【硬式野球】今季も内野の要として存在感を放った中村騎士 来季は“3割バッター”を目指し打撃面でもさらなる飛躍へ(秋季リーグ戦振り返りインタビュー⑩)
中村 騎士 内野手
ーー今季は3位でしたが率直に
負けてる試合が1点差ゲームであったり接戦が多かったので、そこで勝ち切れてたら違う結果になったと思います。
ーー優勝に足りなかったことは
やっぱり、1点が取れなくて接戦を勝ち切れなかったことが優勝に届かなかった要因だと思います。
ーー個人の成績に関しては
最初は調子も良かったのですが、中盤で思うようなバッティングができなくて率が下がってしまいました。あと、チャンスで1本打てていれば勝った試合があったので、そこで打てなかったのが悔しいです。
ーー全試合スタメン出場の目標は達成されましたが
シンプルにスタメンに選んでいただいて嬉しいです。(夏の体作りの成果もあるのか)いや、もっと体作り頑張ります!
ーー慶大1回戦で3ランを放たれましたが打席を振り返って
バント失敗してからの打席だったので、とりあえずランナーを進めることだけを考えていました。その結果が、本塁打に繋がったのでよかったです。
ーーその試合は終盤に追いつかれて同点となりましたが、振り返って
大量リードして、点を取って満足してしまっていたと思います。そこで次の1点を取れていればまた違う結果になっていたのかなと思うので、1点の大切さを感じる試合でした。
ーー慶大とは今季も4回戦までとなりましたが体力面は
最初のカードから4試合で体力はやはりきつかったのですが、勝ち点を取るに越したことはなかったので嬉しい気持ちの方が大きかったです。
ーー立大1回戦も終盤に逆転を許し敗戦となりました。野手目線で後半粘り勝てなかった要因は
逆転されてる時に次の1点であったり、相手に点を取られる前に次の1点を取り切れなかったり、相手に取られた後の1点が取れていなかったので、そこで相手の相手に流れが行ってしまったと思います。
ーー立大3回戦では完封され勝ち点を落としましたが
自分が1死二塁の場面で進塁打が打てなかったり、ヒットが出なかったのが点が入らなかった原因だと思ったので、そこは本当に自分の技術不足を感じました。(竹中勇登(立大4年=大阪桐蔭)投手の対策などは)竹中投手は初戦で打ち崩せたのであまり苦手意識はなく初戦の通りに対戦しました。
ーー早大からは23春ぶりに勝ち点をとりました。チームで何を意識したのか
早稲田は、ピッチャーがいいので、とにかく失点を増やさないことと、打者陣は取れる時に点を取るということ意識していたと思います。
ーー安田虎汰郎選手(早大2年=日大三)からヒットを打ちたいとのことでしたが、対戦を振り返って
1年の春から対戦しているのですが、まだヒットを打てていないですし、安田選手も球種が増えて成長して進化していました。悔しいです。
ーー全勝中だった明大とのゲームプランは
明治もピッチャーがよくて、あまり点が入らないという想定の中だったので、取られたら取り返すことを意識しました。とにかくロースコアで1点ずつ積み重ねていくっていう試合展開になったと思います。
ーー明大2回戦では三浦心空(明大3年=東邦)選手と東邦対決もありましたが
心空からは、春に打っているので秋も打ちたかったです。ナイスボールでした。(三浦投手とは仲も良いのか)いいです。かなりよくしてもらってます。試合後には、「どのボール待ってたの」のような会話もありました。
ーー明大に2連敗で優勝消滅となりましたがその時の心境
勝てる試合を落としてしまったので、ショックでした。優勝もそこでなくなってしまいましたし、とても悔しいカードでした。2回戦もロースコアで進んでいて、明治に勝つにはいい展開だと思っていたのですが、やはり次の1点が取れずに明治に勝ち越されてしまったので、とても悔しかったです。
ーー優勝が消滅した中で迎えた東大戦に向け、チームの気持ちをどのように立て直したのか
優勝はなくなったけれど、このチームで東大戦を2連勝して終わろうという目標を立てたミーティングがありました。それもあって、2連勝してこのチームを締めくくろうとモチベーションをあげてました。
ーー東大戦では打順が6番や8番になっていたと思うが
特に大島さんから何か言われたわけではないです。今季、左ピッチャーには強かったので、チャンスで多く回ってくる6番に下がったのかなと思っていました。
ーー2番打者としての出場が多かったが意識していたことは
ランナーが前にいるというよりは、自分でランナーに出ることが多い打順だったと思うので、そこでチャンスを広げたりすることを意識して打席に立っていました。
ーーバントのサインもよく出ていたと思うが
自分はとにかくランナー進めればなんでもオッケーだと思っているので、どこに決めようというよりもとにかくランナーを進めることだけ考えて打席に立っていました。
ーーセカンドの守備を振り返って
今季、2つ失策があったので自分的には満足のいく守備ではなかったです。ただ、良いプレーもあったので、失策が無ければもっとよかったです。
ーー1番印象に残った試合とその理由
明大2回戦です。理由は、勝てる試合を落としてしまい優勝も無くなってしまったからです。この試合が1番悔しいですし、印象に残っています。
ーー対戦して印象に残った投手は
髙橋煌稀(早大2年=仙台育英)投手です。真っ直ぐが早くて強いし、変化球もすごかったのでいい投手だと思いました。
ーー引退された4年生に対する思い
1回も優勝経験していない学年で、可愛がってもらった人もいるので優勝できなくて悔しかったです。
ーー特にお世話になった4年生は
浜岡(陸、法4= 花咲徳栄)さんですかね。(何かエピソードは)攻守交代の時などに、自分の道具を毎回持ってくるんです。多分、好きなんだと思います。(笑)(このリーグ戦期間で関係を深めたのか)多分、そうだと思います。
ーー リーグ戦期間に、松下歩叶 (営4=桐蔭学園 )選手のドラフトもありましたが
自分はテレビで見てました。ドラフト1位の1番最初に呼ばれたのでかなり嬉しかったです。(どなたと) 山床( 志郎、文2=高鍋 )と、熊谷(陸、人2=花巻東 )と見てました。3人で叫びました。(笑)
ーー秋季リーグで見つかった課題は
課題は、バッティングの波が激しいことと、アウトの内容が悪かったところです。次に繋げていきたいと思います。
ーーこの秋目標としていた打率3割には届きませんでしたが、来季以降改善する部分は
打ち損じが多かったことで、チャンスをパーにしてしまったり、引っかけてしまったりということが増えてしまいました。その点をこの冬で直して、もっと捉えられる確率を上げていくことが必要だと思いました。
ーーチームとして来季の目標
優勝です。今、厳しい練習が始まっていてその中で競争も始まっているので、この競争のある雰囲気を維持していきたいです。
ーー個人として来季の目標
3割打つことです。(どのような練習を)今、厳しい練習に取り組んでいるので、その中でも線が崩れないように意識しています。あと、自分の感覚が悪い時に悪いなりにヒットを打てるようなスイングを目標にしています。
ーー最後にファンの皆様へ
来年こそ優勝するので応援よろしくお願いします。
(インタビュー:寺地愛歩)
中村騎士(なかむら・ないと)
経営学部2年・2005年7月29日生まれ
愛知県出身・東邦
171cm72kg・右投右打
今季成績:15試合 57打数 13安打 打率.228 8打点 0盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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