関東学生アメリカンフットボールリーグ 第5戦 対早大
2024年10月13日(日)
アミノバイタルフィールド
第5戦はここまで法大と同じく4戦全勝の早大との対戦。出場選手全員が相手に恐れることなく、終始気持ちのこもった試合運びを披露!16対13で勝利を飾り、見事開幕5連勝!対早大戦は2021年以来、3年ぶりの勝利となった。
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
13 | 1Q | 0 |
早稲田大学BIGBEARS |
---|---|---|---|---|
0 | 2Q | 0 | ||
3 | 3Q | 0 | ||
0 | 4Q | 0 | ||
法政大学ORANGE | 16 | Total | 13 | 早稲田大学BIGBEARS |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | トライフォーポイント(以降:TFP) |
---|---|---|---|---|
1 | WR | 宮崎航也(文4=千葉日大一) | タッチダウン(以降:TD) | × |
1 | WR | 阿部賢利(営2=法政二) | TD | ○ |
3 | K | 高城颯真(経3=法政二) | フィールドゴール(以降:FG) | ー |
戦評
今節の相手は法大と同じくここまで4戦全勝の早大。関東王者に向けての首位決戦ということもあり、会場には大観衆が詰めかけた。
第1Q。早大のキックオフはタッチバックとなり、法大最初の攻撃は法大陣25ヤードからスタート。さっそくRB 中川達也(法3=明治学院)のランプレーにより1stダウンを更新し、法大陣44ヤードまで前進し迎えた2nd&5。ここでQB 谷口雄仁(営4=法政二)がWR 高津佐隼世(キャ3=佼成学園)へロングパスをするも、相手にインターセプトされ攻撃権は早大へ。早大最初の攻撃でのパスプレーに上手く対応できず、早大陣30ヤードまで前進されてしまう。それでも迎えた3rd&6の攻撃で、相手のパスをDB 小田隼士(キャ4=箕面自由学園)が見事にインターセプト。今試合最初のビッグプレーで再び攻撃権は法大へ。早大陣46ヤードから始まった攻撃は高津佐やTE 矢作一颯(法2=足立学園)へのパス成功もあり、早大陣22ヤードまで前進し迎えた1st&10。谷口から高津佐、そしてWR 宮崎航也(文4=千葉日大一)へのロングパスを見事にキャッチしてTD。しかしその後のTFPは決まらず6-0。
法大のキックオフで再開となるも、このキックはアウトオブバウンズとなり早大の攻撃は、早大陣35ヤードからスタートとなった。それでもLB 瀧川元熙(営2=佼成学園)のタックルもあり4thダウンでパントを蹴らせることに成功し攻撃権を取り戻す。法大陣46ヤードからの攻撃はRB 廣瀬太洋(営4=駒場学園)、中川の両RBのランプレーにより早大陣27ヤードまで前進し迎えた、1st&10の攻撃。谷口のパスをキャッチしたのはWR 阿部賢利(営2=法政二)。中大戦以来となるTDでさらにリードを広げる。TFP もK 高城颯真(経3=法政二)がしっかりと沈め13-0としたところで第1Qが終了した。
第2Qは早大陣39ヤードから早大の攻撃で再開。ランプレーとパスプレーにより法大陣33ヤードまで前進されてしまう。それでも法大陣29ヤードからの2nd&5の攻撃で、川村達哉(文4=明治学院)が4ヤードのロスタックル。3rd&8の攻撃を抑えて迎えた4th&9の攻撃。ゴールまでの距離は48ヤードの地点で早大はFGを狙うことを選択。しかしこれを決めることができず、攻撃権は法大へと移る。法大第2Q最初の攻撃は法大陣31ヤードから。中川のランプレーにより1stダウンを更新し、早大陣48ヤードまで前進する。しかし3rd&6の攻撃がノーゲインに終わり、4th&6でパントを選択。これをキャッチした相手に対してDB 浅賀大生(デザ3=法政二)がすかさずタックル。ロングリターンは許さず、早大の攻撃は早大陣11ヤードの位置からとなる。しかし3度のパス成功に加え、早大RB 安藤慶太郎(3年)のランプレーを抑えられず、1stダウンをを5度更新されて法大陣16ヤードまで前進を許す。それでも迎えた3rd&10の攻撃で、DL 髙橋和音(法4=海陽学園)が2試合連続となる渾身のQBサックに成功。その後の4th&longの攻撃で早大はFGを狙うも、これも決まらず。試合は13―0と法大リードで折り返した。
早大のリターンで開始された第3Q。早大最初の攻撃は早大陣39ヤードから。前半に引き続き安藤のランプレーに苦戦。さらにパスプレーも絡み法大陣30ヤードで迎えた3rd&10の攻撃。ここで早大にディレイオブゲームの反則があり5ヤードの罰退。3rd&longの攻撃ではキャッチされたらあわやTDとなるパスをされるも、不成功となり難を逃れる。続く4th&longで早大がパントをし攻撃権は法大へ。法大陣20ヤードからの攻撃は1st&10での中川の9ヤードをゲインするランプレーもあり、1stダウンを更新する。その後も阿部、矢作へのパスもあり早大陣11ヤードまで着実に前進し迎えた4th&4の攻撃。ここで法大はFGを狙うことを選択。これを高城がしっかりと決めて3点を追加し、第3Qが終了。16-0とリードをさらに広げて勝負は最終第4Qへ。
勝負が決まる最終第4Qは早大陣44ヤード、3rd&5で早大の攻撃から開始。するとさっそくパスにより1stダウンを更新されて迎えた、法大陣25ヤードでの2nd&10の攻撃。これまで苦しんでいた安藤のランプレーにより反撃のTDを許す。その後のTFPで早大は2ポイントコンバージョンを選択し、さらに点差を詰めることを狙うも、これは失敗に終わり16-6。しかし第4Q開始早々のTDで完全に流れは早大に。その後の法大の攻撃を抑えてパントを蹴らされ、再び攻撃権は早大へ。迎えた法大陣33ヤードからの3rd&3の攻撃。ここでロングパスをキャッチされTDを決められたかに見えた。しかしこのプレー中に早大にホールディングの反則がありTDは取り消しとなる。さらにプレー後に過度に喜びを表現したとされオーバーセレブレーションの反則が取られ、計25ヤードの罰退となった。しかしその後の3rd&longの攻撃でパス成功すると、続く4th&7の攻撃ではギャンブルプレイを選択。これが成功すると、さらにその後のランプレーにより法大陣11ヤードまで前進されてしまう。迎えた1st&10の攻撃ではDB 岡村裕(キャ2=佼成学園)がTDを阻止するパスカットを見せ、相手に得点を許さない。その後のエンドゾーンまで4ヤードの3rd&goalと4th&goalの攻撃では小田が2連続でマンツーマンに勝ち、相手にTD を許さず。
攻撃権を取り戻した法大だが上手く前進することは出来ず、パントを蹴らされ三度攻撃権は早大へ。LB 須藤晟也(経4=法政二)のロスタックルもあったがパスプレーにより、1stダウンを2度更新され迎えた、法大陣14ヤードでの1st&10。ここで法大がファンブルリカバーをしたかに思えたが、キャッチ不十分によるパス不成功の判定に。その後の3rd&10での攻撃のパス成功によりエンドゾーンまで3ヤードで迎えた1st&goal。再び安藤にTDを奪われ、さらにTFP のキックも成功し、16-13と3点差に詰め寄られる。この時点で試合時間が残り1分を切っていたため、早大はキックオフでオンサイドキックを選択。両チームのファンが固唾を飲んで見守った1プレーは法大がボールを抑えて、勝負あり。その後の法大の攻撃ではニーダウンをして時計の針を進めてゲームセット。16-13で法大が大一番を制した。
4戦全勝同士の対決となった今試合は法大が固い守備で守り切り見事勝利!対早大は2021年以来3年ぶりの勝利となった。関東王者に向けて単独首位に立った法大。次戦は10月27日、アミノバイタルフィールドにて明治大学と激突する。(記事:白戸大貴)
選手インタビュー
DL/主将・山田晋義(営4=日大鶴ケ丘)
ーー1年生時以来の早稲田への勝利。今の気持ちから
嬉しいです、ほんとに。込み上げてくるものもありましたね。今日着ているユニフォームは3年前のもので、これを着て勝てたという嬉しさもありますね。力もらえました。
ーー試合が大きく動かない時間が長い中で、ディフェンス陣ではどのような話を
前半は正直上手くいったなと思ってます。ただ早稲田は後半での対応力が高いので、後半はこんなに上手くはいかないよとずっと話してました。ただ、みんながみんなその意識があったので勝ちに繋がったのかなと。みんなで掴んだ1勝です。
ーー対策としては何を
もちろん相手を分析するのも大切なんですけど、他人軸で考えないで今日の試合は臨みました。フィールド上で強く相手にあたっていって、自分たちにできることを精一杯やろうとチームで言っていました。そこが結果に繋がったのかなと思います。
ーー5試合通してチームの成長をどのように見ているか
みんなほんとに成長してますし、僕自身も成長できてると思います。戯言に聞こえるかもしれないんですけど、ほんとにチームがひとつにまとまってきてるなと思いますね。普段はもちろん意見ぶつけ合いながらバチバチやっているんですけど、やる時はやるというメリハリのついたチームになってきました。選手もスタッフもファンの皆さん、そしてスポホウの方々も含めて成り立ってる強さかなと感じますね。
ーー次戦に向けて
早稲田に勝ったからといって油断はできません。明治もいいRB居るのでめちゃくちゃ怖い相手です。分析と準備はしっかりやりつつ、一戦必勝で勝てるように2週間過ごしていきます。
(取材・野田堅真)
DB/副将・南雲昇太(営4=法政二)
ーー3年ぶりの早稲田からの勝利。今の気持ちを
率直にめちゃくちゃ嬉しいです。
ーー試合前はどのような心構えでいたのか
普段と変わらずではあったのですが、連勝という部分は意識していたのでみんなそこは気にかけていたのかなと思います。
ーーご自身の今日のプレーの出来は
個人としては反省が多かったんで、そこは次戦に向けて修正していきたいです。
ーー(次戦の明治戦)どんな準備をして臨みたいか
明治さんも立教さんもRBが強力なので、ディフェンス目線にはなりますがしっかり止められるように準備していきたいです。
ーー最後に今後に向けての意気込みを
いつもファンの皆さん応援ありがとうございます。これからまだまだ先は長いので、しっかり一戦必勝で頑張ります!
(取材・野田堅真)
WR/副将・高津佐隼世(キャ3=佼成学園)
ーー大学に入ってから初めての早稲田戦勝利、率直な気持ちを
1年生の時に試合出て負けて、2年生の時にはケガを含めて出れない感じが続いていました。2シーズン負け続けて早稲田に対する想いも強かったので、春の最初から早稲田戦に向けて準備してきたことをフィールドで出せたことで勝利につながったことが1番良かったかなと思います。
ーー試合前のチームの雰囲気や声掛けは
良い緊張感を持って練習出来てたのかなと思ってます。どの週よりも今週が1番緊張感持って良い雰囲気で練習出来てたと思います。
ーー今日のオフェンス陣総じての出来は
パスチームで2本(TD)が取れたことはよかったです。後半は取れなかったですけど、そこは課題だと思うので、そこの課題点を潰して練習に取り組んでいきます。
ーー次戦に向けて
明治に関しては春負けてるんで気が抜けない相手ではあります。自分たちもまだまだな部分もあるので、挑戦者という立場で試合に臨んでいきたいと思います。
(取材・白戸大貴)
OL/副将・牧野海舟(営4=法政二)
ーー早稲田に3年ぶりの勝利、率直な気持ちを
僕は2年生から出させてもらってる分、早稲田に対しての熱は結構大きいです。ここぞという時に本当に強い相手だったので、率直に嬉しいです(笑)。
ーー試合前のチームの雰囲気、早稲田に対する怖さは
怖さというよりはずっと一戦必勝を掲げているなかで、全員で早稲田に立ち向かっていくということを主将のノブ(山田晋義(営4=日大鶴ヶ丘))がずっと言ってくれてました。それは恐れとか正直あったと思うんですけど、今日の試合に向けて最高の準備が出来たと思います。
ーー今日のご自身のプレーは
僕はセンターをやっているので、スナップが結構大事です。特にプレー面では僕個人というよりはオフェンスライン全体での話になるんですけど、もう少しランを出していかないと今後強くなってくる関西に対して対抗できないです。もっとゴリゴリにランを出せるようにRBとも意思疎通をしてタイトチーム全体でラン出せるようにしていきたいです。
ーー次戦に向けて
早稲田に勝ったからといって優勝決まった訳ではないです。今後あと2試合あるので一戦必勝で明治に対してもしっかり準備して取り組んでいきます。
(取材・白戸大貴)
LB・須藤晟也(経4=法政二)
素直に勝てたことは嬉しかったんですけど自分の中では結構ミスってたし、最後のタッチダウンを僕は止めるべきだったので色々と反省が多かったなと思います。
ーー今日のチームの雰囲気は
気を引き締めていてみんなで声を掛け合ったりしていて良かったなと思います。
ーーこの試合を通して感じたチームの課題は
飛んでタックルとか、色々な場面でのタックルに課題があるので、そこを練習するべきかなと思いました。
ーー次戦に向け、意気込みを
春負けてる明治というところで強い思いもあるので、2週間しっかり練習して万全の思いで次戦に向けたいと思います!
(取材:川邉まなみ)
LB・犬飼真基(営1=佼成学園)
ーー数年ぶりに早稲田に勝った今の率直な気持ち
最高でーす!!
ーー今日の試合はプレッシャーも大きかったと思いますが、どんな気持ちでに臨んだか
先輩の髙橋先輩に負けないように全力でやろうと思いました。
ーー後半は攻められるシーンが多くあったが、どのような点を意識していたか
リードしていたが、点差を考えずに0-0だと思って気を引き締めようという話になりました。
ーー次戦に向けて意気込みをお願いします!
先輩に負けないように頑張ります!
(取材・須藤友楽)