【ハンド】2021年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 最終節 対早大 初勝利で有終の美を飾る
2021年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 最終節 対早大
2021年10月17日(日)
国士館大多摩キャンパス
3分5敗と8試合を終え、未だ白星のない法大。入替戦回避のために勝利が絶対条件となった最終戦、緊迫する試合を制し見事有終の美を飾った。
試合結果
トータル試合結果
25
法政大学 |
13 |
前半 |
13 |
22
早大 |
12 |
後半 |
9 |
メンバー
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
今試合得点 |
通算得点 |
12 |
河村直人 |
生命3・昭和学院 |
0 |
0 |
16 |
髙木アレキサンダー |
経済3・市川 |
0 |
0 |
2 |
前田亮太 |
スポ4・法政二 |
0 |
4 |
3 |
布田航 |
経済2・藤代紫水 |
0 |
7 |
4 |
齋藤駿梧 |
情科4・学法石川 |
0 |
3 |
11 |
利光良介 |
社会3・大分雄城台 |
4 |
24 |
14 |
山本浩介 |
社会3・浦和学院 |
1 |
5 |
15 |
吉田峻介 |
社会3・日進西 |
4 |
18 |
17 |
林来連 |
経済3・法政二 |
5 |
17 |
18 |
石田季里 |
経済2・越谷南 |
2 |
14 |
22 |
岩崎琢未 |
スポ1・国府 |
1 |
2 |
23 |
佐々木隆斗 |
社会4・浦和学院 |
2 |
22 |
24 |
西遼太 |
経済4・法政二 |
2 |
33 |
26 |
今松祐也 |
経済2・浦和学院 |
0 |
5 |
27 |
渡辺桂也 |
経済1・市川 |
4 |
33 |
30 |
西村佳起 |
経済1・近江兄弟社 |
1 |
11 |
試合後順位表
順位 |
大学名 |
勝-分-負 |
得点 |
失点 |
得失点 |
勝ち点 |
1位 |
中大 |
8-1-0 |
280 |
217 |
63 |
17 |
2位 |
国士大 |
5-3-1 |
224 |
212 |
12 |
13 |
3位 |
日体大 |
6-1-2 |
262 |
236 |
26 |
13 |
4位 |
筑波大 |
6-0-3 |
232 |
207 |
25 |
12 |
5位 |
早大 |
4-1-4 |
228 |
228 |
0 |
9 |
6位 |
東海大 |
4-1-4 |
214 |
202 |
12 |
9 |
7位 |
明大 |
2-2-5 |
235 |
243 |
-8 |
6 |
8位 |
法大 |
1-3-5 |
208 |
257 |
-49 |
5 |
9位 |
日大 |
1-2-6 |
197 |
233 |
-36 |
4 |
10位 |
順大 |
1-0-8 |
217 |
262 |
-45 |
2 |
秋季リーグ戦結果
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
1 |
9月12日(日) |
日体大 |
●22-27 |
国士大多摩 |
2 |
19日(日) |
日大 |
△22ー22 |
駿河台大 |
3 |
25日(土) |
筑波大 |
●20ー31 |
国士大多摩 |
4 |
26日(日) |
中大 |
●24ー37 |
国士大多摩 |
5 |
10月2日(土) |
明大 |
△27ー27 |
国士大多摩 |
6 |
3日(日) |
順大 |
●20ー31 |
国士大多摩 |
7 |
9日(土) |
東海大 |
△23ー23 |
国士大多摩 |
8 |
16日(土) |
国士大 |
●25ー37 |
駿河台大 |
9 |
17日(日) |
早大 |
〇25ー22 |
国士大多摩 |
戦評
法大ボールから試合がスタート。最初のプレーで西遼太(スポ4)のシュートがポストに嫌われると、先制を許す。法大が追う展開で試合が進んでいくも、7分には佐々木隆斗(社4)のサイドシュートが決まり4対4と食らいつく。だが、ここから苦しい時間に。連続失点で4点ビハインドとなった15分、攻守の中心である相手主将が2分間退場となり、巻き返しを図りたい場面であったが、またも失点。この試合最大5点ビハインドとなった場面で法大ベンチは1度目のタイムアウト。ベンチスタートとなった主将の前田亮太(スポ4)や分析班の指示がピタリとはまると、佐々木、吉田峻介(社3)、林来連(経3)の両サイド、ポストプレイヤーの3連続得点で徐々に法大も息を吹き返す。26分、27分と立て続けに早大は退場者を出すと、数的優位となった法大が一気に畳みかける。利光良介(社3)が7mスローを落ち着いて決めると、28分には林、29分には吉田のゴールでついに逆転に成功する。リードで前半を終えたい法大であったが、終了間際に追いつかれ、同点で前半を折り返した。
一時は5点のビハインドを背負った法大であったが、闘志あふれるプレーで試合を振り出しに戻した。善戦しながら勝ち切れない試合が続く法大にとって勝負の後半は早い時間から点差を広げていきたい。だが、1分にディフェンスの中心である山本浩介(社3)が痛恨の2分間退場に。後半開始早々苦しい展開となった法大を救ったのは、1年生から絶対的守護神としてゴールを守り続ける髙木アレキサンダー(経3)。連続好セーブでチームを鼓舞すると、渡辺桂也(経1)、吉田のゴールで、1人少ない状況で2点勝ち越す。だがここまで4勝で5位につける早大も粘りを見せる。一進一退の攻防が続き、20対19と1点差で迎えた19分、法大ベンチがタイムアウトを取ると試合の流れが変わる。渡辺のゴールで点差を2点とすると、その渡辺のポストパスから林が決めると、もう一度林、利光と続き、この試合最大となる5点リードに。7節東海大戦では残り5分で1点も奪えず3点差を追いつかれた法大であったが、この試合はつかんだ流れを離さなかった。残り時間もわずかとなり、なんとかディフェンスを固めたい時間であったが、ローランド監督の指示はGK髙木アレキサンダーをCPである主将の前田に代える7人攻撃。これが見事に功を奏し、西が25点目を奪うと、勝負あり。9戦目にして、初勝利を挙げた。
リーグを通して、主将の前田や西ら4年生の活躍はもちろん、1年生の時からチームを支える髙木や利光ら3年生に加え、途中出場で存在感を表した石田季里(経2)、西と並んでチーム最多得点を取るなどチームに欠かせない存在となった渡辺など下級生の活躍も光った。コロナ禍で部員全員が会場に訪れることはできなかったが、出場機会を得られなかった4年生が率先してチームを支え、メンバー入りを果たした下級生はそれにコート上で応えた。4年生で唯一一般入試を経て入部した中村健太(スポ4)は「プレイヤーとしては悔しい思いもあるが、雰囲気づくりであったりプレー以外の面で貢献できた」と4年間を振り返った。
何度もつかみかけた白星を見事最終節で勝ち取った法大はこの勝利で8位に浮上し入替戦を回避したため、この試合で4年生は引退となる。昨秋から、他のチームより早く新チームが始動したこの1年は、リーグ戦中止や大会前に活動が制限されるなど、最上級生である4年生にとって難しい1年であっただろう。最後に迎えたリーグ戦もなかなか勝利を掴めず悔しい思いをしてきた4年生が、最後の試合を勝利で飾り有終の美を飾った。主将の前田も「最後に同期にありがとうと言ってもらえて、このメンバーでやってこれて良かった」と同期への感謝を口にした。来年以降、試合経験豊富な選手が多く残る法大。リーグ戦上位進出に期待がかかる。 (山田陸斗)
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