【ハンド】平成29年度全日本学生ハンドボール選手権大会 準々決勝 法政大 19-35 国士舘大 関東王者相手に完敗 全国8強で今季を終える
平成29年度全日本学生ハンドボール選手権大会 準々決勝 法政大‐国士舘大
2017年11月5日(日)
いしかわ総合スポーツセンター
続けざまに接戦を制し、準々決勝に駒を進めた法大ハンド部。相手は関東秋季リーグで全勝優勝を果たした国士大だった。試合は序盤から関東王者に圧倒され、前半を終えて10点のビハインドを負う。逆転を目指して最後まで前に出たが、最終スコア19-35で敗戦。4年生にとって最後の舞台は、全国ベスト8で幕を閉じた。
試合結果
トータル試合結果
19 法政大学 |
7 | 前半 | 17 | 35 国士舘大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 | 18 |
メンバー
背番号 | スタメン | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今試合得点 | 通算得点 |
1 | 〇 | GK | 深井亮太 | 理工3・浦和学院 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健2・大分雄城台 | 4 | 6 | |
3 | 〇 | CB | 山本祐輝 | 社会2・浦和学院 | 2 | 16 |
4 | 〇 | RW | 竹野恭平 | 社会4・法政二 | 3 | 8 |
5 | PP | 斎藤航大 | 経済4・浦和学院 | 0 | 0 | |
6 | 〇 | PP | 下條輝 | スポ健4・法政二 | 3 | 6 |
7 | RB | 本田悠也 | 社会1・大分 | 0 | 0 | |
8 | CB | 福本直也 | 経済3・法政二 | 0 | 1 | |
9 | 本田拓海 | 社会2・法政二 | 0 | 0 | ||
10 | 黛祐貴 | 経済3・富岡 | 0 | 0 | ||
11 | LB※ | 沖山葉太 | スポ健3・法政二 | 0 | 2 | |
12 | GK | 仲村充 | 社会3・藤代紫水 | 0 | 0 | |
15 | 〇 | LB | 松岡寛尚 | 経済2・藤代紫水 | 1 | 21 |
18 | 〇 | RB | 内門竜之介 | 経済4・鹿児島工業 | 1 | 8 |
19 | 田島走 | 社会3・藤代紫水 | 0 | 0 | ||
20 | 〇 | LW | 高間アミン | 経済4・富岡 | 5 | 13 |
※はDF専門での出場
戦評
2年連続初戦敗退というジンクスを打破し、ベスト8の座まで登り詰めた法大。準決勝進出をかけた今試合の対戦相手は国士大。法大は国士大相手に関東大学秋季リーグで1点差で敗れ、全勝優勝を決められるという悔しさを味わっている。全国大会を舞台に屈辱を晴らすことができるかが注目された。
関東1部リーグに所属し、高校時代のチームメイトも多く在籍する両校は、笑顔で握手を交わしながら試合開始。しかし法大選手の表情はすぐさま険しいものに変わることとなった。試合開始から10分間で7連続失点。攻撃力の高さを見せつけられた。日本代表にも選出されている玉川裕康に全幅の信頼を置き、1:5ディフェンスを敷いた国士大。前からプレスに連動するクロスアタックもあり、パスコースを塞がれてしまう。また二回戦で12得点の活躍を見せた攻撃の要、松岡寛尚(経2)は徹底的なマークで動きを封じられる。国士大の完璧な守備により八方ふさがりな状態が続いた。国士大の堅い守りを初めに破ったのは12分の主将・内門竜之介(経4)のシュート。これ以降互角の戦いを繰り広げたが、序盤の連続失点が響き7-17で後半へ。
好調・松岡の突破も阻まれる
後半で巻き返しを図りたい法大。斎藤航大(経4)がルーズボールに飛びつき、高間アミン(経4)の得点につなげるなどの4年生のプレーがベンチを盛り上げた。しかし、国士大の堅守を前になかなか打開策を見つけ出せない法大は何度もパッシブを取られそうになり、シュートを打たされる展開。点差はじりじりと離され、意気消沈する法大ハンド部。59分の斎藤のペナルティースローが最後の得点。19-35で準々決勝敗退が決まった。
国士大相手に大敗を喫したものの、ベスト8という成績を残した。来季主将の福本直也(経3)は「来年は優勝したい」と先輩を越える決意を新たにした。(高野茜)
選手コメント
福本直也(来季主将)
―試合を振り返って
ここ2試合立ち上がりが悪い中で今日も悪く、序盤で大きく離されてしまいました。立ち上がりがすべてだったと思います。
―秋季リーグ戦(19-20で敗戦)で対戦した時との違いは
向こうが手を抜いていたわけじゃないと思うんですけど、リーグ戦の時よりも力強く足も動いていました。こっちの攻め手が全然なかったです。向こうにいいようにやられてしまったという感じです。
―3日連続での試合でしたが、その疲労の影響は
僕らは接戦で勝ち上がってきて。松岡とかが頑張ってくれたんですけど、やっぱり向こうは結構余裕の勝ち上がりで、自分たちは体力を削られていました。でもそこが敗因につながったわけではなく、やっぱり力の差だったのだ思います。
―全国ベスト8という結果について
11年ぶりのベスト8ということで、喜ばしい結果となってすごく嬉しいです。でも最初の目標がベスト4だったので、そこをもう一つ越えられなかったのが悔しいです。
―今日で4年生は引退となりますが、先輩方の存在は
3年間ずっとやってきて、みんな優しい先輩方でした。締めるところを締めてくれて、一番やりやすい環境にしてくれた人たちでした。面白い人だったり真面目なひとだったり、色んな人がいて、自分たちのためにモチベーションビデオをつくってくれた先輩もいたので、みんなに感謝の気持ちです。
―今年の1年間のチームを振り返って
みんな仲が良かったです。下級生が上級生にも言える環境でしたし、ここ数年間で一番良いチームだったと思います。
―主将の内門竜之介選手について
人当たりの良い、お茶目な人です。試合の時は体を張ってキャプテンとしてチームを盛り立ててくれて、練習の時も、締めるところは締めるという切り替えのできる人でした。いいキャプテンだったと思います。
―来年は主将としてどのようにチームを引っ張っていきたいですか
誰も不満を持たないチームにしたいです。どんなことでも言い合える関係をつくり、下級生からも意見を聞き、みんなが納得した状態で試合に臨みたいです。試合の結果がどうであっても自分たちの力を出し切った、と言えるチームにするのが目標です。
―主将の経験は
高校の時にキャプテンをしていて、その時はインターハイで3位になりました。大学ではそれを超えられるように頑張りたいです。
―4年生が抜けた後のチームの課題は
内門さんがいなくなるので3枚目の層が薄くなります。また(下條)輝さんも抜け、機動力のある人がいなくなってしまうのでディフェンス面が課題となると思います。しっかりと代わるような選手を育て、力で負けないチームにするのが大事だと思います。今日の試合でも個々の力の差を感じたので、この代の国士大に負けない位のチームにしていきたいです。
―来年のチームについて
今までは先輩たちがずっと和気あいあいとしたチームを作ってくれたので、それを継続させていきたいです。練習ではメリハリを大事にして、今は甘いところも見受けられるのでしっかりと締めていきたいです。大事な場面で勝てるチームにして、来年は優勝したいです。
(取材:飯島愛未)
※4年生選手(内門竜之介、高間アミン、斎藤航大、竹野恭平、下條輝、村井茜音マネージャー)はこちらに掲載しております。
フォトギャラリー
- 国士大へのリベンジに燃える
- 見事なスカイプレーを完成させた高間
- 後半、独力で打開した山本晃
- 3枚目を守る選手として出場時間を伸ばした沖山
- 内門のカットインも国士大ディフェンス相手には阻まれた
- 山本祐には主将の内門も期待を寄せる
- 準々決勝での敗退が決まった
- この試合で引退となった4年生の選手たち