東京六大学野球2022春季リーグ戦 対明大
2022年5月7日(土)、8日(日)
神宮球場
3カード目の慶大戦では、3試合連続サヨナラ決着と歴史に残る死闘を繰り広げ、勝ち点を獲得。勝ち点を2と伸ばして、良い流れのまま明日から首位・明大と対戦する。4季ぶりの優勝に向けて、もう負けられない法大にとって、この明大戦が天王山といえる。
強力打線をけん引する上田
春季リーグ戦途中経過
順位 | 明 | 慶 | 法 | 立 | 早 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝ち点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 明大 | ―― | ○●○ | ○○ | 5 | 4 | 1 | 0 | 2 | .800 | |||
2位 | 慶大 | ―― | ●○● | ○△○ | ○○ | 8 | 5 | 2 | 1 | 2 | .714 | ||
3位 | 法大 | ○●○ | ―― | ●● | ○○ | 7 | 4 | 3 | 0 | 2 | .571 | ||
4位 | 立大 | ●△● | ○○ | ―― | 5 | 2 | 2 | 1 | 1 | .500 | |||
5位 | 早大 | ●○● | ●● | ―― | △△○ | 8 | 2 | 4 | 2 | 0 | .333 | ||
6位 | 東大 | ●● | ●● | △△● | ―― | 7 | 0 | 5 | 2 | 0 | .000 |
明大戦展望
ここまで3カードを終え、勝ち点2を獲得する活躍を見せる法大ナ
鍛えられた有力な選手がそろう明大。その中でも、宗山塁はここまで打率と打点の2部門でリーグ1位の記録をマークする。昨春の法明1回戦では、リーグ戦初打席となる打席で絶対的エースだった三浦銀二(令3年度卒=現・横浜DeNA)から初安打となる初本塁打を放った。さらに上田希由翔も警戒すべき選手だ。東大2回戦では、4安打を放つなど、ここまで打率.409をマークしている。
先発としての登板が予想される蒔田稔と村田賢一の2人は今季、両投手ともに防御率1点台と好成績を残している。この2人はどちらも昨季の対戦で抑え込まれた相手だ。
ここまで.409をマークしている上田
『血の法明戦』ともいわれるこのカード。勝利への鍵を握るのは、
投手陣では、ここまで力投を続ける塙雄裕(法3=常総学院)や武冨陸(営3=日大藤沢)だけでなく、ここまで登板機会の少ない山本大雅(法4=三重)や石田旭昇(文4=東筑)の活躍にも期待がかかる。特に、山本はついにリーグ戦のベンチ入りを果たした。高校時代には甲子園出場経験もある右腕は、初となる神宮の登板で躍動することができるか。
月は移り変わり、新緑の映える皐月となった。優勝争いも佳境にさしかかりつつある。この『血の法明戦』が優勝するための天王山だ。多くの選手が語るよう、チームの雰囲気は良好。悲願達成へ、宿敵撃破で激しい優勝争いに勝ち残る。
20年春の優勝以降、同年秋5位、21年春4位、同年秋5位。苦しい時期が続き、優勝争いにさえ加わることができなかった。4季ぶりの優勝へ。そろそろ法大が頂点を取っても良いころだ。いざ、勝負のとき。
ここまで全試合4番を担う浦の爆発に期待だ
(皆川真輝)