【アメフト】春季オープン戦 対中大 1TD差でまさかの敗北
2016春季オープン戦 対中大
2016年5月5日(木)
富士通スタジアム川崎
春季オープン戦第3節。同じ1部リーグのTOP8に所属する中大と相まみえた。序盤はお互い均衡した力でせめぎ合うも、徐々にペースをつかまれていき点差が広がる。試合終了間際にタッチダウンするも、時すでに遅く1TD差を縮められず敗北を喫した。
試合結果
トータル試合結果
10 | 0 | 1Q | 0 | 17 |
---|---|---|---|---|
0 | 2Q | 3 | ||
3 | 3Q | 7 | ||
法政大学 | 7 | 4Q | 7 | 中央大学 |
試合得点
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|---|
3 | 2:45 | K/P | 木村圭介 | FG | — |
4 | 11:14 | WR | 高津佐隼矢 | TD | ◯ |
戦評
春の日差しが照りつける暑さのなか行われたシルクボウル。ここまで2戦2勝と良い滑り出しを見せている法大はレシーブを選択し、試合を開始した。1Q、QB鈴木貴史(法4)からのパスプレーで攻めていくも、1stdownを更新できずパントが続く。一方中大はランとパスを駆使し、順調にエンドラインへ進み敵陣5ydsに迫る。この緊迫した場面でDL高橋湧斗(文4)がインターセプト。DF陣の粘り強さを感じさせた。
好機を呼び寄せたDL#79高橋湧斗
両者無得点で迎えた2Q。開始早々に中大は4thdownでFGを選択。敵陣33yds地点と少し遠い距離ながらもゴールを決め、3点先取される。その後も流れをつかめない法大は、敵陣深くに攻め込むことも阻まれた。
3Q、QB鈴木からRB鎌田洋輔(社4)へのスムーズなパスからのランで相手の目を欺き、一気に24yds進む。またWR高津佐隼矢(キャ2)へのパスもうまく通り、残り20ydsまで前進。K木村奎介(経2)のFGでようやく同点に追いついた。しかし中大に二度のインターセプトと1TDを許し、完全に相手のペースで試合は運ばれていく。
素早いランで切り込むRB#3鎌田
4Q、自陣48ydsで始まった中大の攻撃。ボールキャリアーをDB山西樹(社3)がタックルするなど、必死に食らいつくプレーも見られたが、再度TDを決められてしまう。得点差14に対し、残り時間はあと8分と追い詰められた法大。敵陣6ydsで迎えた4thdownはギャンブルでTDを狙ったが失敗に終わる。それでも諦めず試合終了まであと46秒のとき、ようやく今節初TDをWR高津佐が獲得した。そのまま時間切れ、中大に2年振りの敗戦を喫した。
今季初のTOP8相手ということもあってか厳しい戦いとなった。勝ちにこだわっていただけに、選手たちは悔しさをかみしめている。今回の敗戦を経て、慶大、早大とこの先対峙する強豪校にどう立ち向かっていくか。波乱の予感に、春季オープン戦終了まで目が離せない。(関川美穂)
選手コメント
鎌田洋輔
—今日の試合振り返って
結果にこだわっていたので、負けてしまったというのは一番大きな反省です。中大に対しての準備が足りていなかったなと思います。
ー自身のプレーについて
一年が出場していて苦しい状況の中、自分がなんとか打開してあげたかったんですけど、決めきれず悔しい場面がありました。
ー今日の試合終えて見つけた課題
課題は沢山あるんですけど、ここから負けてずるずる行くのか、この負けを糧に変えられるのかが重要なのかなと思っています。
ー中大の印象
思い切りの良いチームだと思います。
ーRB全体の調子
去年みたいなエースがいない中、皆切磋琢磨しながら下級生中心に頑張ってくれているので期待しています。
ー副将でもあるがチームの統率について
まだ主将のDB石神宇貴(営4)に頼ってばかりだったり、チーム全体を見られていなかったりしますが、これから引っ張っていけるよう頑張ります。
ー今季の目標や意気込み
まず立大戦は秋も対決するTOP8なので勝つということと、慶大や早大など連戦なので、しっかりとした準備をして必ず勝ちます。
鈴木貴史
—今日の試合を振り返って
悪い流れを切ることができなくて、そのまま試合が過ぎていった感じでした。一回ダメだった時にいかに次で修正できるかが大事だったんですけど、うまく気持ちを切り替えられなくて、10-17という結果になってしまいました。
—作戦はありましたか
自分たちがやっている、テンポの速いオフェンスを展開していくのは変わらなくて、動いてくる相手DLにどれだけ適応していくかでした。
—相手のディフェンスの印象は
横に動くのが速くて、逃げ切れず捕まってしまった印象がありますね。DL#23佐藤将貴(中大)が強くて速いので、どのようにして逃しつつ生かすかを意識していました。
—パスがレシーバー陣に繋がらない印象がありましたが
レシーバーがフリーになれきれない所とか、自分も動いてパスを出すのが1テンポ遅れたりして、うまく決まらなかったなと思います。連携もうまく機能しなかったです。
—気をつけたポイントは
丁寧にやることを心がけました。ですが丁寧やることで、1テンポ遅れて、判断が遅くなってインターセプトされてしまう場面があったので、改善しないといけないなと思いました。速く試合が動く中で、テンポを遅らせる事のないようプレー毎のタイミングでどんどん決めていけるようにしていきたいです。
—練習ではどのようなことをされていますか
練習では、速い流れで自分たちを疲れさせて、その中でどれだけいいプレーができるか把握する練習をしています。
—期待する選手は
WRの高津佐ですね。本当にレシーバーとして頼りになりますし、得点が欲しい時に決めてくれるので、期待しています。QBの野辺も体がデカイので、THE QB、ポケットパサーって感じです。また走れるので成長が楽しみです。法政は今まで背の高いQBがいなかったので、とうとうQBらしいQBが入ってきました。
—次節の抱負は
いろいろと課題が見つかったので、1つ1つ丁寧に解決していって、試合毎に成長していくしかないなと思います。頑張ります!
古木賢汰
—今日の試合を振り返って
負けてしまったんで、それだけですね。
—敗戦の原因はどの辺にありましたか
単純にチームの力不足です。
—見つかった課題などはありましたか
ディフェンスとしては、粘り切れなかったことですね。
—最近のチームの雰囲気はいかがですか
選手としては悪くないです。一致団結している雰囲気は、例年よりも強いと思います。
—期待している後輩はいますか。
ポジションがDBなので、DBの後輩は全員ですね.
—次戦に向けて改善したいところはどこですか
切り替えて、反省をバネに頑張っていきたいと思います。特に気持ちの面ですね。
フォトギャラリー
- 試合前に士気を高めるトマホークス
- パスを投じるQB#4鈴木
- RB#30彦惣はパントで活躍
- 相手を封じるLB#47高橋悟
- WR#17別府は一歩でも深く進軍
- 相手FGに果敢に飛び込むDB#20松田
- 中大OFを食い止めるDL陣
- 目の前の敵に集中するDB#2原