【ハンド】2019年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第3節 対早大 前半はリードを許すも、後半にリズムを作り逆転勝利!接戦を制し今季2勝目を手にする
2019年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第3節 対早大
2019年9月7日(土)
国士舘大学多摩体育館
前節で大敗を喫した法大。もう一度流れをつかみたい中、今節は早大との戦いに臨んだ。前半は早大に終始リードを許すも、後半から法大はリズムを作り出し、試合は一進一退の攻防に。52分のタイムアウト時に1点のビハインドを背負った法大だったが、その後、山本晃、山本祐のゴールで逆転。見事な勝利で今季2勝目を手にした。
試合結果
トータル試合結果
24 法政大学 |
12 | 前半 | 13 | 23 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
12 | 後半 | 10 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
16 | GK | 高木アレキサンダー | 経1・市川 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健4・雄城台 | 8 | 21 |
3 | RB | 山本祐輝 | 社4・浦和学院 | 3 | 7 |
7 | RW | 能條裕太 | 国文4・法政二 | 0 | 5 |
5 | LB | 松岡寛尚 | 経4・藤代紫水 | 6 | 23 |
18 | LW | 小林昇太 | スポ健4・法政二 | 0 | 3 |
9 | PP | 柿沼健吾 | 社3・雄城台 | 4 | 10 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
34 | LW | 佐々木隆斗 | 社2・浦和学院 | 0 | 1 |
4 | RB | 服部流征 |
経4・高岡向陵 | 1 | 2 |
21 | GK | 河村直人 | 生命1・昭和第一 | 0 | 0 |
27 | LB | 利光良介 | 社1・雄城台 | 1 | 1 |
22 | PP | 橋口博隆 | 社2・雄城台 | 1 | 5 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-負 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
1位 | 日体大 | 3-0-0 | 99 | 69 | 30 | 6 |
2位 | 明大 | 2-1-0 | 74 | 62 | 12 | 5 |
3位 | 中大 | 2-0-1 | 73 | 63 | 10 | 4 |
4位 | 法大 | 2-0-1 | 78 | 84 | -6 | 4 |
5位 | 国士大 | 1-1-1 | 75 | 72 | 3 | 3 |
6位 | 筑波大 | 1-0-2 | 85 | 75 | 10 | 2 |
7位 | 立大 | 1-0-2 | 86 | 91 | -5 | 2 |
8位 | 東海大 | 1-0-2 | 60 | 70 | -10 | 2 |
9位 | 日大 | 1-0-2 | 67 | 84 | -17 | 2 |
10位 | 早大 | 0-0-3 | 69 | 96 | -27 | 0 |
秋季リーグ戦結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 8月31日(土) | 中大 | ○27–24 | 日大八幡山 |
2 | 9月1日(日) | 立大 | ●27-37 | 日大八幡山 |
3 | 7日(土) | 早大 | ○24-23 | 国士大多摩 |
4 | 8日(日) | 筑波大 | 台風のため中止 | 国士大多摩 |
5 | 14日(土) | 国士大 | ― | 中大多摩 |
6 | 15日(日) | 日体大 | ― | 中大多摩 |
7 | 21日(土) | 日大 | ― | 日体大健志台 |
8 | 22日(日) | 東海大 | ― | 明大和泉 |
9 | 28日(土) | 明大 | ― | 国士大多摩 |
戦評
開幕戦の中大戦で勝利したものの、次節の立大戦で37失点を喫し、大敗した法大。上位進出に向け負けられない戦いが続く中、今日の第3節は早大との戦いに臨んだ。
前半、先制のシュートを山本晃大(スポ4)が決めるも、その後は早大GKの好セーブに阻まれ、終始ビハインドの展開で試合が進む。しかし、前節のような大量失点は防いだ法大。3点差以上は離されることなく、山本晃や柿沼健吾(社3)などのシュートで食らいつく。すると、23分のタイムアウト後に2連続得点で1点差に。前半は12-13で折り返した。
後半もこのまま何とか食らいつき、泥臭く勝利を手にしたい法大だったが、開始早々、2失点。再び点差は3点となる。ここで法大はGKを高木アレキサンダー(経1)から河村直人(生命1)に交代。すると、河村が流れを変える好セーブを交代直後に披露する。「(チームの状態が悪い時に)流れを変えられるようなサブキーパーでいたい」と自身の役割を語っていた河村。その役割通り、試合の流れを変えてみせた。勢いに乗った法大は早大の選手の退場も重なり、一気にたたみかける。42分、利光良介(社1)のゴールで追いつくと、その直後、松岡寛尚(経4)のゴールでとうとう逆転。試合がひっくり返った。
利光の今季初得点は貴重な同点ゴールとなった
しかし、勝利はそう簡単には手に入らない。早大も食らいつき、後半の戦いは一進一退。どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくなかった。52分のタイムアウト時でスコアは21-22。1点のビハインドを背負っていた。しかし、この劣勢にも、冷静に、そして思い切りよく攻めた法大。54分に山本晃がPTを決め追いつくと、58分、山本祐輝(社4)のゴールで再度逆転。このリードを最後まで守り切り、24-23で貴重な勝利を収めた。
「劣勢に立たされた時にいかに戦えるか」という点も課題の1つだった法大にとって、今日の勝利は価値あるものになったはずだ。今季はこれですでに2勝目。上位進出は現実的になっている。混戦模様の今季のリーグ戦で法大が台風の目となれるか、要注目だ。
(山﨑有馬)
選手インタビュー
柿沼健吾
—今日の試合を振り返って
中大に勝って勢いに乗ったのですが、その次の立教に負けてしまって、もう落とせないので、1点差でも良いから何としても勝とうという意識で今日の試合に臨みました。
—立大戦からの修正点は
開幕前からディフェンスを徹底しようという話でやっていました。ミスから逆速攻でやられるという形が今は多くて、そこを直そうという意識を持ちました。今日の試合でも少しやられてしまった部分はあるんですけど、少しは修正できたのかなと思います。
—柿沼選手自身がディフェンスで意識すすることは
デイフェンスの形式としては、2枚目がクロスアタックを仕掛けていて、センターにスピードをつけさせないようにしています。自分は強く当たるということをメインに考えて、相手の嫌がるようなディフェンスを頑張ってやっています。
—攻撃の意識としては
自分はポストで、相手ディフェンスの位置にいるので、どれだけディフェンスをブロックして、(山本)晃大さんや松岡さんが気持ちよく打てるか、というところと、晃大さんと松岡さんが(ディフェンスに)付かれたのに対して、どれだけ下で(自分がボールを)もらって、力強くシュートを狙えるか、というところを狙っています。
—現在の調子は
1、2年生の時と比べると断然やる気も違いますし、調子としても上がっています。これからもどんどん調子を上げていって頑張っていきたいと思います。
—最後に明日以降に向けての意気込みをお願いします
ハンドボールというのはディフェンスがメインなので、どれだけ守って、速攻につなげられるかというところを自分たちはやっています。「守って速攻」という形をこれからも意識して頑張っていきたいと思います。
河村直人
—今日の試合を振り返って
春に早稲田とやった時も、相手キーパに止められて、流れが悪くなった中で速攻でやられるという感じで負けてしまったんですけど、その春の負けから、秋は1点差でも「勝ち切る」ということに重きを置いて練習してきました。今回も求められる場面は多くあって前半は速攻でかなりやられてしまったんですけど、後半はそこをちゃんと意識して、戻りを速くして守れていたので、そこを意識できたことが良かったのかなと思います。
—後半からの出場でした
前半は速攻でかなりやられてしまっていました。高木の調子としては悪くはなかったんですけど、後半に入ったところでやられ始めてしまっていたので、自分が出場しました。自分はそういう時に流れを変えられるようなサブキーパーを目指していて、今回、出てすぐのところでマンマークを止めることができたので、「流れを変える」という自分の役割を果たせたのかなと思います。自分がこれまで意識していたことが結果として出たので、うれしいです。
—調子としては
調子としては70点くらいですかね。
—今年からGKは高木選手と河村選手の1年生2人が主に出場していますが、2人の間で話すことは
そうですね。試合中も、試合前も、対戦相手のことであったり、お互いの弱点とか、そういうところを言い合って、練習したりして、お互いが上手くなれるように頑張っています。
—次戦以降に向けての意気込みをお願いします
春は7位に終わってしまっていて、今年は混戦状態なんですけど、その中でも1つ1つを勝ち切ることによって上位が見えてくると思います。しっかり1つ1つ勝っていって上位を目指したいと思います。
フォトギャラリー
- 試合前の選手たち
- ポストとして安定した活躍を見せる柿沼
- 主将の山本晃はこの日チームトップの8得点を挙げた
- 6得点を挙げた松岡
- 後半から出場し、流れを引き寄せるセーブを見せた河村
- 利光の今季初ゴールは貴重な同点ゴールとなり、ベンチが沸いた
- 攻守両面において活躍を見せる山本祐
- 早くも今季2勝目を手にした