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【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第3節 対 明大 最後まで諦めない粘り強さを発揮し、連敗脱出!

ハンドボール

【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第3節 対 明大 最後まで諦めない粘り強さを発揮し、連敗脱出!

関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦
2016年9月3日(土)
日本大学八幡山総合体育館アリーナ

秋季リーグ戦開幕2連敗の法大。今節の相手は春季リーグ戦を制した明大だ。5日間という間に、王者に対しどのような作戦を練り挑むのか。改めて法大のチーム力が問われる試合となった。

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同点へと導いた山本晃

試合結果

トータル試合結果

21
法政大学
11 前半 10 21
明治大学
10 後半 11
 

スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点
#20高間アミン(経3) LW 群馬・富岡 1
#31山本祐輝(社1) LB 埼玉・浦和学院 1
#35松岡寛尚(経1) CB 茨城・藤代紫水 8
#26内門竜之介(経3) RB 鹿児島・鹿児島工業 2
#4竹野恭平(社3) RW 神奈川・法政二 2
#3長谷川良介(社4) PP 茨城・藤代紫水 4
#21柿崎雅俊(デザ4) GK 埼玉・浦和

 

交代選手

選手名 ポジション 出身校 得点
#14下條輝(スポ3) RB 神奈川・法政二
#39山本晃大(スポ1) CB 大分・雄城台 2
#36本田拓海(社1) RW 神奈川・法政二 1
#37服部流征(経1) RB 富山・高岡光陵

※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー

戦評

 開幕2連敗を喫した法大。今節の相手は春季リーグを制した明大だ。僅か1点の差に泣いた春の借りを返すため、選手たちは気合十分で試合に臨んだ。
  試合開始と同時に相手エースに策を講じた。春季リーグ最優秀選手で得点王の明大・吉野樹に対して下條輝(スポ3)がマンツーマンで対応。後ろの5枚はポストを気にしながらもフローターに仕事をさせず、明大の攻撃を停滞させた。13分に松岡寛尚(経1)がアウト割りからねじ込んで3-3の同点に追いつくと、その後もロースコアの展開が続く。
  吉野へのマンツーマンに苦戦する明大は攻撃時にキーパーを外し、コートプレーヤーを7人にするパワープレイを敢行。これにより吉野へのマークを外さざるを得なくなった法大だが、GKの柿崎雅俊(デザ4)の好セーブもあってリズムを掴んだ。20分にフローターの素早いパス回しから内門竜之介(経3)がうまくカットインし、スコアを5-5とすると、その後も松岡を中心とする速攻から得点を重ね、王者相手に堂々とした戦いを繰り広げる。残り2分の段階で8-10とビハインドを負っていたが、28分にこぼれ球を拾った高間アミン(経3)がサイドから決めると、29分には松岡が決めて10-10の同点に追いつく。そして残り数秒、相手の攻撃を食い止めると、竹野恭平(社3)が自陣深くからロングシュート。パワープレイでキーパーがいない状況を突いた冷静な一撃で逆転し、前半を折り返す。
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  良い雰囲気で前半を終えた法大
 
 後半、パワープレイをやめた明大に対して再び下條のマンツーマンDFで対応した法大。2分に長谷川良介(社4)がルーズボールを拾って決め、幸先の良いスタートを切ったが、どうも攻撃が機能しない。フローターのスリークロスから服部流征(経1)が放ったシュートはバーを直撃するなど、運にも見放された。ここから一気に7連続で失点し、後半15分の時点で12-17と5点を追う展開に変わる。疲労の影響か、ディフェンスの間が広がり始め、前半には殆どなかったカットインからの失点も増えた。16分に秋季リーグここまで大活躍の松岡がジャンプフェイントから豪快に決めて流れを引き寄せると、その直後にも主将の長谷川が強引なポストプレイで相手の2分間退場を誘発。さらに、この試合がデビュー戦となった本田拓海(社1)が速攻から決め、2点差に詰め寄る。流れは一気に法大に傾いたが、ここで退場者を出すと明大に2点を追加され、16-20の4点ビハインドで試合は残り8分となった。
  22分と24分に再び松岡がロングを2本沈め、勝利への執念を見せる法大。ただ、直後にステップシュートでDFの間を打ち抜かれ、なかなか点差が縮まらない。残り5分で18-21と、依然厳しい展開が続く。プレッシャーのかかる場面だが、内門のロング、松岡のブラインドシュートとチャンスを確実に決め、1点差まで詰める。この間守備は前半を思い起こさせるように機能し、GKの柿崎は最後の砦として次々にシュートを止めた。残り1分を切ったところで迎えた相手の攻撃も柿崎がしっかりストップ。その後タイムアウトを経て、残り約20秒から再開された法大の最後の攻撃。時間ギリギリで山本晃大(経1)が打ったシュートがネットを揺らし、遂に同点に追いついた。直後にブザーがなって試合終了。ルーキーの値千金の得点で王者から勝点1を奪った。
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試合終了時、長谷川は笑顔でガッツポーズを見せた 
 
  勝利は挙げられなかったものの、ここで勝点1を奪えた事は今後に向けて好材料になる。また、中盤で点差をつけられながらも引き分けに持ち込んだ姿は、「雰囲気で負けない」良い時の法大そのものだ。僅かながらも大きい1という勝点は、オレンジ軍団を勢いづかせる動力源となるに違いない。(下田朝陽)

監督・選手 コメント

佐藤浩監督

-今日の試合を振り返って
最初から吉野樹(明大)に対してマンツーマンでつくっていうのは、学生たちで考えて奇策としてどこまで通用するかという部分があったんですけれども、彼が一番明大の中でも強いポイントでしたのでそうすることで向こうが動揺したりだとか、あとは球が上手く回らなかったりすればいいなというもくろみでやったんですけれど、それが上手くはまったという感じです。ただ向こうも点獲れていないのに、こっちも点が獲れないというのでそこで結果的に自分たちを苦しめて相手を楽にしてしまっているという。戦術が効いたのに他のとこでダメだったというところが一試合通してあったかと思います。特に後半ですね、後半15分うちの得点が1得点で、普通だったら勝てない試合だと思うんですけども、そこで必ずしっかり球をパス回しして確実なノーマークをつくっていくところで、逆に焦って単発なものが何本かあって、そこはやはり試合の流れを考えて攻撃でもしっかりコミュニケ―ションをとって、ダメなプレーは禁止していく意思統一が後半の始まりから中盤にかけてできていなかったと思います。あと、残り15分切ってからですね、そこからあまり点差が縮まらなかったんですけど諦めずに、DFも向こうがロングシュート打つときにジャンプしてしまったり、不意を突かれてノーマークになってしまうというのが2本くらい立て続けにやられたところで修正できてですね、残り10分はそういったプレーが無かったというのが良かった点かなと思います。試合の中で色々凸凹がある中で目立ちましたけど、修正できたところが試合通して良かったと思います。

 -春季リーグを制した明大に対し引き分けという結果はやはり大きいですか
大きいですね。春もやはり1点差だったと思うんですけど、全く同じ試合展開で春季リーグでは残念ながら残り数秒のところでシュートがはいらなくて、今回は残り5秒のところで入ったということで。皆脳裏に焼き付いていたと思うんですね、残り5秒で何が起きるかということが。そこで何をすべきか、誰が出るのか、いつシュートのチャンスが来るのかもわからないし、そこで作戦なんかできないわけでそういった部分の残り10秒をどう使うか。この勝ち点1が後できいてくると思うので。
 
-試合終了まで残り15秒のところでタイムアウトを取っていましたが
私が指示をするというよりも、自分たちがやることをしっかりやるということは全員から声が出ていました。残り10秒とかだと逆速攻を決められてしまうので、シュートを打つのは残り5秒切ってから勝負しようという意思統一をしたところで、皆が同じ意思を持ってシュートを決めることができたと思います。
 
-次戦に向けて
今回もイージーミスが多かったので、相手を楽にさせてしまうやってはいけないことだと思うので、確実に。あまりにも考えなさ過ぎて簡単なプレーでミスをしてしまっていたので、しっかりと防げるミスは防いで勝点を獲りたいと思います。

 

長谷川良介 

-今日の試合を振り返って
結果的に後半はずっと負けてたんですけど。引き分けにできたっていう粘りっていうのは良かったと思います。
 
-吉野樹(明大)にマンツーマンでついていましたが
この前の火曜日の練習からエースが絶対点を取ってくるってわかっていたので、そこさえつぶせば勝てると思っていたので、それが上手くいきました。
 
-春季リーグの明大との試合では惜しくも1点差で敗れましたが、意識はしていましたか
法大っていうのは粘りがないチームで、それをもう練習中から流れを意識するっていうのは皆で心がけてたので、それがやっと試合で出せたかなという感じですね。
 
-春季リーグ戦を制した明大に対し引き分けという結果は大きいですか
そうですね、でも勝ちとは違うので。勝たないといけなかったので、でも負けよりは全然いいので、しっかりそこは明日に気持ち切り替えたいと思います。
 
-改めて次節に向けて
明日は絶対勝つつもりでやります!

 

猪俣淳三郎

-試合を振り返って
負けなくて良かったってだけですね。
 
-猪俣選手は選手起用などすべて行っているということですが、吉野選手へのマンツーマンの練習はいつごろからしていましたか
春季リーグの時から考えていて、春は実際にはつけなかったんですけど、今週1週間練習しました。かなり時間をかけてやりましたね。
 
-パワープレイも想定内でしたか
そうですね。その練習はしていなかったんですけど、相手も急に7人で攻めるっていうのは難しいと考えてたので、6人でしっかり守れるなと思っていました。
 
-下條選手を起用した意図は
下條はマンツーマンに付きながら、他の選手にプレッシャーをかけることができる選手で、これまではそんなに出ていないんですけど、このようにワンポイントで出れる選手なので重宝しています。
 
-相手のフローターはあまり背が高くなかったですが、後ろの5枚の守り方については
背が高くなくて、球も早い選手もあまりいないので、カットインをしっかり守って上から打たせたり、サイド勝負にしようという話はしていました。
 
-1年生の活躍が光っていますが
全体的に自分のできることやってくれていますね。しっかり結果残している選手もいますし、これからの成長に期待しています。
 
-本田選手が出るときに声をかけられていましたね
初出場ってどんだけ肝が座っている選手でも緊張すると思うので、ミスをしても彼に対する信頼は変わらないので、思い切ってやってこいと声をかけました。
 
-春季敗れたチームに引き分けましたが、チームの成長は感じていますか
OFはまだまだですけど、DFがさらに良くなったと思いますし、今日みたいに攻められない展開になっても粘って守ってロースコアに持ち込めればいいと思います。
 
-次節に向けて
今日勝てはしなかったんですけど、流れは悪くないので、この流れのまま明日の試合に臨んで絶対に勝ちます。
 

 

山本晃大

-今日の試合を振り返って
明治のエースの吉野さん(吉野樹)をよく守っだと思います。オフェンスも調子の良い時はあったのでそこは評価できると思います。

 -最後のタイムアウトで話し合った内容は
「自分で強気で行け!」って猪俣さんに言われて、自分のところが空いてたので自分でいこうと思いました。作戦とかは別に立ててないです。
 
-残り数秒で山本選手が得点し、引き分けになりましたがお気持ちは
その前に何本かミスをしてしまっていたので、自分で得点したのは正直嬉しかったです。
 
-1年生の活躍が多く見受けられますが普段から1年生も中心となった練習をしているんですか
結構最近は1年生出てますね。試合に出てる1年生はAチームなので一緒に練習してます。
 
-明治とは接戦が多い印象ですが
春は法大のDFが全然うまくいかなかったんですけど、今回はDFがうまく機能して、そこからOFにつなげることができたっていうのが良かったです。
 
-明日の順大との試合に向けて
明日も出たら自分の役割をするだけなので個人というよりかはチームの勝ちを意識して頑張りたいです。
 

本田拓海

-今日の試合内容を振り返って
初めて試合に出て、デビュー戦で緊張したんですけど試合に出る前に猪俣さん(猪俣淳三郎)が「ミスしても大丈夫だから」って言葉をかけてくださって好きなようにやろうと思ってプレーできました。そうしたら点も決めることができてディフェンスも良くできたので良かったです。
 
-初出場・初得点でしたが
嬉しかったんですけど結果は引き分けなので、勝たなきゃな、と思いました。
 
-大学でのハンドボールの試合の印象は
みんな体が大きいので、自分は身体が小さいのでその分思い切って行かないと負けちゃうと思いました。
 
-初出場が接戦でしたけど緊張は
めちゃくちゃしました(笑)でも先輩が声をかけてくれたので切り替えて頑張ろうと思いました。
 
-後半の守備に良い動きがあったと思いますが意識していることは
自分はOFよりもDFの方が得意だと思ってるのでDFは頑張ろうと思ってます。自分はサイドの1枚目なんですけどサイドだけじゃなくて45度とかにも相手が嫌がるようなDFをできるようにしたいです。
 
-次の試合に向けて
自分のできることをやって力になれたらなと思います。
 
 
 
 

フォトギャラリー

  • IMG 4580 S同点へ導いた山本晃
  • IMG 4598 S高いDFにも負けない内門
  • IMG 4604 S下條はフットワークを生かし相手チームのエースを抑えた
  • IMG 4722 S松岡は今回もチーム最多の得点数だ
  • IMG 4745 S好セーブを連発した柿崎
  • IMG 4752 S本田は公式戦初出場ながら、初得点をあげた
  • IMG 4664 Sサイドからゴールを狙う高間
  • IMG 4582 S前半終了時の竹野のロングシュートは、会場を沸かせた
 

 

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