【自転車】全日本選手権自転車競技大会 トラック・レース 2日目 チーム・パーシュートで全日本3位!!
「東日本大震災復興支援」
第85回 全日本選手権自転車競技大会 トラック・レース(全日本)
2016年4月17日(日)
伊豆ベロドローム(周長250m・屋内・木製走路)
全日本選手権自転車競技大会(全日本)2日目。注目の4kmチーム・パーシュートが行なわれた。優勝こそならなかったものの、最後には意地の走りを見せ、3位。表彰台入りをつかみとり、存在感の強さを知らしめた。
試合結果
スプリント(200mFTT) 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
25位 | 小泉智也(人1) | 0’11″454 |
4kmチーム・パーシュート 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
4位 | 青野将大(法4)・鈴木康平(スポ4)・荒井佑太(営3)・渡部将太(人2) | 4’19″366 |
4kmチーム・パーシュート 3~4位決定戦
順位 | 名前(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
3位 | 青野・鈴木・荒井・渡部 | 4’19″636 |
ポイント・レース(30km) 決勝
順位 | 名前(学部・学年) | ポイント |
---|---|---|
10位 | 荒井 | 6pt |
16位 | 近藤翔馬(文1) | 0pt |
スクラッチ(15km) 決勝
順位 | 名前(学部・学年) |
---|---|
17位 | 青野 |
マディソン(25km) 決勝
順位 | 名前(学部・学年) | ポイント |
---|---|---|
4位 | 岡山(渡部・原田裕成(愛三工業レーシングチーム)) | 7pt |
DNF | 法大(鈴木・白垣良祐(人3)) |
戦評
スプリント 予選
今日は、スプリント予選から競技がスタート。スプリント予選は、200mのタイムトライアル。上位8名が決勝に進出する。この競技には、小泉智也(人1)が登場した。5番手で出走した小泉は、序盤キレのある走りで快走。だが、後半はやや息切れ。タイムも今一つ伸びず、予選通過とはならず。会場を去った。
4kmチーム・パーシュート 予選
期待の懸かるチーム・パーシュート(団抜き)には青野将大(法4)・鈴木康平(スポ4)・荒井佑太(営3)・渡部将太(人2)が出走。見慣れたメンバーとはなりつつあるものの、全日本の壁を破れるかどうか。1組目である朝日大が好タイムを出すと、その後の中大も4分18秒106、日大は4分16秒783、学連は4分15秒403と高いレベルでの戦いが繰り広げられる。この時点で法大は4分20秒をきるタイムを出さなければ決勝へは進めない。重圧を受けつつ、スタートし、走行順は鈴木康、荒井、青野、渡部。1kmから2kmの時点でペースは速くなるが、2分40秒をすぎたところで鈴木康がちぎれてしまう。早い時点で3人となったメンバーは意地の走りを見せるが、惜しくもタイムは4分19秒366。1~2位決定戦こそ進めなかったものの、3~4位決定戦へ望みを残した。
3~4位決定戦
共に走行するのは強豪相手である中大。レースが始まり、序盤から少しずつリードしていく。残り5周ほどで中大の一人がちぎれ、ペースダウン。法大もその3周ほどあとに鈴木康がちぎれ、両者3人となる。しかし、1年前のインカレ(文部科学大臣杯 第71回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会)覇者の意地を見せた法大が4分19秒636でゴール。中大は4分21秒823であった。
ポイント・レース 決勝
ポイント・レースは、120周の長丁場。10周ごとにポイントが与えられる周回が存在するため、戦略が非常に重要だ。出場するのは、荒井と近藤翔馬(文1)。特に荒井は、過去に他大会でポイントレースを勝った経験があり、優勝候補と目される存在。期待がかかる。
法大は序盤から動きを見せる。荒井、近藤ともに前方に位置し、虎視眈々とチャンスを狙う。荒井は、1回目のチャンスである10周目は惜しくもポイントをとることは出来なかったが、30周目にポイントを獲得。その後、50周目と70周目にポイントをとり、この時点で暫定5位とレースを有利に展開していく。一方近藤は、これが大学に入ってから初の大会ということもあり、大学・実業団の厚い壁に阻まれる。途中棄権こそならないものの、ポイントは取れずに苦戦が続く。荒井も、周回を重ねていくごとに疲れが見えるようになる。逃げを形成するなど、何度か大きな動きをみせたものの、ポイントにはつながらず。結局、残りの周回全てでポイントを取ることは出来なかった。結果は10位。入賞はならず、悔しさの残るレースとなった。近藤は、ポイント獲得はなし。だか、日本最高峰のレースで完走を果たし、次回に期待がもてる結果となった。
悔しい結果に終わったポイントレース
スクラッチ 決勝
スクラッチは1日目に行われた予選2組から上位10名ずつ、合計20名で決勝が行われる。距離は予選の2倍で15kmの60周だ。普段はロードを専門とする選手も多く出場する。
まとまった集団でレースがスタート。青野は集団の前方で様子をうかがった。スタートから数周で佐々木(朝日大)、田川(明大)が集団を飛び出すが、すぐに吸収される。そこから10周程度はまとまった1つの集団が落ち着いた走りを見せていたが、中盤で再び逃げが発生。飛び出した野本(明大)を佐々木が追う。さらに集団も2人を逃すまいと加速したため、一時は吸収されたかに見えたが、息つく間もなく野本、佐々木、小林(明大)らが猛烈な逃げを形成。ハイスピードで集団との差を広げた。青野は集団からやや抜け出しながら走る。逃げの3名は差を広げ続け集団を追い抜いた。規則により、集団の前を走っていた青野に先頭権利が移った。青野は1位ゴールを目指しスピードを上げる。単独の青野、そしてその後ろに集団という形になった。そこから10周程度、青野の独走を集団が追いかける。青野は集団と大きく差を開けて逃げ続けたが、終盤に野本をはじめとする数名の集団に捕まり、レースはそのままゴールへ。最後は残り2周回で細長くなった集団から田川(明大)が飛び出し、一番にフィニッシュした。青野は集団後方に下がった状態でゴール。上位入賞とはならなかった。
「思い切りいこうと思った」と青野
マディソン 決勝
マディソンには法大として2年連続でチーム・パーシュートにも出場した鈴木康・白垣良祐(人3)がエントリーし、渡部が原田(愛三工業レーシングチーム)と岡山チームとして昨年と同じく出場した。また、昨年度全日本マディソン王者であり法大OBでもある新村穣(平28年卒=茨城CS)・寺崎浩平(平28年卒=バルバレーシングクラブ)も実業団チームで名を連ねた。ポイント・レースで圧倒の走りを見せた今村(中大)、小林(日体大)、一丸(ブリジストンアンカーサイクリングチーム)も参加するという高いレベルでのレースが予想された。マディソンは100周の中で20周ごとでポイントが追加される。
レース序盤からハイスピードで進んでいくレース。逃げが随所でできるも、すぐに集団に吸収されるという展開が続く。1回目のポイント周回は新村・寺崎の実業団チームがスプリントで1位をつかみとると、渡部が先ほどまで団抜きをしていたと思われぬ走りでレースを動かす。法大チームはそのペースについていくことができず、遅れをとってしまう。ラップをされ、迎えた2回目のポイント周回も、ポイントを追加することは叶わず。小林のいる群馬チームや一丸・黒枝咲哉(鹿屋体大)の大分チームが1、2位を占めた。遅れを取り返すべく、鈴木・白垣が決死の走りを見せるも、またもやラップされてしまう。3回目のポイント周回の直前で京産大チーム、日大チームがアタックし、ポイントを奪取。その後も緩まることを知らぬハイスピードレースの中で、法大はアウト(DNF)となってしまった。鹿屋体大もアウトとなり、実質プロを含めたチームの戦いとなる。息の合ったレースを見せる渡部・原田も負けじと4回目のポイント周回で1位をとると、その時点で群馬チームと大分チームが同点1位、実業団チームと岡山チームがそれを追うかたちとなった。最後のポイント周回で一発逆転を図る実業団チームは、残り4周で寺崎がアタックし、単独で逃げる。それに岡山チームも追走するが絶妙なタイミングでのマディソン・チェンジオーバー(走行者とペアが交代すること)で見事1位に返り咲いた。
マディソン・チェンジオーバーをする鈴木(右)・白垣
それぞれが好調ではなかったコンディションの中、健闘した。団抜きで3位になれたことは、彼らの努力のたまものだろう。まだトラックのシーズンは始まったばかりだ。これから修正すべき点を見つめ、改善し、さらなる高みへと突き進んでほしい。(宮下尚子・野口愛優・橋爪優典)
選手コメント
青野将大
―団抜きのレース(予選)を振り返って
予選はちょっとタイムが最初は設定どおりだったんですけど、調子いいメンバーもいたみたいで、どんどん(ペースが)上がってしまって、うまい平均的なペースではいけなくて。もうちょっとレースさえつかめていればタイムは出たかなと思います。少し残念ですね。
―決勝(3~4位決定戦)はいかがでしたか
そんなにタイムの設定どおりにはいってなかったんですけども、結構冷静に相手のチームを見て走れたので。最後は勝てたなっていう感じで。
―自信はありましたか
全然ないというか、スクラッチで走ったあとだったので、すごくしんどくて。なんとかいけましたね。
―第1走(鈴木康選手)はどのようにして決められたのですか
鈴木は高校のころからジュニアのジャパンで1走をやっていて。それでたまたま新村先輩といううまい先輩がいたのでやってなかったんですけど、鈴木も1走としてペースをつくってくれるのがうまいので、全然不安とかはなく、託していますね。
―TRS(全日本学生トラックレースシリーズ)はいかがでしたか
失格だったんですけど、鈴木が足を痛めてて先週は走れなくて。それで他のメンバーに変えて。本番と違う感じでもしうまくいかなくて不安が残っちゃっても、ということでそれなら今回にかけようということで、前回は走らなかったですね。
―スクラッチ予選は作戦はありましたか
昨日は10位があがれるということで、最後に先頭にいればそんなに下の順位にはならないということで、最後先頭にいるように心がけて、実際できたので。あとは流し戦法という感じで問題なくできました。
―決勝は
今回が最後の全日本だと思っていて、優勝以外意味がないと思っていたので、3人に途中でラップされて、きつい状況ではあったんですけど、このまま集団にいてもよくて4位ということで、思い切りいこうと思って。ちょっとだめでしたけど、悔いのない走りができんじゃないかなと思いますね。
―ラップになるとどう加味されるのですか
ラップの選手で順位が1、2、3位って決まって、そのあと先頭で入っても4位ですね。
ーラップした選手の順位はどう決まるのですか
ゴール順です。
ーマークしていた選手はいますか
寺崎先輩ですね(笑)。マークし続けても、寺崎先輩にガっていかれちゃうとついていくのがきつかったりするので、そんなにずっと後ろについてまわるということは意識しなかったんですけど、要注意人物でしたね。
―寺崎選手や新村選手とは話されましたか
そうですね、雑談みたいな感じではあるんですけど、やっぱり卒業しても一緒の試合に出れるのが嬉しくて。
ー今日は比較的過密スケジュールでしたが
最初、団抜き予選からスクラッチは大丈夫だったんですけど、スクラッチから次の3~4決(定戦)はすごくきつくて。もう、ふらふらだったんですけど(笑)。意外と今日は調子よくて。最後、上げれたかなとは思うので、ただまだ4人が少し合っていない感じがあって。それがもっとインカレまでにつめれば、タイムは走ってる自分自身としても期待できると思いますね。
―1年生の走りについて
短距離は小泉(智也)がケイリン選手もいて難しいなっていうのは、もう1年生なので大学生自体が厳しいなっていうのはあるんですけど、中長距離の近藤(翔馬)と上野(恭哉)はまだ大学生の走りかたっていうのに慣れてないかなと。でも、練習とかで見る分にはしっかり力があるのであとは経験かなと。
―学生としての最後の全日本でしたが、団体種目を振り返って
去年は、団抜きは和歌山が勝って、インカレは全然関係なかったんですけど、一昨年中央が勝って。インカレでナショナルジャージを着て出てくるんですけど、それがめちゃくちゃかっこよくて、それを今年法政でしたかったんですけど、悔しいですね。
―個人種目であるスクラッチはいかがでしたか
優勝を狙っていたんですけど、ベロド(ローム)なので絶対ラップがあるなと思って。今就活で体力がなくて、自分から狙うというよりは誰かと一緒にいければいいなと思っていたんですけど、先やられてしまって…でも思い切り走れたので。やめられないですね自転車(笑)。全日本とれてないと(笑)。
ー次出場される大会は
次は再来週の全日本クリテリウムに僕と江口(彰志)、勝又(高陽)が出て、その次の日から菜の花(RCS第1戦菜の花飯山ラウンド)があるんですけど、それに10人くらい出るので、就活も大変なんですけど、ちょっと落ち着かず、練習も頑張りたいです。
ー今後の目標
今年は全日本とインカレっていうのがあったんですけど、全日本はチームとしてもそこまでいい結果っていうのはとれなくて。ただシーズン序盤にこの悔しさを味わって、これを忘れないようにインカレ頑張りたいと思います。
鈴木康平
ー団抜きについて振り返って
直前まで出るメンバーが定かじゃなくて、自分が出るか高橋(綜一郎)が出るかってなってバタバタしてしまって、練習での落車もあって全体的に調子が上がらなかったなと思ったんですけど。練習できなかった割にはまあまあかなという感じですね。
ー落車というのは
春合宿で、自分の代わりに高橋が入った4人で練習したときに落車してしまいました。荒井が今も肋骨にひびが入っていたり。何というか、全員手負いの中走ってましたね(笑)。そういう意味では3位は良いほうだと思うんですけど、タイムは納得できていないですね。これからです。
ーTRS第1戦の団抜きでの棄権もその影響ですか
その関係です。
ーご自身もケガをされているとお聞きしましたが
落車は関係ないんですけど、練習中に両足一気に肉離れで。電流走りました(笑)。
ーちぎれるタイミングについて
予選に関してはやれるだけやろうと。荒井と青野がそのあとにレースがあったので、なるべく負担をかけないようにしたかったです。また自分は今日まで練習できていなかったので、やっぱりできるだけ負担を減らそうと思ってやって、結果ちぎれてしまったんですけど。でもとりあえず言ってたことはやれたつもりです。 3~4位決定戦では、自分が思ったより調子が良かったので、なるべく周回数引くわって言って、調子に乗った結果ちぎれるっていう感じでした。ちぎれるどころか足もやられるっていうことになってしまいました。選手として失格です。
ー団抜きの走順はどのように決められていますか
単に経験値ですね。ナショナルでジュニアでやっていた頃からずっと1走だったので、慣れで。荒井はスピードをつけるのが一番うまいのでその後ろで、青野と渡部も安定して走るので3走、4走と。そこを決めるのは「ここじゃね?」って感じであんまり時間はかからなかったですね。
ー予選と3~4位決定戦で変えた部分はありましたか
ホイールですね。穴が空いているものから、穴を全部塞いだものにしました。
ー何が変化しますか
スピードの持続性が上がります。スタートは遅くなるんですけど、その分スピードに乗ってから足を踏まずにいけるような感覚で回せます。あとは予選が全体的にバラつきがあったので、話し合って、スピードを上げるならその分長く引くっていう話をしました。
ー課題は
練習環境がバンクって意味では悪いので、なるべく入れるところに行って入って、ガンガンスピードをつけて、そのスピードを団抜きで生かせるようにしたいと思います。
―マディソンについて振り返って
申し訳ないの一言です。自分がこんなに走れないと思わなかったです。
―出場の経緯は
去年(同大会で)走って、個人戦でもゴールできてなかったんですよ。その時自分があまりにも悔しくて「もう一回やってくれませんか」って後輩に敬語使って言って、「いいですよ」って(笑)。それから1月くらいに「本当にやりますか」って聞かれたので、「白垣がやりたいならやるよ」って言ってやることになりました。
ー意識した点は
会場入りして結構練習ができていたので、心配はありませんでした。阿吽の呼吸とかは特にないので(笑)、回数重ねてやっていこうって感じでした。
ー学生として最後の全日本トラックとなりましたが
トータルでいうとやっぱり悔しいですね。落車からの一連が本当にドタバタしすぎて、狙えるものが狙えなかったので。
ー今後の目標は
教育実習の関係で、個人戦(全日本学生選手権トラック自転車競技大会)がもしかしたら出られないので、東日本(東日本学生選手権トラック自転車競技大会)で大きいのは最後だと思います。
ー東日本では何に出場されますか
個抜きと団抜きです。個抜きでは、荒井とどちらが強いか勝負します。下克上を宣言されました(笑)。
ー東日本に向けて
ちゃんと合わせをやって、実力通りに勝負していきたいと思います。
荒井佑太
ー団抜きについて振り返って
予選から3~4位決定戦まで全部、チームメイトに助けられました。
ー助けられたというのはどのような部分で
自分の調子があまり良くなかった中で、チームの連携が上手くいったと思っています。一人一人の調子が良くない状態で3位という結果を獲得できたことには満足しています。
ーメンバーで何か話したことはありましたか
予選でしっかり力を出して3~4位決定戦に進めたので、ここは最高の順位を目指すしかないなって話はしました。
―課題として挙げられることは
まだシーズン入って2か月しか経っていないので、ラインどりであったり。チームの呼吸もまだまだ合っていないので、そこをこれから改善していけば今日の日大のタイムは上回れると思っています。なのでそのあたりを練習していきたいと思います。
―ポイント・レースについて
国体以来あまり良い成績を収められていないので、ここで一発良い成績を残せたらと思って試合に臨んだんですけど、少し積極性に欠けてしまって、いい成績を残すことができませんでした。
―狙っていた展開は
ポイントレースはいつも40kmで行われるんですけど、今回は30kmでいつもより10km短かったので、前半から細かい点数をとって、有名どころの選手にしっかりチェックをいれて得点を重ねていけたらなと思ったんですけど。それが上手くできませんでした。
―マークしていた選手などはいましたか
中央大学の選手も日本体育大学の選手もそうですし、全日本ということでレベルの高い選手たちが多かったので、特にマークする選手を決めるというよりは、試合の流れをよく読むことを意識しました。
―ケガなど、ご自身のコンディションは
身体の調子は良くないにしても、全日本ということで気持ちの面では高まっていました。精神的なコンディションはすごくよかったです。ただ身体がそれについてこなかったので、そこはしっかり調整してくるべきだなと思いました。
―今後の目標は
直近でいえば東日本(東日本学生選手権トラック自転車競技大会)やチームTT(全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会)が近づいています。チームで走る種目は、1人で走るときには出せないような力で走ることができるので、団抜きであったり、チームTTといったチーム種目を目標に、そしてモチベーションにやっています。
―東日本では何の種目に出場されますか
個人追い抜きと団体追い抜きに出場します。
―東日本に向けて
この全日本で本当に悔しい思いをたくさんしましたし、インカレに向けて良い流れを作るという意味でも、東日本では今までのベストタイムを叩き出せるように調整していきたいと思います。
渡部将太
―団抜きを振り返って
鈴木先輩がけがで全く乗ってなかったので、久しぶりでペースがバラバラだったんですけど、それで4位だったので、(3〜4位決定戦では)最初からペースを落として入りました。(予選では)最初に上げすぎて、(その後)どんどんタイムを落としてしまってゴールだったので、安定していこうということだったんですけど、うまくハマったんで良かったです。
ー予選では選手間でも後半に垂れてしまったのは感じまていましたか
そうですね。鈴木先輩が久しぶりだったので、ペースも分からず突っ込んでしまったらしくて、その分どんどんタイムも(前半は)上がっていったので、後半みんながきつくて垂れていったので。
ー3~4位決定戦ではそのあたりがうまくいきましたか
最後は上げきってゴールという感じだったので、予選よりは全然楽でした。タイムもそんなに悪くなかったので良かったです。
ー3~4位決定戦でのタイムには納得していますか
若干タイムはバラバラだったので、もう少し安定させて行ければ良かったんですけど、そこは調整次第でどうにかなるので、これ以上は伸びると思います。
ーマディソンを振り返って
練習を何もしていなくてぶっつけ本番だったので、かみ合っていなくて。なので、交代もうまくいかずに前で展開できなくて、あまり良くなかったですね。
ー一緒に走る原田選手の印象は
去年も一緒に走ったんですけど、原田さんの方はレベルが高い選手なので、マディソンに関してもめちゃくちゃ上手いので、そこは安心して出来ましたね。
ー2年連続全日本に出場して感じたことや成長したことは
団抜きが去年走れなかったんですけど、それが今年は全然走れているので、感覚は去年の全日本よりも全然いいです。
ー今年の1年生の印象は
濃いキャラクターもいるので。近藤とか(笑)。あいつ自身も結構強いので、ポイントレースを見ててもついていけていたので、来年は結構やってくれるんじゃないかなと思います。他の1年生も飛び抜けて強くはないんですけど、弱いやつはいないので、全体的に見ると強いと思います。
ー次に出場するレースは
東日本トラックですね。
ー最後に意気込みを
東日本は団抜きをメインで走るので、団抜きの優勝を目指してやりたいので、今回はタイムがバラバラだったんですけど、東日本に向けて調整してタイムを合わせて上を目指して頑張りたいと思います。
小泉智也
ー昨日のケイリンを振り返って
自分の力不足だったんですけど、先行することが出来たのは良かったと思います。
ー敗者復活戦では2着でした
4コーナーから踏み直す力があれば取れたのかなとは思ったので。全体的に自分の力不足でしたね。
ー今日のスプリント予選を振り返って
ここを走るのが3回目で、それと自分の力が全然足りなかったので、これから練習してタイムを伸ばしていきたいと思います。
ー外のバンクとベロドロームの屋内バンクの違いは
全然外のバンクの方が、タイムが良くて(笑)。
ー全日本に向けて重点的にやってきたことは
体がまだ全然小さいので、みんなと練習した後にウエイト(トレーニング)をやったりしてました。
ー高校と大学のレベルの差や違いは
踏んでいるギアが全然重くてすごいと思います。
ー法大の先輩の走りを見て感じたことは
すごい大学に入れたなと思います。
ー次に出場するレースは
東日本トラックに出ます。
ー次回のレースに向けて意気込みを
東日本ではまたスプリントに出るので、予選を勝ち上がれるように頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 表彰状を手にする法大チーム(写真右:荒井、中央右:鈴木、中央左:青野、左:渡部)
- 全日本3位に輝いた
- スプリントに出場した小泉
- 近藤は1年ながらもポイント・レース完走
- スクラッチでは積極的に挑んだ(写真:青野)
- 団抜き3~4位決定戦前に鈴木康に声をかける都甲泰正監督
- リベンジを誓う(写真右:鈴木康、中央右:渡部、中央左:青野、右:荒井)
- 渡部(写真左)はプロ選手である原田と走った
- 完走とはならなかった(写真:鈴木康)
- 白垣は2年連続マディソン出場
番外編:OBフォトギャラリー
- 昨年度大会は法大チームとして、今年は実業団チームとしてのマディソン(写真左:寺崎、右:新村)
- ゴールスプリントを制しガッツポーズを見せる新村
- 2年連続全日本マディソン優勝となった(写真中央左:新村、中央右:寺崎)