【硬式野球】「目標は開幕一軍。チームのために投げる姿に注目してもらいたい」／横浜DeNAベイスターズ2位・篠木健太郎指名挨拶会見

2024.10.28

記者会見

ーーまずは篠木投手、指名から数日経った今の心境は
篠木：徐々に実感も湧いてきて、やっとスタートラインに立てたっていうのもありますし（プロに）入ってからが勝負だと思います。しっかり来年以降に向けた準備も進めて、チームのためにしっかりと投げられる投手になりたいなと強く思います。

ーー河野スカウトにうかがいます。篠木投手のどのようなところに魅力を感じたか
河野スカウト：今年から担当させていただきました。高校時代からずっと高い評価をさせてもらった投手です。10回以上見たんですが、初めて見た時から、野手目線で見ても非常に良い背中でピッチングをするので、今後うちのチームでエースになってくれるんじゃないかなと思って1年間追いかけてました。真っ直ぐも良いし、変化球も良いしというところですけど、常にタフなところも評価のポイントになります。やっぱり気持ちのこもったマウンドでの仕草だったり姿が、僕の1番印象だったり、上の人たちに推せたポイントだと思います。

河野亮担当スカウト

ーー大島監督が就任されてから4年間見てきた篠木投手が指名された気持ちは
大島監督：本当にホッとしたというか、うれしいなと思います。（河野スカウトからはエースとしての投げ姿ということもあったが）今指名のご挨拶をいただいて、横浜DeNAベイスターズさんの篠木に対する期待をすごくひしひしと感じるお言葉をたくさんいただいて、大変うれしく思いました。

ーー篠木投手にうかがいます。本日横浜DeNAベイスターズ側からどのような言葉をかけられたか
篠木：しっかり来年以降に向けた準備をしていくところと、チームのために必要な選手として見ていただけたということで、しっかり自分としてもこれから先の日々の積み重ねをやっていかなきゃいけないなと強く感じました。

ーー篠木投手自身のセールスポイントは
篠木：マウンド度胸とタフさと、自分は真っ直ぐに自信を持っています。チームのために投げる姿に注目してもらいたいですし、1番は勝つことを求めてずっと投げているので、そういったところが自分の売りだと思います。

ーー入団後話をしてみたい選手は
篠木：東（克樹）選手だったり、チームのエースとして投げ続けてる選手にいろいろお聞きしたいです。三嶋（一輝・投手、平成25年卒）さんだったり、石田（健太・投手、平成26年卒）さんという法政大学の先輩もいらっしゃるので、長く息の長いプロ野球選手としての時間を過ごしていきたいので、しっかりいろんな方からの吸収をしていきたいなと思います。

ーー横浜DeNAベイスターズの投手陣の印象は
篠木：先日も言ったんですけど、勝てる強いチームという印象です。実際に横浜スタジアムの周辺に行ったこともあります。その時の観客の方々の熱い声援だったりを耳にして、一体感のある素晴らしい環境の中でこれから野球が出来ることが、すごい楽しみです。（横浜スタジアムでプレーしたことは）プレーしたことはないです。

ーー即戦力として期待されているが具体的な目標は
篠木：目標は開幕一軍を目指しています。1年を通してどんな形であってもチームに貢献したいという想いです。（法政出身の投手陣で盛り上げたいという思いは）自分なんかがそんなこと言っていいか分からないですけど(笑)。すごい先輩方から学ぶことはまだまだたくさんあると思います。野球に対して貪欲に真剣に向き合って、いろんな知識もそうですし、野球のレベルもこれから上げられるように頑張っていきたいなと思ってます。

ーー野球部のWEBサイトのプロフィールのプチ自慢に「跳べちゃう」とあったが
篠木：垂直跳びとかが他の選手より大学のチームの中で跳べるので、そう書きました(笑)。（どれくらいの高さか）思い出せないです、すいません(笑)。

ーー大島監督にうかがいします。篠木選手を指導してプロに通用すると思った瞬間や、自身のプロ経験を伝えてきたことはあるか
大島監督：僕は投手素人なので指導することはないですけど、1年生で入ってきた時から、2年生の時に初めて早稲田戦で完投した時は圧巻でしたね。僕というよりは小宮山（悟・早稲田大学監督）が絶賛してました。それが非常に印象的でした。でも1年生の時からこの選手はプロに行くんだろうなと、それが1番でした。特に指導したことはないんですけど、どちらかというと「あまりハッスルするな」というのは言ったかもしれません(笑)。

大島公一監督。近鉄、オリックス、楽天でプレーしベストナイン2回、ゴールデングラブ3回の実績を持つ。

ーー河野スカウトの方にうかがいます。篠木選手の走塁やバッティングはどのように評価していたか
河野スカウト：バッティングは集中力がすごいですよね。1番印象的だったのは今年の秋の立教（1回戦）の左投手（小林誠明投手）にインサイドを攻められたあとの、次の次のボールを踏み込んでセンター前に打った打席ですかね。（３回戦の）三塁打のヘッドスライディングもすごかったですけど、それよりも「この後どういう対応するのかな」と思ったら見事にパチーンとセンター前に打って、ピッチングだけじゃなくて、打席の中でも闘争心をすごく持って戦っているので、惚れちゃいますね。

ーーこの秋の篠木選手の登板はどう見られていたか
河野スカウト：この秋は無事に元気に投げてくれればと思いながら、ちょっと親心を持ちながら見ていました。

ーー地元の方からなどのお祝いのメッセージはどれくらいあったか
篠木：たくさんいただいて、返すのにすごく時間がかかってしまって申し訳なかったです(笑)。（1番印象に残っているのは）1番印象的だったのは木更津総合高校の五島卓道監督から連絡をいただいて「長く勝てる投手になってください」という言葉が印象に残ってます。（高校の監督にはどういった姿を見せていきたいか）僕自身も息の長い、チームの中心として投げる投手になりたいので、そういった姿を見せられたらうれしいです。

（左から）進藤達哉チーム統括本部長補佐、大島公一監督、篠木、河野亮スカウト

ーー目標としていた1位指名は届かなかったが当時の心境と今の心境に変化は
篠木：やっぱり（プロに）入ってからが勝負だと思うので（2位指名で）悔しいと思った気持ちは忘れることなくやっていかなきゃいけないと思います。その日のその感情があったからプロとして成長できたと言えるくらい野球をやり込んで、これから先上手くなっていきたいなと思います。

ーー指名挨拶を受けると入団の実感は湧いてきたか
篠木：そうですね。実際に話をしてみると実感は湧いてきました。（どのへんの会話で）チームの中心として投げられる投手だと思って評価しているという話をいただいたので、そういった話をいただいて実感しました。

ーー野球以外のスポーツはやっていたか
篠木：5歳から小学校2年生まで空手をやっていました。（何段、何帯か）小学生の初段は持ってます。（型か）型ですね。

ーー東投手に具体的に聞きたいことは
篠木：技術というよりかはチームの中心として投げてる投手だと思います。ずっと第一線で活躍してますし、そういった選手に心だったり野球以外の面でも教わることがあると思います。まずはそういったところから学んでいきたいなと思ってます。

ーー三浦大輔監督も息の長い投手だったが
篠木：映像とかも実際テレビとかで見ていたこともあります。ずっと第一線で活躍するというのは、厳しいプロの世界では簡単じゃないと思うので、やっぱり共通していろんな事を吸収させていただきたいです。

ーー同じセ・リーグに入団した金丸（夢斗・関西大学→中日ドラゴンズ1位）選手だったり中村（優斗・愛知工業大学→東京ヤクルトスワローズ1位）選手に対しては
篠木：交流もあるので、セ・リーグでみんなで一緒になったということで、負けたくない気持ちもあります。お互いに刺激をもらいながら頑張っていきたいなという気持ちもあります。

ーー11月2.3日に宗山（塁・明治大学→東北楽天ゴールデンイーグルス1位）選手がいる明治大学との対戦があるが
篠木：六大学の学校対抗なので、しっかり宗山選手だけじゃなくて、法政として負けないように頑張っていきたいというのはあります。

ーー大学4年間を通して成長したところは
篠木：元々勝負に対して熱いものは持ってたんですけど、そこの強さというのも変わりました。1番は考え方だったり、物事の捉え方という面で大きく変わったなというのは思ってます。（具体的には）高校生の時にプロ野球選手になりたかったですけど、大学生になってプロの厳しさだったり、どれだけ覚悟がいるものかというのは身に沁みて感じました。大学に来なかったらそれも学べてなかったですし、高校生の頃には漠然と「プロ野球選手になりたい」と思ってたのが、だんだんと現実味を帯びてきて、そのなかで野球に高校生の時も夢中でしたけど高校生の時とはまた違った夢中になり方という、別の入り方があったなという4年間でした。（改めて振り返ると4年間は良いものだったか）あの時に大島監督に「大学に行ってから、いろんな学べることがあるから」という話もいただいてました。法政大学に進ませていただいた大島監督には感謝しています。大学に来て良かったなと思ってます。

立教3回戦。逆転のタイムリースリーベースを放ち雄たけびを上げる篠木

ーー野球以外でアピールしたいことは
篠木：野球の時は吠えたりとか表面に（感情を）出してますけど、実際の生活はそんなガツガツしてないので(笑)。それを見る機会はないと思うんですけど、ぜひ(笑)。（野球以外の趣味や特技は）本当にテレビとかも付けてなくて、野球のためにいろんなことを犠牲にしてというのも大学の4年間で学んだことです。それくらい野球に懸けたいというのも、大学に来て思えました。けど食べることはすごく好きですね。「美味しい」と誰かに聞いたら食べに行ってみたいなと思うので、そういったところですかね。（食べログに書き込んだりは）そういったことはしてないですけど、保存はしてますね。

ーー大学の単位は
篠木：前期で単位は取り終わってます。(優秀ですね）たまたまです(笑)。

ーー他の競技からの誘いは
篠木：父がサッカーをずっと大学でもやったりしていたので、お父さんの知り合いからも「サッカーをやらないか」と言われてました。でもサッカーはヘディングが怖くてやめました(笑)。（野球を選んだきっかけは）公園でお父さんとサッカーと野球をどっちもやってたんですけど、野球ボールを追いかけてる方が自分として楽しくて、それがきっかけでした。

篠木健太郎（しのぎ・けんたろう）
経営学部4年・2002年5月7日生まれ
群馬県出身・木更津総合、横浜DeNAベイスターズ2位指名
177cm 75kg・右投左打
『群馬県明和町初のプロ野球選手。闘志を前面に押し出すスタイルが魅力！MAX157キロを誇る法政の絶対的エース。2年次から背番号「18」を背負い、2度の大学日本代表を経験。東京六大学通算14勝（10月28日現在）。打撃でも非凡な才能を発揮し、今秋は6勝のうちすでに2度の決勝打を放つ勝負強さを持つ。DH制のないセ・リーグでの活躍が非常に楽しみ。』