【テニス】全日本選手権 早大主力選手相手に初戦敗退
全日本テニス選手権
2017年10月23日(月)
有明コロシアム・有明テニスの森
全日本学生選手権(インカレ)でベスト4という好成績を収めたペアが全日本選手権への切符を手にした。台風の影響で2日分大会日程がずれ込んだ今年の全日本選手権。今日も強い風が吹きすさぶ中での試合となった。対戦相手は先日、全日本大学対抗王座決定試合(王座)13連覇を果たした早大の主力選手だ。どこまで自分たちのテニスができるかが全日本で試される。
試合結果
男子ダブルス準決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2) | 4-6,0-6 | 島袋将・田中優之介(早大) |
戦評
先日、早大は王座13連覇という偉業を成し遂げた。早大の主力とも言える島袋将・田中優之介ペアが小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2)ペアの全日本選手権初戦の対戦相手。プロも出場する大会でありながら、学生間で火花が散ることとなった。
楠原のサーブから試合が始まった。互いに1ゲームずつキープ。第3ゲームにブレイクを許し、主導権を握られる。第4ゲームでブレイクバックを図るも3度のデュースの末ブレイクならず。第5ゲームをキープし、第6ゲームに小見山の粘るラリー、楠原のポーチによりブレイクに成功。再びイーブンに。試合を決定付けたのは楠原のサービスゲームである第9ゲーム。小見山・楠原両選手のスマッシュが決まり、40-0。ラブゲームでキープするかと思われたが、ここから早大ペアの逆襲が始まった。正確なロブショットなどを放ち、持ち前の技術を見せつけた。早大ペアの5連続ポイントで4-5。小見山は「(第9ゲームを)キープできていたら結果が違ったかもしれない」と振り返った。第10ゲームも難なくキープされてしまう。1ブレイクダウンで惜しくもファーストセットを制することができなかった。
セカンドセットは終始相手の勢いあるテニスに翻弄されてしまった小見山・楠原。デュースまで粘るゲームもあったものの、1ゲームも手にすることはできなかった。
「個の力」が今試合の勝敗を分けた。今後、1人1人が全日本学生室内選手権(インカレインドア)に向けてどう成長していくかが鍵となる。(高野茜)
選手コメント
小見山僚(スポ3)・楠原悠介(経2)
ー今日の試合振り返って
小見山:3日間雨で全く動けていなかったので試合前の調整が難しかったです。これからそういうところも覚えていかなくちゃなと思いました。もっとできたんじゃないかなという後悔はあります。相手も強かったんですけどね。パワーで相手にやられてしまったと思います。自分たちのテニスができなかったです。ファーストセット4-4の時にブレイクされてしまったのが気持ち的に来ました。そこをキープできたら違かったのかなと思います。
楠原:僕も3日間いい調整ができていませんでした。試合が始まったらまぁまぁ動けたんですけどファーストセット終わった時に足に疲れが来ちゃって。ファースト4-4の時に40-0からブレイクされてしまったことでメンタルに来ましたね。気持ち的に落ちてそのままセカンドセットに行ってしまいました。
ーファーストセットとセカンドセットで変わったことはありましたか
小見山:ファーストセットの最初は相手が結構押していてそれを挽回しようと思って僕たちが頑張れてたんですけどね。その時、相手のミスもありましたし。そこで試合を決め切れなかったことが大きいと思います。ファースト取られて気持ち的に落ち込んでいるところを攻められてしまいました。
楠原:ファーストセットの中盤は相手が引いていたので攻めることができていたんですけど4-4の時に落としてから僕が本当にダメだったので相手が乗ってしまったのかなと思います。手がつけられなかったです。
ー初めての全日本選手権出場でしたが
小見山:周りが有名な選手が多くて少し緊張しました。選手用のラウンジとかもあってびっくりしました。来年ももしかしたら出れるかもしれないのでいい経験になったと思います。
楠原:観客が結構多くて緊張してしまいました。最初緊張で動きが硬かったです(笑)。でもファーストゲームキープできたんでそこからはいつも通りできました。
ー全日本選手権出場が決まった時のお気持ちをお聞かせください
小見山:びっくりしましたね(笑)。まさか回ってくるとは思っていませんでしたし。もしかしたら出れるかもしれないとも思っていたんですけどね。出れたらポイントもリーグ戦の資格も変わってくるので良かったです。来年からD1としての出場もありえるので意識していかないとなという気持ちになりました。
楠原:僕もびっくりしました(笑)。出れたらいいなとは思っていました。出れていい経験になったので良かったです。
ー今回の全日本選手権を採点すると何点ですか
小見山:30点ですね。今日は学生同士の試合になりました。プロとかも出る日本トップレベルの大会なのでせっかくなら普段は試合できないような相手と試合ができるところまでは上がりたかったと思います。
楠原:僕も30点くらいです。目標は1試合勝って次のプロの方と試合することだったので。
ー今日対戦した早大ペア(島袋・田中)は初のペアリングでした。今後リーグ戦などで当たることもあるかと思いますが
小見山:田中選手はいつもは坂井勇仁選手と組んでいるんですよね。坂井選手はダブルスでもガツガツ攻めてくる選手なんで今日のペアはどうなのかなと思っていました。島袋選手も田中選手もストロークもパワーがあってサーブも本当に強かったです。ブレイクしにくいのでこっちがキープしなくちゃいけないというプレッシャーが普通のペアよりも感じました。これから2人で練習して噛み合ったら本当に強いペアになると思います。今日の試合の情報やこれからやる対抗戦の情報を頭に入れてリーグ戦に臨めればと思います。
楠原:2人とも個人の能力が高いのでサーブやリターンがしっかりしていました。ボレーだったら頑張れば張り合えると思うので来年勝てるように練習したいと思います。
ー今後の目標は
小見山:来月末にインカレインドアがあります。全日本選手権でやり切れなかった思い、インカレでの悔しい思いがあるので優勝目指して頑張ります。
楠原:小見山さんと組むのかもまだ分かんないんですけど誰と組むにしても一戦一戦頑張って上位に入れたらと思います。
フォトギャラリー
- 悔しさの残る試合内容となった
- 精神面での課題が浮き彫りになった
- インカレインドアでは上位を目指す