【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ戦 第1戦 勝負の秋開幕!初戦は男女とも悔しい敗戦
関東大学バドミントン秋季リーグ戦
2017年9月13日(水)
町田市立総合体育館
東日本インカレを終え、残暑が色濃く残る中秋季リーグ戦が開幕した。男子は今季1部に昇格した筑波大との対戦。しかし第1シングルスから相手の勢いに押され、勝利を挙げたのは西川裕次郎(社4)・野村拓海(社2)ペアのみと厳しい結果となった。一方の女子も波に乗る早大を止められず1-4の大敗。リーグ戦は男女とも悔しい黒星スタートとなった。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 1 |
– |
筑波大学 4 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●西川裕次郎1-2馬場湧生 (18ー21、21ー17、18ー21) |
第2シングルス | ●山澤直貴0ー2西野勝志 (12ー21、8ー21) |
第1ダブルス | ●西智寛・小森園隆平1ー2牧野桂大・馬場湧生 (19ー21、22ー20、14ー21) |
第2ダブルス | ◯西川裕次郎・野村拓海2ー0西野勝志・下川大樹 (21ー15、21ー14) |
第3シングルス | ●野田悠斗0ー2牧野桂大 (13ー21、22ー24) |
総合試合結果(女子)
法政大学 1 |
– |
早稲田大学 4 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●勝俣莉里香0ー2中西貴映(14ー21、16ー21) |
第2シングルス | ●伊東佑美0ー2吾妻咲弥(11ー21、16ー21) |
第1ダブルス | ◯宮浦玲奈・勝俣莉里香2ー0中村幸・片桐悠夏(22ー20、21ー9) |
第2ダブルス | ●伊東佑美・清水一希0ー2中西貴映・吾妻咲弥(9ー21、6ー21) |
第3シングルス | ●前田悠希0ー2松岡英美(20ー22、13ー21) |
戦評
男子
東日本インカレを3位で終えた法大。秋季リーグ戦の初戦は筑波大と対峙した。
第1シングルスは西川裕次郎(社4)が登場。第1ゲームはミスが目立ち連続失点を許しこのゲームを落とした。続く第2ゲームを奪い返したものの、最終ゲームで相手の攻撃を崩すことができず18-21で健闘むなしく敗戦した。
第2ゲームを取り返したものの逆転勝利には至らなかった
第2シングルスに出場したのは山澤直貴(経1)。終始相手ペースで試合が進み、第1ゲームを12-21で落とした。第2ゲームも前後に動かされ、体勢を崩されたところにスマッシュを打ち込まれる展開が続く。また、自身のミスも目立ち思い通りのプレーができず8-21で落とした。
シャトルに足が追い付かず倒れこむ
勝利に後がない法大は第2ダブルスに西智寛(経4)・小森園隆平(社3)ペアを起用。第1ゲームを落としたものの、第2ゲームは22-20で接戦をものにして最終ゲームに繋げた。しかし、相手ペアの配球の良さからミスを連発。粘り強さを見せたものの、あと一歩及ばず14-21でこの試合に敗れ法大の敗戦が決まった。
敗れはしたが粘りのプレーでチームを盛り上げた
第2ダブルスには、西川、野村拓海(社2)が出場。東日本インカレ王者の貫禄そのままに息の合ったコンビネーションで相手を圧倒。21-15、21-14でこのゲームを奪い、この試合初の勝利をあげた。
チームの敗戦が決まってもなお勝利を収めた仲間を労う
第3シングルスは野田悠斗(経2)。序盤こそリードして試合を有利に進めていたものの、徐々にミスが目立ち13-21で大差をつけられる。第2ゲームも互いに点数を奪い合う攻防が続くも接戦をものにできずストレート負けを喫した。
第2ゲームは悔しい逆転負けを喫した
東日本インカレで3位の結果を出した法大であったが、1部昇格の筑波大相手に勝利をものにできず、リーグ戦は黒星発進となった。次戦の相手は中央大。リーグ戦制覇に向け勝利を収めたいところだ。(杉本ひかり)
女子
開幕戦の相手は春リーグで快勝した早大。しかし勢いのある相手に予想以上の苦戦を強いられた。
第1シングルスは法大は勝俣莉里香(営3)、早大は中西とそれぞれのエースを送りこむ。関東学生選手権では中西から勝利を挙げている勝俣だが、試合は序盤から相手ペース。強打と軟打を巧みに使い分けた攻撃に勝俣は本来の力を発揮できないまま、第1ゲームを14-21で落とす。続く第2ゲームはインターバルまで10-11と粘りを見せるが、終盤にかけて相手のショットに足が追いつかない場面が増え、結果このゲームも16-21で敗戦。トップシングルスを勝利で飾ることはできなかった。
思うようなプレーができず悔しさをあらわにする
第2シングルスには伊東佑美(営2)が出場。開始から相手の揺さぶりに苦しみ防戦一方の展開となる。このゲームでは持ち前の粘り強さも影を潜め、11-21と大差をつけられて第1ゲームを落とした。第2ゲームはインターバルこそ先取したものの、前に落とされたショットへ反応しきれず、次第にミスも増え流れを掴めない。結果このゲームも16-21で敗れ、法大の勝利へ後がなくなった。
法大勝利のためには伊東の力が必要不可欠だ
第1ダブルスに送り込まれたのは先日のユニバーシアードに出場した宮浦・勝俣ペア。しかし第1ゲームは予想以上の苦戦を強いられ、11-19と点差をつけられる。しかし勢いのあるドライブとスマッシュを駆使した得意の展開に持ち込み7連続得点を挙げ逆転。22-20と接戦となった第1ゲームを制した。第2ゲームは勢いそのままに開始から主導権を握り、21-9と圧倒的な力の差を見せつけ、チームの勝利へ望みをつないだ。
インカレ王者の貫禄を見せつけた
第2ダブルスの伊東・清水一希(人2)ペアは中西・吾妻ペアと対峙。しかし相手のスペースをうまく使ったショットの数々に足が追いつかず、11-3と大差をつけられる。その後も相手のサーブ周りからの展開に苦しめられ、9-24となすすべなく第1ゲームを落とした。第2ゲームも相手の8連続得点で幕を開け、多様なレシーブに反撃の糸口をつかめないまま6-21で敗戦。同時に法大の敗戦が決まった。
本来の力を発揮できないまま強敵の前に敗れた
第3シングルスに出場したのは前田悠希(営4)。開始こそテンポのいい攻撃でリードを奪うものの、次第にミスも増え終盤に追いつかれ、22-20で第1ゲームを落とした。意地を見せたい第2ゲームも一進一退の攻防が続くが、立て直しを図ってきた相手のスマッシュやドロップに対応しきれず13-21と差をつけられ第3シングルスも悔しい敗北を喫した。
敗れはしたが前田のプレーはチームを盛り立てる
ライバル相手に大敗となった。しかし試合後「逆に良かったかもしれない」と述べた宮監督。東日本インカレでの悪い流れを未だ断ち切れていない女子だが、自分たちに足りないもの、必要なものを改めて感じられた一戦となっただろう。気持ちを一新して明日の試合に臨むことで、この敗戦で得たものの価値は証明されるはずだ。(本間美来)
監督・選手インタビュー
宮康二監督
ー試合を振り返って
コテンパンにやられましたね。早稲田はこの間の東日本インカレで個人戦にシングルスベスト4に3人入ったり、今強いんですよ。乗っている相手なので、勝つにしてもかなり厳しい戦いになるだろうなと思っていたんですけど、それにしても手も足も出ないままやられました。でも逆に良かったかもしれないですね。あまりにもコテンパンにやられているので、踏ん切りがつくというか、明日また試合はあるんですが、切り替えてやるしかないかなという感じです。
ー最初のシングルスを2本取られるのはやはり想定外でしたか
そうですね。どっちもいい勝負だとは思ったんですが、頑張ってどっちか勝って、最後の試合に持ち込めるかなと思っていました。もちろん全部勝つつもりでやっていましたが、こういう風な展開になってもおかしくないかなと。なのでふたつとられるということは予想外だったところではありますね。
ー伊東・清水ペアの試合については
ダメでしたね。伊東のシングルもそうなんですが、東日本のときからあまりよくなかったです。なんとか立て直そうと思ったんですが、今日の試合見る限りちょっとまだ引きずっている感じですね。団体戦で宮浦と勝俣はいなかったなかで負けたことが尾を引いているのか、調子は悪いです。
ー伊東選手はシングルスでのインカレ出場権を逃してしまったことも影響しているのでしょうか
そうなんですよ。だからと言って、今まで春も頑張ってくれてポイントをあげてくれている選手なので、使わずに外すわけにはいかないんですよね。今回はちょっと試す意味もあって使ってみたんですけど、元に戻ってはいないんですよね。今後も考えていかなければいけないなと思います。
ー勝俣選手は関東学生選手権で勝利した中西選手に今回敗れました
本人をかばうと、やはりこの大会の10日ほど前に行っていたユニバーシアードに選ばれているのはダブルスなんですね。向こうでもやはり練習のメインはダブルスだったり、ミックスダブルスだったりで、シングルではないんですよ。そういうところでやはりシングルスの練習はちょっと足らなかったところもあるんだろうなという感じですね。
ー東日本を終えてチームで強化されてきた点は
やはりシングルスです。ダブルスは勝俣と宮浦がある程度の相手には勝てるという計算ができるので、そのほかのシングルスを必ずどこかで1つ2つ取らないと、ダブルス2つ勝つのはなかなか厳しいところがあります。そして今日みたいに入れ替えられるとトップダブルスと2番手(のダブルス)は差があるので、やはりシングルスをなんとかふたつ取れるようにと思っています。
ーユニバーシアードを経験した宮浦・勝俣ペアの変化などは
ちょっとまだ分からないですね。今日の相手は向こうの2番手で、彼女たちも最初入った時に相手が格下ということでフワッとして入っているので競ってしまいました。第2ゲームは普通にやればあれくらいのスコアで終わるんですけど、このあと例えば筑波の加藤・柏原ペアだったり明治の瀬川・村上だったり、同じくらいの力を持つダブルスと当たったときに、加藤・柏原は同じような経験をしているんですが、明治の子達は経験していないので、そこでどういう試合ができるかというところだと思います。
ーこの秋リーグではインカレにつながる大事な試合が続くと思いますが、試合をする上でどういったことに重点を置かれていますか
精神的な面では今日は負けてしまったんですが残りで立て直してひとつでも多く勝ちに行くということと、やはりその2番目のダブルス、3番目のシングルスあたりはいい機会なので可能であればインカレに向けて試してみたいと考えています。
ー改めて明日の試合に向けて
明日の相手は今日筑波に勝った明治で、向こうはイケイケで来ますが、春と同じく明日も勝ちたいと思います。
西川裕次郎主将
ー今日の試合を振り返って
総監督にも言われましたが、責任感なく戦っていると思いました。自分が代表で出ているという思いが足りないので、試合に出てない4年生のためにも戦うという気持ちを一人一人が思わないと個人戦みたいな空気になってしまうのでしっかりやっていきたいです。
ートップシングルスで起用されましたが
チームを勢いづけるためにもキャプテンが出て勝たないといけない場面でしたが、そこで負けてしまったのでチームの流れが良くなかったのかなと思います。
ー1部から上がってきた筑波大でした
どこの大学もそうですが、負けてはいけない相手だと思います。実際、どこの相手も変わらないと思うので明日は勝てるように頑張りたいです。
ー1-4というスコアで敗戦となりました
責任感をもっと持ってやらないといけないと思います。次の相手も強くて勝てるか分からないのでしっかり頑張りたいです。
ー明日の試合に向けて
明日はまた違うオーダーになりますが、みんなが自分の役割を考えながらしっかりと試合をしていきたいです。
勝俣莉里香
ー今日の試合を振り返って
法政自体、私が入学してから初戦で負けるということがたぶん今回初めてで、正直少し沈んでいる部分はあります。でもあと4戦あるので、とりあえず今は明日のことを考えて切り替えたいです。
ー中西(早大)選手は関東学生選手権で勝利した相手ですが、今日対戦してみて
レベル的にみても向こうの方が全然上だと思っていて、関選でなんで勝てたのかなと思うくらいで。技術面も精神面も全然かなわないなと思いました。
ー1-4での敗戦という結果について
初戦の第1シングルスで私が負けて、そういう流れを作ってしまったのは自分なのでダブルスで取り返しましたけど、その負けの雰囲気のまま、ずるずるいってしまったなと思います。
ー試合後、監督からどんな話がありましたか
負けたことをひきづってもいいことないし、筑波も今日負けてて春の上位のチームが負けてるので、まだまだどこもチャンスがあると。優勝のチャンスもあれば、入れ替え戦の危機もあるので、とりあえず明日に向けて切り替えていこうということですね。
ーご自身のコンディションはどうでしたか
悪くはないですが、春よりも不安ではあります。シングルスはユニバーシアードに行ってた関係で本当に全然練習できていなかったので、感覚は悪くないですが不安に思ってしまいます。でも強い相手にしか当たらないし、チームが勝つには自分が勝つしかないのでとにかく勝ちにいきます。
ー明日への意気込みを
相手も調子上げてきてて、東日本で負けてるチームなので強いのですが春は4-1で勝っているし、負ける相手ではないと思うので、しっかり勝って優勝につなげたいです。
フォトギャラリー
- エースダブルスの意地を見せた宮浦(左)・勝俣ペア
- どこかぎこちない動きが続き敗れた前田
- 悔しいストレート負けを喫した勝俣
- どれだけ劣勢でも仲間への声援がやむことはない
- 力の差を見せつけた西川(右)・野村ペア
- 西(右)・小森園ペアは着実に進歩を遂げている
- 第3シングルスに抜てきされた野田
- 気持ちを切り替え明日からの試合に挑む