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【硬式野球】激痛逆転負け…吉鶴が救援登板も逆転3ラン被弾 惜しまれる無死満塁、三振→併殺打で無得点&終盤2度の牽制死

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 早大2回戦
2024年9月29日(日)
神宮球場
前日の1回戦は引き分けで迎えた早大2回戦は、逆転負けで先週の立大戦に続き2週連続1敗1分の崖っぷちに追い込まれた。1点を追う4回に4連打と打線がつながって3点を奪い逆転。しかし5回に相手の連続失策などで無死満塁とするも、空振り三振と併殺打で好機を逸する。すると4-2で迎えた7回に3番手・吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が3番・吉納翼(4年)に4号3ランを浴び4-5。8回、9回には走者を出すも、いずれも相手5番手・香西(2年)からの牽制死で流れを戻せず力尽きた。

9回痛恨けん制死の武川

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 3 0 0 1 0 0 4 8 0
早 大 0 0 1 0 1 0 3 0 × 5 8 2

(法大)野崎、山城、●吉鶴、倉重—中西祐、𠮷安
(早大)宮城、越井、○髙橋煌、安田、香西—印出
[本塁打]
法大:なし
早大:吉納4号3ラン(7回 吉鶴)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (8) 中津 0 0 .308 空三振 投ゴロ 一失 左安 三邪飛
2 (3) 藤森康 4 2 1 .318 左飛 中安 空三振 左2①
3 (54) 松下 4 1 0 .200 空三振 左安 遊併打 中飛
4 (7) 内海 4 1 1 0 .240 右飛 左安① 空三振 捕飛
5 (9) 姫木 3 1 1 .417 左飛 右安① 遊飛 四球
R 豊田 0 0 0 0
1 倉重 0 0 0 0
6 (6) 石黒 4 1 0 .222 中飛 空三振 中安 一飛
7 (4) 中村騎 1 0 0 0 .000 遊ゴロ
H 鈴木 1 0 0 0 .000 投ゴロ
4 熊谷 1 0 0 0 .300 空三振
H2 吉安 1 0 0 0 .375 見三振
8 (2) 中西祐 2 0 0 1 .083 左飛 四球 空三振
5 武川 1 1 0 0 .250 遊安
9 (1) 野崎 1 0 0 0 .000 空三振
1 山城 0 0 0 0 .000 投犠打
1 吉鶴 1 0 0 0 .000 空三振
9 西村 0 0 0 1 四球

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 2 1/3 44 12 3 1 2 1 5.87
山城 2 1/3 40 10 2 2 2 1 1.29
吉鶴 2 1/3 46 11 3 0 1 3 8.44
倉重 1 11 3 0 0 0 0 0.00

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 川崎広翔(営2=日大三) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 6 武川廉(人4=滋賀学園) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
12 永野司(営3=倉敷商) 26 藤森康淳(営2=天理) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
17 野崎慎裕(営3=県岐阜商) 29 中村騎士(営1=東邦) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
15 山口凱矢(営2=桐蔭学園) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 31 豊田凌平(法1=鳴門)
34 倉重聡(営1=広陵) 8 中津大和(営4=小松大谷) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

法大の先発は先週の立大4回戦に続き通算2度目の先発となった野崎慎裕(営3=県岐阜商)。対する早大は今春6回を無失点に抑えられた、宮城(2年)が先発と両左腕による投げ合いとなった。またスタメンは今季初1番に中津大和(営4=小松大谷)、これまで1番の石黒和弥(法3=高岡商)は6番に打順を下げた。

初回は両先発投手が素晴らしい立ち上がりを見せ、両チームとも三者凡退に終わる。

しかし野崎は2回裏、先頭の4番・印出(4年)に左前安打を許すと、内野ゴロと中飛で2死三塁とされるもなんとか踏ん張り無失点に抑える。

3回表の攻撃も三者凡退に終わり、1巡目をパーフェクトに封じられる。その裏、先頭の8番・中村(4年)に中前安打を打たれ、1死となるも連続四死球で満塁のピンチを迎えると、3番・吉納に中前適時打を浴び0-1と1点を先制される。ここで法大は先発の野崎から2番手・山城航太郎(キャ4=福大大濠)に交代。山城は1死満塁の大ピンチを投ゴロ、5番・前田を空振り三振に打ち取る高リリーフで最小失点で切り抜ける。

4回表の攻撃、1死から2番・藤森康淳(営2=天理)がチーム初安打となる中前安打を放つと、3番・松下歩叶(営3=桐蔭学園)も左前安打で続き、1死一、二塁となる。この場面で4番・内海壮太(法4=御殿場西)が左前適時打を放ち、立大1回戦以来となる打点を挙げ1-1とする。さらに、続く1死一、三塁のチャンスで5番・姫木陸斗(人4=日大藤沢)が右前適時打で続き4連打で2-1と逆転する。その後、6番・石黒は三振に倒れ2死となるも、代打・鈴木大照(文4=明徳義塾)の打席で暴投によって3-1と1点を追加する。山城は4回裏、1死から7番・小澤(3年)に中前安打を許すも、次打者のところで捕手・中西祐樹(法2=木更津総合)が一塁走者の盗塁を刺し、無失点で切り抜ける。

5回表、先頭の8番・中西祐が粘って四球で出塁すると、相手の連続失策で無安打で無死満塁の大チャンス。しかし2番・藤森康は三振に打ち取られ1死となり、ここで早大は先発の宮城に代えて、2番手・越井(2年)が登板。法大は代わった越井から追加点を奪いたいところだったが、3番・松下が遊ゴロ併殺打に倒れ無得点に終わる。

チャンスを逃したその裏、山城が続投すると先頭の石郷岡に死球を与え、1番・尾瀬(3年)に右前安打を浴びチャンスを広げられる。2番・山縣(4年)には犠打を決められ、1死二、三塁となり、3番・吉納の二ゴロの間に1点を返され3-2と1点差に。その後、4番・印出には四球を与え、2死一、三塁となり、山城に代わって3番手・吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が登板。1球目から気迫を前面に出すと、5番・前田を遊ゴロに打ち取り、この試合ベンチ外の篠木健太郎(営4=木更津総合)が乗り移ったかのような雄たけびを上げる。

6回表、2死から6番・石黒が中前安打を放つも、後続が倒れ追加点を奪えず。その裏、吉鶴は早大打線を三者凡退に打ち取る。

7回表、早大は越井に代わって、3番手・高橋煌が登板。簡単に2死を取られるも、1番・中津が左前安打で出塁すると続く2番・藤森康が左翼線へ適時2塁打を放ち、欲しかった追加点を奪い4-2とする。

2点リードとなり迎えた7回裏の吉鶴は、9番・石郷岡の内野安打と1番・尾瀬の四球で無死一、二塁とされる。2番・山縣は二ゴロに打ち取るも、打席には今秋すでに3本の本塁打を放っている3番・吉納。2ボール2ストライクと追い込むも、5球目の真ん中寄りの直球を捉えられると、左越え3点本塁打となり4-5と逆転を許す。

8回表、この回から早大は安田(1年)が登板。1死から5番・姫木が四球で出塁すると、代走で豊田凌平(法1=鳴門)が起用される。6番・石黒は一飛に倒れ2死となり、守備から途中出場の熊谷陸(人1=花巻東)に代打・𠮷安遼哉主将(法4=大阪桐蔭)を起用すると、早大は左腕・香西(2年)をマウンドへ。しかし一塁走者の代走・豊田凌が巧みな牽制に刺されタッチアウトでチャンスを潰す。

その裏、法大は吉鶴に代わって倉重聡(営1=広陵)が登板し、リズム良く相手の攻撃を三者凡退に抑える。

9回表、先頭の𠮷安は三振に倒れるも、続く武川廉(人4=滋賀学園)が内野安打で出塁する。反撃ムードが高まる中だったが、守備から途中出場の西村友哉(法4=中京大中京)の打席で一塁走者の武川がまたも香西の牽制で痛恨のタッチアウト。またも、得点のチャンスを牽制死で潰す。西村は四球で出塁するも、中津が三邪飛に倒れゲームセット。

リードする展開も、無死満塁のチャンスでの無得点と、牽制死が響き痛恨の逆転負け。勝ち点奪取に向けて崖っぷちに追い込まれた。

(記事:松野要、写真:野田堅真、矢吹大輔)

選手インタビュー

姫木 陸斗 外野手

ーー試合を振り返って一言
突き放す場面で突き放しきれず逆転されてしまい悔しいです。

ーー3回に一時勝ち越しの適時打があったが打席を振り返って
1アウト三塁のケースはずっと練習してきてたのでなんとか点に絡んでよかったです。

ーー打率.417、好調の要因は
試合中や試合前などに髙村さん(祐、助監督)と点検をしつつ打席に入ってるのが要因だと思います。

ーー早大と勝敗を分けたポイントは
取り切る場面で取り切れなかったのが勝負を分けたポイントだと思います。

ーーチームとして明日に向けて修正することは
今日出てしまったことを持ち帰り反省し明日の試合を絶対に勝つために切り替えることだと思います。

ーー明日への意気込みを
必ず勝ちます。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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