【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 対立大展望
東京六大学野球春季リーグ戦対立大戦
2016年4月16日(土) ~
神宮球場
チームの真価が問われる。第1週の慶大戦で連敗し、大きく出鼻をくじかれた法大。優勝戦線に生き残るためには、これ以上の負けは許されない。第2週で迎えるのは、大黒柱、澤田圭を軸に攻守にバランスが取れた立大だ。先週同様厳しい戦いが予想されるが、全員野球で勝利をもぎ取り、勝ち点奪取を狙いたい。
展望
開幕戦から連敗を喫し、勝ち点を落とした法大。優勝戦線に生き残るために負けることは許されない状況の中で、迎える相手は立大だ。昨年は春秋通じて3勝3敗と五分の戦績だっただけに、拮抗した試合展開が予想される。
立大の投手陣の大黒柱となるのは、澤田圭佑。通算18勝で現役最多の勝ち星を挙げている。また、最速149 キロのストレートと多彩な変化球を操る本格派右腕だ。ともに1年次から登板を重ねて来た田村伊知郎と2枚看板を形成し、投手陣は盤石の様相を呈する。経験豊富な両腕を打ち崩せるかが、勝敗を分けることになりそうだ。
打線はプロ注目の佐藤拓也もさることながら、田中和基、笠松悠也の強打の3、4番コンビが今季の脅威となるだろう。田中和、笠松ともに昨秋全試合出場とはならなかったものの、それぞれ4本塁打を記録するなど抜群の長打力を秘めている。さらに特筆すべきは打点だ。昨秋立大の記録した43打点のうち、半分以上の25点あまりがこの2人のバットから生まれている。抑えることはもちろんだが、得点力の高い彼らの前に走者をためることは避けたい。
一方、法大の第1戦のマウンドが予想されるのは、熊谷拓也(キャ3)。慶大戦では4回途中で降板し、エースの役割を果たすことができなかった。しかし、熊谷の活躍は今季法大にとって不可欠だ。同じ1戦目の登板が予想される相手エース澤田圭に投げ勝ち、法大に勢いをもたらしたい。第2戦の先発は長谷川裕也(経3)か。慶大戦では粘りきれなかったが、リーグ初先発を経験した右腕は次戦こそ好投を見せてくれるはずだ。中継ぎ陣では上条将希(キャ2)が投球回数こそ少ないものの、無失点と気迫あふれる投球を見せた。先発から後を受けるリリーフの頑張りも、勝利への重要な鍵となるであろう。
「勝負所の一打」が重要になる。慶大2回戦では10安打を放ちながらも、2得点と本塁が遠かった。切れ目なく打線をつなぎ、得点を重ねたい。キーマンとなるのは、好調をアピールした小林満平(法2)。2年生ながら慶大のエース、加藤拓也から3安打を放ち頭角を現した。相手投手攻略のキーマンとなるであろう。また、主将の森川大樹(営4)も2戦目で猛打賞を記録するなど、打でチームをけん引している。
出鼻をくじかれてしまった法大。しかし、チーム一丸となることで勝機は見えてくるだろう。勝ち点獲得へ。法大の意地を見せつける時はまさに今だ。 (石川大悟)
立大 予想オーダー
打順 | 位置 | 選手 (学年=出身校 | 率 | 本 | 点 |
1 | (8) | 佐藤拓 (4年=浦和学院) | .217 | 0 | 3 |
2 | (6) | 熊谷 (3年=仙台育英) | – | – | – |
3 | (9) | 田中和 (4年=西南学院) | .353 | 4 | 9 |
4 | (5) | 笠松 (3年=大阪桐蔭) | .333 | 4 | 16 |
5 | (7) | 佐藤竜 (4年=国学院久我山) | .333 | 2 | 5 |
6 | (3) | 飯迫 (2年=神戸国際大附) | .286 | 1 | 1 |
7 | (2) | 高田 (3年=浦和学院) | – | – | – |
8 | (4) | 高橋 (4年=長崎日大) | – | – | – |
9 | (1) | 澤田 (4年=大阪桐蔭) | .167 | 0 | 2 |
立大 主な投手陣
選手 (学年=出身校 | 試 | 勝 | 負 | 回 | 振 | 防 |
澤田 (4年=大阪桐蔭) | 8 | 2 | 1 | 40 | 27 | 2.03 |
田村 (4年=報徳学園) | 8 | 1 | 2 | 18 2/3 | 12 | 5.30 |
黒萩 (4年=遊学館) | 7 | 1 | 1 | 15 | 16 | 1.80 |
藤田 (3年=県岐阜商) | – | – | – | – | – | – |
田村誠 (1年=大阪桐蔭) | – | – | – | – | – | – |
フォトギャラリー
- 現役最多18勝の澤田圭
- 昨秋4本塁打を放った笠松
- 主軸が予想される田中和。笠松との強打のコンビは厄介だ
- 第2戦先発が予想される田村