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【水泳】第99回日本学生選手権 4日目 「努力を続けてきてよかった」法大平泳ぎのエースがラストイヤーで悲願の銀メダル!!/男女団体ともに来年のシード権を奪還し4日間の熱い戦いは閉幕

第99回日本学生選手権 4日目
2023年8月31日(木)~9月3日(日)
東京アクアティクスセンター

大会最終日のこの日は、法大平泳ぎのエース山尾隼人が200m平泳ぎで見事準優勝し悲願のメダル獲得!!3年生、4年生と苦しんできた中で掴んだ最終学年でのメダルに法政応援席も大いに湧いた!!
団体では女子が総合4位、男子は8位となりともに来年100回大会を迎えるインカレへのシード権を手にした!!

今大会リレーの全種目で決勝に進んだ女子チーム。来年のメダル獲得に期待だ

大会結果

予選結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
 

50m自由形

18位 松浦麻理亜(経4) 26秒61
34位 中村菜々穂(現3) 27秒21
13位 磯江月希乃(国1) 26秒36 自己新/B決勝進出
100mバタフライ 32位 森柄花菜(法4) 1分02秒19
6位 三井愛梨(国1) 59秒75 決勝進出
 

200m平泳ぎ

21位 内田初希(経3) 2分38秒33
16位 川縁茜(現2) 2分32秒45 B決勝進出
24位 熊川菜穂(経1) 2分39秒76
4×200mフリーリレー 4位 野村-岡村-水上-中島 8分12秒73 決勝進出

予選結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
50m自由形 23位 竹鼻涼太(スポ2) 23秒22
31位 山本麻尋(経2) 23秒48
 

100mバタフライ

10位 山崎寛史(経3) 53秒19 B決勝進出
33位 荻野倖太朗(法2) 54秒71
13位 丹保陸(人2) 53秒48 B決勝進出
 

200m平泳ぎ

3位 山尾隼人(経4) 2分11秒74 決勝進出
43位 阿部晃也(経2) 2分17秒76
56位 中嶋蓮人(経1) 2分19秒47
4×200mフリーリレー 12位 西田-神-三浦-佐々木 7分28秒25 B決勝進出

決勝結果(女子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
50m自由形 B決勝 8位 磯江月希乃 26秒55
200m平泳ぎ B決勝 7位 川縁茜 2分32秒21
4×200mフリーリレー 決勝 5位 野村-岡村-水上-中島 8分10秒51

決勝結果(男子)

種目 順位 選手名 タイム 備考
100mバタフライ B決勝 7位 山崎寛史 53秒75
3位 丹保陸 53秒52
200m平泳ぎ 決勝 準優勝 山尾隼人 2分10秒54
4×200mフリーリレー B決勝 7位 三浦-白戸-神-西田 7分31秒46

Close Up

山尾隼人

法政大学の一員として最後のインカレに臨んだ山尾隼人。200mバタフライで準優勝という結果を残し、インカレ悲願のメダル獲得となった。山尾は予選をシーズンベストである2分11秒74の全体3位で通過。決勝では最初の50mから攻めの姿勢を見せて積極的にレースを引っ張っていった。150m地点を3位で折り返すと残りの50mで意地のスパート開始。仲間の大声援を背に先頭に迫るものの、あと一歩のところで惜しくも届かず2位でのフィニッシュとなった。レース後、表彰台に登れた喜びと惜しくも優勝に届かなかった悔しい思いを口にした。

山尾は予選レース終了後、納得の表情をみせ2度、3度頷いた

インタビューでは自身の大学での競泳生活4年間を「山あり谷あり」と振り返った。「一年、二年目はベストもずっと更新できて国際大会の代表にもなれて結果を残せたと思います。でも反対に三年、四年目っていうのはすごく苦労したというか、泳ぎが自分の思い通りにいかず、いいタイムが出なくて、水泳が全然面白くないという時期だったので本当に『山あり谷あり』が適しているのかなと思います」と語った山尾。そんな山尾はなかなか結果が出なかった時期、競泳をやめることも考えたという。「自分はまだまだこんなものじゃないって自分自身が一番感じていて、周りからももちろんそう言われていました。その時期に勝って結果を残したかったですね」と苦しかった時期を振り返り、時折涙を見せた。

4年生の大きな背中は、後輩たちの目に焼き付いたはずだ

インカレという舞台は仲間や監督に練習の成果を示して、法政に貢献する場所だと語った山尾。準優勝という輝かしい結果で、法政に大きく貢献した最後のインカレを終え、次のステップへと進む。今後、オリンピック強化選手の制限タイムの突破を目指し、ジャパンオープンや代表選考会に挑戦する。更なる飛躍を誓う山尾から目が離せない。(佐々木雪乃)

写真館

50m自由形のB決勝へと進んだ1年生の磯江月希乃。来年のさらなる飛躍が楽しみである

今大会はリレーにも出場しフル稼働だった川縁茜。平泳ぎ種目で決勝に進めなかった悔しさは、来年にぶつける

100mバタフライでB決勝へと進出した山崎寛史(写真中央)。来年の目標は「100mバタフライで優勝」だ

インタビュー

山尾隼人

―法政大学の一員として最後のレースが終わった。今どのような心境か
本当は優勝を狙っていましたが、去年のインカレぐらいからずっと調子が悪い時期が続いてきていたんですけど、表彰台に登れたことは素直に嬉しかったです。

―準優勝という結果については
やっぱり優勝して、いつも支えてくれた法政大学の皆や監督たちに恩返ししたいなと思っていたのですが、ちょっと及ばずだったので残念な気持ちです。

―コロナ禍で歓声の無い大会を経験してきたが、今大会のたくさんの声援はどう感じたか
練習仲間だとか今まで戦ってきた先輩方、ライバルも応援に駆けつけてくれて、すごくパワーをもらいました。有観客の試合はやっぱり特別だなと感じます。

―4年間で調子の悪かった時、どのような気持ちで過していたか
水泳を途中でやめてしまおうと考えたこともありましたが、結局やめられないという気持ちでした。自分はまだまだこんなものじゃないって自分自身が一番感じていて、周りからももちろんそう言われていました。その時期に勝って結果を残したかったですね。自分自身が結果で証明するしかなかったので、こうやって努力を続けてきてよかったなと思います。

―山尾選手にとってインカレとはどのような舞台だったか
大学で出る一番大きな試合で、本当は学校練習をしなくてはいけないのですが、クラブで練習している身なので頑張っている姿を監督だとか仲間たちに結果として示せる一つの機会かなって思っています。現在もクラブ練習をさせていただいていまして、学校練習に参加できていない以上、結果を残してチームに一番貢献しなければならない立場だと感じます。

―4年間の大学での競泳人生を一言で
「山あり谷あり」ですかね。1年、2年目はベストもずっと更新できて国際大会の代表にもなれて結果を残せたと思います。でも反対に3年、4年目っていうのはすごく苦労したというか、泳ぎが自分の思い通りにいかずにいいタイムが出なくて、水泳が全然面白くないという時期だったので本当に「山あり谷あり」が適しているのかなと思います。

―今後も競泳は続けるか
今のところ続けるつもりでいますが、制限タイムがあって、オリンピック強化指定選手の記録を今年度中に突破すれば企業がついてサポートしてくださるという形になるので、まずはジャパンオープンや代表選考会での突破を目指していきたいと思います。

山崎寛史

-今大会通しての手応えは
出来栄えでいったらもう少し速い目標タイムを設定していたので納得はいっていないですし、悔しさはあるんですけど、去年に比べたら成長できたと思います。来年絶対にってやろうという気持ちです。

-具体的にどのような点で成長ができたか
メンタル面は凄く成長できたなと思います。リレーが連戦になって自分から攻めていこうという気持ちを作ることが大変だったんですけど、そこを毎レース毎レース自分の100%を出そうという気持ちでレースに臨むことができました。。あと、技術面と体力面では去年よりしっかり成長できたと思います。

-来年に向けて
来年は自分の種目だけでなく、リレー種目でも全て自分が引っ張っていきたいです。今年の4年生が強かったので、その代が抜けた穴を僕が少し埋めれるように。100mバタフライでは優勝して法政を引っ張っていけるようにやっていきます。

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