【テニス】平成28年度関東学生テニストーナメント大会 3日目 男女シングルス3回戦、男女ダブルス2回戦レポート
平成28年度関東学生テニストーナメント大会
男女シングルス3回戦、男女ダブルス2回戦
2016年5月4日(水)
有明テニスの森公園
昨日に続き、男女シングルスの試合、そして本日はそれに加えてダブルスの試合も行なわれた。試合に勝利するとベスト16が決まる。
試合結果
男子シングルス3回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 山田晃大(社4) | 6-3,3-6,6-4 | 小堀良太(早大) |
● | 太田悠介(経3) | 1-6,4-6 | 三好健太(早大) |
○ | 前崎直哉(経2) | 2-6,6-2,7-6(7) | 島袋将(早大) |
● | 村上彰啓(経4) | 5-7,0-6 | 畠山成冴(慶大) |
● | 塚越雄人(経4) | 2-6,3-6 | 徳本翔(青学大) |
女子シングルス3回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 江見優生乃(社3) | 1-6,6-2,7-6(3) | 米原実令(筑波大) |
男子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 長田和典(スポ4)・小見山僚(スポ2) | 6-2,6-1 | 白井裕都・堀切啓貴(日大) |
○ | 寒川雄太(スポ3)・鈴木保貴(スポ1) | 6-2,4-6,10-8 | 井上智文・韓成民(慶大) |
● | 米田崇人(社2)・楠原悠介(経1) | 7-5,4-6,16-18 | 松村勇紀・岩崎歩(早大) |
● | 小林雄太(社3)・小谷野佑太(スポ2) | 4-6,4-6 | 松浦優太・古田海人(中大) |
● | 塚越雄人(経4)・山田晃大(社4) | 6-1,5-7,4-10 | ヘルナンデス亨・奈良部駿(専大) |
○ | 太田悠介(経3)・前崎直哉(経2) | 6-2,6-4 | 田鍋佑輔・高坂裕也(明大) |
女子ダブルス2回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 江見優生乃(社3)・林彩子(社2) | 2-6,3-6 | 齋藤佳帆・宮田みほ(明大) |
※ダブルスのファイナルセットはスーパータイブレーク制。
戦評
男子シングルス
村上彰啓(経4)今日の対戦相手は畠山成冴(慶大)。試合は畠山のサーブから始まった。ファーストセット第2ゲームからブレイクされ、なかなか自分のプレイができない。試合中に修正する機会を得ないまま、ファーストセットを5-7で、セカンドセットを0-6で落とし、敗退した。
13番コートでは塚越雄人(経4)が苦戦を強いられていた。ファーストセット序盤では互いにキープの状態が続く。しかし徐々に調子を上げる徳本翔(青学大)に塚越は着いていけず、ファーストセット、セカンドセットともに2-6で落とし、第5シードの塚越はまさかの3回戦で敗退した。
昨日接戦を制し、勢いに乗っている太田悠介のベスト16進出に立ち塞がるのは第10シードの三好健太(早大)。第23シードである太田にとっては格上の相手だ。1-6と攻めきれなかったファーストセットをふまえ、セカンドセットで挽回を試みるも無念にも4-6で試合終了。ベスト16への道は閉ざされてしまった。
2回戦はストレートで勝利した山田晃大(社4)。3回戦で相対するのは強豪校早大の小堀良太。互いにゲームをキープしていき、試合が動いたのは第5ゲーム。山田がブレイクし、そのままファーストセット終了。6-3と優位に試合を進める。しかし、セカンドセットで相手に同じように第5ゲームにブレイクされてしまい、3-6で勝敗はファイナルセットへもつれ込む。山田は落ち着いた返球を見せ、ブレイク、ブレイクバックを経て、第9ゲームで見事ブレイクに成功。6-4でファイナルセットを終える。今大会において法政男子シングルスで初めてのベスト16に名乗りを上げた。
昨日のナイターでフルセットのタイブレークの末、接戦を制した前崎直哉(経2)。疲れが心配されたが持ち前の粘り強いテニスで多くのゲームをデュースまで持ち込む。ファーストセットを2-6、セカンドセットを6-2で終え、互角の戦いを見せる。ブレイクとブレイクバックを繰り返し、ゲームの中には3回もデュースを迎える場面もあった。3-5から追い上げ、6-6となり勝負はタイブレークへ。熱く大きな唸り声とは裏腹に冷静に相手の隙を突くような返球をする前崎。7(7)-6でまたもや見事逆転勝利を収め、山田に続きベスト16進出を決めた。
男子ダブルス
去年のリーグ戦(関東大学テニスリーグ)から共にプレイしている長田和典(スポ4)と小見山僚(スポ2)。この2人の安定感は今大会で抜群で6-2、6-1と相手を一歩もリードさせずにストレート勝利で圧倒的勝利を収め望みをつないだ。
第1コートでは小林雄太(社3)・小谷野佑太(スポ2)ペアが中大の松浦優太・古田海人と対戦。ブレイク、ブレイクバックを繰り返すものの4-6でファーストセットを落としてしまう。セカンドセットの第7ゲームをブレイクされたことが致命的となり、セカンドセットも4-6で落とし、敗退した。
昨日接戦を制した太田悠介(経3)・前崎が組んで臨む対戦相手は明大の田鍋佑輔・高坂裕也ペア。前崎・太田は安定した試合運びをし、2人で顔を見合わせ笑みを浮かべるシーンも見られた。6-2、6-4で勝利し、ベスト16進出を果たした。
良い出だしを演出し、6-1でファーストセットを取り、主導権を握る山田・塚越ペア。しかし、セカンドセットはミスが目立ち5-7で落とした。タイブレークでも相手の勢いを止めることができず4-10で試合終了。先行していただけに悔しい敗戦となった。
寒川雄太(スポ3)・鈴木保貴(スポ1)ペアはファーストセットは6-2で先取するも、セカンドセットからは相手の華麗なスマッシュも決まりだし、4-6とシード相手に善戦する。スーパータイブレイクを10-8で終え、厳しい接戦を制し、ベスト16進出。
2人で積極的に攻めるスタイルを売りにしている米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)ペア。前衛同士の激しい打ち合いが多い試合となった。ファーストセットを7-5、セカンドセットを4-6で終える。スーパータイブレークも16-18まで続き、敗戦したものの力の差はないと言える試合内容だった。
女子シングルス
女子シングルスでは江見優生乃(社3)が奮闘する。ファーストセットはアウトなどのミスが響き1-6で落とすものの、セカンドセットは多くのサービスエースを決め、6-2と好調ぶりを見せた。運命のファイナルセット。第5ゲーム目、互いに長いラリーに耐える時間帯が続く。ラリー制し、流れに乗った江見がブレイクするが第6ゲームでブレイクバックされる。試合は均衡し、勝負はタイブレークまで持ち越された。江見は勝負強さを発揮し7(3)-6で勝利した。
女子ダブルス
ナイターでのダブルスとなった江見・林彩子(社2)。ファーストセットは第6ゲームと第8ゲームをブレイクされ、2-6。セカンドセットでは相手のダブルフォルトから流れを作るものの、ラリーで得点できず3-6でストレート負けを喫した。
振り返ると、男子シングルスベスト16に山田、前崎の2名が名を連ね、女子シングルスにも江見が進出した。女子ダブルスこそ敗北したものの、男子ダブルスでは、連戦の疲れを感じさせぬプレーで太田・前崎が快勝を収め、寒川・鈴木ペア、長田・小見山ペアも明日の試合へ。明日の試合はベスト8をかけたものとなる。厳しい戦いとなるだろ。だが、その中でも自分らしさを失わず、 勝ち進んでいってほしい。(高野茜)
選手コメント
村上彰啓
ー今日の試合を振り返って
風もあったし、でもいろいろあったと思うんですけど、自分のやる気の問題じゃないですけど、昨日競って勝ってインカレが決定して、ある意味今日はインカレが決まったあとの試合だったから、気持ち的にあげられなかったというか。大事なポイントとか大事なときに頑張るべきところで上げきれずに、ダラダラとしたままでやって。特になにもないまま、淡々と終わった感じですね。
ー昨日の試合のほうが気合いが入っていたのですか
そうですね、昨日は負けられない試合だったので。相手も強いと分かっていたので、気合いを入れて。昨日で燃え尽きてしまったのは否めないです。
ー昨日の試合前は緊張されましたか
昨日は結構緊張していて、試合に入ったときも緊張して。喉が渇いたりとか、すぐ疲れたりとかしましたけど、逆に今日はその緊張感がなかったというか。なさすぎてダメだったというのはあります(苦笑)。
ーダブルスは藤井選手と組まれていましたが
ボレーがうまいと思って。ダブルスは僕の中で割り切って、いいなじゃないですけど、1年生で岐阜に連れて行けられたらいいなと思っていたんですけど、だめでした。
ー最後の春関を振り返って
終わったあとで、もっと頑張ればよかったと後悔はありますけど、今まで春関で勝ったからといってインカレ勝ってるわけでもないし、春関負けたからインカレ勝てないわけでもないし、最終的にインカレとリーグなので、あくまでこれは通過点なので。最低限の本戦を決めることができたので、早く就活を終わらせて、頑張ります、夏に向けて。
ー今練習はあまりされていないのですか
やってはいるんですけど、ちょっと身が入っていないじゃないですけど、1週間の中で1日、2日は就活があったりとかで…。やらないとだめなタイプなので、追い込んで追い込んでというときに、ちょっと(就活が)入ったりする。できてなくはないんですけど、維持する程度ですね。上げられないというか。
ーどういったことを強化するために練習をされてきましたか
今日はあまりフォアハンドがよくなかったというか、風があって狂っちゃったところもあるんですけど、もう少し熱いあたりでボールをつぶれるようにしたいのと、バックが昨日も今日もよくなかったので、自分の得意なところが全然だめだったので、全体的にストロークを強化していこうと。あとはサーブを、もう少しよくすればいいかな、と。漠然としているんですけど。
ー副将として心がけていること
練習はいっぱいしたいなというか、追い込むメニューを多めにしたりとか、どうしても2・1のようなきついメニューをやりたがらないし、みんなそういうテニスじゃないから必要性を感じないかもしれないんですけど、僕は結構振り回しとかキツい練習は必要だと思っているので、夏に向けてそういうキツいメニューとか練習量とかを増やしていきたいなと思っています。
ー2・1とは
2対1で3分間ずっとずっと振り回されるというキツいものです。そういうのを増やして、もっと負荷を上げていきたいなと思います。
ー期待の新入生
藤井には期待してます。いつか法政を背負えるやつになると期待しています。
ー今後のチームの目標
一応チームの目標は王座ということなんですけど、王座で優勝するくらいの気持ちじゃなきゃできないと思うので、インカレでシングルスみんな上位にいけるようにして、勝てなくてもリーグで勝てればいい話なので、単複みんな勝ってくれるように練習をするだけです。
ー個人的な目標としては
去年のインカレの成績を超えたいなっていうのと、最後の年なので、そろそろ花を咲かせたいです(笑)。
山田晃大・塚越雄人
ー今日のダブルスの試合を振り返って
山田:ファーストは余裕だったんですけど、セカンドは気が抜けてしまったので、実際勝たなきゃいけない立場なのに負けてショックですね。
塚越:ファーストファーストセットはとって、セカンドセットはとらなきゃいけないところを気が抜けちゃったりしてて、負けちゃいけないところで負けて、すごく反省してます。
ー山田選手はシングルスの試合が終わってから、休憩が少ないままダブルスの試合でしたが疲れは
山田:いや、全然ないですね。ダブルスなので、いつもダブルスしか勝ってなかったのでダブルス頑張ろうかなと思ったんですけど、こんな結果になってしまいました(苦笑)。
ーシングルスの試合を振り返って
山田:今までテニスを全然してなかったので、自分のやれるところだけやろうと思って、テニスしていました。弱い部分を改善するより、強い部分をもっと強くして、どんどん思いっきり打っていこうと。
塚越:相手も強かったと思うんですけど、もうちょっと自分がなにかしら工夫ができたと思うので、また練習して頑張りたいです。
ー山田選手はベスト16入りを決めました
山田:そうですね、インドアでたまたま(ベスト)8入りしちゃって、最低限シードは守れたかなと。次は挑戦者という気持ちでやっていきたいと思います。
ー春関の目標としては
山田:インカレ本戦だけを目指してやっていました。とりあえず1こは勝とうと思って。
ー塚越選手は最期の春関が終了しましたが振り返って
塚越:去年、全国準優勝したので、勝たないといけないというプレッシャーも若干あったので、そこで勝てなかったのは課題だと思うので、本番は夏なのでそこでまたしっかり勝てるようにプレーしていきたいです。
ー春関を通してのコンディション
山田:よかったよね。
塚越:うん。
山田:いつも通りやっていたんですけど、負けちゃって。夏が本番なので、ここで負けたことはプラスに考えたいです。
ー練習はされていますか
山田:僕は全然やっていないですね。10日間くらいしか調整できなかったです。
塚越:僕は全然やっていたので、実力不足です!(苦笑)。
ー練習で強化する点としては
塚越:しっかりサービスゲームをキープしたりというか、サービスの練習をして、夏に向けてしっかりやっていきたいです。
ー最上級生として意識していること
山田:僕は正直、団体戦にかけているので、個人より団体のために、リーグのとき調子がよかったらいいので、リーグ頑張ろうかなって思ってます。
塚越:主将、副将についていないので、しっかり後輩と練習してみんなで強くなりたいなと。まだ王座に出たことがないので、最後にはみんなで王座にむけてしっかり勝って団体戦に向けて頑張っていきたいです。
ー期待の新入生
山田:鈴木、スポーツ推薦で入った子ですね。まだ1年生なので誰が強くなるとか分からないので、みんな頑張ってくれればいいかなと思います。
塚越:僕も鈴木に頑張ってほしいです。
ー今後の目標
塚越:今回春関ですぐに負けてしまったんですけど、それを反省して、夏が本番なので。リーグで勝って、王座に出場するのが目標なので、それに向かって頑張っていきたいです。
ー明日の試合に向けて
山田:僕は挑戦者なので、相手もあまり調子がよさそうではないので、明日も頑張ろうかなと思います。
米田崇人・楠原悠介
ー今日の試合を振り返って
米田:全体的に相手はシードだったんですけど、楽しく、思い切ってできました。1回戦は思い切りが足りなかったところがあったので、そこのチェレンジャー精神というかしっかりと攻めの姿勢というのを意識しようと話していて。今日は風もあって、それをうまく使いながらできていたのかなと思います。
楠原:対戦相手は格上で。最初から思い切っていこうとしていて、ファーストセットはうまくいって、セカンドセットもそのままいこうとしたんですけど、やっぱり相手が強かったので、スーパータイブレークも初めて18-16(ポイント)にいって。ああいう中で、楽しくできたのがよかったです。
ースーパータイブレークは得意ですか
米田:予選で1回だけあって、そのときは0-1から10ポイント連取して、得意だったので、今日も0-3までいってそこから6ポイント連取して、みたいなのったら止められないという感じで。それ(流れ)が一回終わっちゃうと、シーソーゲームになっちゃうんですけど、苦手ではないです。
ー試合での役割としては
米田:僕が前で攻めて、1年生(楠原)がストロークでやってくれるという感じです。
ー相手の印象
米田:単複本戦にいっているような相手だったんですけど、予選から勝ち上がってもここまでこれるんだなという、自信につながって。インカレは本直にはならなかったんですけど、しっかりとそれまでに準備してインカレではいい成績を残せるように頑張りたいです。
楠原:相手は早稲田の中でもトップレベルな人たちで、特に岩崎さんはすごくて松村さんもすべてうまくて、僕たちの足りない部分があって、そういう強い人たちを見習っていきたいと思います。
ー春関を通してのコンディション
米田:僕はちょっと問題ありすぎちゃって、足に巻いていたんですけど、シングルス2次予選でつっちゃって、それで負けて。コンディション的にはあんまり、いつつるかっていう怖い状況だったんですけど。でもダブルスに逆に集中できたので、シングルスがあったら別の試合になったのかなと。ダブルスに集中できたという点ではすごくよかったかなと。調子は悪くなかったです。
楠原:すごくよかったです。
ー楠原選手は初めての春関でしたが振り返って
楠原:どの大学の選手も圧倒的な強さで、自分に足りないところがたくさんあって、勉強になりました。
ー春関を通して見つかった課題
米田:課題は、体力面とサーブとサーブリターンという基本的なことですけど、そこでやっぱり結果が大きく分かれてしまうので、そこを強化していきたいです。
楠原:僕は体格が背は普通なんですけど、あまりよくないのでもっとごはんを食べて、がたいをひとつ大きくして頑張りたいと思います。
ー今後の目標
米田:シングルスはインカレがないので、ダブルス一本で夏までかけて、全力で。インカレ本戦で上位を狙えるように、頑張りたいです。
楠原:インカレはダブルスしかないので、予選でしっかり勝ち上がって、本戦でも2こ3こ勝てるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 山田はベスト16入りを決めた
- 惜しくも敗退した村上
- 急成長する前崎
- シングルスは32強にとどまった太田
- 江見はフルセットの接戦で白星を挙げる
- まさかの敗北を喫した(写真左:塚越、右:山田)
- もつれた試合となった(写真左:楠原、右:米田)
- 小林(写真左)・小谷野ペアもここで姿を消した
- ダブルスに望みをかける寒川(写真右)・鈴木ペア
- 息の合ったプレーでストレート勝利を収めた(写真左:前崎、右:太田)
- 試合をながれをたぐり寄せずに敗戦となった江見(写真右)・林ペア