関東大学リーグ戦 Div.I-A
2022年11月27 日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ
2013年以来のベスト4進出を果たし、進んだファイナルリーグ最終戦の相手は中央大学。序盤から4点も得点を奪われ、苦しい状況となった法大。暗雲が立ち込めるかと思いきや、#40山崎の得点がチームに活気とチャンスをもたらす。怒涛の追い上げを見せ、3Pでなんとか1点差まで追いついた。しかし中大からの罵声から大乱闘に発展し、得点源の#40山崎が中大選手と共に2分間の退場となってしまう。その後はなかなか得点につながらず、5-7で惜敗。リーグ戦は4位で終えることとなった。試合の様子はダイドードリンコAIカメラ(無料)、Tokyo Ice Hockey Channel公式Youtube(有料)からご覧いただけます。(青い部分をクリックしていただきますとHPに移動いたします)
試合結果
トータル試合結果
5 (53) |
0(13) | 1P | 4(14) | 7 (38) |
---|---|---|---|---|
1(19) | 2P | 1(13) | ||
法政大学 | 4(21) | 3P | 2(11) | 中大 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
中大 | 01:46 | 18 藤間 航哉 | 25 小形 諒人 | 92 夏野 晃輔 | ー |
中大 | 02:51 | 21 権平 優斗 | 10 大坊 晃己 | 81 角丸 陸斗 | ー |
中大 | 05:08 | 25 小形 諒人 | 92 夏野 晃輔 | 71 木村 裕翔 | ー |
中大 | 16:24 | 71 木村 裕翔 | 92 夏野 晃輔 | 18 藤間 航哉 | ー |
法大 | 25:47 | 40 山崎 憲人 | 14 荒井 大空 | 77 安藤 永吉 | ー |
中大 | 31:05 | 10 大坊 晃己 | 81 角丸 陸斗 | 21 権平 優斗 | ー |
法大 | 42:30 | 69 渡辺 友汰 | 14 荒井 大空 | 17 北川 海人 | PP |
法大 | 45:39 | 40 山崎 憲人 | 17 北川 海人 | ー | ー |
法大 | 49:52 | 40 山崎 憲人 | 14 荒井 大空 | 44 床 勇大可 | ー |
中大 |
55:21 | 10 大坊 晃己 | ー | ー | ー |
法大 | 58:48 | 92 齊藤 輝 | 80 金澤 颯 | 44 床 勇大可 | ー |
中大 |
59:50 | 21 権平 優斗 | 23 沼田 陸 | ー | ー |
メンバー
SET | DF | DF | FW | FW | FW |
---|---|---|---|---|---|
1 | A6 塚本 純平(法3) | 44 床 勇大可(法2) | 14 荒井 大空(文3) | 11 髙木 然(文2) | 40 山崎 憲人(営3) |
2 | 69 渡辺 友汰(法3) | 92 齊藤 輝(法2) | 80 金澤 颯(文3) | 91 大澤 龍聖(法1) | 17 北川 海斗(文2) |
3 | 72 小金澤 裕太(人3) | 23 赤澤 朋哉(文1) | 34 水口 晴斗(営1) | A12 山口 琢也 (文4) | 15 冷水 大雅(法4) |
4 | 10 武田 幸将(法1) | 29 砂岡 鷹(営3) | C77 安藤 永吉 (法4) | 19 楢山 皓大(法2) | 28 岡本 鱒乃助(営4) |
※GKは#21須田泰斗(営1)が先発出場。第2Pから#54梯航輔(人2)。
※試合進行上、予定時間より早く試合が開始される可能性があります。東京アイスホッケー連盟公式HPをご覧の上ご来場ください(青い文字をクリックするとHPに移動します)
戦評
ファイナルリーグ最終戦の相手は中大。ここまで苦戦を強いられている相手だけに一矢報いたい。
いきなり第1Pから中大の素早いパス回しからのシュートに対応できず、開始約5分で3点を失う。その後も1点を奪われ、0-4で第1Pを終える苦しい展開となる。
第2Pでは、「自分がこの流れを変えたい」と#40山崎がゴール前で相手の隙をつき、ゴールを決めると、その後何度もシュートチャンスが訪れる。しかし相手のGKをはじめとする強力なディフェンスにより、得点を返すことができなかった。
4点差で迎えた第3P。ついに法大の攻撃に火がつく。山崎が今日3本目となるゴールを決めるなど、法大は怒涛の攻撃をみせ、1点差に迫る。その後同点に追いつこうとGKを下げ、6人攻撃の体制で臨んでいたその時。中大選手からの罵声に対し、山崎が冷静を保てず、ヒートアップすると、みるみるうちに互いの大学の選手が入り混じる大乱闘が勃発してしまう。結果的に中大の選手1人と山崎が2分間の退場となり、場はなんとか収まった。しかし得点を是が非でも奪いたかった法大にとって、得点源である山崎が抜けたことはあまりにも痛かった。その後1点差のまま、残り10秒。法大は最後の攻撃に全てをかけたが、パスがうまくつながらない。そのまま中大にパックを奪われ、無人のゴールに決められてしまう。結果は5-7の惜敗。終盤追い上げをみせたが、序盤の大量失点が重くのしかかり、ファイナルリーグは3連敗で4位フィニッシュとなった。しかし中大を大きく上回るシュート数を放てたのは収穫ではないだろうか。強豪相手への勝利はあと1歩のところまで来ているはずだ。9年ぶりのファイナルリーグは試合には敗れたものの、内容は希望に満ち溢れるものだった。(撮影・取材 脇野剛、皆川真輝)
監督・選手インタビュー
外久保栄次 監督
ー最後のファイナルリーグまで選手が躍動したリーグでした。選手の姿はどう見ていましたか
今回のリーグ戦は、最後の方は怪我の影響で主力を欠いた状況でありました。そのなかで普段なかなか試合に出られない選手が試合に出て、そこでまた成長することができたので、チームの底上げにつながったと思います。
ーファーストリーグからファイナルリーグを通して、成長したと感じる選手は
そんなに目立つ選手ではありませんが、楢山皓大ですね。彼はPKのときに体を張ってシュートブロックするプレーを秋リーグから見せてくれるようになりました。活躍した選手の筆頭でいえば、彼だと思います。
ー法大の強みを教えてください
ハードワークをするところだと思います。スキル的には上位3校の選手たちのほうが上であることは確かです。しかしそこに勝つためにはどうすれば良いのかをしっかり考えていることや、気持ちの面で全員が自分の100%のパフォーマンスを発揮しようと努力していることがうちの強みだと思います。
ーチームとして強化すべきところはありますか
高校生のスカウティングです。僕がチームに入るまでは少し疎かになっていた部分があったので、そこは今自分も入って必死にやっています。強くないと高校生も入ってくれないので、チームの底上げをして魅力的なチームを作り上げたいと思っています。また選手をどう伸ばしていくかというところは課題ですし、伸びる要素のある選手が多いので、厳しくやっていきたいと思います。
ーインカレの意気込みをお願いします
法大は短期決戦に強いですし、自分が入ってからトーナメントで決勝に行けなかったことは少なく、良い成績を残しているので、優勝目指して頑張ります。
キャプテン 安藤 永吉
ー今日の試合を振り返って
立ち上がりいきなり4失点してしまって、そこから何とか立て直したのですが、第1Pの4点が後々響いてきたかなという気がします。
―1stリーグ、2ndリーグともに敗れた中大が相手でした
今まで負けてはいたのですが、自分たちの中では勝てそうな感覚はあったので、気持ちの面でなんとかしようと話をしていたのですが、気持ちが入りすぎて空回りして最初に4失点した部分があるのかなと思います。
―第3Pに入るときの狙いは
あの時は負けていて点数を取るしかなかったので、「とにかくシュートを増やそう」という狙いでした。相手のキーパーはリバウンドを落としていたのでシュートを打っていけばチャンスは増えてくるという話をしました。それであれだけ点数が入ったので、点数は足りなかったですが、やりたいことはできたのかなと思います。
―第3Pでのタイムアウトの時に話されたことは
相手が反則して退場になって、こっちは攻撃に6人かけて2人多い状況だったので、とにかくパックをゴールに集めようという話をしたのと、誰がどのポジションに就いて誰がゴール前に行くのかという確認をしました。
―今期は4位という結果でした
ずっと自分が1年生のときからファイナルリーグには行ったことがなくて、自分たちでなんとか歴史を塗り替えようという話をずっとしていました。2ndリーグで早稲田に勝ててファイナルリーグに行けたのは10年ぶりのことなので大きな収穫だとは思うのですが、もう1つ順位を上げるとなると今日の試合のように難しい部分があるなと思います。
―インカレに向けた意気込み
どの試合を通しても失点が多く見られたので、しっかり守れるようになってから少ないチャンスを決める攻めに移っていきたいです。まず守りの練習からしっかりやっていきたいです。
山崎 憲人
ー今日の試合を振り返って
1Pでかなり攻められてしまい、このまま負けてしまうのではないかという雰囲気でした。しかし自分が得点を入れることができ、少し雰囲気を変えることができました。しかし今日は自分の反則により、敗戦につながってしまった部分はあるので、そこは反省しないといけないと思います。
ー今日の試合を振り返って3ゴールを決めましたが、率直な感想は
実を言うと、昨日の練習で監督に怒られてしまい、気持ち的には少し沈んでいました。ですが試合に入るときは、「やってやる」という気持ちで今日臨みました。リンクにあがっているときは闘争心が溢れていて、あまり記憶がありません。試合が終わってから周りに「3ゴール決めたよ」と言われて、そこで初めて自分が得点を入れたことに気がついた感じでした。
ーゴールを決められた要因を教えてください
泥臭く、ゴールに向かっていくという気持ちがあったからだと思います。
ー3Pの際に相手と少し乱闘のような形になりましたね。具体的にどのようなトラブルが起きましたか
自分たちが6人攻撃をしている時「とにかくゴールを入れないと」という気持ちで向かっていました。そのときに相手から「弱いな」という言葉を浴びせられて、こちらも抑えることができなくなり、相手に殴りかかってしまいました。あのような罵声を浴びることはよくあることでいつもは冷静になれるのですが、接戦の非常に大事な場面だったので、より感情が出てしまったという感じですね。
ーインカレの意気込みをお願いします
4年生が最後になるので1度今リーグのことをリセットして、また1から練習に取り組んで、最後は優勝したいと思います。