリオド。試合が動いたのは、開始3分。パワープレイのチャンスで#77安藤永吉が鮮やかなシュートを放ち先制点を奪う。しかしその5分後。今度は、東洋大に隙をつかれ同点に持ち込まれる。その1分後、東洋大にさらに追加点を取られ勝ち越しを許してしまう。絶体絶命となった法大は、残り4分、再びパワープレーのチャンスを迎える。そして動いたのはキャプテン伊藤俊之。パスに応え、残り2分を切った中で1点を盛り返す。しかしその後キーパーを下げパワープレイでさらにもう1得点を狙うも、あと一押しが足りず敗戦となってしまった。

「確かに負けてしまったが、やりきった」と栗原が語るように、今試合たしかに負けてしまったものの、ひそかに優勝候補と囁かれる東洋大に大健闘した法大。今シーズンまだまだ始まったばかり。東洋大から勝利を掴める日はそう遠くないと感じられる試合だった。残る試合は2試合となった法大。謙虚かつ確実なプレーで5位を勝ち取って欲しいと思う。

(取材、写真:鳥越花音、溝口真央、大井涼平)

追加点を決め喜ぶ選手たち

選手インタビュー

栗原 皐成

―今日の試合を振り返って
走り負けないことを意識して、3月からトレーニングを厳しくやってきたのでチームとしてうまくまとまれていたと思います。勝つという気持ちや技術はみんな持っていたので良かったのかなと思います。

―戦略は
今年三浦さんというスタッフが入って、走るだけというホッケーから形があるアイスホッケーに切り替わりました。ミーティングも多い時は週に3回ぐらいして今日に向けて準備はすごくしていたと思います。

―最後の一押しが足りなかったなという感じだったが、終わった後のチームの雰囲気は
過程の部分で結果がついてこなかったというのは残念な部分ではあると思うんですけど、正直やりきったという思いがあります。もちろんもうちょっとこうしたらみたいな後悔もありますけど、それより厳しい練習を乗り越えてここまでチームがついてきてくれてよかったなという思いです。

―ホッケーや私生活も含め去年と比べて今年のチームの雰囲気は
去年と比べると、いい意味でゆるいですね。1年生が4年に委縮して思うように言えないとかそういうのがなく風通しがいいチームだと思ってるので、そういういい意味の緩さがあるのかなと思います。

―アシスタントキャプテンとしてどういうチーム作りをしていきたいか
今年1年を通してインカレ優勝とかでかい目標はあるんですけど、自分としてはコロナ下でアイスホッケーができていることの感謝も含め、終えたときにやりきったなとか、楽しい1年だったなとみんなが思えるようなチームにできたらと思います。

―残りの試合に向けてのいきごみ
決勝リーグに進めなったですけど、下のリーグでもやっぱりトップというのを目指さないといけないので、勝って当たり前だろうって油断してだらけるのではなく、チームとしてしっかりとやり切りたいなと思います。

梯 航輔

-本日の試合を振り返って
残り10分〜12分くらいで3点失点してしまって。1点目の後の2点目はやっぱり気持ちの部分があったと思いますし、自分の実力もまだ至ってなかったなという気持ちになりました。まだ自分が法政に入って1ヶ月、2ヶ月で、まぁそんなに甘くないなと現実を見させられた試合でした。

-敗因は
敗因は相手にフリーで打たせる回数が法政より東洋の方が多かった所だと思います。

-東洋大の印象は
どの選手も1人1人技術が高くて、誰でもシュートを打って決められるような選手の集まりだと思いました。

-本日の良かった点
しっかり準備して試合に臨めた点です。自分の朝起きてからの準備、今日徹底したのは朝起きてからブルーライトで目を疲れさせないように、スマホを見ないようにしました。

-入学して間もないですが、大きな試合に出場してどうでしたか
自分自身そういう大きな、大事な試合にあまり出たことがなくて。去年もコロナのせいで大会が無くなって、自分が3年生で出れる時に試合できなかった分、インターハイで結果を出せなかった分、やっぱり今日の試合は懸ける思いが強かったです。でも、楽しかったです。

-法政大学を選んだ理由
法政大学はこれから変わっていくチームだと思っていて、どこの大学よりも。スタッフも一新して、みんなの意識も変わって、とても良い方向に向かっていくだろうなっていうチームだったので法大を選びました。

-目標の先輩
それはもちろん、東洋の佐藤永基選手ですね。無駄のない動きとリバウンドコントロールが凄いと思っています。自分も永基さんに1つ1つ勝っていきたいなという気持ちでやっています。

-4年間で成長したい所
自分の力で試合をコントロールできるような選手になりたいなと思っています。

-高校と大学の違いは
シュートを打つ場所が高校と比べて遠くて、精度が高いので、自分がしっかり前に出ないといけないという所です。

-今大会の目標
今大会の目標はもちろん優勝でしたが、負けてしまったので、しっかり5位を狙って頑張りたいと思います。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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