【水泳】ジャパンオープン2018(50m) 初日 超新星現れる!柴田が、あと『0.19秒』で表彰台となる大健闘の4位入賞!!柏崎もB決勝で自己ベスト更新の5位に!
ジャパンオープン2018(50m)
2018年5月24日(木)
東京辰巳国際水泳場
パンパシフィック水泳選手権の選考も兼ねるジャパンオープンが今日初日を迎えた。大会初日の今日は、日本選手権から泳ぎ方を変えてきた選手や、決勝の舞台に彗星のごとく現れた1年生など、幸先の良いスタートを切った。インカレに向け弾みをつけたいHUSTが挑む最後の国内主要大会となるこのジャパンオープン。良い結果を残したい中でのこの結果は明日以降へ大きな弾みをつけた。
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400m自由形予選 | 2位 | 柴田夏海(スポ1) | 4分12秒95 | 決勝進出 |
13位 | 柏崎清花(営1) | 4分17秒77 | B決勝進出 | |
29位 | 河田華佳(スポ2) | 4分21秒35 | ||
41位 | 長濱瑠花(経3) | 4分26秒75 | ||
50mバタフライ | 34位 | 湯尻和佳(スポ4) | 28秒08 | |
41位 | 細川琴江(経1) | 28秒18 | ||
100m平泳ぎ | 17位 | 奈須田ゆうか(社1) | 1分10秒42 | |
35位 | 湯尻和佳 | 1分11秒86 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
50mバタフライ | 22位 | 赤羽根康太(人2) | 24秒52 | |
39位 | 森本祥之(経4) | 24秒84 | ||
DNS | 林孝晟(経4) | — | ||
400m個人メドレー | 28位 | 常深皓貴(経4) | 4分24秒72 | |
100m自由形 | 24位 | 後藤和真(経2) | 50秒80 | |
100m平泳ぎ | 29位 | 宮本一平(人1) | 1分2秒03 | |
74位 | 戸野本陽友(社4) | 1分3秒71 | ||
1500m自由形 | 21位 | 市丸貴之(経3) | 15分41秒33 |
B決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女子400m自由形 | 5位 | 柏崎清花 | 4分15秒33 |
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女子400m自由形 | 4位 | 柴田夏海 | 4分11秒48 |
戦評
日本選手権では、『内藤活躍』の文字が連日のように挙がった。しかし、ジャパンオープン初日、彗星のごとく現れたのは柴田だった。
予選では、4分12秒95のタイムを叩き出し、なんと全体2位の好タイムで決勝に進出すると、決勝ではさらにタイムを縮め、4分11秒48という自己ベストを更新するタイムで堂々4位の結果を残した。日本選手権では、見られなかった力強い後半のノビを武器に今後の活躍が期待される。
柴田だけではなく、柏崎も4分17秒77のタイムでB決勝に進むと、なんと予選からタイムを2秒以上も縮め4分15秒33とこちらも自己ベストを更新。明日の200㍍自由形では決勝に残りたいと明るく語ってくれた。
また、予選では赤羽根康太(人2)が50㍍バタフライで自己ベストにあと0.1秒に迫る泳ぎを見せ、100㍍バタフライへと弾みをつけた。昨年からなかなか切ることの出来ずにいたインターナショナルDタイムに向け好発進をした。
今日出場の選手のうち3人が日本選手権以降泳ぎ方を変えるなど、変革が見受けられるHUST。柴田のみならず多くの選手が明日以降も活躍してくれるだろう。HUSTの活躍に期待だ。(中村祐吾)
選手インタビュー
柴田夏海
(予選後)
ー今のレースを振り返って
今のレースは、練習をしっかり積んできた自信があったので、落ち着いて泳ぐことが出来ました。
ー後半に追い上げていましたが、そのようなプランだったのですか
ロングの練習を始めて、後半強くなったかなと思っていたので、前半よりも後半を意識して、上げるようにしました。
ー全体2位という結果について
思っていたよりも、タイムが良かったので、決勝でもタイムを上げて、優勝争いに食い込めたらいいなと思います。
ー次のレースに向けて
前半から速いタイムで入れるようにしていきたいです。
(決勝後)
ー今のレースを振り返って
前半から結構突っ込んで行けたと思いますし、ラスト辛かったんですけど最後まで耐えられたと思います。
ーラスト耐えれたのは、日本選手権後に対策を練ったのですか
後半いつもバテてしまう所があるので、そこで練習の成果が出たんだと思います。
ーどのような練習を取り組んできたのですか
結構本数が多い練習や距離が長くなったりしてたので、気持ちで負けないようにしていました。
ーどのようなレースプランで臨んだですか
後半は、耐えられると思っていたんで、前半から隣について行けるようにして、トータルで速いタイムで泳ぎました
ー泳ぐ前に意識したこと
周りが速いことは分かっていたので、自分のペースを乱さないように焦らず頑張りました。
ー先輩方やチームの雰囲気について
同期のみんなは一丸となって応援しあえる仲で 、仲がいいと思います。先輩はチームを盛り上げてくれる存在で、自分も頑張ろうって思えたり、たくさん話しかけてくれたりすごくいい雰囲気だと思います。
ー大学生活について
最初は戸惑ったりしたんですが今は楽しいです。
ー明日の200㍍自由形に向けて
明日は決勝残れるか残れないかっていうラインなので、予選から自己ベストを更新して決勝で戦えるようにしたいです。
決勝では、自己ベストを更新した柴田
柏崎清花
(予選後)
ー今のレースを振り返って
1組目だったということもあり、ペースがあまりつかめず、久し振りの400㍍自由形だったので、前半からいかないといけないと思って頑張りました。
ー日本選手権から今日までどのような準備をしてきましたか
日本選手権では400㍍自由形には出ていないのですが、200㍍自由形と400㍍自由形でこの大会で戦うために、自由形の泳ぎ方を変えて、強化をしてきました。
ーどのように泳ぎ方が変えたのですか
テンポを早くして、掻く位置を少し内側にしました。
ータイムは、満足のいく結果ですか
狙っていたタイムにプラス2秒の結果だったので、あまり良くないかなと思います。
ー次のレースに向けて
400㍍自由形の決勝に進めるかは、微妙なところだと思うので、明日の200㍍自由形に向けて、調整して頑張ろうと思います。
(決勝後)
―今のレースを振り返って
遅いかなと思っていたのですが、タイムを見ると意外とベストが出ていたので良かったのかなと思います。
―入学して2ヶ月が経ちました
とても楽しく、勉強も部活も楽しくさせていただいています。
―春六(東京六大学春季対抗戦)経てチームの雰囲気について
私は、市ヶ谷のキャンパスなので皆とキャンパスが違うんですけど試合の中で皆と楽しく盛り上げていけて、すごい良いチームだなと思いました。
―同じので柴田選手についてライバル意識はありますか
私の中では、200㍍をメインとしてやっているので400ではライバル意識というのはあんまりないです。
―柏崎選手から見て柴田選手の強さは
持久力ですね、200も400も800も全部泳げるので、そこはすごいなと思いますね。
―次に向けて
明日の200㍍の自由形がメインになるので、そこでしっかり決勝に残って良いタイムが出せるように頑張っていきます。
柏崎は、B決勝で自己ベストを更新
常深皓貴
―今のレースを振り返って
攻めきれなかったですし、全然勢いがなかったですね。
―泳ぎの感触としては
楽に泳ぎきったという感じで、自分の良い部分は全く出せずに終わりました。
―日本選手権からジャパンオープンまでに取り組んだことは
体力的にも戻ってきましたし、ベスト近くで泳げるかなと思ったのですが、難しいですね。
―春六を経てチームの雰囲気について
すごく良い雰囲気ですけど、やはり強さを求めていくにはもうちょい勝ちにいくレースが必要かなと思います。
―特に女子の1年生は、クラブが拠点の方が多く春六で初めての交流であったと思います
そうですね、頼もしい後輩が多いですし1年生に任せず2,3,4年生が頑張っていけたらと思います。
―林孝選手の棄権について
今日は、就職活動のためですね。
―ジャパンオープンでの目標
まだ200の個人メドレーと平泳ぎがあるので、しっかり2本泳げるように頑張っていきたいと思います。
湯尻和佳
ー今のレースを振り返って
50㍍バタフライで、練習の時にタイムが出ていたので自信があったのですが、タイムがついてこなくて、100㍍平泳ぎに切り替えたつもりでしたが、切り替えきれていなかった結果なのかなと思います。
ー気持ちの面だけでなく、疲れなども影響したのですか
50㍍バタフライが終わった時に、いつもより体が重くなってしまっていると感じていて、少し焦りがありました。
ー1年生が多く入りましたが、春六の時の雰囲気はどうでしたか
クラブ練習の1年生しかいないので、コミュニケーションの面では苦労しているのですが、実力がある選手ばかりなので、戦う実力については不安はないです。
ー日本選手権の50㍍バタフライの棄権の理由について
100㍍バタフライの次の日から、腎盂腎炎になってしまい、高熱で緊急搬送という形になって、1週間くらい、まともに練習できない日が続いてしまいました。六大学では女子主将という立場ながらに、活躍できなかったということを反省していて、インカレに向けて時間はあるので、結果でも女子主将らしさを見せていきたいなと思います。
戸野本陽友
ー今のレースを振り返って
4年生ということもあり、1試合1試合が重要になってくるなかで、あまり良いタイムが出せなかったということが、悔しいです。
ー反省点は
就職活動であまり泳げていなかったので、前後半共に、体力的な面で問題があったと思います。
ー同じ平泳ぎの1年生の宮本選手とは、どのように刺激しあっていますか
彼はとても速いので、刺激をもらっています。
ー今年の目標
4年生で、最後なので全国大会では確実にベストを出してB決勝に残るということを目標に頑張っていきたいと思います。
市丸貴之
―今のレースを振り返って
選手権の時とか、六大の時とかレースに積極性がないと言われていたんで、今日だけは突っ込んでやろうと思っていました。しかし、突っ込むだけの力がなかったんだと思います。
―レースプランとしては、突っ込んだペースでそのまま行こうという感じだったんでしょうか
先週くらいまで結構泳ぎこんでいたんで、持つところまで持つかなと思ったんですけど、甘かったですね。
―今日の調子は悪くないと感じではいたんでしょうか
もうちょっと出るかなと思っていたんですけどね。
―六大学春季対抗戦を経て1年生やチームの雰囲気は
元々特に男の子なんていうのは、最初は三人くらいしか入学してくれないっていう情報だったんですけど、それが法政の附属校から七人近く入って来てくれて、すごく去年とか一昨年の雰囲気が良い風に伝わっていたんで、それを僕たちがこれから引き継いでいかないといけないなと、すごく実感するような感じでしたね。
―明後日400㍍自由形がありますがそれに向けて
400㍍も前半からいこうかなと思ているので、400㍍くらいは持たせたいなって感じです。
赤羽根康太
―今のレースを振り返って
ベストにプラス0.1秒くらいのタイムだったのですが、少し力んでしまいましたね。
―感触としては良くなかったのですか
そうですね、今週の月曜日くらいから少し感覚が悪くて、必死にやってきたのですが相応のタイムかなという感じでした。
―感覚というのは具体的には
水を捕らえる感じがしてなくて、上半身を中心に力を加えたのですが、もうちょっと良い状態でレースができたら良かったのかなと思いました。
―日本選手権から取り組んできたこと
日本選手権で転けてしまったので、とりあえずベース作りをしていこうと。しっかりゴールデンウィーク前に泳ぎ込んでいきました。ゴールデンウィークから1本マックスで行って、疲れているうちに流さないで泳ぐことで、身体が疲れていてもできるだけ良い泳ぎが続けられるようにするっていうのをひたすらやっていました。
―100㍍が得意種目の中、50㍍の位置付けは
50は、100メインでやってきたのですが100の入りよりも速く泳ぎたかったなと思いますね。今のままだと遅いのかなと思います。50だと力んでしまって100の入りと全然タイムが変わらないので、そこは前向きに考えて最終日に向けて調整していこうと思いました。
―次に向けて
100㍍バタフライでは52秒3のインターDを最低でも切って、2回は絶対に泳ぐために自分のやって来たことを信じて気合いを入れて頑張りたいと思います。
後藤和真
―今のレースを振り返って
今回の課題が前半を意識したレースだったんですけど、前半は、いつもより良い泳ぎができてタイムも速かったと思うんですよね。しあし、後半がやはり持たなくて泳ぎを変えてから、その泳ぎでまだ練習を重ねられていないので、そこが課題かなと思いました。
―いつ頃泳ぎを変えられたんですか
結構最近で、日本選手権で変えようと思ってそのあと練習したので、1か月ちょっとですね。
―六大学春季対抗戦を経てチームの雰囲気や1年生との関わりはいかがでしたか
1年生は大学のチームに慣れてないというのもあると思うんですけど、それでも体験とかに来て大学のチームがいいと思って来てくれたと思うんで、これからインカレに向けてしっかりとチームを作れればいいと思います。
―明日の200㍍に向けて
200㍍じゃなくて100㍍よりの泳ぎにしたんで不安はありますけど、レギュラーもまだ決まっていないので200㍍はレギュラーを取る泳ぎをしたいです。
細川琴江
―今のレースを振り返って
練習を積みながらのレースなので、思ったよりタイムは遅かったです。
―日本選手権からジャパンオープンに向けて取り組んだこと
スピードを上げることと、後半が持ち味なのでそこを伸ばすことを意識して取り組んでいました。
―春六を経てチームとして雰囲気
先輩たちとのコミュニケーションが取れて、ゴールデンウィークも法政で練習をしたのですが、そこでチームに馴染めた感じがします。
―特に良くしてもらっている先輩は
マネージャーの米川さんですね。
―次に向けて
今できることをやって、少しでもベストタイムに近い泳ぎができるように頑張ります。
奈須田ゆうか
―今のレースを振り返って
久しぶりに進んでる感覚があったので良かったかなと思います。
―調子はだいぶ良かった感じですか
ずっと練習から調子が良かったんで、もうちょっと出したかったんですけど、最近の中では1番速かったので良かったなと思います。
―上級生やチームの雰囲気はどうですか
慣れない仕事が結構あって大変だったんですけど、先輩方が色々やさしく教えてくださって、レースは気負わずにリラックスしてできたと思います。
―明日の50㍍平泳ぎに向けて
50㍍は決勝目指して、あと自己ベスト31秒台を狙って泳ぎたいと思います。
宮本一平
―今のレースを振り返って
前半からしっかり泳げていた所は良かったんですけど、予選は1秒で泳がないといけないと思っていたんですけど、でも選手権が終わってから泳ぎを変えてしっかりとハマって来ているんで、3日目、4日目の200㍍個人メドレーと200㍍平泳ぎがあるんで、そっちの方ではしっかりと予選からもっと良い記録を出していきたいと思います。
―どのように泳ぎ方は変えたんでしょうか
以前までは、ちょっと大きな泳ぎだったんで、コンパクトな泳ぎにして、少しかき数も増やすような泳ぎにしました。
―上級生やチームの雰囲気は
一人一人のレースをみんなで応援している姿は他の大学には負けてないのかなという部分で、法政はすごく良い所だと思いました。
―明日の200㍍個人メドレーに向けて
ベストタイムは2分03秒なんですけど、インターの2分0秒を狙って2分0秒を切って予選を泳ぎたいと思います。
フォトギャラリー
- 惜しくも4位となった柴田
- 決勝の舞台で笑顔を見せる柴田
- 柏崎は、得意の200㍍自由形でも期待がかかる
- B決勝を前に堂々と入場する柏崎
- 攻めきれないレースに終わってしまった常深
- 森本は39位と奮わなかった
- 体力面での課題が見つかった戸野本
- 長濱は、悔しさの残るレースとなった
- 100㍍自由形では力強い泳ぎを見せた後藤
- 自己ベストに、あと0.1秒に迫る泳ぎを見せた赤羽根
- 全体の17位と惜しくも2本目に進めなかった(奈須田)
- 細川はこれからの活躍に期待
- 女子主将として結果で引っ張っていきたいと語った湯尻
- 800㍍での雪辱を誓った河田
- 宮本は、本職の200㍍平泳ぎに備える
- 前半から突っ込んでいった市丸